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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2009-03-08 ネコ科の眼 [長年日記]

_ 早碁!九路マッチ(第5週)

なんだかんだとバタバタして、日曜の夕方は家に居ない事が多く、夜中のリピート放送の時間は家族が居間を占拠しているので見づらく、録画できる機械も無いので見そびれていたが、リピート放送のお陰で漸く見ることが出來た。

今週も対談と高梨八段による囲碁入門と対局の三本立て。 対局は戸島花対向井梢恵初段。
アマチュアの戸島には3子のハンデ。 九路盤では2子では少ないし4子では多すぎる、丁度良いハンデらしい(高梨八段談)。

対局前はいささか緊張した様子で、いつもよりクネクネした感じの立ち姿なのだが、いざ対局が始まるとそれが一変する。
見られている事に気を配る余裕が無い状態になると、その人の素の部分が出て来る訳であるが、兎に角姿勢が良い。
考え込むような局面になっても背筋が常にピンと張っている。

戸島は時折小首を傾げるくらいで、表情には殆ど感情が現われない。 寧ろ向井梢恵初段の方に表情の変化が見られる。 相当やりにくそうな感じ。

服装や生活態度に厳しい家庭や学校で育った良家の子女が陥りがちな陥穽として、卒業した途端に箍が外れて服装やメイクに凝り過ぎてウルトラバロックになってしまうと言うのが有り、戸島も一時期「この手で作った料理は食いたくないな」と思わせるような毒々しいまでの付け爪をしていたのだけれど、対局で必然的に右手のアップになったときに見える爪は、多少光沢を出す何かを塗ってあるくらいで、ゴテゴテしたモロモロは乗っていなかった。

プロは接近戦に強いので離れて打った方が良いと言う高梨八段の助言通り、離れての展開。
要所要所で厳しいところに打つ戸島に高梨八段も「素晴らしい」を連発。
「運命の一手」として、勝負を決めた部分を取り上げるのだけれど、これが今回は二回。
「プロの手を打てた」とここでも高梨八段は戸島を絶賛。

盤上が込み合ってくると、アマチュアはミスをしやすくなり、前回の高杉もここで打ち急いで失敗してひっくり返された訳だけれど、一手誤れば分断されそうな場面も戸島は上手く乗り切り、18対7で11目の勝利。 

ハンデがあるにしてもプロに勝てた訳だから相当嬉しいだろうと思うが、戸島は節度ある喜び方、前回引き分けた高杉のやっかみ方がストレートで面白かった。
向井梢恵初段も「打たれたら厭なところに全部打ってくる」と語っていたし、高杉も驚いていたが、戸島は常に一定のペースで冷静に攻めつづけた感じ。
受けに廻っても、その場所に囚われすぎない。 囚われすぎないから捨てなければ成らない石が出ない。 打ち方に人となりが出てしまうのが囲碁将棋の良いところでもあり、厄介なところでも有るが、この対局での戸島の打ち方には好感が持てた。
厳しいが優しい。

前の事務所での仕事だったようで、今の事務所の仕事歴には載っていないが、良い仕事だったと思う。
ただテレビ用のメイクに慣れていない所為か、少々赤ら顔の気味だったのが惜しまれる。

_ 早碁!九路マッチ 今後の再放送予定

【3月放送時間一覧】
3月15日(日) 16:30〜16:55 【第3回】
3月22日(日) 16:30〜16:55 【第4回】
3月29日(日) 16:30〜16:55 【第5回】

変更される場合もあると思われるので番組サイトでもご確認ください。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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