AKB48最初期からの客で、頻度こそ減ったものの継続して劇場に足を運び、書き続けていたカギさん。 21日にお亡くなりになったとのこと。
最後のエントリがこちら
ここで言及している高橋朱里の評価にしても、劇場で目にして或る程度評価していたカギさんと、専らグラビアに於ける高橋朱里を目にしてゼロ査定だった私とでは評価が分かれており、もう少し突っ込んだ話をしておきたかったのだけれど、それも叶わぬこととなってしまった。
「『最近の』柏木、良いですよね。 枯れてきていて。」なんて話をしながら飲んだのが、直接会った最後になってしまった。
あれから益々良いじゃないですか、柏木。
ご存知の方はご存知の通り、私は些か狷介なところがあり、アイドルの現場でも自分から世間を拡げることは先ず無いのだけれど、カギさんとの付き合いも、先方からの食いつきから。
興味を持った対象には、無邪気に突進していく、大人と子供が同居した、明るい酒飲みだった。
秋元康を「秋元”先生”」と呼ぶカギさんと、「秋元康は所詮ペテン師。 巧く騙してくれれば許す。」私とでは、意見が合ったり合わなかったりしたが、異なる立場や角度から意見でも、自分で見て考えたことには寛容と言うか、面白がってくれた。
篠本634の「AKB48ヒストリー ~研究生公式教本~」を始めとする「見てきたような嘘」を散りばめた偽史が刊行されても、それに異議を唱えるより、実際に現場で観てきた客の生の声が反映されるような機会を作ることに心を砕いていたし、それすらも面白がっていたように思う。
困窮の極みにあって馴染みの店にも行かれないので、ありあわせの肴と料理用にとっておいた酒で献杯した。
煩悩がありすぎて当分成仏は出来ないと思うので、劇場に行けば、また逢えるかもしれない。
今更ながら人って生まれてきた以上何れ死ぬって事に気付かされました。正直しんどいですね・・・合掌