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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-09-14 God is in the details. [長年日記]

_ PIP: Platonics Idol Platform 第9回定期公演

副題は「いよいよお披露目から3ヶ月経過!PIP第9回目公演は、ついにPIP初のオリジナル曲第一弾の”選抜”メンバー発表!波乱の予感!」公演

例によって開場10分前位にぞろぞろ集合して開演15分前に入場。
他所と被ったのかもしれないが、客の数が目に見えて減っていて驚く。
前回は遅れるどころではなく完全に狂っていた壁の時計は、電池を入れ替えたらしく正確に時を刻んでいた。
5分遅れで開演。

出囃子から3曲演ってチームごとの自己紹介からトークコーナー。 濱野智史曰く「Ustream での配信を行うのでMCを多めにしている」との説明。 現場で見ていると些か冗長なのだけれど、権利絡みの問題などもあって曲中は無音にしなければならないらしく、仕方無いっちゃ仕方無い。 録画したものを見るなりして次への反省と修整はしてくるだろう。

お題は「PIPの中で『これは私が一番』と思うこと」、これを濱野の司会で廻していくのだけれど、碌に考えていない答え・考えが浅い答えについては手厳しく対応。 それでも全否定はしないのが濱野らしさか。
濱野がメンバーに求めているであろう思考と観察の反復を一番実践できているのは空井ではないかと思う。 それだけに昨今の空井の服装について、とりあへず全否定して遊ぶ風潮はどうにもやりきれない。
空井が何故それを最適解として導き出したかの過程を紐解いた方が、少なくとも私は面白い。

新曲も含めてユニット曲をいくつか。
御坂・小林・豊栄で「天使のしっぽ」。 小林は何をやらせても平均点以上の出来には必ずして来る。
豊栄は上手くは無いのだけれど破綻もなく、だいたいソツなくこなしてきて華もある。
凄いのは御坂。 歌は不安定だが声に魅力があり、振りもぎこちないのだけれど挙措は美しく、ぎりぎりのところでとっ散らからず狼狽えない。
出来ていない状態でこれなので、伸びてくると面白いのではないかと思う。 鳳雛。

小室・空井・石川で「ハート型ウィルス」。
スタンドマイクにぶら下がるようにしして元気に歌い踊る小室の情緒の無さが却って良い味。
石川は珍しく野暮ったい服でどうしたのかと思ったら、空井から借りたとの事で納得。 それでもブラウスの下に着るものを考えて撰んでいたり、どうにかしようとする工夫は感じ取れた。

澤村・瑞野で「高値の林檎」。
瑞野は歌って踊ると可愛らしさにプラス補整がかかって魅力が増す。
澤村は振る舞いと atmosphere が「アイドル」。
この二人は見るたびに息が合ってきている。

濱野(舞)と柚木で「てもでもの涙」
PIPの中でも歌って踊る技倆に於いては上位にいる濱野と柚木で組むと金の取れる芸。
柚木の芸は分かりにくく凄い。 God is in the details.

永瀬・森崎・北川・牛島で「アイドルなんて呼ばないで」。
牛島が調達してきたと言う LIZ LISA のワンピースに身を包む4人。 北川の罰ゲーム映えする引き攣り笑顔。 牛島の淡々とた歌いっぷり。 森崎の状況に流されない強さ。
永瀬は何を踊らせても形にはして来る。 歌はもう一と伸び欲しいが、踊れる面子として計算できるのは強みになりうると思う。

橋田・工藤・福田・小室で「夢見る 15歳」
難易度の高い曲なので、どうにかこうにか踊れていても上手くは見えない。 その中で一人気を吐く小室。
解釈による表現より規定の動きをより正確に再現することを求められる振り付けになると、確かに小室は頭抜けている。

こから、初のオリジナル曲の選抜メンバー発表。
「選抜は・・・11人です。」→「『11人いる!』!!!」
「曲名は『僕を信じて』です。」→「トラスト・ミー!!」
と、会場のごく一部で静かな盛り上がり。
「誰が」の前に、パワーポイントで作ったプレゼン資料を使って選抜のやむなきに至った理由から説明。

・10月末以降は会場の制約から全員での公演が難しくなること
・ニ十数人分の振り付けとフォーメーションの作成の大変さ
・休演者が出たときの振り付けとフォーメーション修整の難しさ
・衣装作成のコストと、作成に掛かる時間
・全員分の交通費は捻出し切れていない


現状で商業ベースには乗っておらず、物販での収益と濱野の個人所得からの持ち出しで動いている現実に直面したということであった。



仮の立ち位置表を表示しつつ、後列メンバーから発表。

(5)濱野 舞衣香(はまの・まいか)
(6)羽月 あずさ(はづき・あずさ)
(7)小林 希望(こばやし・のぞみ)
(8)空井 美友(そらい・みゆ)
(9)石川 野乃花(いしかわ・ののか)
(10)豊栄 真紀(とよさか・まき)
(11)工藤 千里(くどう・ちさと)

前列は

(4)小室 志織(こむろ・しおり)
(3)福田 蘭奈(ふくだ・かんな)
(2)柚木 萌花(ゆずき・もか)
(1)橋田 唯(はしだ・ゆい)


後列は歌えて踊れる、喋れるメンバーで下支え、前列は中高生の活きの良いのとエースである柚木。

今回漏れたメンバーの処遇については、アンダー制の導入、プロデューサー候補生メンバーによる企画立案の開始など。 煮え切らないっちゃ煮え切らないんだが、これはもう致し方ない。

悲喜交々で半分お通夜の中、「たんぽぽの決心」で終演。

物販で悲しみの極みにあるメンバーのところへご機嫌伺いにいってみたが、予想以上のこの世の終わりのような落胆振りに掛ける言葉もなく。
ハナっから諦めざるを得ない連中は選抜制度発表時に落ち込み済だったらしく、発表当日は当落線上に居た連中の落ち込み振りが激しかったようだった。

しかしそれも会議室劇場と言う楽園を追われる原因を作ったメンバー自身に原因がある訳で、因果応報と言っちゃ酷だが濱野を責めるのは筋が違う。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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