入籍したというので新潟まで冷かしに行ってきた。 不用意に「そろそろ結婚しようか」と言ったのが運の尽きで、そのまま流されて今日に到り、新居への引越しの目途も立たぬままとりあへず入籍だけしたんだそうな。 ご愁傷様。
銀座でカメラ関連の集まり。 私以外は皆ちゃんとした大人で、良い機材を使って来ているので、話に説得力がある。
本当に良いものを使った事があるかどうかで、本当に良いものと、それなりによいもの、並みのもの、きわもの、の価値判断が出来るかどうか決まるのだと思う。
先日購入したノヴォフレックスを出したら、「銀座の真ん中でそんなものを出すな。」「キミは必ずしも人相は良くないのだから下手打てば捕まるぞ」と忌憚の無いご意見。
出たばかりのF6やフジの24mm/f1.9付きのコンパクトカメラの作例を見たり、実機に触ったり、使い心地を聞いたり、意義のある呑み会で楽しく過ごせた。 ただ、大人の集まりなのでレートが高い。
一旦家に帰って、風呂に入ってから酒田行きの準備。 カメラを絞って撮影に集中する事にした。
終電1本前で移動。 朝までプリント。
昨晩暗室に入ったものの、なにをする気にもならず、そのまま寝てしまった。
明けて今日も寝たり起きたり、起きたり寝たり。 夕方に「これではイカン」と外へ。
中野のPへ行こうと駅へ向かう道すがら、ふと横を見ると平日しかやっていない惣菜屋がやっている。 元は寿司屋のこの惣菜屋、寿司は旨いし、惣菜もあっさりしていつつも、洗練されすぎない、惣菜としての下手味を残した、一品料理として完結しない「ごはんを食べること」を前提とした味付け。コハダと穴子巻きと小松菜の胡麻和えと高野豆腐の煮付けを購入。一旦部屋に戻ってから出直して中野へ。
Fヤでは、下取りに出したカメラの査定額を見せられて「えぇーッ!!こんなに安いんですかぁ!?」と人目もはばからず絶叫している客に遭遇。そりゃ驚くわなぁ…。
N東商事へ行ったらラッキーのG70が五万円近いので驚いた。
Pには特に出物は無く…、と言うか「それは買っちゃいけない」と言われたりして世間話などして帰宅。
胡麻和えが旨い。
今日こそフィルム現像をしたい。
日記書きかけで寝落ちして、気がつくと4時半過ぎ、慌てて書き上げて一っ風呂浴びて秋葉原。 星野の誕生日ということで夜から売れて、夜公演のボーダーラインは7時半前だったらしい。 私は昼のみなのでなんとか購入。
抽選枠内でチームA公演に入るのは9月30日以来。 籤運良く5順目くらいで入場して3列目下手柱際に着席。 偶にしか見られないので、メモは取らずにじっくり鑑賞。
北海道遠征組は日帰り強行軍だった為か、こころなしかゲッソリした感じ。
最初の2曲にも漸く慣れた。 矢張り近いと楽しい。
「Bird」で蹴躓いた大島が高橋の衣装を破壊していたが、高橋は動じない。 流石・・・、と思ったが楽屋に戻るまで気付かなかっただけだったようだ。
例によって星野が見える時は星野を、その合間に全体を見渡して目に付いた部分を拾う。
ソロパートは無いものの、ユニゾンの下支えとしての折井や星野の位置ってのも重要なのではないかと思った。
峯岸も相変わらず凄いのだけれど、中西は更に凄かった。 峯岸の凄さはまだ説明しやすいのだけれど、中西の凄さは言語を絶したところにある。
さて、次に見られるのは何時だろう?。
開演がいつもより遅かったので会場時間前にたどり着けた。
「前説」おさなぎ色
「たらちね」キウイ
「権助魚」キウイ
「柳田格之進」談四楼
<中入り>
「画用紙落語」三四楼
「短命」キウイ
キウイさんは目先の笑いを取りに行く悪癖も出ず、過去に見た中でも出色の出来。 談四楼師匠の「柳田格之進」は、すべて腑に落ちる演出で唸った。
コラム置き場に「アイドル楽曲大賞」絡みの雑文
別箇に進んで別箇に撃て ~俺アワードのすゝめ~
をアップロード。
ハロプロ客にこっち方面に食指を伸ばすゆとりがある事に、寺田は危機感を持つべき。
祐天寺のギャラリーカフェ的なお店で開かれている写真展へ。
フォトクロームは話せば長くなるがペトリカメラが製造を請け負い、すったもんだの挙げ句販売はされずにお蔵入りになり、何かの切っ掛けで世に出てしまった謎のカメラ。
販売されなかった専用のフィルムを使う構造上、当初の仕様では撮影できず、物好きが魔改造して撮影できるようにしてある。
ペトリカメラ盲目的耽溺期(ロゴの入ったシリカゲルすら集めていた)に買うか買うまいか悩んで、結局買わなかった曰く因縁のあるカメラ。
私には「撮る工夫」が思いつかなかった。
それを使えるようにしてしまったという事は、少なくとも私より業の深い道楽者であり、出来上がった写真も、矢張りどうかしていた。
突き抜けた道楽は面白い。
元々は大名刺判くらいの専用印画紙に直接カラー印画するものだったようだが、前述の通りブローニーであったり35mmであったり、フィルムを使えるようにしてある。
レンズは100mm/f4.5。 三枚玉らしく、アウトフォーカス部分は結構暴れる。
ここまで暴れるなら買っておくべきだったかもしれないなどと後悔もしつつ、もう暗室は閉めてしまったので後の祭り。
写りは矢張りペトリ。 カラーだと、ペンキを塗った部分、ビニール、雑草など、庶民の身の回りにあるようなものがそれらしい色で写り、モノクロだと力弱く柔らかい写り。 締まった黒を出しているプリントも有ったが、焼きで苦労したのではないか。
ギャラリーカフェなのでコーヒーを一杯いただいていたら、旧知のカメラ仲間が入ってきた。 常連らしい。
どうかしているカメラを使ったどうかしている写真展だったが、常連もどうかしていたので安心した。
また伺いたい。
衛藤美彩の乃木坂46加入以前の活動がこの写真集で現在に繋がり、肯定された。
私の好みからは外れるが、衛藤美彩にとっては意味のある仕事であったと思う。
「写真集としての見せ場として水着もあります」的な乃木坂メンバーの写真集にありがちな取って付けたようなものではなく、水着やそれに類するものを纏ったカットふんだんに有り、「そこから先」も有るのだけれど、その前後にも紙幅を割いているので唐突さは無い。
ミスマガジン時代からの積み重ねもあり、衣装の布面積の多寡で表情がブレないのは流石。 美点を強調して粗は隠す身のこなしも見事。
ただそれはカメラに対して常に一寸構えているからでもあり、正体を現さないしたたかさには感嘆しつつも、演出の入った「見せるための表情」が多い物足りなさも感じる。
これは求められる自分を演じた衛藤美彩の責任ではなく、「講談社的、あまりに講談社的」な写真集としての構成上の問題ではあると思う。
次があるとしたら、予め作った物語に当て填めて作る「講談社的な文法」からは外れた、衛藤美彩そのものを撮った写真集が見たい。