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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-01-29 川栄李奈の"Sein und Zeit" [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ宿題消化月間 その2

なんとか今月中に今年に入りたい。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 32号

入山杏奈
7ページ7カット、撮影は蜷川美花。
私の好みでは全く無いが、何の意味も価値も無い接客営業に忙殺されて、グラビアの仕事が回ってきてもヤッツケの撮影しかしてもらえないメンバーの方が多い中、こうして試行錯誤して美点を引き出そうとしてもらえるというのは、実に有り難い事ではある。

優希美青
4ページ10カット、撮影は長野博文。
表情に未だ硬さはあるが、そこを柔らかく撮る長野博文らしいグラビア。
紫陽花で取り巻いた2ページ目右下のちいさな写真が秀逸。

古畑奈和
5ページ10カット、撮影はTANAKA。
表情が画一的で硬さもあるのだけれど、どうにかしようとしているのは伝わって来る。 伝わっては来るが、どうにもなっていないのが痛々しい。
撮られ慣れた先輩と組になるとまた違う表情や仕草も見られるのだけれど、一人になるとまだ覚束ないところが目立つ。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 33号

鈴木愛理
7ページ16カット、撮影は熊谷貫。
薄着だが水着ではない、夏らしい服装。 表紙ではトリミングの妙で鎖骨とサロペットの肩紐だけを見せて想像力を喚起せしめる詐欺写真。 上手く隠して上手く見せている。
かんかん照りの日なたで撮ればまぁ目は開かない訳なのだけれど、眩しげでありつつ映える表情を探って撮っており、目を伏せたカットにも意味を持たせている。
屋内や木陰で撮ったカットで柔らかい表情を切り取ってバランス良く。
撮り甲斐の有るモデルになると、熊谷貫の腕も冴える。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 34号

有村架純
7ページ13カット、撮影は細野晋司。
表紙は扇情的にしつつ、ページを繰るとそうでもないと言う、ヤングジャンプらしい構成。
正面からの方が撮りやすく絵にしやすいモデルを、敢えてさまざまな角度から切り取る試みが成功している。
曇天が幸いし、長いレンズを使うことで背景を飛ばすことによって構造物で曖昧に描き出された線がやさしくモデルを引き立てている。
細野晋司の仕事としては2013年最上のものであったと思う。

島崎遥香
4ページ9カット、撮影は中山雅文。
中山雅文の四畳半グラビアでも陰惨にならず、品下がっても見えないところは島崎遥香らしいとも言えるが、島崎の狂気と凄艶は欠片も引き出されていない。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 35号

岩崎名美
7ページ9カット、撮影はTakeo Dec.
夏らしいと言えば夏らしくあるのだけれど、凡百な水着グラビア。
太陽を背負わせて何とか写真になる表情を押さえようとするTakeo Dec.の苦心惨憺が涙を誘う。

内田理央
5ページ6カット、撮影は大江麻貴。
「こう言う風に撮ると、男性の目からは淫靡に見える」と女性目線で撮った写真のあざとさとおぞましさ。
シャツを脱ぎながら見えそうで見えない線を狙って撮った3カットは、モデルの人品まで貶めている。
変に狙わないで撮ればここまで酷いことにはならない。 カメラマンの腕だけの問題ではなく、編集者の人選ミスであり、ディレクションミスでもある。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 45号

新川優愛
巻頭7ページ15カット、巻中3ページ4カット。 撮影は桑島智輝。
カメラマンの試行錯誤は見て取れるが、見事に同じ顔しかしない。
桑島智輝をして、どうにもならない事もあると言う事態に驚く。
売り出したいのは判るが、ここまでどうにもならないものに10ページ使うってのは理解出来ない。

志田友美
5ページ8カット、撮影は細居幸次郎。
洋館のハウススタジオと言う事もあるが、細居幸次郎が撮ると屋内でも四畳半グラビアのじめじめした陰鬱さは漂わず、ビーダーマイヤー的な柔らかさとあたたかさに満たされる。
扉の1カットだけ屋外なのだけれど、これもこれで良い。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 46号

古畑奈和
7ページ13カット、撮影は佐藤裕之。
剣道着、制服、水着。 低めのポニーテールにした剣道着のカットが良い。
32号の巻末では冴えなかった古畑奈和が見違える出来。 表情も柔らかく且つ多彩で、ポーズや仕草の引き出しも増えた。
何より、カメラと素で向き合えているのが良い。 まだまだ伸び代はありそう。

入山杏奈
5ページ8カット、撮影は川島小鳥。
隙の無い美形だけに型に嵌める様な撮られ方をされることが多いのであるが、私はこう言う入山が見たかった。 戸惑いと微苦笑、そして含羞。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 47号

川栄李奈
6ページ9カット、撮影は桑島智輝。
限られた空間と時間のなかで、その場にあるもので組み上げたグラビア。
底の無い存在である川栄李奈を、限られた時間の中で写真として固定する営為。 機嫌・不機嫌の波と、飽きから来る虚無、それらを可愛らしさの糖衣で包んで甘く切なく。

朝長美桜
5ページ8カット、撮影は細居幸次郎。
笑顔のこわばりやポーズのぎこちなさも含めて、朝長美桜の初々しさを切り取った佳品。
5ページ目に引き込まれる。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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