司会を3年務めた戸島花の最終出演回である。
恐らく今後も囲碁に纏わる仕事は続けていくと思うが、囲碁フォーカスへの出演は一と区切り。
講座は「花の卒業試験」。
戸島の最近の棋譜から、初段に足る実力かどうかを分析して行く。
「不安になると実力以下の強さになってしまう」と言う三村智保九段の戸島評に唸る。
頭が良すぎるのが戸島のよろしくないところであって、考えれば考えるほど不安になり、弱気になって悪手になる。
それが芸の上でも遠回りをする事になった一因ではあると思うが、禍福は糾える縄の如く在り、囲碁でこう言う仕事が出来るようにもなった。
後半は「あなたの知らない免状の世界」。
免状はどういう手続きで得られるのかについて日本棋院を取材する体で進むが、何時の間にか戸島の在任期間に講師を務めた先生方が戸島の最新の棋譜から「初段に推薦できるか否か」を話し合う展開に。
全員の推薦を受けて免状は発行され、番組内で三村九段から授与。
目を潤ませ、声を震わせつつも平静を装い続け、取り乱すことなく番組を勤めおおせる戸島の可愛く無さ加減が実に戸島らしく、七回半回って愛おしい。
私は向いてないので囲碁は見るだけで打たないし、稼ぎが悪いので舞台のチケットを購う事も出来ず、戸島の現場もとんとご無沙汰であるが、戸島の良さは生で見ないと伝わらない部分が多々あるので、どうにか遣り繰り算段して足を運びたい。
コラム的な何か
「戸島花と囲碁 雑感」
戸島花のもどかしさについての一考察。