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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2013-05-20 君を見ずして 何の五月 [長年日記]

_ 『遂にAKIBA上陸!! 渋谷DESEOアイドルまつりvol4〜売切必死!? 聖地公演〜編』(5/19 マチネ)

田原町までバスで出て、地下鉄で末広町まで行きゃ良いや・・・と安直に考えていたのだけれど、三社祭だと言う事をコロッと忘れていたと言うか、嫌いなので情報を遮断していたと言うか、兎に角そんな訳で開演直前に駆け込み入場。
秋葉原Twin Boxは秋葉原の雑居ビルの地下に防音を施してライブハウスの体裁にした箱。
階段を下りると踊り場に受付があり、さらに降りるとバーカウンターと物販スペース。 防音扉の向こうがライブスペース。
そんな訳で敷地面積の割りにライブスペースは狭くて、音場設計も下手糞なので音がグルグル廻っちゃっていて、無理にかさ上げした舞台、低い天井から色々ぶる提げた照明器具の満艦飾。 演る方も演りづらく、客は客で見づらく聴きづらいと言う三拍子揃っている。 今回は木戸銭も安かったので収支としてはトントンであったが、value for money に大いに難があるハコ。
規模に比して物販スペースを広く取っているので、そちらに重きを置く向きには良いのだろう。

T!P(ティップ)
話には聞いていたが充分以上にビジュアルレベルは高い。 ただ、曲が全く耳に引っ掛からなかったのと、タオルを振り回す曲で悪臭と埃が充満したり、客の手拍子がまったく曲のリズムに合っていなかったり、私が楽しめる要素は皆無。

遠山えりい
好きな歌手の好きな曲を歌ってみんなで盛り上がろう式な、けれど自分の声質や可動音域とはまるで合っていないと言う、褒めるところのない演目。

メグリアイ
4期メンバーはお休み。 浅原、岡崎、坂本、山田、山中の5人。
低くて狭いので不慣れな新人には酷な現場だったので、妥当な人選。

山田渚の、両即頭部にお団子をこさえた髪型がツボに嵌った。 これは良い。
無理に作った表情ではなく、今やっている事を楽しめている表情なので安心してみていられるし、そうしていられるのが見る側の幸せでもある。

坂本は一時期の体調不良からは本復した(若しくはいろいろ吹っ切れた)ようで、歌も振り付けもしっかりしていて感情の綻びと言うか切れ目と言うか、そういった物を出さなくなった。
首の据わらない感じの動きが愛らしい。

浅原と山中は動きも大きく表情も明るくなっていて、ふとした瞬間に目が行くようになった。
ちょっとした切っ掛けで化けるかもしれない。

岡崎は天井が低いので一寸踊りづらそうなのが気の毒だった。
面白かったのは、振り付けの動きを小さくするのではなく、動きの中でよけようとしていた事。 しかも、そちらに目をやらずに。
こう言う「細かく判りづらいストイシズム」も、岡崎の魅力を構成するものの一つなのではないかと思う。

私が見たい・身を置いて心地よいアイドルライブと別の位相にあることは分ったので、メグリアイまで観て会場を出たが、次に上がったステーション♪までは観ておくべきだったかも知れない。

_ 松田忠雄 x 南明奈 akina-mono-chrome

本日より開催の表題の写真展
行こうと思った時間帯に本人来場のレセプションが入っており、その時間帯は落ち着いて写真を見られる訳も無いので終わった頃合を見計らって出向いたのだけれど、まだ南明奈本人が在廊中と言う気まずさ。 程なくしてお帰りになられたので、じっくりと一と通り。
例によって、入り口以外の壁三面を使っての展示で、左側と奥が額装した大きなもの。 右側には2Lのプリントが壁一面に。
額装した大きなプリントはそれなりに値は張る(それでも質に比して廉価だとは思うが)のだけれど、壁に直接貼られたプリントは、1050円で買う事も出来る。 印刷だとどうしても潰れてしまう部分がプリントだと残っているので、図録も売ってはいるが、私はこのプリントの方をお奨めする。

今回はタイトル通り全篇モノクロなのだけれど、色合いとしてはアグファのスカーラのような、銀塩ネガのモノクロとは違う軽さがある。
南明奈と言う被写体は、モデルとしての振る舞いはまさにプロなのだけれど、その分カメラの前で正体を現さないようなところがあり、今回も些か撮らされているようなところは有るのだけれど、それがこの人の個性でもあり、プロとしての仕事はしている。
そこで気負って切り込んでいかずに、撮らされているようでいて「商売用で無い南明奈」がこぼれたような瞬間も上手く切り取って写真にしているのが正面奥に飾られた、ベッドにちょこなんと腰掛けた逆光気味のカットであるように思った。

右側の壁一面に貼られたプリントの中でまず目に付いたのは、車の後部座席に座らせたり寝転ばせたりして撮ったカット。
狭い閉鎖空間での間合いの取りかたであったり、構図の切りかたであったり、カメラマンの技倆の出た写真。
などと書きつつも私が一枚撰んで買ったのは、草原に仰向けに寝転んだところを縦位置で切り取ったもの。
どれを買おうか悩みながら見る写真展と言うのも楽しい。

今日一番の不愉快は、見に来ていたオツムの出来の怪しそうな客が、額の大きな値札(それでも妥当と言うか安い)が付いた写真見ながらギャラリーのお姉さんに「(これだけ払ってガッツキ特典は)握手とサインだけですか?」と真顔で聞いていたこと。
金で接触時間を買う思考回路で生きている。

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# Dwightsa (2014-02-06 01:51)

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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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