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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2008-07-13 [長年日記]

_ レスなど

ゆたかのさん
UTB本誌のモノクロ1ページ分(それでも Bomb! だと2ページ分に相当する面積)では収まりきらない小林の奇想天外な部分を携帯サイトで補完している訳ですが、この企画の凄いところは小林を笑いものにしようとはしていないところで、編集者の思惑を超えたところでの小林の小林っぷりを何とか伝えようとする営為には頭が下がります。

秋元才加や大島優子は既に何者かになりつつあり、この先の展望もある程度は開けている訳ですが、こと小林に関してはその凄さが果たして何の役に立つのか見当も付かない。
そんな小林が世に出る切掛として、こうした雑誌連載と言うのは打って付けだと思うのですが、これを生かせるかどうかは小林次第。
まぁそんな事は考えず、気負わず、ノホホンとやって欲しいものであります。

_ GyaO ドリーム〜お笑いネタバトル〜

佐藤夏希と野呂佳代の「なちのん」が出場とのことで、とりあへず見た。

GyaOの厭なのはブラウザを選り好みしやがるところで、OperaでダメFire Foxでもダメ、どちらも最新版なんですがねぇ。
仕方が無いので久し振りにIEを立ち上げた。
これだから動画投稿サイトに遅れを取る事になる訳で(以下略)

「なちのん」を含めて4組出演しているのだけれど、番組の造りの劣悪さに堪えられず、「なちのん」の根多のみ頑張って観て終了。
我ながら良く頑張ったと思う。

テレビだから仕方が無いと言えば仕方が無いのだけれど、不自然な笑い屋の声が入っていて、まず萎える。
テレビそのものだけではなく、テレビに出ている芸人の出るライブでも良く有る事なのだけれど、テレビで見た芸人が観たい客が押し寄せると根多としてまったく面白くない所でも大きな笑いが起きて驚く事がある。 そうなると気持ちが悪くなって、その芸人のつまらなさ加減が余計に目に付いてしまえう。

「なちのん」の根多は「新バイト」「トヨタの新車」「6万円」「スベらないネタ」の4本。
「スベらないネタ」は否々単論だった例の自虐根多のアレンジ。 「新バイト」と「6万円」は辛うじて笑えた。

「おもしろい人」野呂と「おもしろい事を演る人」佐藤のキャラクターの違いが活きていない。
「間」であったり「アドリブ」であったり、即興的な笑いの野呂に、練り上げた根多を演じる事によって笑いに繋げる佐藤が振り回されている感じで、野呂は活き活きしているが佐藤の印象が薄い。

以前、「コメディアンは全部一通り出来なきゃダメなんだよ」と前田隣師匠が語っていた。
その「全部」と言うのは歌でありダンスであり楽器であり、上手くなくても言いから諸芸の下地を一通り身に付けて置くべきだと言う事。
佐藤は下地として全て出来ている訳だし、状況に応じてボケにもツッコミにも廻れる。 それが活きてこないのが、なんとももどかしい。

私個人としては、佐藤は芝居向きだと思う。 佐藤の芝居は観たい。

_ 立川流 夜席

夕方から広小路亭へ。

開口一番「浮世床」 三四楼
「看板のピン」 キウイ
「芋俵」 らく里
「いつもの拉致漫談」 談之助
「五人廻し」 龍志
<中入り>
「蝦蟇の油」 談修
「紺足袋黒足袋の漫談」 談四楼
「抜け雀」 談笑

談笑師の客が多く、広小路亭にしては凄い入り。

常連多めで、三四楼さんは出て来ただけでウケる。
噺に入ると普通にやっていたが、ハイブラウなクスグリは入れていた。

キウイさんはまた道端で寝てしまい、鞄と着物と現金を無くした話から「看板のピン」
しなくていい脱線をするのは相変わらずだったが(普通にやればいいのに…)、前座の頃のようにそれでガタガタになるような事も無く、なんとか終わらせてはいた。

キウイさんの後だった所為か、らく里さんは非常に厳しい「黒らく里」の顔で登場。
前に上がった二人をバッサリ袈裟掛けに斬ってから長めに小咄。
空気を入れ換えてから「芋俵」

談之助師の「拉致二十年」の漫談は相変わらず面白いが、近くに座っていた物書きの先生には大不評。
不評の理由にも納得は行ったけれど、目くじら立てるほどの根多でも無いと私は思う。

龍志師の廓噺は何時聴いても良い。

談修さんは談笑さんの十八番の「蝦蟇の油」を敢えて掛けていた。
上手いが食い足りない。

「紺足袋黒足袋」はまぁ、ヒザとしては良いんじゃないでしょうか。
談四楼師の理詰めの芸は、ちょっと私の好みからは外れる。
理屈が通り過ぎていて逆に嘘臭く感じる事がある。
これは良否ではなく好悪の部分の話。 膝を打つ巧さはある。

談笑師の「抜け雀」は圧巻。
帰りはいつもザワザワしているものなのだが、今日は殆どの客が無言で帰路に着いていた。

帰りのバスに田辺一鶴先生が乗って来たのでびっくり。
干からびた板垣退助みたいな爺さんが乗って来たと思ったら、一鶴先生だった。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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