給料日前にリリースイベントが並んだり、曲がどうにも気に入らなかったりで間が開いてしまったが、矢張り見たくはあるので池袋。
パルコの別館のようなファッションビルの5Fと6Fにタワーレコードが入っており、洋楽売り場の端に小ぢんまりとイベントスペース。 開演15分前に着いたが先客は影かたち、つ離れしないどころの騒ぎではなく肝を冷やしたが、三々五々集まってきて開演する頃には店舗スタッフからお膝送りのお願いが出る位には埋まっていた。
きっといい場所
マスカット・スロープ・ラブ
エルスカディ
有頂天ガール
周辺状況には嫌気が差すこともまま有るのだけれど、歌って踊る部分の芯はしっかりしており、そこで客を裏切る事は先ず無いので、「断続的に」では有るが足を運び続けている。
新曲は井上大輔の手によるもの。 未発表曲と言う事はそれなりの曰くがあるとは思うのだけれど、聞き込んで耳に馴染む佳曲。 今回の私服(事実上の衣装)はチアリーダー的なAラインのワンピース。
相変わらず丈は無駄に短いのだけれど、タイツ標準装備なのは良い。 長い手足はスラリとして無駄な肉が無く、指先まで神経の通った動きも美しい。
舞台の下を見ていると相変わらず色々あるのだけれど、舞台上から齎される幸福の量は保証されているので、今後も細く長く足を運びたい。
最後に観たのが「ハニーB」のリリースイベントだったから、丸三年御無沙汰のprdia。 晴れたので足を運んでみた。
まだ間があったのでベンチに腰掛けて時間を潰していたら、チラシ配りが始まった。 綺麗なお姉さんが10人練り歩いて、デパートの屋上で寛ぐ家族連れにチラシを手渡していく様は壮観。
固定客向けの収奪に血道を上げがちなリリースイベントで一見さんにも顔と名前を覚えて貰おうとする姿勢は、当たり前と言えば当たり前なのであるが、物を売る事を生業とするなら矢張り持ち合わせていて然るべき。 嫁さんの手前受け取りあぐねる旦那、固まってしまう嫁、無邪気に受け取る子供。 微笑ましい光景。
固定客囲い込み用の優先観覧エリアを敢えて設けず、観て貰う・聴いて貰う・知って貰うを徹底。 広く知らしめなければ継続し得ない事を判ってやっているのは強い。
メンバー10人にマイクを持たせているので、ワイヤレスを含めて音響機材も持ち込み。 スピーカー2対、モニタースピーカー1対。 ハウリングは起こるが収束も早く、良い腕のスタッフが張り付いている。
湊・村上の二人が矢張り頭抜けているが、他のメンバーも歌えるようにはなっているし、声質にあわせて歌割りも練られており、松本の特徴的な声が良いアクセント。
振り付けもフォーメーションも多彩で切れがあり、あっという間に5曲。
自己紹介の際に村上瑠美奈が「完璧なステージをお見せします」と宣っていたが、見終えて納得。 ここまでの完成度になっているとは思わなかった。 眼福。