「熊野の牛王」志ら玉
「樟脳玉」らく人
「将軍の賽」寸志
<中入り>
「探偵うどん」がじら
「藪医者」左平次
「珍品」であり、演る人が少ないのは、「物語」「言葉」「オチ」さまざまものが "わかりにくい" からであることが、演者のマクラでも語られ、聴いていても実感として解る。
その「解りにくいが故の面白さ」が、携帯の着信を鳴らしたり、電話に出ちゃったり、会場内に聞こえるところで大声で通話してしまう類の客にどれくらい伝わったかは分からないが、とりあへずは大入り。
似たような噺があれば受ける方の噺を採り、仕込みが大変な割に受けないクスグリは刈り込みたくなる、それは理解した上で捨てがたい、味わい深い部分。 それを愛でる会。
もどかしくも愛おしい五席。