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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-02-26 性懲りも無く [長年日記]

_ 戸島花、ブログ開始

戸島花がまたぞろブログを開設。

戸島花 公式ブログ(仮)

無所属の筈なのだが、トップページはきちんとしており、ただの無所属ではない感じ。
前の事務所を辞めてそろそろ一年。 何らかの動きがあるのかもしれないが、ブログも事務所も三度目のナントカ。 そろそろ落ち着いて頂きたい。

_ レスなど

@香菜さん
今回は「オフィシャル」扱いなので、個人での登録ではないものと思われ、そうであれば短期ではないんじゃないかと。

_ ぱすぽ☆ 〜私達、そのうち世界へフライトします!ツアー〜@渋谷 Mt.RAINIER HALL(2/26 2部)

今週もぱすぽ☆を観たいと言う友人を連れて渋谷へ。
前回に懲りて後方から全体を俯瞰する感じで観覧。横に広く傾斜の付いているので、最後列からでも遠くは感じないし、視野にすっぽり舞台が収まって、全体を把握するには寧ろ観易い。

先週より入りは良く、八割から埋まっていた。 同業他社とイベントが重なる中、メディア露出も少ない現状においては健闘していると思う。 後ろの方でもそれなりに見えるからか、整列入場終了後も開演直前まで断続的は客が増えていったのが印象に残った。

照明も音響も良いのだけれど、惜しむらくは歌入りオケの被せが強く、ライブ感が薄い。 ユニバーサルが主導権を握る販促イベントだからこうなっているのか、事務所の方針としてこうなっているのか、その辺りが気になる。
設備は良いだけに、それを活かし切れていないのが勿体無い。

口開けはウハエ、森詩織が客席を軽く煽ってから夢パスポートハレルヤ
自己紹介で息を整えてからLet it Go!!LALA LOVETRAIN夏空ダッシュ
佐久間夏帆が最後の曲は少女飛行であることを告げ、小道具のカートも出てきてそれぞれ所定の位置に就いたところで流れて来たのがウハエのオケ。
一瞬「ハッ!」としながらも、慌てず騒がずおもむろにカートを片付ける森、槙田、玉井。 立ち位置を修正する7人。
トラブルを楽しめるゆとりが有るのが、今のぱすぽ☆の強みだと思う。 一回目より切れた動きの森詩織。 客席もそれに呼応するように盛り上がり、再びカートが出てきて、今度こそ少女飛行で〆。

只でさえ一時間近いライブを三回廻しのところを、スタッフの不手際で一曲増やすってのは頂けないが、仕切り直してもう一曲やらせる判断が早かったのは良い。

もっさりした動きの人は、それを誤魔化す為の小細工をする事が多く、喰った動きで初動を早めて動き終わりのタイミングを合わせたり、振り付けを端折ったりするのだけれど、岩村捺未にはそれが無い。 許容範囲の下限値に近い動きながら、極端に下手糞には見えないし、不快でもない。 不快でないどころか、見ていて和む。

全体を観ているときに、視野の隅でただならぬものを感じてそちらを見ると、玉井杏奈であったり槙田紗子であったりが、こともなげにとんでもない事をやっている。
森詩織の場合は、矢張りとんでもない事をこともなげにやりつつ、気迫が表面に出ているので、ぱっと目に付く。

こともなげにやり過ぎて、その凄さが伝わりにくいのが難点では有るが、何度見ても新しい発見が有り、噛めば噛むほど味が出る。

_ UTB 2011 2月号

表紙と巻頭グラビアの武井咲についての評価に困っているうちに、次の号が出てしまった。 踏ん切りがついたので、遅ればせながらレビュー。

武井咲
表紙と巻頭グラビア7ページ7カット、見開き1箇所。 撮影は西田幸樹。
綺麗は綺麗で、面相に関して貶すところは無いのだけれど、表情が単調で面白味に欠ける。
曇天の西田幸樹でこれだけ詰まらないグラビアも珍しい。
これはカメラマンの腕ではなく、そう言う個性のモデルなのだと思う。 整ってはいるが、引き出しが少ない。

ノースリーブス
7ページ4カット、見開き3箇所。 撮影は桑島智輝。
高橋→リボン、峯岸→メガネ、小嶋→ドレス、三人三様のそれぞれを象徴するアイテムを身につけさせて見開き三連発。 判型の大きさを生かしたグラビア。 髪を下ろした高橋みなみが珍しい。
峯岸みなみの人口黒目と、高橋みなみの大袈裟すぎる付け睫毛が興醒めだが、写真としての出来は悪くない。
2カット目、手前に来た峯岸がアウトフォーカスになっているが、表情は良いので然程気にならない。 峯岸みなみの可愛くないから可愛いパラドキシカルな魅力が上手く引き出されている。

小池里奈
7ページ21カット。 撮影は樂満直城。
例によって過不足なく商売用の小池里奈を切り売りしたグラビア。
歯見せ笑顔が多く、表情は単調。 表情の種類が少ない訳ではなく、大きく扱う写真の表情に偏りがある。
詰まらなさの半分は編集者の責任。

ももいろクローバー
6ページ6カット、撮影はTANAKA。
スタジオで楽器を持たせて撮った、ガールズバンド風な6カット。 集合は無く、個別写真を並べた構成。
百田→ボーカル、玉井→ベース、高城→タンバリン、有安→ドラム、佐々木→キーボード、早見→ギター。
一時期は晩年の先代桂春蝶師のようなゲッソリぶりだった高城れににも、漸く生気が戻って来た。
担当楽器がタンバリンと言うのも、フラワー・トラベリンバンドにおける内田裕也の立ち位置と考えると腑に落ちる。
マルベル堂的な紋切り型の撮り方で、他の5人は上手く撮られているが、早見あかりだけは詰まらない写真。
こうして型に填め過ぎると死んでしまうのが早見あかりの特異性であり、玄人受けする所以なのだと思う。

藤原令子
4ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は栗山秀作。
ここのところ当たり多い栗山秀作。 このグラビアも良い。
藤原令子は、表情の種類こそまだ少ないものの、見るたびに柔らかくなっている。
消したがる事務所も有るが、口元のほくろは大事にしていただきたい。 上弦の月の傍らに輝く宵の明星のように、非対称の唇に程よくアクセント。

スマイレージ
7ページ8カット、見開き1箇所。 撮影は桑島智輝。
前田と和田、福田と小川で組ませて肌色のバランスを取ったり、細かい仕事が効いている。
一番何も考えていなさそうな小川が生き生きしていて、一番物事を深く考えていそうな福田の表情が冴えない。

渡辺麻友
7ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
ピントは甘いカットもあるが、その場の空気を写し取る事にかけては腕の冴えを見せる佐藤裕之。
屋内撮影分での、その場にある光の使い方が上手い。 Neue Sachlichkeit を引き摺って写真を見たり撮ったりしている私には堪えられない7カット。
晴れた日に表で撮るだけが写真ではない。 このグラビアには、谷崎が「陰翳礼讃」の中で書いている 物体と物体との作り出す陰翳の綾 がある。
4カット目が特に良い。 眼福。

北原里英
6ページ6カット、撮影は桑島智輝。
ガチガチの歯見せ笑顔で見ているこちらにまで胃痛を起こせしめた初グラビアから幾星霜、色気の欠片も無かった北原からそれらしきものが放たれる写真を見る日が遂にやって来た。
出るところも引っ込むところもそれなりで、胴も長いのだけれど、日々の劇場公演に追い捲られていた日々と較べて身体つきが丸みを帯びた所為か、暫らく見ぬ間に幾分艶っぽく。
以前と変わらぬあっけらかんとした表情と、ついぞ見たことの無い蟲惑的な表情との落差も利いている。

NMB48(小笠原茉由、木下春奈、近藤里奈、白間美瑠、山田菜々、山本彩、渡辺美優紀)
集合で1ページ、2人2人3人で組ませて1ページずつ。
先行するAKB48・SKE48と較べて、発足当初から扱いが良く、恵まれたスタートでは有るが、それは客が付かない苦労が出来ないと言う事でもある。
難解な個性は無く、判り易く可愛らしい7人。

AKB48(岩佐美咲、小森美果、野中美郷、松原夏海)
4ページ4カット、撮影は門嶋淳矢。
SWEET 4 PIECES と銘打たれているが、割った話が尾木プロ追加移籍組の4人。
この連中が取り上げられるのは喜ばしいが、何をしたい・させたいのかは見えて来ない、埋め草的4ページ。
野中と松原はグラビア映えすると思うのだけれど、それが活かされていない座りポーズ。

AKB48 おひとり様(横山由依)
モノクロページのインタビューと連動した1ページ5カット、撮影は古賀良郎。
現在売り出し中の横山ではあるが、写真からはその魅力が伝わってこない。
モノクロページと携帯サイトのインタビューまで含めて見ると、漸く人となりが見えて来る。

森瑞季
2ページ2カット、撮影は樂満直城。
部屋着と水着で1カットずつ、可も無く不可も無く。

足立梨花
写真集の宣伝方々2ページ7カット。 撮影は熊谷貫。
以前も書いたように、足立梨花と熊谷貫の相性の悪さが際立つ。 肌の白さが生かされず、熊谷の生々しく撮る手法が裏目に出ている。

高田里穂
こちらも写真集の宣伝方々4ページ7カット。 撮影は西田幸樹。
顔のパーツが前を向いているので、押し絵のようで正面から撮るとのっぺりして面白味に欠ける高田里穂だが、横顔は良い。 それを上手く掬い取ったカットは味わい深い。

スマステ(福田花音)
スマイレージの持ち回りグラビア。 今回は福田花音。
メイドと言うか、ウェイトレスと言うか、そう言う格好で2ページ2カット。 撮影は桑島智輝。
前半のグラビアページではあまり良くはなかった福田花音だけれど、こちらは表情も良い。
2カット目の、敢えて水平を出さずに斜めに切り取ったロトチェンコ風味の構図が巧い。 撮った桑島智輝も、ページ内に配置した編集者も良い仕事。

ハロプロ 3girls(岡井千聖、清水佐紀、光井愛佳)
こちらも写真集の宣伝方々2ページずつ。
ピンと来ない写真が並ぶ中、岡井千聖だけは引きの強い表情>
撮る角度が似たり寄ったりなのはいただけないが、表情そのものは良い。

真野恵里菜
6ページ8カット。 撮影は栗山秀作。
舞台やドラマで積んだ経験がグラビアにも生かされており、表情の引き出しの数が以前より増えた。
役者を撮らせると上手い栗山との相性も良く、見応えのある8カット。

鈴木愛理
木漏れ日やランプの燈りなど、柔らかい光を生かして撮った佐藤裕之ならではの6ページ9カット。
写真としては良いのだけれど、欲を言えばもう少しレンズに金を掛けて欲しい。 絞りを開け気味に、深度を浅くして撮る手法は被写体の表情をより自然に切り取る一助になっているのだけれど、背景のボケが少々五月蠅く、汚い。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
# @香菜 (2011-02-26 14:52)

舞台が終わるまで、とかじゃないですかね?
今回はいつまで続くのやら。

# @香菜 (2011-03-03 14:51)

久しぶりに黒髪の戸島花を見ました。
本人は嫌がっていますが、コメントのほとんどを占める声をどう受け止めるのでしょうか?
ファンに支持される「役者」戸島花で行くのか、現代を生きる「大学生」戸島花で行くのか?

目の下の動物は健在でしたね。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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