抽選は良くもなく悪くもなく、ぽっかり空いていた四列目上手寄りに着席。
オーバーチュアで幕が開いて「嘆きのフィギュア」から。
ここまでは気にならなかったが、「涙の湘南」の面子が出て来て驚く。
明らかに表情がおかしい。 目が潤んで、動揺を押し隠すかのような。目が泳ぎがちな大島がPA席に何やら頷いたり。
「逢いたかった」で全員出て来て、自己紹介MCへ。
正直な連中の顔に注意してみる。 駒谷が泣きそうに成っていて、何かあった事を確信。
3rdセットリストの練習でキツイ駄目出しを喰らったのか、体調不良で休演の川崎に何かあったのか、それ以外の何かか。 気になって楽しめない。
何時もはさらっと済ませる前田のMCが起承転結のある長めの話で、終わってホッとした顔をしていたのが印象に残った。 明らかに何かあるのに、誰も泣かないのに関心する。
星野が自己紹介の最後で川崎に言及。
「早く元気になってね。」
その後も妙に気合いの入った切迫感に気圧され乍ら観覧。
アンコール前の暗転。 毎度空気を読めない屑野郎が、例によって何やら叫び出した。 シラケる客席。
アンコールの衣装が浴衣になってから、着替えと髪の毛の始末に手間が掛かる所為か、以前より暗転が長い。
正直ダレる。
ダレた現場を何とかしようと言う事らしいが、下手の客がキン肉マンの歌を歌い出す。 一通り終わったところで漸くアンコール待ちのコールと手拍子が始まり、暫くして明転。
二曲終わって篠田仕切りのMC。 大江から良いお知らせがあるってんで大江が前へ。 三月以来、「良い報せ」ってのを聞く度にギクリとする。
お知らせなるものは「チームAの応援歌を作りました」。
皆で歌っている間に、高橋が下手にはけて、何やらやって戻ってきた。
歌い終わったところで、高橋がアンコールの声が掛からなかったら、今日はアンコール無しだった事を鳴咽しながら告白。
曰く、「今日ほどアンコールが嬉しかった事はありません。」
最前列に座っていた友人によると、峯岸の大粒の涙がボタリボタリと落ちたそうだ。 他にも何人か泣いていた。
もやもやした気分で終演。
アンコールの声の初動が遅くて、ダレた感じがする原因は、演出にもあるのだが…。
これに付いては別項にて考えてみる。
「嘆きのフィギュア」の板野。 あれはどうなんだろう。 「可愛く見せる」以外の部分が閑却され過ぎていはしないか。
アンコールの件で湿っぽくなったところで、大江が
「ノーA(※「イェー」と聞こえる)、ノーライフだよ!」
この一言で明るくなる。 本当に良い子だ。
浴衣を着た時の挙措が一番美しいのが戸島。 襟元を小まめに直したり、髪を直したり。 抑制された動きの中、指先でニュアンスを。
「だけど…」の終盤から「青空のそばにいて」。 星野が中央に。
聴かせる曲を歌う星野は、実に良い顔をしている。
最初、「No Way No Life」かなと思ったんだけど、何度か聞いてて「No A No Life」と言いたかったんじゃないかと思った。
TowerRecordsの「No Music No Life」のパクリ。