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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2016-07-03 荒唐無稽 [長年日記]

_ 朝練講談会 前座勉強会vol.13

猛暑日の予報が出ていたが、朝から既に暑い。
暑い中並ぶのも物憂いので開演前に着くよう、蕎麦を手繰ってからゆるゆると。
今日も太鼓の音が聞こえてくる。

ゲストで鶴遊先生と言うのもあってか、なかなかの入り。

「渋川伴五郎」田辺いちか
世話人からの前説が無いのでどうしたのかと思ったら、前座の仕事の一環でもあり、演者の口から。
発声と口調は悪くないのであるが、一度蹴躓くと後を引くきらいがある、考えなくても出来ることが増えてくれば、何食わぬ顔で読めるようになっていくと思う。

「寛永宮本武蔵伝 偽巌流」神田みのり
寛永年間、武芸もの、根多は被ってしまっているがそこはまぁ前座勉強会。
灰汁が抜けたと言うか、きっちり読めるようになってきた所為か癖が気にならなくなってきた。
はたり、はたはた、ぱん、バン、バンバン。 張り扇で句点読点段落分け場面転換、使い方に幅が出てきた。

二人とも未だ前座。 瑕疵もあるが伸び代も感じるので、今後も足を運びたい。

「山田長政遠征記 シャム王国」田辺鶴遊
若手真打が出演すると自分達の頃の前座勉強会の話になる。
私が講釈の会に行くようになったのは黒門町の路地裏の料理屋になっていた本牧亭が無くなる少し前からで、鶴遊先生が出ていたころには間に合っていない。 興味深く拝聴。

九時過ぎから始まる会とあって、眠たげに目をしょぼしょぼさせながら昔語りをしているうちにシャッキリしてきて、山田長政を生い立ちからシャム渡航までみつちり。

織田信忠のご落胤と言う設定に先ず驚いたが、立川文庫的な荒唐無稽な話も楽しい。
時折挟み込まれる一鶴先生のエピソードも懐かしく聴いた。

_ ミスiD×青山裕企 写真展「わたしだけがいない世界。」

早稲田(住所としては文京区関口になる)の YUKAI HANDS Gallery (ユカイハンズ・ギャラリー) で開かれている写真展を見てきた。
最寄駅は有楽町線の江戸川橋か東西線の早稲田、もしくは都電荒川線の早稲田電停になるが、どこからも等しく遠い。
都バスなら鶴巻町と関口一丁目の間になり、さほど歩かずに済む。

大きなガラスの引き戸を開けて中に入る。 傘立てがあるので辛うじて入り口であることが分かるが、引き戸には見えないデザインであり、入り口としての表示もない不親切な設計。

モデル一人辺り三枚ずつ、壁二面半くらいにズラリ。 動画をプロジェクターで壁に投影しているので室内は暗くて、写真を見やすい環境ではない。 見やすい見やすくない以前に、見せるための工夫が無い。
中央の机に写真集が山積み。 写真を見せることより、写真集を売ることに重きが置かれているのが視覚的に判る。

長澤茉里奈などは撮られるのも上手く、素材そのものも良いので可愛らしく写っているが、それだけ。
敢えて日の丸構図で撮りました系の写真で、青山の撮る写真にありがちな被写体を踏み付けにするような底意とか、女性そのものへの呪詛みたいな臭気は無いのだけれど、写真としての面白味もまた、無い。

凌雲閣の「東京百美人」を百年遅れでやっているような顔見世写真。

ギャラリーの造りから展示方法から撮り方まで、すべてが独りよがり。
ここまで不愉快な写真展もなかなか無い。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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