トップ «前の日記(2014-11-21) 最新 次の日記(2014-11-23)» 編集

墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-11-22 ハイエンド向けマルベル堂商法 [長年日記]

_ 大部彩夏 vs 魚住誠一 写真展

マルイジャム 渋谷6階のイベントスペースをパーティションで仕切ったところにパネルを並べて展示。
入り口付近に大伸ばしされたものが7点、あとは額装された半切くらいのものがズラリ。

展示スペースは狭く、パネルが低いところに詰め込んで二段展示なので、下の段は屈まないと見えない。 場内が明るいので見えづらさはないものの、ライテイングに関しては全く考えられておらず、詰め込み過ぎてパネルを並べる幅も狭いので混み合っても客は行き交えない。

見る価値が全く無いとは言わないが、写真以前に展示環境の点でおすすめしにくいし、写真の方も良くも悪くも魚住らしいもので、見るに堪えない大ハズレは無いかわりに「これは」と思うものもない。

展示枚数こそ多いものの撮り方が単調で、切り取り方は多少変わっても被写体と向き合う角度はほぼ一定で正面からなので、どの写真も代わり映えしない。

大部彩夏は口呼吸の人らしく、口はいくらか開き気味で常に微笑んでいるような表情。 それをどうしようともしていないので、何枚並べたところで似たような写真にしかならない。

たまにある口を閉じたカットや横顔などを見ると、大部彩夏の被写体としての魅力を引き出しているものも有るにはあるのだけれど、それが少ないところから見て、やはりモデルの表情の諧調や映える角度を引き出そうとする意欲は薄いように感じられる。

そこが魚住の持ち味でもあり、無難というか万人向けというか、分かりやすい写真にはなっているのではあるが。

プリントのみなら10800円、額装しても27000円、展示したものからより抜きにした写真集が8640円と値付けも上手い。
ハイエンド向けマルベル堂商法としては良い線だと思う。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
1998|11|12|
1999|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2000|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2001|01|02|03|04|05|06|07|08|11|
2002|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2003|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|07|08|11|
2019|09|11|
トップ «前の日記(2014-11-21) 最新 次の日記(2014-11-23)» 編集