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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2013-02-17 エルアラメイン [長年日記]

_ 小桃音まい 1stアルバム「1st-チョコっと」リリースイベント(サンシャインシティ噴水広場)

16:20くらいに現地着。 熱心な客はステージ正面の優先観覧エリアに集まっており、2階3階は冷やかしの客が中心。

モニタースピーカーはステージのデベソ部分のステージ前縁の延長線上に二つ、両袖に二つ配置。 両袖に向けられた物のはステージ中央付近に向けられていて、舞台を大きく使おうとしているのが見て取れる。

アルバム購入者の優先観覧エリアは左右に椅子席、舞台正面に広く立ち見エリア(ここに問題がある)。
立ち見客が想定より多かったらしく、椅子を片側2個ずつ片付けて両端へ持っていったり。

主催者側から「節度ある応援」についてお願いがあったりしつつ、まずは前座のシブヤDOMINIONから。

シブヤDOMINION
制服と言うか、軍服風衣装。 セーラー服っぽく大きく作られた襟がハート型になっている。
将校・下士官・兵卒と言った感じに白、ピンク、黒と色分けがなされており、白の中の一人にキャプテンマークが付いて小隊長の趣。
肩章も付いていたが階級を分けるものなのかどうか、遠目からは解らなかった。

一曲目が終わって兵卒が二人はけて一人入り、最後にはけた二人も合流。
フォーメーションも何となく軍事教練的なのだけれど、個人の能力はそれなりに高く有りつつ統率は取れていないところがイタリア陸軍っぽい。
翌日のワンマンライブの告知をして退場。

小桃音まい
出囃子を流し、鳴らし終わってから入場。
ゆるゆると歩いて舞台中央で歌いだし。
正面を向いて歌う時間は長く、其処に居並ぶ古参客はしっかり押えつつ、要所々々四階まで目配りするところは流石。 振り向く動きに合わせて噴水広場全体を見渡す。

スーッと動いてピタリと止まる、日本舞踊のような不自然で自然な動きが美しい。
スカートが翻りそうに激しく動く際にはそっと手を添えたり、全てに於いて危うさが無い。
一般的知名度は無いに等しいのであるが、やっている事の説得力で客の足を止めている。
前座から起算しても一時間近く演っていたのだけれど、客は増えこそすれ減ることは無く、二階から見ていた私も後ろから横から押され、足元には子供が潜り込み、大メジャー以外のイベントでは異例の喰い付きのよさだった。

旗を振って左右に移動する曲でシブヤDOMINIONがバックダンサーとして登場(白5人、ピンク3人、黒3人)
この期に及んで未だ「民族大移動」を売りにするらしく、フリの客にも移動とフリコピーを推奨。
上手側の客は自主的に椅子を片付けてしまって動く場所を確保。 下手側も大半の客が立ち上がってしまい、座って観ている客に同調圧力か掛かる惨状。
優先入場エリアに入っても、座ってのんびり観る事は事実上不可能と言う理不尽。
少々頭に来ることが別件であって、そちらはそちらで纏めようとは思っているのだけれど、騒いで沸くだけがライブの楽しみ方ではない訳で、それを送り手側から規制してしまうってのは如何なものかと思う。
そもそも曲のリズムに乗って手拍子も出来ないような手合いが我が物顔ってのもお笑い種。

「最後の曲になります」ではなく「ラストスパートに入ります」と断っての終盤戦。
再びシブヤDOMINION(白4人)がバックダンサーで付いたのだけれど、これが面白いくらい揃っていなくて、解釈もバラバラで立ち位置もずれていて、しかし下手糞ではない。
単に揃える時間が無かっただけだと思うが、そのあたりもイタリア陸軍っぽくあった。

アイドル戦国時代だなんだと騒がれても、それはグループに限っての話で、ピンでアイドルをやりやすい時代では決して無い。
最後の最後で目を潤ませ、声を震わせながら「オリコン39位以内」と言う生々しい目標を掲げていたが、それは古参客にもっと買えと言う事ではなく、足を止めて観ていてくれた振りの客への語り掛けであった。 もし興味があったら、安くは無いけれど手に取ってくださいと。

美しい涙だった。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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