石川恋
表紙と巻頭7ページ21カット、撮影はLUCKMAN
連載漫画連動グラビア、スカジャンやら特攻服やらを着せてストーリー仕立てにしてあるのだけれど、些か説明的に過ぎる。
更にいただけないのはメイクが濃く、表情がきつく見える事。
マンガの方に引っ張られ過ぎて被写体を殺している。
石川恋は編集者の意図に則った小芝居。 煽情的に撮られるコツは弁えていて、なんとか間を持たせている。
内田理央
巻中3ページ6カット、撮影は今村敏彦。
2冊同時に出す写真集の片方から。
今村敏彦らしい、生きた表情。
鈴木絢音
巻末5ページ15カット、撮影はTakeo Dec.
こちらも連載漫画連動。 秋田出身の鈴木絢音を秋田で撮影。
鄙には稀な美形を都会の絵の具で染めずに撮った、80年代の英知出版のようなグラビア。
衣装に野暮ったさが無く、浴衣の裾をたくし上げるくらいで(例によって)露出度は抑えめなので、騙されたような、借金のカタにされたような、じめじめした陰惨さが無いのは良い。