自宅パソコンでラジコを立ち上げ、外部出力端子からアンプに繋いで文机の前に正座して聴く。
今日から五日間はメンバー夫々をフィーチャーとのことで、まずは桜庭ななみから。
なにせ7分番組なので、強引な編集。 全員から桜庭の人となりについて話を聞くような前振りがありつつ、宮武美桜の「桜庭さんはですねぇ、負けず嫌いです」とのコメントだけが流れて、残りの三人の話はカット。 桜庭は「お前が言うか」的反応。
鹿児島出身者の色として「負けず嫌い」と言うのがあるらしい。
11月発売の新曲が掛かったり、交通情報が被せられたりしつつ、後半は桜庭ななみの一人語り。
近くに居た名古屋から遠征して来たと思しき客のボヤキが印象に残った。
「東京向けなのかもしれんが、最低のセットリストだな。」
「中盤のAKBの曲は全部いらんだろ」
佐藤実絵子の前振りからして様子が変だった。
この蛇足のお陰で終演が九時を廻り、中学生のメンバーがあたふたしたり、PA席のスタッフが無線機に「出せ、早く!!」と怒鳴ったり。
前の方の客は多いに盛り上がっていたので、これで満足している客も多かったのだろう。 「ヘビーローテーション」が特に酷かったが、この部分だけ明らかに歌も動きも質が低かった。
松井玲奈が一寸期待外れ。 肩の力が入りすぎていて、一生懸命演るあまり、凶相に。
「枯葉のステーション」は初見だったが、曲調に較べて動きも表情もかっちりしすぎていた。 激しくない悲しみの方がより深いのではないだろうか。
他の連中の話しの中にも「兎に角、がむしゃらにやるしかない」とかナントカ矢鱈滅鱈「がむしゃら」と言う単語が出て来たが、「がむしゃら」が自己目的化しているように思えてならない。
何かに取り組む姿勢ががむしゃらなのではなく、がむしゃらである事が目的になってしまっている。
「うちてしやまん」式の集団ヒステリーなど見たくは無い。
小野晴香は良かった。 佐藤実絵子もそうだが、SKE48の歌要員は自分の歌いかたが出来ている。
大矢真那も見ていて面白かった。 群集の中に居ても、動きでそれとわかる。
楽しい部分も楽しくない部分も、愉快も不愉快もあり、差し引きではプラスだが払った代価に見合った幸福は得られなかった。
AKB48ほど極端では無いが、SKE48もやっている事の規模と客の数のバランスが崩れてしまっている。 今後は「それでも良い客」だけが残るのだろう。