AKB48のAチーム新セットリストの一曲目「嘆きのフィギュア」。 人形振りのテクノ歌謡なので「Winkっぽい」なんて言われていたのだけれど、なべちゃん曰く「ハンドクラップが入っているし、むしろNeworderみたい」
家に帰って棚を漁ったらRound&roundが出てきたので聴きながら書いている。
大学4年の時に中古CD屋の3枚1000円の棚からBlue mondayと一緒にサルベージした奴で、ジャケットはボロボロだけれど、それこそ「擦り切れるほど聴いた」CD。
そのBlue mondayが見つからない。
昨日は6時前の時点でまだ100枚程度、今日は6時前に300枚完売。 これが現状を現していると思う。
Kチームが「見所も有る」だとすると、Aチームは「総てが見所」。 あっと言う間に1時間半経っている。
来ている客は相当数被っているのだけれど、公演中の振舞いは対照的で、Aチームの場合は公演を観に来ている客も、Kチームの場合は文字通り「逢いに来て」いる感じ。 観ていて切ないがこれも現実。
閑話休題、Aチームの話。
抽選では干されに干されて280番目くらいに入場。 踊り隊の中で揉み苦茶にされるのも業腹なので、入り口付近で音を聞くことに専念。 アップテンポの曲で押し捲る構成になってから、そこいら中が踊り隊に占拠されてしまい、観たい人間の居る場所は相対的に減ってしまっていて、お立ち台すら安住の地ではなくなりつつある。 これは辛いが、こう言う構成の中で静かに観ようと言うほうが場違いなのだろう。
各メンバーの歌の巧拙や声量の多寡を勘案しながら歌入りオケと生声のバランスが取られている訳だが、Kチームの時とはまるで違う緊張感に満ちたPAブースの細かい仕事振りに驚いた。 歌に関しては高橋みなみが凄い。 「涙の湘南」の大島も地味に難易度の高い事をやっているらしい。 これは未確認なので、日曜にじっくり検証したい。
初日は(当たり前と言えば当たり前だが)全員教科書通りの動きだったので、そこに何時頃からそれぞれの味が加わって行くのかが目下の関心事だったのだけれど、早くもその兆しが感じられて驚いた。 こうなるとどうしても「宇佐美だったらどうするかな?」と考えてしまう。 宇佐美の動きの特殊性については折を見て別稿で纏めたい。
間繋ぎのMCも、ネタを考えるゆとりが出てきたようで、楽しく聞けた。 星野の「痩せたとか窶れたとか言われたので、調子に乗ってお菓子を食べていたらデブまっしぐら」ってのには笑った。
背伸びして人波の間から面相を確認したが、特段太ったような感じもせず、恥らいながら自虐ネタを話すさまは実に可愛らしくあった。