「重大発表」がなされるとの告知の効果か予約の出足は久しぶりに良く、80に設定された予約枠はすぐに埋まって100に増やされ、最終的には105まで。
但しこれは無料での枠押さえなので、当日来るとは限らないし、経験則から言って1/3くらいは来ない。
蓋を開けてみたら矢張りそうであった、此処のところの低調な動員からは脱したが、大入りには程遠い入り。
前半は例によってバラエティ番組収録。
「おにぎり対決」的なものから始まる。
オチ要員であることを自覚して不味いものを作る役を演じる者が居るのは構成上仕方が無いとしても、食い物を粗末にする企画は不愉快。
後半は「知ったかぶり対決」的なもの。 こちらは楽しく見られた。
会話の中で、小室が学校行事の都合で昼間は出演出来ず、その為に番組の放送時間も含めて夕方からになった事が明かされる。
学業なり脇の仕事なりの場合は通常休む訳で、無理をして出てきたり、増してや開演時間を動かすなど凶事の前触れでしかない。
半年振りに出演の永瀬も、推薦か何かで内定を貰って高校受験に一定の目処が付いたのかと思いきや、滑り止め校の試験が済んだだけで本番はこれからとの事。 司会の石橋も、そこまで引き出しつつそれ以上は掘り下げない。 これも異常。
今後の活動についてのお知らせにも、次回定期公演が入っていない。
そして客席には節目に現れる元PIP京都の面々。
告知されていた「重大発表」が明るいものではないことを覚悟しつつ、後半のライブに備える。
新しい曲も織り込んで工夫はしているが、基本的にはこれまでやってきた曲の順列組み合わせ。 閉塞感は否めない。
暗い空気の中永瀬が選抜衣装で登場。
「選抜」と言えど既に定員割れして久しく、有名無実化はしているが、それでも着られるのは嬉しいのだろう。 明るい笑顔。
絵に描いたようなポツダム少尉だが、将校で終われるのは良い。
公演の時間を動かしたため、いつもより尺が短く、石川の生誕コーナーも手短に。
曲の途中で語りに入ったのだけれど、辞めて行ったメンバーに言及するのは分かるとして、「最後までついて来てくれたメンバー」との言い回しに秋風を聞く。
重大発表は当日出演していた六人と休業中の豊栄がPIP:Platonics Idol Platformを卒業するということ。
アイドル界隈で濫用される「卒業」と言う言葉には、不都合な現実を糊塗するようなお為ごかししか感じないのだけれど、この七人の決断には合っている様に思う。
ちなみに開店休業中の山下緑の去就についての言及は無し。
まぁ卒業といってもプロデューサーに対する「バカヤロー解散」の様でもあり、 「複雑怪奇なる新情勢を生じたので、我が方は之に鑑み従来準備し来った政策は之を打切り、更に別途の政策樹立を必要とするに至りました」と言う理由での総辞職の様でもある。
兎も角、事此処に到って PIP:Platonics Idol Platform は瓦解した。
プロデューサーたる濱野智史からの statement は未だ無い。