そのあとリップクリームのイベント。 私が見に行ったのはこういう娘なのだけれど、この人はステージに立つとスイッチが入る種類の人で、司会のお笑い芸人と談笑しているうちはおもしろくもかわいい女の子なのだけれど、いざ歌い出すとそれはもう恐ろしい存在感であって、ふいにカメラ目線を貰った時にはもう驚いたのなんの・・・。
カメラ目線を貰って死ぬかと思ったのは初めてだ。
4/29に山形のフリーマーケットの中で行われたS.H.I.Pのライブのヘナチョコ振りを目の当たりにして業を煮やしたのか、なもさんの日記 4/30 分に「緊急提言」として、S.H.I.Pの送り手側への苦言が書き連ねられています。
私も4/20の撮影会→CD即売まで書いて行き詰まり、その後のライブについては書いてないクチなのですが、同じ事を2年やってるってのを考えたら、確かに褒められた物ではないと思います。
私がそういうヘナチョコなライブを見ていながら珍しくキツイ事を書かなかったのは、送り手に客を馬鹿にしたようなところが無かったからだったのが大きな要因です。 見ていて腹が立つイベントってのは、大抵スタッフが「業界人プレイ」をしたいが為にちゃらちゃらへらへらやっていたりするので、そこで怒りが爆発するのですが。 S.H.I.Pの場合、音響トラブルが有っても、先ず現場の機材がヘボで、そのヘボな機材と悪戦苦闘していたり、屋外でやるのが急に中になったり、取材が長引いてリハも無かったり、素人なりに一生懸命やっている姿は見られるので、どうも怒りが湧いてこないのです。 書きにくい事なので、私を含めて此処までの苦言を呈した人はこれまで居ませんでしたが、なもさんの提言は的を射たものだと思います。 私も良い所を探して書きすぎたかもしれない。
もはや目出度くも無い歳の妹の誕生日だってんで鰻をとった。 出前でマトモな鰻が喰えるのは、この街の数少ない良い所だ。
蒸しが利いていて箸で千切れる。 こういう当たり前の鰻が少なくなった。
鍼医から勧められた半身浴を始めた。 短気でぬるい風呂が嫌いな人間にはちと辛いが、暖まり方がまるで違う。 続けたい。
酒田に行きたかったのだけれど、絶望的に金が無いので回避。
始発で並ぶべく4時半に起きたが、昨日の日記の事後処理の為、回避。
昨日より一本遅いバスでお台場へ。 人は増えたが前の方で見られる状態では有った。
最高気温が25℃を超える予報が出ており、折井もコート無しで登場。 真横から見る事になってしまったが、改めて折井の細さに驚く。 中西も細いが折井も細い。
折井はカンペ無しで曲紹介、Chocoloveを呼び込んで下手へ掃ける。
例によって音の出ないワイヤレスマイクで一曲。 歌で出せない分、仕草や表情に力点を置いて演っているように見えた。 中西の溜めの効いた立ち居振舞いと3点バーストの目線配り、秋元の正確で落ち着いた動きを堪能。 宮澤も歌うときの表情に変化をつけていて驚いた。
「AKB48とは何ぞや?」ってのを紹介する部分では、折井の話の振り方も上手くなっていたし、Chocoloveの3人も努めて話を繋げるようにしていた。
「スカルマン」の紹介の部分では、あまり宜しくない方向に話が行ってしまって折井が慌ててフォローする場面も見られたが、この辺りも補正されていくと思う。
秋元は宮澤に話を振ってボケさせて突っ込むところから一歩進んで、脱線した話を戻したり、浮世離れした中西と天真爛漫な宮澤が喋り足りなかったり(また喋りすぎたり)した部分を補って、折井を良く支えていた。
良いバランスのユニットだと思う。
お台場の帰りにカフェにて。
抽選外ながら64番まで入れたようだ。 キャンセル待ち券は何番でも貰っておくにしくは無い。
カフェ店員の裁量でスピーカーの音量が決まる所為か、今日は音量が下がったり、ゼロになったり、また上がったり。 後半は大きめの音で聴きやすくは有った。
駒谷が休演、篠田が一部出演と言う事で、居るメンバーにそれぞれのパートが割り振られていたが、前田と小嶋、特に小嶋が良い仕事をしていた。
この人はふにゃらけているようでいて、やるべき事はいつもしっかりやっている。 重馬場に強い。
シャネル・ネクサス・ホールのエリオット・アーウィットの写真展は今日も面倒になって回避。
AKB48 チームAのソワレも回避。
一日に二回カフェ観覧ってのも流石にどうかと思ったのと、兎に角眠いのと。
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朝練講談会を主催する神保町講談会(わかりにくい)の連休特別企画。
続き物を毎日十日間読み継ぐ。
毎日来る客もいるので、チラシが要るかどうか一々訊いてくれるのが嬉しい。
この会は差配をする人が「わかってる」人なので、客としてのストレスが送り手には溜まらないのが良い。
「青龍刀権次(2)偽札」 玉川太福/玉川みね子
開演前、幕の向こうから三味線の調子を合わせる音が漏れ聞こえて来て、徐々に聴く気分が盛り上がってくる。
マクラまでは黒縁眼鏡の太福さん。 本編に入る前にスッと外して畳む。 この儀式めいた所作が絵になる。
小悪党が巨悪を強請ろうとして嵌められて翻弄され続ける、情けなく救いもない話なのだけれど、全く感情移入出来ない奴しか出て来ないのに、きっちり聞かせて飽きさせない。
「清水次郎長外伝 荒神山の間違い 三本椎ノ木お峰の茶屋」 神田春陽
時節柄ナニですが、博奕打ちのお話をと一と笑いさせてからおずおずと。
まだ導入部で小競り合い程度。 次郎長の乾分も出て来ないのだけれど、そこは巧く作られていて、個性的な脇役が見せ場を作るので楽しく聴ける。
落語で言うと子別れの上とか中とか、単体では物語としての魅力に欠けるし大して面白くもなく、端折っても見せ場の部分だけで物語として成立する場合端折られてしまう部分。
そう言う「つまらないなりに味のある部分」。 ゲラゲラ笑うだけではない部分の話芸の魅力。
全員が全員受ける根多で勝負してくるホール落語みたいな会では味わえない、有意義な「人生の暇潰し」。
四谷四丁目のギャラリー・ニエプスへ。 小体だが静かで見やすい。
文字通り「みずとか はなとか はっぱとか」をスクエアフォーマットのモノクロで展示。
水や濡れた葉、泥濘などを撮っても乾いた感じになり、ピントが合ったところはきっちりと、アウトフォーカスは暴れる三枚玉っぽい描写。
ポストカードを購った際にどんなカメラを使っているのか尋ねたところ、リコーフレックスを使っているとのこと。(他に国産スプリングカメラなども)
これで腑に落ちた。 確かに富岡光学の三枚玉らしい描写で、これがトリオターとかノバーとかツァイスの三枚玉だとしっとりしてしまうし、テッサーだとカリカリしてしまう。
柔らかくも乾いた感じなレンズの味が、作風に合っていた。
プリントも芯がしっかりしていて美しい。 私の好きな、風邪を引いた時に見る夢の様な写真。
Gallery NIW は江戸川橋から鶴巻町方向へ少し行ったところに出来た新しい展示スペース。 二人展と四人でのグループ展を同じ会場で開催すると言う珍しい形態。
面白かったものを掻い摘んで。
Nishi Norimasa
黒と灰色の間の色と黒の間の色合いが美しい、風景と静物の間の暗がりを切り取った写真。
暗闇で目を慣らすように、じっくり見ていると諧調のはざまの色まで見えてくるような、何時までも眺めていたい写真だった。
黒滝千里
凍らせた花で6点。
凍らせることによって細胞壁が壊れ、透けた花びらの濡れ濡れとした美しさ。
Megumi Michelle Kawaguchi
動物園で撮ったカラー4点。
キャビネより更に小さいプリント。
大きく伸ばさないからこそ感じられる、 黒い台紙の向こうの覗き穴の世界。
写真もさること乍らギャラリーそのものも居心地の良い空間であった。
前日の喧騒が嘘のように静かな朝。
まぁ、訳知りの客はのんびり来ても座れるのを知っているので開演までにはそこそこ埋まる。
「関東七人男 林蔵高坂へ斬り込み」宝井梅湯
あまり有名ではない北関東の侠客を描いた続き物。 侠客そのものは荒唐無稽な脚色が為されていないので実在感が有ると言えば実在感が有るのだけれど、出てくる人物が揃いも揃って小物で悪事もぱっとしない。
ところが今回の主役の落合の久五郎は「神道無念流の免許皆伝」。 「戸賀崎熊太郎道場」とか「秋山先生」なんて単語が出てくると私の中ではそれなりに盛り上がって来る。
「徳川天一坊 網代問答」神田春陽
天一坊の山場の一つである、大岡と山内伊賀亮の問答。
緊迫感のある場面なのであるが、春陽先生締めるところは締めつつも、例によって要所々々で混ぜっ返すので肩が凝らない。
伊賀亮の悪役っぷりがまた良い。
続きは三日からの連続読みの会で、と言う良い流れ。
ミハマニューポートリゾート ニューポート広場で開催される野外ライブへ。
出演は 東京CLEAR’S と きゃわふるTORNADO。
郊外型の商業施設なので自家用車で来る前提の立地。 無料シャトルバスもあるにはあるのだけれど、平日限定らしい。
稲毛駅から新港車庫行のバスに乗り「ニューポート第一」で降りると、そこが会場であるニューポート広場だった。
ミハマニューポートリゾート を構成する専門店は、ゲームファンタジアマウンテン、サイクルベースあさひ、 湯快爽快 「湯けむり横丁」、イエローハット、ロピア、スギ薬局、イエローハット、東京靴流通センター、イエローハット、エコタウン、ザ・ダイソー、ユニクロ、眼鏡市場、ソフトバンク 美浜ニューポート。
これらが駐車場を囲むように建っており、車で来た客は目的の店に近いところに停めて往復。
ニューポート広場は商業施設と駐車場の動線の外側にはなるが、施設の飲食部門を担うびっくりドンキー、牛繁、ラーメンばんだいが集まる一角に在り、そこを利用する人々は駐車場を越えてやってくる。
逆に言うとここで飲食をしない利用者は通らない位置にある。
更にはステージが駐車場を背負う形になっているため、音が人の多くいるところに届きにくい。
館内放送でイベント告知をしている様子もなく、ポスターは貼られているものの買い物客への告知は充分とは言い難い。
そんな訳でライブイベントの観客は出演者目当てで来た人々が中心。 通行人のうちの幾許かが足を止める。
12時頃には現場の設営は済んでおり、当日の出演者の音源が流されていたのだけれど、12時半ころに流行歌に差し替えられ、開演までそのまま。
東京CLEAR’Sは12:30、きゃわふるTORNADOは12:40頃に到着。 きゃわふるTORNADOは商業施設にチラシ配りに。
リハーサルも無く、音響機材を使ったイベント告知も直前のみ。 客を集めようとする工夫が主催者側に見られないのが不思議だった。
少人数のスタッフでも十分コントロール出来得る集客ながら、撮影録画は禁止。
きゃわふるTORNADO
ほぼ時間通りに開演。 出囃子に乗って一人ずつ登場してそれぞれが決めポーズ。 全員揃ったところで一曲目。
結局持ち歌の全てを演って30分持たせていた。
リハーサルも無く、バミリも有って無きが如しの状態ながら、フォーメーションもきっちり揃っており、歌って踊っての部分はお披露目ライブから長足の進歩を遂げていた。
全員「動ける躰」になっており、振り付けにも情緒が有るし、それぞれの解釈の差はありつつも一定の幅には刈り込まれており、集団として美しく動けている。
石川野乃花の歌が上手くなっていて驚く。 自己流ではなく、きっちり鍛えられている感じの上手さ。 「ほうら巧いだろう」的な嫌味は無く、グループを構成するパーツの一つとして磨きが掛けられている感じ。
別所佳恋と神咲くるみも動きがこなれてきた。 まだ曲の世界観と乖離して表情が厳しくなるところが無くは無いが、舞台に立つ人としては及第点。
道地文子は肚が据わっている。
杏斉ゆかはニューポート広場のイベントステージの特徴である橋をその場の機転で使っていたのが面白い。
宮瀬しおりは動きのキレはそのままに、指先まで神経の通った柔らかい動きを身に着けており、表現の幅が拡がっていた。
愛嬌ある歌い方でありつつ、上達したような気がしてよくよく聴いてみると、オケが丁寧に作られていて、弱い部分に裏打ちがされている。
これで生歌感は保ちつつ、より「上手く」聞えるようになっている。
物販は千円で一枚籤か引けて、そこでハズレだと予め撮っておいたメンバーのソロショットチェキ、あたりだとサイン色紙、ワイドチェキ(全員)、ツーショットチェキなど。
時間の掛かる特典から先に行うなど、効率を考えていないのと、(これでも改善されたらしいが)ハズレの多さによる割高感が気にはなった。
客の方もその日その時の思い出の為に金を落とす気はある訳で、もう少し効率的に収奪していただきたい。
撮影禁止にしておきながら、スタッフの撮る現場写真がスマートフォンの引きの絵ばかりと言うのも如何なものか。
その程度の機材しかないのであれば、商用使用前提で許可して客に撮らせて使える物を使えばよい。
メンバーの歌って踊っての部分や楽曲の出来に関しては貶すところが無いが、裏方の大人の仕事ぶりには辛い点を付けざるを得ない。
特典会などで接する限りに於いては客を踏みつけにするような不遜さは見られないのだけれど、芸能の裏方をするにはあまりにも無知であるが故の慇懃無礼な感じは気になる。
良いものを作れば売れると言う時代ではなく、それ相応の工夫をしなければ商売になりにくい時代に我々は生きている。
初期を支える客をどう囲い込むか、まずそこに頭を使って欲しい。
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