SKE48のブログがメンバーがリレー式に書いて行くものから個々に別立てされたものに変わった。
新しいブログの興味深い点は、完全に別立てになっている訳ではなく、ひとつのブログを内部で仕切って使っているところ。
AKB48の別事務所移籍組のブログが玄関まで別になったマンションや一戸建てだとすると、SKE48のそれは玄関と内廊下を共有し、内廊下に各部屋のドアがある寮のような感じ。
松下唯が精力的に更新しすぎて物議を醸したようだが、これはブログの構造が現代の所謂「ブログ」よりweb日記と呼ばれていたころのものに近い為、中川翔子式に日常の断片を逐一記事として投下すると収拾がつかなくなる事に起因する。
運営側としては、多くとも一日数回の「日記」としての更新を念頭においていたのだと思うが、実際は必ずしもそうではない。
私は「情報の即時性」より「読み出」を欲するので松下のとった手法は好みでは無いが、世間一般の需要としては書き手と情報や時間を共有した気分になれる即時性の高い投稿の方が受けるのではないかと思う。
松下のやり方は、ブログという物の捉え方としては間違っていないが、残念ながら使用するシステムとの親和性が低かった。
視点や文体は面白いので、投稿の頻度を瀬踏みしながら上手くやってほしい。
「読み出」と言う点に於いて、SKE48のブログは申し分ない。
AKB48でも文章の味わいと歯応えで比肩し得るのは近野くらいではないだろうか。
特に面白いと思うのは平松と平田、そして松井玲奈。
総じて言えるのは擦れていないと言う事と、意図しているかどうかは別として読者の幅を広く見ているところ。
先般の壮大な茶番においても明らかになったように、今回計られた「人気」と言うのは得体の知れないもので、努力や資質と直接の関連性は無い。
それを得る手段として明確なものは何も無いのだけれど、まず自分の存在と人となりを知って貰えなければどうにもならない事だけははっきりしている。
その「知ってもらう」為のとば口として、SKE48のブログ群は上手く機能している。
SKE48のブログの入り口は一つであり、目当て以外のメンバーの更新状況も自然と目に入る。 よって、目当て以外のメンバーのブログも見て貰える。
AKB48の外部プロダクション移籍メンバー以外の連中は、こうした自助努力による広報手段をほぼ封じられている訳で、そのあたりの不幸は計り知れない。
モバイルメールは釣った魚に与える餌にはなっても、魚を釣る手段には成り得ない。
外部プロ移籍組のブログの中で「即時性」と「読み出」のバランスが取れているのは尾木組のもの。
これは私が或る程度知った上で読んでいると言うのもあるが、「〜がありました」「〜をしました」に+αが上手く付けられているからだと思う。
SKE48に話を戻す。
平松の文章は目にも心にも優しい。 柔らかい文章の中に、読む者の心を掴む言葉が潜んでいる。
そしてそれが狙って書かれたものでは無いところに価値が有る。
平田は器用ではないが丁寧に書かれた文章に人柄が滲み出ている。
人が良過ぎるのはこの世界で活きて行く上でプラスに働かない事もあるかも知れないが、汚れず汚されずなんとかして行って欲しい。
松井玲奈はしなやかな文章。 柔らかい文体だが、ぶれない芯が有る。
大矢の一日一回練った文章で書いたものも面白いし、桑原の土佐弁で押すはちきんな文章も楽しい。
SKE48には、初期のAKB48に有った「語りたくなる何か」がある。大量解雇以降の研究生をまだきちんと見ていない(そもそも今後見る機会が有るかどうかも怪しい)のだけれど、新研究生のアイドルの接客業として側面に軸足を置きすぎたステージ上の振る舞いに対する苦言などを目にするたびに、私の関心は名古屋に引き寄せられて行く。
四人に三人が「員数外」の烙印を押され、涙を飲み悲しみに暮れる事がはじめから判っている公開処刑のような愁嘆場を、イベントに仕立てて客に見せると言うのもAKBらしいと言えばAKBらしいのだけれど(思えば「ゆりばら組み分け中西号泣事件」なんてのもあった)、それを楽しんで見ている客が場内で多数を占めていたと言うのがどうにも遣り切れない。
自らを安全圏に置いて俎上にある連中の一喜一憂を眺めると言うのがそもそも醜悪であると私は思うのだけれど、それは見世物として楽しかったのだろうか。
暁斎や黙阿弥の洗練より芳年や南北の陰惨の方が大衆に好まれてきたように、若い娘が人前で順番付けられてあられもなく泣きじゃくる図を見て楽しむってのも娯楽の一つの形なのかも知れないけれど、私はそれを好まない。
メンバーのブログに散見される「感動した」の文字列も、連中が当事者であるから吐ける言葉なのだと私は思う。
前にも書いたが、選抜されなかった理由がアイドルの接客業としての部分における営業努力の不足だと考えるのだけは已めたほうが良い。
そう言う餌に飛び付くダボハゼは、どんな餌にでも食い付くし、より美味しそうな餌があればそちらに流れて行くものだ。
「非難」で無いことは承知しています。
私の書き方が悪かったのです。 その場に居ない訳ですから。
私はそのイベントを現場で見ていたのですが、少なくとも私の周りにいた人たちは、あまり楽しんでいる風ではありませんでした。盛り上がったのは、CinDyや米沢瑠美等、一矢報いたメンバーの発表のときぐらいで、10位より上の発表のときは、諦めというか、シラケムードというか、微妙な雰囲気でした。
客が主に楽しんでいたのは、劇場支配人を始めとする、スタッフの司会っぷりに対してで、発表自体を楽しめる人はあまりいなかったと思います。イベントが終わった後も、さえない表情で帰っていく人ばかりでしたし。
推しメンがランクインしてなかったり、推しメンの順位が思ったより低かったりして、メンバーだけでなく、ファンについても、悲しんだ人の方が多かったのかもしれません。
あ、すいません。補足させて頂くと、私は別に非難するつもりはありませんでした。「現場で見ていて、私は少し違った印象を受けましたよ」ということをお伝えしたかっただけでして…。あまり気になさらないで下さいm(__)m。