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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-01-12 積ん読宿題分消化月間 [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ宿題消化月間

毎週買っては居たが積ん読になっていたものから選り抜きで消化。 貶すしかないようなものは割愛。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 5・6合併号

柏木由紀
表紙と巻頭グラビア7ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
外で撮るとやはり写真にならないのだけれど、屋内で撮った分に関しては珍しく写真になっている。 ニコパチのカットは何時も通りの冗長な作り笑顔なので、写真になっているカットもポージングと意識付けでなんとかしたカメラマン側の仕事。
3~5ページ目の表情が常に出せれば良いのだけれど、事務所なのか本人なのか固定観念に縛られすぎていて、柏木本来の良さが写真に現れないことが多い。

星名美津紀
巻末グラビア5ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
腹を括って仕事をしている所為か水着でも表情が硬くなりにくいところはあるのだけれど、光の当て方の違いは有りつつもセーラー服のカットの方が、より深みのある表情。
売り方の制約もあるとは思うが、厚着をした写真をもっと見たい。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 7号

日南響子
表紙と巻頭グラビア7ページ9カット、撮影は桑島智輝。
カメラに対して臆するところが無く、どんな状況・衣装でもカメラと向き合えていて揺らぎが無い。
また映える角度が広いので何処から切り取っても絵になるし、身体が柔らかく重心のバランスも良い為、ポーズであったり仕草であったりも含めて、一枚の写真で説得力が有り、それを汲み上げる事によって物語が生まれる。

相楽樹
巻末グラビア4ページ11カット、撮影は細居幸次郎。
1ページ目と4ページ目で1カットずつ、見開きの中央に横顔を大きく配し、その周りに小さめの写真を散りばめる構成。構図、表情、ピントの置きどころと深度、4ページ目が良い。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 8号

島崎遥香
表紙と巻頭グラビア7ページ7カット、撮影は桑島智輝。
表紙はアイキャッチで水着に(そうしないと売れないので仕方が無い)なっているが、それ以外の写真が凄い。
此処ではない何処かを見ているかのような、こちらの心の底の底まで見すかしているかのような4ページ目が神々しくも畏ろしい。
島崎遥香の真骨頂はこうした表情にあり、それだけでは出版物として売りにくくなってしまう(大衆はわかりやすいものを求める)のだけれど、わかりやすさだけを島崎遥香に求めたグラビアは悉く失敗している。

佐々木優佳里・小嶋菜月
巻末グラビア6ページ16カット、撮影は佐藤裕之。
水着メインで無いと売りにくいのは判るが、小さく使われたカット、例えばおはじきを積み上げるカットであったり、紙風船と戯れるカットであったり、撮られ慣れてはいない二人の意識を軽くする工夫がなされたものの出来が良く、一寸勿体無い。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 25号

大島優子、島崎遥香、松井珠理奈、渡辺麻友
表紙と巻頭グラビア7ページ7カット、撮影は佐藤裕之。
忙しい連中を4人集めて撮るとなるとスタジオで短時間と言う事になり、その場の仕事より衣装であったり道具立てであったり、事前準備で上がりが左右されてしまいがちではあるが、凝り過ぎないが手抜きでもない程の良さ。
それぞれの個別カットも考えられてはいるが、大島の窶れであったり、アイメイクに変化をつけすぎた島崎遥香の凶相であったり、どうにもならなかった部分は出てしまっている。

入山杏奈
巻中グラビア5ページ8カット、撮影はレスリー・キー。
レスリー・キーの作り込んだ写真は苦手なのだけれど、入山杏奈には上手く嵌っている。
色々と試行錯誤して貰える環境の有り難さ。
2ページ目が良い。

渡辺麻友
巻末グラビア3ページ8カット、撮影は熊谷貫。
「MädchenとはFrauになろうとしているものである」とかなんとかショーペンハウエルが書いていたような記憶があるが、そうした成長の過程で見せ方を変えようとする過程にある渡辺麻友の現在を捉えようとした写真集からの8カット。熊谷貫らしさは薄く、下手ではないが凄みは感じない。 ヤッツケ仕事とまでは言えないが、事務所の縛りの強さを感じざるを得ない詰まらない写真。

_ 週刊ヤングジャンプ 2013 26号

鬼頭桃菜
表紙と巻頭グラビア7ページ11カット、撮影は佐藤裕之。
表情は単調なのであるが、ポージングで変化をつけている。
身体の線の捉え方で美しく見せるグラビア。

倉持明日香
巻中グラビア5ページ8カット、撮影は栗山秀作。
ポーズのとらせ方、ロケーション、ライティング、衣装を含む道具立て、お膳立ては完璧に近いのだけれど、倉持明日香の表情が詰まらない。 そして衣装や道具立てをゴテゴテのネイルが台無しにしている。
倉持に限ったことではないが、仕事に支障を来たすお洒落ってのは如何なものかと思う。
身体の線は美しく描き出されているので、カメラマンはするべき仕事をしていると言える。
悪いのはやはり事務所だろうか。

深谷理沙
巻中グラビア後半4ページ6カット、撮影は飯塚昌太。
映える表情を探りながら撮った形跡があまり見られない。
使えないカットのボタ山から石炭屑と木片を拾い集めたような6カット。

藤原令子
巻末グラビア4ページ9カット、撮影は細野晋司。
カメラ慣れして硬さは無くなった分、表情は単調になった印象。
ニコパチで押し切った撮影手法も影響して、藤原令子にしては食い足りないグラビア。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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