お誘いいただいたので行ってみた。
会場のアストロホールは、明治通り沿い、舶来廉価衣料品店の向かいにあって、シャレオツ善男善女やオノボリ婦女子ばかりの一角に、場違いな「むくつけきおのこ」の集団。
整理番号順に入場なのだけれど、入場待機列は横の路地にあり、危うく入場し損ねるところだった。
それ以外は目立ったスタッフの不手際などはなく。
入場してみるとかなりの詰め込みっぷり。 縦長で前後の高低差はあまり無いハコなので、最後の方で入った人々は碌に見えなかったろうと思う。
馬鹿の一つ憶えで何でもMIXな客は少な目。 ぴょんぴょん跳ねる馬鹿も多少は居たが、のべつ跳んでる訳でもなかったので許容範囲。 客での不快な出来事は関係者エリアで喋りながら見ている頭の悪いライターが居た事くらい。
新しい曲が何曲かお披露目になっていたが、その中に「キラピュアパワー」(正式表記不明)なるものが。 客席のどよめきが少なかったことから見て、そっち方面からの流入は少ないと見た。
「mini LIVE」と銘打たれていたが、持ち歌がまだ少ない事も有ってか、ダラダラと喋る部分が多かったのが気になったが、全体としては楽しく。
振り付けもフォーメーションも無駄に高度化しておらず、楽しげに歌い踊るさまを見る側も楽しめる。 これがアイドルの楽しさなのではないかと思う。
高度な動きを否定はしないし、楽しそうに演っているももいろクローバーなどは観ていても楽しい。 しかし目を三角にして演ってるのを観ても、私は楽しめない。 AKB48を含めてそんなのが増えすぎた。
私の耳に引っ掛かる曲はほとんど無かったが、Dreamの「Heart on Wave」みたいな曲がツボに嵌った。 シンセで始まり、泣きのギターが入ってピアノが絡まるあのままの作り。
長谷部優を12人集めて作ったDreamのような感じで、「なんでこの娘入れたんだろう?」と思うような毛色の変わったのは居らず、私には物足りなくあったが、万人向けではある。
一緒に観ていた友人がこのグループの良さとして「地下擦れしていない」ことを挙げていたが、スタッフが業界人前としている割にやっている事は牧歌的で、入れ込まずに付き合うなら楽しく過ごせるのではないかと思った。
予定調和のアンコールは無し。 最後の曲の後で挨拶をして終演。
只でさえ狭い階段に花なんざ置いたものだから通れる幅が2/3くらいになってしまっていて、終演後は将棋倒し寸前の混乱。 その中を掻き分けて出て行ったのは、AKB48でも札付きの客だった。 ここでも悪貨は良貨を駆逐するのだろうか。
アンコールはあった気がします。アンコールの後で『夢の引力』をもう一度やった記憶があるのですが……