華村あすか
表紙と巻頭6ページ13カット、撮影はTakeo Dec.
北国育ちの華村あすかを、北国ではないが雪の温泉宿で。
季節感を出しつつつも、水着になって違和感が薄くい(無くはない)。
雪原を背に、紺のセーラー服にタータンチェックのマフラーを巻いて立つカットを扉に使い、文庫本を手にした部屋着の写真をコラージュ的に使っている以外は水着。
その水着はビキニのみを4パターン。 ランチェスターの2次法則。
勝ちに来ている。
表情の種類も少なく、階調にも乏しいのだけれど、切り取る角度で工夫して補っている。
巧く組んだ6ページ。
みうらうみ
巻末5ページ12カット、撮影は田中智久。
現役音大生であることを印象付ける顔見世的な扉から始まり、「好きな楽曲をモチーフにしたアートグラビア」で3ページ。
その曲を知っていればそれ前提で、曲から受ける自分印象と照らし合わせて見られるし、知らなくてもみうらうみの感じるその曲の印象が一文添えられているので、そこから想像しても良い。
試みとしては面白いと思う。
斉藤朱夏
表紙と巻頭6ページ8カット、うち見開き1箇所、巻中3ページ4カット、更に両面オマケピンナップが付く。 撮影は唐木貴央。
ユニットとしてグラビア展開していることもあってか撮られ慣れており、表情にもポーズにも硬さはない。
水着などにはならないが、普段着や部屋着にしては扇情的なものを取り入れている。
撮られたい見せたい自分しか出さないタイプの偏狭な写真になっていないのは評価できる。
夢咲はゆ
巻末5ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
「史上最強の"素人"現る。」の煽りは伊達ではなく、初々しくも目は正面からカメラを見据えており、並の「玄人」は鎧袖一触にするくらいグラビア適性は高い。
もっとも事務所所属ではない事を以て「素人」と括っているけれど、只の鼠ではない。
これでお仕舞いになるには惜しい素材だが、さてどうなりますか。
伊織もえ
表紙と巻頭6ページ21カット、撮影はHIROKAZU。
水着やランジェリー、上に着るもの羽織らせるもので変化をつけているのは面白いが、短い紙幅に些か詰め込み過ぎており、散漫。
過度に露出を上げずに「隠す」「仄めかす」事で扇情的にしたカットは良いのだけれど、そうしたカットは扱いが小さく、分かりやすいカットが大きく使われているのは残念。
購買層が求めるのはそちらなのだろう。
小宮有紗
巻末6ページ6カット、うち見開き1箇所。 撮影は栗山秀作。
こってりした、栗山の撮る肌の色。 背後に光源を背負わせる撮り方。
声優としての仕事が増えたが、元々はこちらの人なので、ポーズも表情も堂に入っており、上手く撮られている。
手足が長いのは小宮有紗の美点なのだけれど、これも上手く生かされている。