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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2016-08-09 睡魔との長く辛い戦い [長年日記]

_ 『SUNDAY GIRLS Vol.3』(第2部)

第1部と第2部で入れ替えは無しだが、終演後に一旦椅子を片付けてゆるゆると第1部の物販。
終電で帰る人々を見送り、ゆったり目に椅子が並べ直され、日付けが変わった頃合いから第2部スタート。


辻林美穂
i-podに用意し来たオケと重ねたりしつつピアノ弾き語り。
オケのデータが1曲分クラッシュしていたとかで、予定にない曲を2曲ほど。
辻林美穂1
明けて月曜はアルバイトだそうで、「なんとかなるでしょう」と笑っていた。
辻林美穂2
辻林美穂3
そんな感じの肩の凝らない歌唱とピアノ。 次は眠くない時間に聴きたい。


澤部渡 (スカート)
紙の束を携えて登場。 京阪の各駅停車の上半分みたいな色のリッケンバッカーをアンプに繋いで弾き語り。
澤部渡1
紙の束は歌詞を印刷したもので、次の曲をやる前にバサバサと探す。
澤部渡2
何を歌っても(弾いても)澤部渡の歌になっており、無造作に弾いているように見えるギターだが、時折とんでもない技巧を挟み込んでありえない音を出すので、心地よさに眠気を催してもその度に「なんだコリャ!?」と目が覚める。 心臓によろしくない。


プラスチック米
木造アパートの自室でラップの練習をしていたら通報されて国家権力が来たとかで、その模様を録音したものを流したり、それをサンプリングした曲を演ったり。
プラスチック米1
静かな狂気。 攻撃的で無いのが良い。
関美彦のピアノ伴奏でプラスチック米が一曲歌った後、「僕も歌って良いですか?」と関。 そのままピアノを弾きつつ「HAWAI」。
関美彦1 プラスチック米2
何故か正座して謹聴するプラスチック米。
最初から最後までどうかしていた。 面白い。


浦郷えりか
ラケットを持ち、テニスルックで登場。
浦郷えりか1
テニスに因んだ曲の後に無用の長物と化したラケットは、その辺に立て掛けられ、いつしか忘れられ、ふとした拍子に蹴り飛ばされたりしていたが、この「なんだかよくわからない感じ」が通奏低音としてあって、上手くは無いが下手ではない歌、能弁では無いが訥弁でもなく、さして面白くも無いがつまらなくは無いとりとめのない話をニコニコと続ける様を眺めているうちに持ち時間が終わって去って行った。
浦郷えりか2
これはこれで有りだと、私は思う。 寝物語に聞く「おむすびころりん」のような時間。


柴田聡子
眠さが極まった頃に始まり、心地よい歌声とギターの音色に、遂に眠気が限界を超える。
柴田聡子1
しかし澤部渡の時と同じく時折耳の奥に響くギターの音と、脳みそに引っ掛かる独特な言葉遣いが現実に引き戻し寝たり起きたり。
柴田聡子2
混乱しているうちに終演。

いつの間にか総武線緩行線にも始発が走る時間となっており、表に出ると既に空は白んでいた。
熱帯夜の明けた朝の、冷めきらぬ都市の火照りと湿り気を感じつつ帰宅。
長丁場で眠くはあったが、楽しい時間を過ごせたのは間違いのない事実。
次回は眠くない時間帯にお願いしたい。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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