新曲のPVが良く出来ており、生で見たくなったのでバスに揺られて連日のお台場。
大手の仕掛けるメジャーレーベルのアイドルと言う事で早めには行ったのだけれど、無茶な混み様。
圧縮とモッシュで阿鼻叫喚の巷と化すことが目に見えている優先観覧エリアを避けると、上手・下手の後方から見るほか無いのだけれど、既に鈴なり。 なんとか端のほうに潜り込む。
ステージの基本構成は@JAMと変わらないのだけれど、設営し直したのか表面はアルミ板むき出しのもの。 舞台前縁の上手と下手にお立ち台、スピーカーは2対、モニタースピーカー1対、LEDスポットライト4対。
イベントで使えるスペースを大きく囲い、舞台側面部分と後方の階段部分を殺して、観覧スペースを舞台正面に集約。
最前列にはプラスチック柵を紐で縛って繋げたものを並べ、一枚に一人押さえ要員を投入。 暴れそうな客を分散しないのが上手い。
開演前にスタッフが出てきて諸注意など。 「いつもと(ライブハウスと)違って柵が華奢なので前に押さないでね」「柵が壊れたらイベント中止だから程ほどにね」的な釘挿し。
これも「言ったから押さない」とは全く考えておらず、イベントが中止になった場合の責任の所在を明らかにしておくための伏線。
18:30を少し過ぎて開演。 タイトルチューンを含めて3曲と、文字通りのミニライブではあったのだけれど、この曲数と接客業としての側面を削り落とした販売戦略でも、広めに取った観覧エリアを埋められるのは流石。
然しながら何もかも作り込まれた上での、管理された盛り上がりから来る厭な感じからか、没入して見ることは無かった。
側面と階段部分に客を入れないから警備人員をステージ正面に集中できるから客が多少暴れても制圧できるし、暴れているように見える客もCDに予め吹き込まれている合いの手しか入れないから何か起こっても対処しやすい。
全てはアミューズと言うお釈迦様の掌の上での出来事。
教科書に書いてあることをなぞっていれば自動的に盛り上がれるし。その予定調和にさえ逆らわなければリスクを負わずに派手に騒いだような満足感が得られる。
突撃隊しかり紅衛兵しかり、こういう手合いは制御しきれなくなったら容赦なく切られるのが常なのであるが、群衆の中に身を置いているうちはそれにも気づかずに済む。
言うまでもなく歌もダンスもしっかり仕込まれており、金の取れる見世物にはなっているのだけれど、下から大人が出した指示に従って煽ったりするのを見てしまうと、「これは私の欲するものでは無いな」・・・と痛感。
今日のベビーメタルを分からない人には分からないように説明すると、「ニュルンベルク党大会を賑やかしにきた興亜三人娘」と言った感じ。産業アイドルと言うより国策アイドルの臭い。レニ・リーフェンシュタールにPVを撮らせたい。
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