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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-02-13 喧嘩安兵衛 [長年日記]

_ ぱすぽ☆ 〜私達、そのうち世界へフライトします!ツアー〜@秋葉原UDXシアター(2/12 3部)

今日も手元不如意につき、3部のみの観覧。

入場整理券は籤運も良く、昨日と同じところを確保。
客席一列目に括り付けられたフットライト代わりの照明にはゼラチンが貼られていたが貼り方が甘く、案の定終演後に見たら殆ど剥がれていた。 発想や着眼点は良いのだが、ノウハウが足りない。

場内の天井の照明は、六列あるうちの前の二列をステージ用に使用。 残りの四列も曲の最中に明滅させて上手く使っていた。 ゼラチンの件も含めて、全てが上手く行っている訳ではないのだけれど、とりあへずやれそうな事はやってみる、使えそうなものは使ってみる姿勢は買える。

客は今日も7割からの入り。 混みすぎて私が見られなくなってしまうのも困らないかと問われれば確かに困るのだけれど、それよりある程度以上の数の客に支えられて長続きして欲しい。

CD発売に伴うイベントなので、既存曲を挟んで7曲。
今日は珍しく増井みおが進行。 たどたどしくはあったが、遣り切ってはいた。 役割を固定しすぎず、とりあへずやらせてみるところも好印象。

「3部は派手な槙田紗子です」と槙田。
何処が派手なんだと突っ込まれると、ラインを太くしてチークも入れたと主張。 微笑ましい。

今回のトピックは、5曲目の「ブレイクアウト」。
10人版になってから初めて見たのだけれど、入れ替わり立ち代わり横に付くクルーを従えて、右へ左へ移動しながら歌いっぱなし踊りっぱなし、鬼気迫る森詩織。。 さながら「血煙高田の馬場」。
動きの激しい曲が増えたので、終演後は流石に辛そうな顔をする場面もあったが、目は爛々と輝いていた。

_ Pre-dia フリーパーティー@初台ドアーズ

ぱすぽ☆ワンマンライブの間の時間に行われた無料ライブを観覧。
観覧は無料だが、ドリンク代が300円。

ぱすぽ☆を観に来た客の全てが入った訳ではなく、半分くらいの入り。
持ち歌がまだ3曲しかないので、先日出たCDのタイトルチューンを歌って自己紹介、そこから2曲歌ってはけて明転して、唐突に終了。

無料ライブの構成にケチをつけるのも野暮な話だが、余韻もへったくれも無い終わり方。

2曲目の途中だったと思うが、松本ルナ嬢の衣装が破損(肩紐が切れたか外れたか)したのだけれど、こぼれる気遣いが無かったのかも知れないが、はけて直すでもなく、破損した部分を庇うでもなく、表情もほとんど変えずに歌いおおせていた。
正直なところ半信半疑で見に行って、今ひとつ没入出来ずに観ていたのだけれど、これでスイッチが入った。 出来ているメンバーとそうでないメンバーの差が激しいのと、全員で合わせる機会が少ない所為か振り付けの解釈に幅が有り過ぎるのが難だが、出来ている面子は実に質の高い仕事をしている。


Pre-diaの特徴は、下世話ではあるけれど下衆ではない事。 色気を出す為の演出はあざといが、安易に股は開かないところが、先行する同業他社との違い。
綺麗所を揃え過ぎて少々とっつき難くはあるが、スラリとした柳腰をズラリ並べた人選も巧い。

出演情報を敢えて判り辛くして敷居を高くした、この売る気の無いシステムを何処まで押し通せるのか、この路線で受け皿となる客は確保できるのか。
先は読めないのだけれど、今後も機会があれば観に行こうと思う。

今日は兎に角、松本ルナに尽きる。 良い仕事だった。

_ ぱすぽ☆ 13th ワンマンフライト@初台ドアーズ(ソワレ)

入場待ちの整列のさせ方が悪いのと、手が足りていないのと、客が勝手なのと、複合的要因で巡査が出張るくらいの混乱。
整理番号は100番以降だったので、人垣の頭越しにメンバーの上半身が見えたり見えなかったりする感じ。
それでも楽しくはあった。

暗転したステージにクルーが並んでウハエ。 自己紹介を挟んで4曲。
Let it Go!!
無敵GIRL
LALA LOVETRAIN
夏空ダッシュ


ここから間繋ぎの「個人コーナー」へ。
ショッピングモールでのイベントでやるのは如何なものかと思ったが、目当ての客が来ているワンマンライブなら許容できる。
ただ、余興の域は出ないので、弁当幕でありワンマンライブ唯一のダレ場でもある。

ぐるぐるどっかーん!(藤本有紀美、奥仲麻琴、増井みお)
メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト(増井みお)
LOVE & JOY(安斉奈緒美、岩村捺未、佐久間夏帆)
can't nobody!(玉井杏奈、槙田紗子)
Jumping(玉井杏奈、根岸愛、藤本有紀美、槙田紗子、森詩織)

間繋ぎ個人コーナーは、仏頂面の M&M's(増井みお、奥仲麻琴)を従えて踊る藤本有紀美の「ぐるぐるどっかーん!」の突き抜けた馬鹿馬鹿しさに、腹を抱える。 なんとも言えない塩っぱい表情で舞台上をうろつき、客席にチョコレートを投げ捨てる奥仲麻琴は、さながら ザ・シーク。

「ダレ場」と書いておいてナニだが、ぱすぽ☆にどっぷり嵌まってしまうと、このダレ場すら楽しい。
関心が薄い時期に見た玉井+槙田のダンスには何ら感興を催さなかったが、今改めて観てみるとダンスへの向き合い方が対照的で、実に面白い。
万年筆趣味の集まりで書家の人に「草書や行書は楷書を崩したものではなく、それぞれ隷書から発展したものだ」と聞いた事が有るが、槙田紗子のダンスと玉井杏奈のそれとの関係も似ている。 槙田紗子がお手本通りにやっていて、お手本を解釈して崩したのが玉井杏奈なのではなく、槙田紗子も解釈して咀嚼した上でああなっている。
この二人に森詩織を足した三人が「少女飛行」でカートを使ったコロコロダンスを担当している意味も判ってきた。

夢パスポート
ハレルヤ
Break Out!!

この辺りの曲の組み方も上手い。 Break Out!! の森詩織は昨日にも増した切れた動き。 さながら鍵屋の辻の36人斬り。

高さのある上段蹴りて〆たあとは、森の仕切りでバレンタイン話。 それぞれ「らしい」話。
ここで一と休みして、畳み掛ける4曲。

少女飛行
Pretty Lie
Go on a Highway
GPP


GPPはスタンドマイクで。
それぞれマイクの前に立つ時にはしっかりマイクの高さと向きを合わせながら歌っていた。
上手く歌うだけではなく、上手く伝える技術も重要。

さくら色
この春高校を卒業する連中が5人(槙田があと一年あるってのも意外なのであるが、それはさておき)。
森も根岸も佐久間も泣いていたのだけど、二階から見守っていたスタッフ連も涙ぐんでいた。
歌い終えてから「てめぇ泣きやがって」式に突っ込まれる森詩織。 「いろいろ思い出して泣いちゃったよ。」と、何時に無く素直。
一旦はけて暗転。

AKB48発祥の悪習である、アンコール始動のヘゲモニーの取り合い(この悪弊から、客からの自然発生的拍手が減った)が醜く始まり、どうなるかと思ったが、なんとかアンコールに漕ぎ着けた。

アンコールは ウハエ 。 盛り上がって終演。

退出時に階段でハイタッチ会。 余韻に浸ってボーッとしていたのと、柄にも無く「応援してます的アピール」をしたのが裏目に出て、気が付いたら流されて半分くらいのクルーを通過。 いやはや10人組み手は難しい。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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