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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2002-11-25 精神のリレー

_ 昨日は

ピカピカの出たGO!GO!LIVE VOL.29の内容が良すぎたので、木塚くんの出ている月蝕歌劇団のやっている花園神社酉の市の見世物小屋へは行かずに家に帰った。 澁澤龍彦はその日記の中で「一日の感動の許容量には限界がある」(←うろおぼえ)とかなんとか書いていたのだけれど、まさにそんな感じ。 おなか一杯満足した。

_ これから酉の市

三の酉で興業も千秋楽なのでこれから行って来ます。 その前に手短に昨日の雑感など。

_ ひらちれ的芸風の正統後継者

最初に出てきたオフィス・ヴァン・ヴァンの新人生島 沙理子(いくしま さりこ)さんが私のツボに嵌まった。 歌は取り立てて上手くないが振りが綺麗で、動くと止っているときの3倍くらいかわいく見えて、歌も上手いような気がしてくる。 自分に魔法を掛けられるタイプ。 喋りも意余って言葉足りずと言った感じで、いっぱいいっぱいなところがまた良い。 まさに「ひらちれ的芸風」。
特技:クラシックバレエか、動きがやわらかい訳だ、なるほど納得。

_ 月蝕歌劇団見世物小屋@新宿花園神社酉の市

大江戸線の東新宿の駅を出たらかなり強い雨。 近付くに連れてお囃子が聞えてきた。 参拝を済ませてから出店の立てこんだ境内をぐるぐる回って見世物小屋を探す。 山口擦蔵の胡散臭い口上に呼び込まれて中に入ると、雨宿り目当ての人も多かったと見えて可也の盛況。 つめりゃ未だ入れるし後ろもつかえてるんだけど私の前に入ったアベックの片割れの男が入り口の所で立ち止まったきり詰めない。 それで「詰めるか退くかしろ」と言ったら奴さんいきなりプチ切れ(苦笑)。 彼女にいいところを見せたかったんだかなんだか知らないが「つめらんねぇって言ってんだろ、やんのかコラ。」と丁寧なご挨拶。 ちなみにこの男、火吹きの時に「危ないのでお詰め下さい」と言われたら素直に詰めていた。 火は怖かったらしい(苦笑)。

司会というか進行は小西智。 東スポ片手に河童のミイラの説明から。 電波少年はガセだったかこちらはホンモノだとかいろいろ説明した後、河童のミイラ登場。 次にヴァリニャーノ松本のマジック(アシスタントで保鳴美凛と和田浩之)チャイナドレスを着た一ノ瀬めぐみを袋詰めにして箱に閉じ込めて入れ替わるマジックだったが、人妻になっても可憐な一ノ瀬めぐみと、松本のいつもながらのいかがわしい雰囲気がいい味だった。 次に医者のスギウラユカと看護婦の浅田恵でホルマリン漬けの○○を出して来た。 スギウラの医者も胡散臭くて良かった。 順番が前後しているような気もするが、セーラー服で一の瀬・保鳴美・松宮・尾野・(もう一人居たけど顔が見えなかった)が出てきて、蝋燭を持って月蝕踊り→火吹き。 一の瀬の黒い謎が眼福だった(苦笑)。

最後の最後で木塚くん登場。 気だるげな表情で○○娘を怪演。 やはりこの娘は憂い顔が美しいなと思った。

居座ればいつまでも居座れるシステムなのだけれど、混んでいるときに長居するのも野暮なので、演目が一巡したあと800円払って外に出た。

寒そうなので差し入れでもしようかと思ったが、ここではただの客で居たいのでそのまま帰宅した。

_ 今日の一枚


或る日の木塚くん。 長順センセイに「エロイね」と言われた写真。

_ 更新情報

11/24分の日記をアップ。

_ レス大会

「ぺて、との、たかっ、この三人のHPは「三大外道サイト」であり、これが巡回コースに入っているというだけであんたも外道だ」と言われたことが有りますから、矢張りぺてさんは怖いです。 さらに、何人もの電波がごくらく辛口掲示板で処刑的断罪で文字通り血祭りに上げられたのを見てきたものとしては raffineさん も十二分に怖いです。 五十歩百歩です。>raffine さん、ぺてさん

あの日の撮影会は秋葉ちゃんだらけでした>いじり〜さん

いえいえ、どういたしまして>うっちぃー師

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# うっちぃー [写真、ありがとうございます。 ありがたくちょうだいしました。 とても良く撮れてます、さすがです。]

# raffine [確か定義は「世界三大外道サイト」だと思います(笑)。]

# raffine [そういや「三大外道BBS」の接頭辞は「日本」ですな…。]

# ひらちれ [を!なんと後継者が?!(笑)見てみたいなー!!!]

# ひらちれ [ていうか、ひらちれ的芸風がストライクなのってペトさんくらいなのでは?!(貴重です、ありがとう!)(笑)]

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2003-11-25

_ ダイソーの100円落語CD

いろいろ調べてほぼ完璧だと思えるリストを作ってみた。
落語名人シリーズ1〜23

1 古今亭志ん生(五代目)「井戸の茶碗」「稽古屋」
2 三遊亭圓生(六代目)「引っ越しの夢」「寝床」
3 三遊亭金馬(三代目)「孝行糖」「浮世床」
4 三遊亭円遊(四代目)「味噌蔵」「野ざらし」
5 桂文治(十代目)「禁酒番屋」「やかん」
6 桂歌丸「質屋蔵」「いが栗」
7 三笑亭可楽(八代目)「富久」「妾馬」
8 春風亭柳橋(六代目)「二番煎じ」「天災」
9 桂枝太郎(二代目) 「駅長事務室」「自家用車」
10 春風亭梅橋(四代目)「都々逸坊や」「英語会話」
11 三遊亭圓生(六代目)「三年目」「首提灯」
12 古今亭志ん生(五代目)「品川心中」「おいてけ堀」
13 古今亭志ん生(五代目)「大工調べ」
14 桂小南(二代目)「いかけや」「運廻し」
15 三遊亭円馬(四代目)「子別れ」「菅原息子」
16 三遊亭小円朝(三代目)「千早振る」「後生鰻」
17 三遊亭円遊(四代目)「堀の内」「花見小僧」
18 三遊亭圓生(六代目)「百川」「居残り佐平次」
19 古今亭志ん生(五代目)「淀五郎」「お化け長屋」
20 桂米丸(四代目)「宝石病」「手料理」「狭き門」「試着室」
21 古今亭今輔(五代目)「薮入り」「表札」
22 三笑亭夢楽(二代目)「高田の馬場」「反魂香」
23 三遊亭小円馬(四代目)「花見酒」「つりの酒」

落語の楽しみシリーズ1〜5

1 柳亭痴楽(四代目)「ラブレター」、三笑亭夢楽(二代目)「寄り合い酒」、春風亭柳好(四代目)「かぼちゃ屋」
2 春風亭柳昇(三代目)「義理堅い男」、柳家金三(二代目)「成り金旅行」、橘ノ円(三代目)「富士詣で」
3 金原亭馬生(十代目)「がまの油」、桂文治(十代目)※表記は伸治「豆や」、桂文朝(二代目)「子ほめ」
4 春風亭柳昇(三代目)「課長の犬」、桂文治(十代目)※表記は伸治「掛け取り」、春風亭小柳枝(八代目)「権助魚」
5 春風亭柳朝(五代目)「こごと幸兵衛」、柳亭痴楽(四代目)「隅田川」、春風亭柳好(四代目)「牛ほめ」

2007-11-25 有朋自遠方来

_ AKB48 チームB公演(マチネ「遠方者優先公演」)

遠方から来た人々と「遠方から来た」ことになっている人々を取り混ぜて優先枠の客120人の抽選入場が終わった後に、我々「近郊枠」の抽選。
自動的に12巡以降の入場になる公演ってのも馬鹿らしくはあるが、出したメールが当たったので見ることにした。
公演を観るにあたっての時間的距離的ハンデなんてのは都道府県の区割りで決まる物ではないし、見に来ている顔ぶれが固定化している現状ではさほど意味が有る制度とも思えないが、「地方枠も有ります」と言える広報面でのメリットはまだまだ有るのだろう。

抽選はまぁそれなりだが、席があらかた埋まってからの入場なので碌な席は無く、見えないのと近いのを天秤に掛けて近いのを取り、下手三列目の柱の影に座る。
久しぶりに柱の陰に座ったが、眠くなるくらい見えない。

「嘆きのフィギュア」は出だしで菊地が正面に来るくらいであとは仲谷と多田がカケラくらい見えて、渡辺麻友は影くらいしか見えない。
悔しいので渡辺麻友の影を見てみる。 影の動きを見ていても進歩は伺い知れて、すーっと動いてピタリと止まっていた。

「涙の湘南」は上手側の片山しか見えない。
今日の片山はポニーテールを横に持っていったような側頭部でのゆる巻き一つ縛り 。井上と被るので変えたそうだが、周りから「『現代的だね』と言われる」とこぼしていた。

「会いたかった」でメンバーが走り込んでくると、しばらく見ぬ間に髪型が変わったのがちらほら。
菊地と野口が鬢の辺りを始末したストレートになっていた。 良い。

ストレートにして頭頂部で二つ縛りにした米沢。 うしろ髪がずいぶん伸びて、背中の真ん中あたりまで来ていた。

松岡:「やる気ィ、元気ィ、マツユ気ィ!!」
客:「ウィィィィィィィィー!!」

テキサスロングホーンは親指と小指だけで人差し指は立てないんだが、そんなことも知らん奴が多くてゲンナリ。 それじゃ「グワシ」でございますよ、旦那。

浦野がハッスルに於ける高田延彦のような役回りになってきて、客の煽り方はより巧妙に。 良い仕事。

赤襟とかスカひらの衣装で柏木の衣装が体型に合わなくなりつつある、凹凸が良い方向ではっきりして来た。

レッスン中に米沢が怖がられていたと言う話から、浦野が例によって井上奈瑠のおもしろエピソードを暴露。 「米ちゃんが怖い」と泣きながら抱きつかれた…とニヤニヤ。 むくれる井上、どこ吹く風の浦野。

以下、渡辺麻友式に雑感箇条書き。

・時々醒めた表情で客席を見回す多田。
・衣装の乱れを浦野に教えてもらって、礼儀正しく謝意を表する多田。
・面白い動きと表情で歌っていた野口にも、だいぶ情緒が出てきた。
・思い切り動いて流れまくる松岡由紀。 前衛書道みたいな豪快さ。
・そして派手にすっ転ぶ松岡。
・何事も無かったように踊り始める松岡。
・井上が最近益々Munchener Weiss wurstな感じ。
・前頭部で一つ縛りにした仲川。 ギタレレ漫談のぴろき先生みたいな髪型。
・歌っている時の柏木の表情が変わった。 表現に拡がり。
・今日も客から「昭和」呼ばわりされてむくれる片山。
・平嶋の声が入ると、目立たないパートでも居るのが判る。 倍音の強み。
・まばたきをしない佐伯。

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2012-11-25 山本彩の扱いの惨さ

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 51号

岡本玲
8ページ12カット、撮影は前回と前々回と同じく宮坂浩見。
前号の告知を見ても落胆しかなかったのだけれど、見るに堪えない出来だった前回より"まし"な出来にはなっていた。

屋内ではまだ光をコントロール出来ているが、屋外では相変わらず無駄にハイキーで白くすっ飛んだ色調。 これが当世風なのかも知れないが、私はこれを好まない。

キャプションの文章が稚拙なのも気になる。 「夢とうつつがトウサクする、京のまぼろし」となっているが、入れ替わるのが倒錯、入り混じるなら交錯。 私は文意からして後者なのではないかと思う。

6ページ目7ページ目あたりは、三度目にして初めて見られるものになっている。 しかし敢えて貶すほど悪くも無いが、褒めるほど良くも無いく、宮坂浩見に此処まで拘泥する理由が、私には判らない。
被写体が岡本玲だから辛うじて成り立ってはいるが、それだけ。 宮坂浩見は有形無形様々なものを岡本玲から受け取りながら、何一つ返せていない。

今野杏南
5ページ10カット、撮影はTakeo Dec.
肉々しさを強調した煽情的なカットが並ぶが、下卑たものになってはいないのがTakeo Dec.らしい。
表情が単調なのは瑕だが、眩しがりを眩しくないように撮って表情に幅を出そうとする工夫は窺える。

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 52号

渡辺麻友
ケレン味無く屋内で撮った7ページ7カット、撮影は桑島智輝。
何をどう撮っても水準以上にはしてくる桑島智輝だが、真骨頂はこうした閉鎖空間で、こうしてその場にある限られたものを組み立てて撮ったビーダーマイヤー的なものにあるのではないかと、私は考えている。

渡辺麻友は表情にも仕草にもゆとりと幅が出て、間の良すぎる作り物のようなカットが減った。
判り易さの中に少しだけ残した謎がアクセントになっている7カット目が良い。

山本彩
4ページ10カット、撮影は渡辺達生。
写真集からの選り抜きグラビアの筈なのだが、見れば見るほど気が滅入る惨憺たる出来。
素材の良さが全く生かされておらず、肉感的な女の子を水着にひん剥いて水辺に放り出しただけの雑な仕事。
秋元康は「眼差しの直球に、僕はやられた」ともっともらしい売り文句を付けているが、その眼差しが死んでいるのだからお話にならない。 将に羊頭狗肉。

写真集の売り上げ対決のような事をさせられている訳であるが、先日覗いた書店では渡辺美優紀の写真集は平積みの大量陳列乍ら、山本彩のものは影かたち。 本人の責任外のところでこんなハンデを背負わされてしまうのも惨い。
(こんなところにも週刊プレイボーイのグラビア編集力の減退が影を落としている。)
プレイボーイの売り上げが落ちようが潰れようが、それは自業自得と言うものであるが、巻き添えを食った山本彩には心より同情申し上げたい。
これに限らず山本彩は、ここのところ撮られる仕事に恵まれていない。

_ 更新情報

コラム置き場に

はてなブログへの移行を中止するの記

をアップロード。

わりかし評判の良い「はてなブログ」であったが、看過し得ない落とし穴があった。

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2013-11-25 暑苦しい曲を暑苦しく歌って暑苦しすぎない程のよさ

_ サンシャインシティ iPop Monthly Festival presented by 新星堂(2部 東京女子流・愛乙女★DOLL)

バスの乗り継ぎにしくじって開演少し前に漸く現地へ。
既に一階二階の外周は鈴なり、死角はあるが死角以外はよく見える位置に潜り込む。
開演直前に愛乙女★DOLLが出てきて軽くリハーサル。 会場や音響の状況確認と言う意味合いのほかに、通行人や買い物客に「もうすぐ此処で何かが始まる」ことを知らせる効果もあり、被せではなく生声であることも「ただならぬ雰囲気」を醸成。
このあたり、送り手がよく分かっている。
17:33頃開演


愛乙女★DOLL

出囃子が流れる中、陰アナで煽りに煽ってから登場。 正札附で引っ張りに引っ張ってから出てくる六代目圓生の趣。

ビターチョコ・バレンタイン
おんなじキモチ(東京女子流)


キラーチューンを一発目に持ってきておいて、人口に膾炙した東京女子流の曲を持ってくる趣向。
「おんなじキモチ」は振り付けも含めて本家に忠実、感想での見せ場のダンスもきっちりと。
小西彩乃パートは愛迫みゆが担当。 キーの高い部分は裏声で上手く逃げつつもきっちり歌い上げるところは流石。
曲の後半で東京女子流の面々も合流。 客も踊る連中はほぼ踊れており、ステージも含めて妙な一体感の祝祭空間。
人仕切りのやり取りの後、女子流が引っ込んで再びライブ。

GO!! MY WISH!!
蒼い空を望むなら
流れ星


後半は持ち歌で3曲。 速くて鋭いが重厚な動き。 暑苦しいのは苦手なのだけれど、愛乙女★DOLLに関しては何故か楽しく見ていられる。
長い科白パートを貰ったこともあってか、やる気の漲る都築かなが楽しい。


東京女子流

Don't Be Cruel
きっと忘れない
ちいさな奇跡
Mine
おんなじキモチ


小西彩乃は現状でコントロールしやすい音域の歌唱は安定しつつも、高音になるとやはり裏返りやすい傾向が有った。 上手い下手ではなく、体調に絡むことだと思われるので、本復を待ちたい。
骨の存在を感じさせない柔らかな動きの庄司であったり、並外れて手足の長い山邉であったりと並ぶと、中江の普通を突き詰めた可愛らしさに安心する。

どこをとってもケチのつけようがない新井ひとみ。

客が騒ぎやすい曲が支持される傾向はあるが、東京女子流に関してはそれを避けるでもなく狙うでもなく、別の次元での曲作りをしているように感じられる。
そこが好ましくあり、また売れきれないところでもあるように思われた。

_ 更新情報

コラム置き場に

2013 俺アワード(楽曲部門)

をアップロード


2017-11-25 問題外と論外の梯子

_ 夏弥ファミリー写真展2017「夏弥の季節」

江戸川橋のギャラリー NIWへ。
モデル主催の写真サークルの写真展。

一寸厭な予感はあり、その正体を確かめに行ったようなところはあったが、厭な予感そのものが其処にはあった。

このギャラリーは手前から三部屋に分かれており、おおよその写真展は中央の部屋を受付とか物販に使い、関係者はここに居ることが多いのだけれど、そのようには使われていない。

一番奥の部屋に入ると、中央にテーブルを設えてお茶会の最中。
もはや写真を見て回れる状態ではなかった。

写真を広く見せる為ではなく、仲間内で見せ合う為の催し。
客が来ることを想定していないからこそ、動線を塞いでお茶会が出来る。

モノクロに特化した出品者の作品が気になったが、もはやじっくり見る気も失せたので早々に退散。

閉じた内輪のお祭りなら、閉鎖空間でやっていただきたい。

客観的に場をコントロール出来る、状況を引いてみられる人がいない写真展は、得てしてこうなる。

_ 写真展「私的写真集選手権」Vol.5

フォトテクニックデジタル主催の私家版写真集を募った公募展の入選者による写真展。
写真集の公募展なので、出品作のパネル展示の傍らには入選した写真集が置かれる。 規模の割に観覧者の滞留時間が長い、濃密な写真展。

午後にトークショーが入っており、それを外して見に行ったのだけれど、トークショーからそのまま残った人が多かったようで、写真を見るでもなく写真集のページを繰る訳でもない、「出品者と語らう」目的の人々で溢れていた。
こうなるとじっくり見られるような状況ではなく、目当てのカメラマンの最新作と目に付いたものを見ただけで退散。

滞留時間が長くなる事を考えて展示スペースを考えておらず、そもそもが手狭なところに写真を見るでもなく写真集を手に取るでもない人々が屯していれば写真を(写真集を)見るどころではなくなるのは目に見えている訳なのだけれど、主催者側にこの状況を客観的に見てコントロールしようとする者がおらず、見る環境としては最悪と言って良い。

見れば語りたくなる写真であり写真集であるのは判るし、自作について語りたくなるのも判る。 私も聞きたい。
然し乍ら、他の出品者の作品の前を塞いで自作を語る会を開いて仕舞うなどと言うのは論外。

広く見て貰う為にやっている写真展で「閉じた仲良しクラブ」「出品者の為のお祭り」みたいなことを始めたら邪魔にならない方法を考えたり交通整理したりするのが主催者の仕事。 それが全く出来ていない。
写真集ではなく、写真展が悪い意味で私的なものになってしまっていた。

ちなみに目当てで見に行ったのは錦織智の新作で、こちらの出来は素晴らしかった。

_ きゃわふるTORNADO定期公演【ビッグオニオンつれてくよ~】#4

七時過ぎに開場着。 もう少し時間を潰してからとも考えたが、如何せん寒い。

今回から各所で配布しているクリアファイルを持参するとそれがチケット代わりになるシステムが始まる為、受付担当者にも周知していた。

クリアファイル効果は目に見える形で出ており、開場する直前で50弱。
開演してからも増えていたようなので、実数としてはもっと行っていたのではなかろうか。
先ずは見て貰ってナンボなので、集客が多いのは喜ばしい。

前の番組が終わってから開場までに15分しかないので入れ替えやら音響の調整やらリハーサルやらでバタバタするのは仕方の無い事で、五分ほど遅延して開場。 開演は更に遅れた。

影アナは石川。
石川なりの味付けで硬い文面の諸注意や免責事項も柔らかく。

今回は人気投票で決まった順位でのセットリスト。
手持ち楽曲のすべてをやることにはなるが、投票の結果はメンバーも知らされておらず、スタッフがインチキDJ的に曲名を発表して初めてメンバーも客も次の曲がなんだか判る。
立ち位置でバタバタはするものの、振り付けと移動は頭にも身体にも染み着いており、目立ったトチリは無い。

途中で一曲新曲も披露。 まだ遣り慣れてはいない硬さはありつつも、既に人前で演って金の取れる出来にはなっていた。

神咲の振り付けに柔らかさが出てきた。 正確な動きの先にあるものを掴みつつある。

勢い余って一寸逸脱するところもある別所。 それもご愛敬。

石川は体調も精神状態も悪くはなさそうで安心した。 弱みを見せまいとする営為が完璧すぎて、煮詰まると atmosphere に出ることがある。

杏斉の歌が新境地。 心浮き立つような楽しさを聴く者に与える。

道地は情熱と冷静を同居させ、意識を半歩引いたところに置いたように客を煽ったり弄ったり。

煽ると甲高い声になりすぎて何を言っているのか判らなくなる宮瀬。
そのあたりを含め、宮瀬ファン某氏と話すと「楽しそうだからまぁ、いいんじゃないでしょうか。」と言うところに落ち着く。

上位に来るのは盛り上がる系統の楽曲。 聴かせる系統の楽曲の出来も良いのだけれど、現在の客の殆どが「ライブに来る客」なので、これは仕方がない。
私は一位になった「星空ディスティネーション」と七位の「メリーゴーランド」が好きなのだけれど、どちらもベースラインが変態的なまでに唸る。
良く出来ていて、且つよくよく聴くと「どうかしている」。
そう言う曲がもっと聴きたい。

只でさえ押し気味の進行のところへ持ってきてインチキDJ風のMCが長いのが結構なダレ場だったのだけれど、急に「これを遣れ」と言われて即応できる練度を目の当たりに出来たのは良かった。

次回はカバー公演とのこと。 二週間で何処まで煮詰めて自家薬籠中の物とするか楽しみである。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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