好みに有ったり合わなかったり振れ幅は有るが、気になる写真展をやっている神保町画廊。
先週末にも見に行ったのだけれど、もう一度。
調色とカラーと、ほぼ同じ状況で撮ったものを並べて展示。
この調色した写真が判り難く凄い。
調色と同時に陰翳も付けているので、カラーよりも立体感があるのだけれど、色を付ける必要のない部分はそのままなので、画面内で立体感が有る部分と無い部分と混在。
私は自分の撮る写真では色を邪魔に感じることが多く、だいたいモノクロなのだけれど、村田兼一の調色写真は、必要な部分にしか色を乗せないので邪魔になっていない。
色が乗った部分に魂が吹き込まれ、視覚が混乱する。
乱歩の「押絵と旅する男」の押絵のような妖しさ。