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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-02-16 [長年日記]

_ AKB48ソートをやってみた

最近はすっかり書斎派に逆戻り。
劇場に通えなくなって嗜好がどう変化したのか。

01位:平嶋夏海 ↑
02位:前田敦子 ↑↑
03位:峯岸みなみ ↑
04位:小林香菜
05位:宮澤佐江 ↑
06位:高橋みなみ
07位:内田眞由美
08位:河西智美 ↑
09位:北原里英 ↑
10位:板野友美 ↑↑

11位:指原莉乃 ↑
12位:倉持明日香 ↑
13位:近野莉菜 ↑
14位:片山陽加
15位:小嶋陽菜
16位:秋元才加
17位:奥真奈美
18位:柏木由紀
19位:仲谷明香
19位:米沢瑠美

21位:佐藤亜美菜
21位:藤江れいな
23位:石田晴香
24位:菊地あやか ↑
25位:佐藤夏希
26位:田名部生来
27位:大堀恵
28位:仲川遥香 ↑
29位:梅田彩佳

30位:佐藤由加理 ↑
31位:増田有華
32位:藤本紗羅
33位:小森美果 ↑
34位:岩佐美咲
35位:大家志津香
36位:大島優子
36位:小野恵令奈
36位:渡辺麻友
39位:仁藤萌乃

40位:小原春香
41位:松原夏海
42位:多田愛佳
43位:浦野一美
44位:中塚智実
45位:松井咲子
46位:中田ちさと
46位:佐藤すみれ
46位:野中美郷
49位:高城亜樹
50位:篠田麻里子


この順番に隙というわけではなく、漠然とした好感度の集合として見て頂きたい。
横に「 ↑」を付けたのは最近印象の良い連中。 「↑↑」が付いているのはスコブル印象の良い人。

前田と板野は「マジすか学園」での仕事振りが良かった。 特に板野は科白さえなければ百点の演技。
前田は牧歌的なブログ(たとえばこんな)が楽しい。
平嶋もブログが楽しい。 読むとなんとなく安心できる。
小林は目立った動きは無いものの、どうも気になるのでこの位置から下がらない。
チームYJの連中は総じて好印象。 他の仕事で目にしても、良い仕事をしている。

篠田が50位なのは「過剰品質」の一語に尽きる。 嫌いなわけではない。

_ 週刊ヤングジャンプ 11号

ひらけ! チームYJの花 (北原里英)
目次を見て慎重にページを繰らないと見つけられない1ページグラビア。
北原里英の趣味に合わせてコスプレ七変化。

可愛いにも程が有ると噂に高いベッキー・クルーエル、香港No.1アイドルと冠の付いたクリッシー・チャウと並んでも何ら遜色無いビジュアルレベルの高さ。
扮するキャラクターに合わせて表情を変えるその成り切り振りが尋常ではなく、1ページに押し込むのは勿体無い。
ここで使われなかったアザーカットはYJの携帯サイトで見る事が出来るのだけれど、こちらも出来が良い。
前回掲載分の峯岸の書き初めも良かった

連載は基本的にモノクロ1ページカラー1ページなのだけれど、そこに納まらない写真やエピソードは携帯サイトで、そこにも収められないオフショットや裏話はツイッターで…と、可能な限り素材を生かし切ろうとする意思が感じられる。

売れてから群がるメディアはAKB48の売れている部分にしか用が無い事が多く、毎週のように巻頭グラビアを飾っても面子はいつも変り栄えせず、その中に毛色の変わったのを紛れ込ませるだけでも一と苦労だと言うのに、毛色の変わったのだけ集めて連載一本やろうと言う気概を私は買いたい。
ツイッターでは企画の経緯まで語られているので、興味の有る方は一読されたい。

河西と峯岸は別として、残りの連中はそれなりに人気はありつつもシングルの選抜には入れない閉塞感のようなものは有るのではないかと思う。
この企画が始まってから気をつけてみていると言うのもあるが、それぞれ仕事に対する意識が高くなっているように感じられる。
この企画は一つ切っ掛けさえあれば一軍半くらいのところでお茶を挽いている連中にも化ける可能性は充分有ると言う事を示している。

_ 雑誌レビュー UTB 2月号(4)

だらだら書いていたら細切れになってしまった。
とりあへずリンクを貼っておく。

雑誌レビュー UTB 2月号(1)
雑誌レビュー UTB 2月号(2)
雑誌レビュー UTB 2月号(3)

AKB48(菊地あやか、佐藤すみれ、小森美果、前田亜美)(photo=kazunori fujimoto)
「ト・キ・メ・ク・チ・カ・ラ」と題して、新公演から正規メンバーへの昇格が決まっている七期研究生から四人。
この中に菊地あやかが居るのが感慨深い。 「みんなといるときは、いつも笑っていられた」と語る菊地。 「一からはいあがり中」に涙。 今後も大人の事情に翻弄される事がままあるとは思うが、これならやって行けるのではないかと思う。
早々と事務所移籍が決まった佐藤すみれも特徴が強く出すぎる事もある前田亜美も上手く撮って貰えているし、小森美果も珍しくその素材の良さが引き出された写真になっている。
気心の知れた仲間と一緒と言う事もあってか、それぞれの良い表情が引き出されている。

SKE48 チームKII(photo=yoshiro koga)
4ページにチームKIIの15人の全身写真を並べて押し込んである。 井口が巨大なので、横に並んだ赤枝と石田が頭一つ小さいのが面白い。
顔見世グラビアだが、上手く撮って貰えている。 まだまだ撮られる仕事は少ないと思うが、こうしてチームで括っての撮影だと安心できる所為か表情も生きてくる。

桜庭ななみ (photo=kentaro atsuchi)
3ページ5カット。
屋外ながら光線が柔らかい条件で撮っているので、然程眩しい顔にはならず。 2ページ目右上の写真が良い。
身体の線が出ないチュニックだと、自然に視点が顔に行く訳なのだけれど、ここで表情が冴えないと写真にならない。
目を開ける事に一定の意識が持っていかれている写真とそうでない自然な表情の写真とが混在しているが、後者に良いものが何カットか有り、それで辛うじて救われている。

川口春奈(photo=kojiro hosoi)
3ページ6カット。
夜の街で撮ると言うのも、この手の雑誌では珍しいのではないかと思うが、上手く行っている。
クラスの男子と上手く話せないと語るインタビュー部分と、大人びた表情をする写真との落差が激しい。
特に3ページ目は恐ろしいくらいの表情。
脳内で何がどう繋がったのか判らないが、学内自治で悪い事ばかりしていた頃、学友に「やり口はロベスピエールで顔はダントン。 死に方は多分マラー」と言われたのを思い出した。
こんなシャルロット・コルデーになら、刺されても本望。

団地少女 Vol.10 工藤綾乃
アライテツヤの連載グラビアも10回目。 今号も2ページ。
高度成長期の建築様式ながら、改築を重ねるうちに原型を留めなくなってしまっている異形の団地の花壇とも菜園ともつかない中庭での2ページ2カット。
串刺しとか首切りとか、人物写真を撮る際の禁忌を考えると撮りにくい背景だと思うのだけれど、そこはそれ上手く処理して撮っている。
素で立った1カット目と、閉じる口に少し力の入った緊張気味の2カット目の対比。

Mizca (photo=nobuyuki seki)
はて、どこかで見たような・・・と思ったら、元は光岡昌美だった人。 音楽の方向性をガラリ変えるにあたって、心機一転名前も変えたとの事。
写真は面白味の無い2カットだが、インタビューは興味深い。

Wアンナ(photo=kentaro atsuchi)
同じ事務所の二人がテレビの企画でやっているユニットで2ページ13カット。
漫才協会に入ったりはしないだろうから問題は無いのだろうが、ある程度演芸を齧っていればこの名前にはしないだろう。
笑い顔が美しい中川。 呵々大笑しても破綻しない。

村上友梨(photo=kazunori fujimoto)
可もなく不可もなく2ページ5カット。
水着グラビアだが、表情に重きを置いた構成。
2ページ目中央の写真は良い。
脈絡の無さそうな話をなんとか纏めてインタビュー風に仕立てたライターが良い腕。

S/mileage(photo=osamu fujimaru)
2ページ8カット。
ハロプロエッグからの新ユニット。 これで「スマイレージ」と読ませる。 流石に無理があったのか、現在は片仮名表記のスマイレージに変わっている。
ハロプロの前例に違わず、インテリジェンスの欠片も無い妙ちきりんな命名をするのも寺田らしいといえばらしいが、そこが私は嫌い。
とは言え派生ユニットを幾つも繰り出して来つつ、メンバーの面相のレベルは高く保てるところにハロプロの底力を感じる。
私の琴線には全く触れないが、知己が熱を上げるのは判る。 ハズレの無い四人。

真野恵里菜(photo=yoshihisa marutani)
最新写真集からの9ページ10カット。
丸谷嘉長らしい生々しい写真なのだけれど、身体つきが大人びた分その生々しさがマイナスに振れている。
昨年最も期待はずれだったCDは、真野恵里菜の「FRIENDS」だったのだけれど、ステロタイプのつんく♂唱法に矯正されてしまって、本来持っていた良さが掻き消されてしまっていた。
そう言う感じは写真からも滲み出ていて、いただけない。
それでも4、5、6ページ目には捨て難い表情もある。 この時期に丸谷嘉長に撮らせたのがそもそもの間違いだったのではないか。
菅谷梨沙子を沢渡朔に撮らせて見たり、わざわざ持ち味を殺すような人選をするのが謎。

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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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