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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2013-12-01 二番目の次の恋 [長年日記]

_ 武井裕之 渡邊安治ふたり展 two and one half 二番目の次の恋

多分、撮影機材の選択に於いて現時点で私の嗜好に一番近いのではないかと思われる渡邊安治の作品が見られると言う事で足を運んでみた。

三省堂本店の南側の前の路地を南へ。 再開発地区へ突き当たる手前左側にある神保町画廊が会場。

鰻の寝床のような、間口は狭く奥行きはある画廊に小品をズラリ。 写真が額装されて飾られているだけで特に説明は無いが、作風が分かりやすいのでどちらが撮ったものかは見れば判る。

武井裕之はフィルムの粒子が淡く描き出すロウキーなモノクローム、渡邊安治はリバーサル特有のこってりした色乗りのカラー。 G.ズイコー 55mm/F1.2 で撮ったと言うカットが湿度高めで、網膜にねっとりと粘りつくよう。 大口径単焦点レンズならではの薄い上にも薄いピントと、とろけるようなボケに唸る。
 生々しくしっとりした渡邊と、さらり乾いた武井、対照的な美しさ。 額のガラスがプリントの細部を見るには一寸邪魔だったのだけれど、売り物でもあるのでこれは致し方ない。


私は時代が出てしまうので色が邪魔だと思ってしまうタチなのだけれど、渡邊安治の写真は色をこってりと乗せることで時代が曖昧になる。 モノクロの作品も一点あったが、こちらは逆に色彩情報がごっそりなくなることで湿度も消えている。
武井裕之の写真は、多分印画紙やフィルムの所為だと思うのだけれど、黒と灰色、白と灰色の間の諧調が豊かで、白飛びせず黒潰れしない。 そこに現代が出ている。 プリントの調子は現代なのだけれど、写っているものは今ではないいつか。 そこも面白い。




11月27日~12月14日 武井裕之 渡邊安治 ふたり展
two and one half  二番目の次の恋
開廊時間:12時~18時(金曜日は19時まで)休廊日:月曜日・火曜日
神保町画廊:http://jinbochogarou.com/


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# Dwightsa (2014-02-07 20:50)

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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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