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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2015-10-25 吸い込むオーラ [長年日記]

_ 女体愛好家 七菜乃による七菜乃展

オーチャードホールの横合い、雑居ビルの5階にあるアツコ・バルーにて開催されている、女体愛好家の七菜乃が特殊モデルの七菜乃を撮った(割った話が「セルフポートレート」)写真展へ。
一寸遅いかなと思うくらいの時間に着いたが、開場は2時からとの事で少々早く、松涛を一回りしてから再訪。

受付で木戸銭を払い、靴を脱いで上がる。 木の床。
最初から或る程度の集客が見込めないと難しいとは思うが、この「五百円ワンドリンク付き」と言う敷居は頃合いであるように思われた。
ロハでないと来ない客層と言うのは中々タチの悪いものであって、木戸銭がドリンク代として担保されていれば心理的抵抗も少ない。

一と通り見終えてから喉を潤したが、ジントニックはビーフィーターをウィルキンソンのトニックウォーターで割ったもので、なかなか良心的。


作品はチェキで撮影したもので、丁度良い大きさのアクリル板に貼り、目の高さくらいの位置にズラリと並べて飾ってある。
何枚か組み合わせたコラージュ物も含め、通し番号で100以上。

全ての作品は購入可能。 但しチェキなので全て一点モノの売り切れ仕舞い。
一枚だと21000円だが、沢山買うと安くなるシステムとなっており、売れたものは通し番号の横に Sold out と書き込まれる。
見ている間にも何点か Sold out となっていた。


10秒のセルフタイマーを使って撮影しており、光を強く当ててコントラストを上げたり、柔らかく廻して下げたり、精緻にピントが合っているものもあれば、意図してアウトフォーカスにしたものもある。
逆光もあり順光もあり、しかし色乗りは飽くまで淡く、86×54mmの覗き穴の向こうに広がる異世界。

撮り方のみならず作品として仕上げる際の技法も様々。
シネカリ的に乳剤を削ったり、乳剤面のみを剥がしてアクリル板に挟んだり、インスタントカメラならではの不完全な現像を利用した表現もある。
写るようにも写らないようにも、硬くも柔らかくも出来て、撮った写真をその場で見て試行錯誤できるインスタントカメラの特性・チェキと言うカメラの可能性を引き出している。

何も着ていないことが、布を身につけていないということが、nudeということが
曝け出している(裸)ということでは全くなく、只、内臓があって骨があって脂肪があって
皮ふで覆っているだけのことであって、その自然の人間の持っている女体を
私はとても美しいと思っています。

何も着ていないと言う事が「曝け出している」と言うことではないとは七菜乃の言であるが、撮影時の気温や体温によっても、季節によって纏う衣服が異なるように肌の質感も装いを変える。
骨格標本との多重露光のものにも「ヌードは着衣のひとつ」が表れていた。


在廊していた七菜乃は、何と言うか負圧を感じて振り向くとそこに居るような「吸い込むオーラ」。
雄が覚醒するのか、観に来ていた爺さん連中がおやかってしまって見苦しかったのだけれど、本人を前にすると急に鎮まる。


奥ではプロジェクターでスライドショー。
大きな画面で見るとまた違った趣。


撮影用のスペースがあり、七菜乃在廊中なら女性は撮って貰う事も可能。
私が見ている間にも撮影が行われていたが、時間を掛けて語らいながら和やかに。
奥の一角に展示されていたが、人の撮り方撮られ方が解っているのでこちらも面白い写真だった。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
# シャイニングおじさん (2015-10-26 17:05)

ブログの内容とコメントが違いすいませんm(_ _)m
先日タワーのイベントに久しぶりに行きました。ペトリ堂さんもいらっしゃるかなぁと思いましたが今回は残念でした。

私が言うのもなんですがまたあの頃の良き現場はそのままなので是非(^_−)−☆



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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