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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-09-19 雑味が無い [長年日記]

_ Fairies デビューカウントダウンミニライブ@ラクーア ガーデンステージ

ヴィジョン・ファクトリー(ライジング・プロ)の送り出す7人組ユニットの前煽りイベントの2部を観覧。
1部と2部の間の中途半端な時間に着いてしまったので、暫し客席とスタッフの動きを観察。
1部が14時から、2部が16時半からと言う間延びしたタイムスケジュールだったのは、音楽に合わせて噴き出す噴水の放出が16時からであり、その時間は噴水の音響が優先されるからであるようだ。

噴水の音楽が終わる頃合で前説のスタッフが舞台に上がり、司会を勤めるアンバランスの二人を呼び込む。 伊達や酔狂で長いことやってないのは分かる司会振り。 客や同業者(アイドル)を評した危うい発言は幾つか有ったが、アイドルと言うもの(そして客)を見下げたようなところはなく、ソツの無い仕事。

スタッフはポスターを貼り付けたスチロール板を掲げたり、通行人にチラシを配ったり、それなりに仕事をしており、SUPER☆GIRLSなどでよく見られるような「くっ喋って油売ってるバカ」が居なかったのには感心した。 同じ金が掛かったモノでも、「アイドル屋ごっこ」と「アイドルビジネス」の違いがある。

ミニライブはダンスのみで1曲、歌ありで2曲。 カッコイイに振った More Kiss とカワイイに振った Song for You 。
そんなに高度な事はやっていないのだけれど、構成の妙で「凄そう」に見える。 この辺りはK-POPに通ずる「カキワリ感」。
リズムがはっきりしていて、それに合わせた振り付けなので動きが合わせ易く、合わせ易いから揃って見える、揃って見えるから凄そうに見える。
ダンスに注力した分、歌はおざなり。 力点がはっきりしている・・・と、好意的に解釈。

撮影可なので、前二列はデジカメの砲列。 こんな光景も久し振りに見た。
私も散歩用に持ち歩いていたデジタル一眼を出して撮ってみたが、コレがまた思いの外詰まらない。
前述の通りリズムのはっきりした曲とそれに合わせた振り付けなので、リズムに合わせてシャッターさえ切っていれば、どんな馬鹿が撮っても決めポーズは押さえられる。 なので一定の質の写真にはなるが、そこから先の +α が乗せにくい。
撮っていて詰まらないもう一つの理由は、歌っていないから。 歌っていないと言うか、歌に力点が置かれていないから、動きの正確さにはプラスに働いても動きに情念が乗らない。 何と言うか、釣堀での釣りのような感じ。
私にしか撮れない写真にならなければ、私がシャッターを切る必要は無い。

危なげ無い衣装なので謎が写る気遣いも無いし、誰が撮っても一定の質の送り手の意図に沿った大量の写真が拡散する訳で、広報の一助にはなるのだろう。

演る曲が少ないのと、喋りが拙いのとで、アンバランス主導で握手会までの間繋ぎをひとしきり。 大阪出身のメンバーの居住地域を掘り下げようとするアンバランス山本。「ほら、キタとかミナミとか。」
東西南北の北と南と言う意味合いで言ったのだと思うが、二重の意味で危なかった。

撮る客が多いので客席は比較的大人しく、民間人が指差して嗤うような奇怪な挙動の客が少なかった事もあってか、嘲笑的な通行人には遭遇せず。

よく訓練されていて、可愛く無い娘も居ない、上手く作ったユニットではあると思うが、雑味の無さ加減が私には物足りない。
物足りなくはあるが不快ではなく、雑味が無い方が美味しいと感じる層には受けると思う。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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