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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-11-29 最近の年寄りはなっちゃいねぇ [長年日記]

_ tokyo torico(11/25)

アイドルグループが30分ずつ受け持つネット配信のバラエティー番組。
PIPはオープニングと20:30からの30分枠に出演。

PIP以外の出演者の中では、目黒川女学館が地味に面白い。 リーダーが宮下順子に似ている。

20:30からの出番で且つその後に物販と言う事で、大人メンバーのみの出演。 勤め人だったり、体調不良であったりで欠席もあり、全員の出演と言う訳には行かないが、選抜制導入以来出番の減ってしまった連中にも出演機会があるのは良い。
メンバー以外にマネジメントと物販仕切り要員で濱野とスタッフ一人が帯同。

入場料を払う際に目当てを訊かれるのだけれど、開演前の時点でもPIPで入っている客が多く、帰り掛けに見たら更に増えていた。 頭抜けた動員。

司会はカオポイントの石橋哲也。 メンバーの人となりは把握しつつ、楽屋落ちになるような物言いをしないのが先ず良い。
今回の企画は「箱の中身はなんじゃろな」。 ブロッコリーであったり、シラタキであったり、生魚であったり、定番の当て物でワイワイと。
感情の起伏があまり出ない小林が、意を決して箱に手を突っ込む時の複雑怪奇な表情であったり、見所はありつつも淡々と進んでいたが、残り4人となり石川と羽月が出てきたところで目隠しをして口に含んだものを当てる「口の中身はなんじゃろな」に企画変更。
アシスタント役の工藤が匙で口の中に滑り込ませたものを噛んだり舐めたりして二人が答えを出した後、正解として出された写真がタガメ。
取り乱す石川と、割と平静な羽月。 何だろうと思ったら、前回のドッキリ企画で仕掛ける側だった石川を嵌める仕返し企画。
タガメと言うのもウソで、実際は蝦だったらしい。

これで終わりだと思ったら、最後に残っていた牛島と北川は何故か目隠し無しでイナゴの佃煮を食べる羽目に。
実は仕返しの言いだしっぺは牛島であり、人を呪わば穴二つと言うオチ。

驚きはしたが、酷い目に遭っているようで然程でもなく、大変は大変なのだけれど踏み付けにされるような事にはならない。
進行が上手いので仕込みに不自然さがなく、見ている側も疑問をもたずに見られるから後味も悪くはない。

_ 「吉幸、大いに飲む会」

私も話にしか知らない神田立花亭の廃業以来、数十年ぶりで神田に寄席が復活。
古今亭志ん輔師の肝煎りで出来た二つ目専門の「連雀亭」がそれで、「ぼたん」とか「竹むら」とかのあたりの雑居ビル、猫の額の上に立った細長い所謂「鉛筆ビル」と言うの二階に小ぢんまりと在る。
二十日までが定席の興行、月末までは貸席となっており、空いた土曜に立川吉幸による酒の噺三席の会が入ったので行ってみた。

奥の三角になった所に高座が設えられており、照明もしっかり(しっかり過ぎるくらい)当てているが、小体なハコなのでマイクは無し。 肉声で充分伝わる。
雀を図案化したものが描かれた高座の前縁に下からの照明も仕込まれている。
真新しいメクリは墨痕鮮やか。 上手には角樽、下手には胡蝶蘭。

「狸の札」古今亭駒六
「試し酒」「親子酒」立川吉幸
<中入り>
「らくだ」立川吉幸

立川流の独演会に協会の前座さんと言うのも珍しいが、このあたりは寄席の側の差配であろう。

「親子酒」がサゲ近くまで進んだ頃、通りすがって寄席を見つけて上がってきたであろう老夫婦が受付で何やら話し始めた。
「プログラムをくれ」だの「入場料は幾らだ」だの、今訊かなくても良いような事をクドクドと。 耳が遠いらしく無駄に声がでかい。
受付と客席の間には仕切りらしい仕切りもない構造なので、そこで声高に喋られると中まで丸聞こえ。 受付の人も話を遮るなり声を小さくして貰うなり、外に連れ出すなり、対処法は幾らもある筈なのに空バカだから一緒になってくっ喋っていやがる。
演者はサゲまで演って降りたが、聴いてるこっちは堪ったもんじゃない。

結局のところ、残り一席に千五百円は惜しかったと見えて老夫婦は帰っていったが、その客を繋ぎとめようとして中の客が帰りたくなってしまったのでは元も子もない。
目抜き通りにある訳でもなく、名前で客を呼べる大看板が出る訳でもないから来た客は逃したくないのかもしれないが、あまりにも物のわからない対応であった。

着物を替えて残り一席。 演者も客も気を取り直して「らくだ」をサゲまで。
らくだを菜漬けの樽にブチ込むあたりから本性を現す屑屋。 スラップスティックコメディの体で、一気にサゲまで。

途中で邪魔は入ったが企画そのものは良く、見やすいハコでもあった。
早いうちに裏を返したい。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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