アウェーの対バンでも、目当てで来ていない不特定多数をどれだけ巻き込めるかが勝負のオープンスペースのイベントでも、ノルマの達成が掛かっている訳でもない。
「目当てで来ている」お客さんの前で安心して出来る CURATIONS 主催興行。
ワロップ放送局のある押上と言う立地は、鉄道が2路線通り、バスの便もある。
来るには便利なのだけれど、他のアイドル現場「から」「へ」移動するには少々便が悪い。
開催時間にもよるが、他と重なる場合は厳しい集客になる事がある。
逆に考えると、その時来ているお客さんが「最優先で来てくれている人」と言う事になり、集客力を計る目安にはなる。
15:00受付開始と言う事で、間に合うように現場へ。 生誕祭と言う事もあり、やる気のあるお客さんが既に並んでいた。
前の枠が遅延したらしく、受付開始が遅れて冷房の効かぬ階段で待つこと10分少々。
大汗を搔く羽目にはなったが、その埋め合わせか開場は早くなり、涼しいスタジオ内で一と息つく事が出来た。 こうした配慮は有り難い。
生誕祭と言う事で、一色真衣本人が組んだセットリスト。
全員で2曲歌った後、一色はお色直し。
4人で間繋ぎをしてから生誕祭のソロコーナーへ。
普段のライブだと撰び難い曲をしっとりと丁寧に。
一色の何と言うか、アイドルには珍しい「楷書の芸」の基礎になっているものが何なのか不思議に思っていたのだけれど、ソロコーナー後の間繋ぎに流された秘蔵映像で合点が行った。
バレエの発表会らしき動画だったのだけれど、衣装からメイクから本寸法のもの。
ここまで突き詰めてやっていれば、情緒はありつつも正確で綺麗な動きが自然に出て来るのも頷ける。
後半は一色のメンバーカラーである「赤」を基調とした私服コーディネイト。
「よそ行きの服」の桐谷と月城、、本日の主役感を漂わせる一色。 急に御呼ばれしたパーティーに来て行く服に悩んだ風な春名、夏休みの子供的な橘。
それぞれの性格めいたものが服に出ていて面白い。
今出来る事の精一杯を詰め込んだ生誕祭。
慎ましくはあったが、程よい祝祭感。
来年はより多くの人と祝いたい。