トップ «前の日記(2003-10-19) 最新 次の日記(2003-10-23)» 編集

墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2003-10-21 休み [長年日記]

_ 色々

する事が有ったので無理矢理会社を休んだ。 郵便局などへ。

_ 買ってはいけない その1

学研のカメラGetの増刊でロシア・中国カメラ特集のムック本が出たのだけれど、これがまたヒドイ。 読んでいたらあまりにひどいので頭が痛くなってきて、中野のPに置いてきた。
シーガルのDF−5000なんて言うルイジ・コラーニがデザインしたヘンなカメラが有ります。 これ、ダイキャストはミノルタでガワだけコラーニデザインのものを被せてあるので隙間から基盤が見えていて、雨の日は怖くて使えないんですが、そう言うことは書かれずになんだか褒めてある。 コラーニのデザインってのは「デザインのためのデザイン」みたいな所が多々あり、チューリップフードが6弁だったりするんですが、まぁ書いてる人間も良く知らないんでしょう。 そもそもキエフなんざウクライナな訳で、ロシアカメラなんて書いたらあっちの人間は怒ると思います。
あの安原一式を名機なんて書いちゃうに至ってはもう何をかいわんやです。 ちゃんちゃら可笑しい。 これでよく1900円も取れるものだ。

_ 買ってはいけない その2

今やすっかりクラシックカメラ雑誌になってしまった 写真工業 の11月号の特集は「こだわりのカメラ対決」。 相変わらず糞記事が多い。
「フィルムが高感度化しているけれど絞りを開けて撮りたいからシャツタースピードの速いカメラを作れ」なんて事を写真で食ってる人間が書いていたりする。 素人じゃあるまいし感度の低いフィルム使えばいいだけの事じゃねぇか。
読むに堪える記事は2本、「ヤシカエレクトロ35とミノルタハイマチック」「ロシア製カメラはフェドかゾルキか」。 前者は良心的な、後者は実に人の悪い読み物。

_ これは買え

太田出版から幻の糞音楽雑誌「オレモリ」の合本復刻版が出た。 なべちゃんやげきしぶ氏あたりは知ってるんじゃないかと思いますが、実にバカ。 バカの極北とでも言うべきバカ企画目白押しのバカ雑誌であるが故に潰れた版下すらもう無いバカ雑誌を原本から復刻したというバカな本。 これで1500円は安い。 お薦めです。

_ 柳家小袁治の会@池袋演芸場

鈴本の八月の上席を見に行った時、膝替わりの柳家喬太郎師と共に良かったのが柳家小袁治師。 独演会の案内を頂いたので行ってみた。 家の用事で休みを取らなければならなかったのは事実なのだけれど、休みを今日にしたのはコレのためだったりする。
客の入りはなかなか良く、常連率が高そう。 中年以上の客が多かったが、よく笑う良いお客さんだった。
開口一番は林家こん平門下の林家ぼたんさんで「平林」。 アニメ声の落語で小僧さんが可愛らしかった。
続いて5月に二つ目になったばかりの桂才紫さんの「初音の鼓(ポンコン)」危ないマクラだったが噺そのものは面白く聴けた。
小袁治師の一席目は「女天下」。 「かんしゃく」とか「宗論」なんかも書いた益田太郎冠者の書いた新作。 新作と言っても太郎冠者が劇や落語や歌を作っていたのは明治末から昭和4年頃なので古典に近い状況設定。 先代の蝶花楼馬楽師匠の得意ネタで、他の人はほとんどやらないらしい。 やらない理由を「まぁ面白い話ではありませんので」なんて言っておられたが、これがまた実に面白かった。
ギター漫談のペペ桜井先生のネタをじっくり聴けたのも嬉しかった。 TVじゃ伝わらない面白さってのは確実にあって、ペペ桜井の面白さも生で見ないと判らないと思う。 漫談の最中もギターをポロポロ爪弾いているのだけれど、これもさりげなく上手い。 ペペ桜井先生のネタが終った所で中入り。
休憩が明けて小袁治師がもう一席「らくだ」。 長いので端折ったり途中で切ったりすることが多い噺をみっちりサゲまで。 屑屋が酒を呑む(呑まされる)場面が実に上手く。 呑み放題で3500円と言う打ち上げに行くのは止して家路に付いたのに、途中でどうしても酒が呑みたくなって駅のスタンドで引っ掛けて帰った。
今日は前座さんから何から何まで良かった。 次は打ち上げにも出てみたい。
本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
# ゑろいひと (2003-10-21 22:10)

確かに頭悪そうな企画ですね(笑)
http://kobe.cool.ne.jp/daisuke2/oremori/

# なべちゃん (2003-10-22 01:26)

これは知りませんでした。機会があったら見ようかと。

# げきしぶ (2003-10-22 12:58)

椎名林檎表紙のヤツは買った記憶があるけど、どこにいったかな(笑)
復刻版は見かけたら買ってみよう。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
1998|11|12|
1999|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2000|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2001|01|02|03|04|05|06|07|08|11|
2002|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2003|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|07|08|11|
2019|09|11|
トップ «前の日記(2003-10-19) 最新 次の日記(2003-10-23)» 編集