12/15のスタジオAtoZ撮影会に佐藤ともみさんが登場です。 1部から3部まで、すべて新宿御苑。 23日は鼻水垂らし気だるげな表情が撮れましたが、12/15も極寒の新宿御苑でアンニュイな表情の佐藤さんが撮れることでしょう。
今週末、11/30のりえくらぶ撮影会には木塚くんが登場。 りえくらぶ撮影会”初”参加の木塚くんファンの
人は各部500円オフになるそうです、いやー太っ腹。 ちなみに4部はセーラー服だそうで(苦笑)。 私は月末〆日なので行かれません、・・・って言うか既に金が無い(苦笑)。
仕事帰りに直接行こうかとも思ったが、定期を使って一旦帰った方が安くつくし、飯代も浮くので帰宅。 飯を食ってから終バスで最寄の国鉄駅へ行き、鈍行で都内某所へ。
フィルム現像をしようかとも思ったが、疲れていたのでネガチェックだけして寝た。
ラジオをつけたら、昨日あれだけ元気だった桑田の旦那は風邪とかで休み。 岸谷が代打で喋っていたが、流石に上手い。
時間が無いのと雨が降っているのとで、柄にもなくシータク飛ばして清水屋の前まで。 とりあへず「寿司 しばらく」で寿司をつまむ。
その日最高のネタで握るセット「じゃらん」といつもの半分の大きさのグラスで日本酒を二杯(値段は一杯分)。
突き出しの大根の煮付け(これも旨い)を突付きながら、酒を舐め々々寿司を待つ。
昆布〆でタラとヒラメ、コブダイとマグロとサバとサケはヅケで。
サケは昆布で〆ながらヅケにするのだそうな。 口の中でねっとりと舌に絡みつく。 カワマスのヅケとは全く違う味なので驚いた。
ダダミ(タラの白子)とカニミソは軍艦で。 ほかにはモーヨ、ショウフクジ、ノドグロ、イシダイ、トラフグなど。 最後にエビ4種(シマエビ、タラバエビ、アマエビ、ガサエビ)。
白身のしんじょの味噌汁の浮き身にもってのほか。 しゃきしゃきして、旨い。
最後に種無しの庄内柿をいただいた。
ご馳走様でした。
庄内米のふるさとに越後のヲタ豪族が領地で採れたコシヒカリを持ち込んでおにぎり戦争。
1個100円でコシヒカリとササニシキのおにぎりを販売。 客に食べてもらって投票で日本一を決める。
ササニシキの方は、普通の海苔と普通のしゃけフレーク。 表面の塩が利いていて私好み、旨い。
コシヒカリの方は絶対に100円じゃ買えないような凄い代物。 反則だ。
海苔は分厚くて溶けない良い焼き海苔、しゃけフレークも自棄に脂の乗った高級品。 薄めで甘い塩。 炊き方も頃合。 実に大人気無く勝ちに来ている。
ササニシキの方がこわいので、口の中でほどけやすく、おにぎりにしたときの口当たりは断然上。 コシヒカリは柔らかい分、食感が一寸重い。
ただし、米自体の旨さは甲乙つけがたく、茶碗で出されたらどっちが旨いかは決めにくい。 冷めてからのコシヒカリの旨さにも驚いた。
客の判定は27:13でササニシキの勝ち。
そんな訳で日本一美味しいおにぎりは、ササニシキに決定。
あわせて芋煮も100円で販売されたのだけれど、これもまた旨かった。
新潟からNegiccoを招いてのジョイントライブ。 まずはNegiccoが登場。 雑誌媒体に載った時の写真映りがいつも悪いのだけれど、生で見ると実物はそんな事はない。
スクール系のユニットは、無駄に難しい振りがついていたりする事があるが、Negiccoはそんな事も無く、機敏な良い動き。 歌い方も厭味が無くてよい。
Negiccoで驚いたのは、客。 同じヲタ芸をやるんでもタイミングは良いし、グルーヴが全然違う。 美しい動きだった。
5曲歌ってSHIPに交替。 変に気負う事も無く、いつもながらの高いレベルで安定したライブ。 表情も良かった。
ライブ終了後に物販。 長蛇の列。
日が翳って来ていて、気温もぐんぐん下がっているのでメンバーは皆寒そう。
物販時の写真撮影は無しになったのだけれど、相変わらず長い。
最後の最後でCDを購入。
待ちに待った新譜なのだけれど、製品としての出来が一寸酷い。
ジャケットの印刷が悪い(色校見たのか?)し、デザインも90年代からまるで進歩していない。
表4とケースの内側部分だけとは言え、客の間では実に評判の悪かった牧田氏お仕着せのピンクのアロハを着せていやがる。 もう冬なんですが、なんなんでしょう、この季節感の無さは。
ケースには「DVD」と刻印されています。 細かい事だけれど、ナメた商売だと思う。
で、肝心の「音」。 これがまたどうにもおかしい。
新幹線の中で開封して再生してみて、余りの音の平板さに驚いて、思わず「なんだこりゃ」と叫んでしまった。 実に薄っぺらく感じられた。
電車の中だし、ヘッドフォンも良いものではなかったので、帰宅してから聴き直してみたが、低音が第一印象より効いていたくらいで、悪印象は変わらす。
オケの音に立体感が無くて、そこに無駄にエフェクトかけまくったボーカルを乗せているから、歌がオケに埋没してしまっている。 2曲目なんざ、口の中のくちゃくちゃ言う音まで拾っちゃってる。 そのくせ歌は聞き取りづらい。
プロの仕事とは到底言えない。
待たされた分、失望も大きい。
こう言うものを買わされる客も辛いが、頑張った結果として出てきたのがこう言うものでは、メンバーや商店街の人達の苦労も報われない。
東京ってのは、つくづく怖い街だと思った。
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休憩時間に公式ブログを見たら
本日(11月27日)
中西が体調不良の為、公演をお休みさせて頂きます。
これに伴い、公演内容が若干変更する場合がございます。
御了承願います。
「若干変更」の「若干」が何を指すのか、中西担当の「蜃気楼」をカットするのか、中西の代役に星野が立つのか、「蜃気楼」を「あなたとクリスマスイブ」に差し替えるのか・・・。
どう転んでも星野が絡みそうな気もしたし、見逃して泣きを見るのも業腹なので残業もそこそこに職場から飛んで秋葉原。
8階に上がると既に3曲終わって自己紹介MCの只中。 昨日の喧騒が嘘のように平和なカフェにて観覧。
劇場の中に入ってしまえば、その時々で自分の見たい部分に目が行ってしまい、それ以外の部分には中々目が行かないが、カメラは常に全体を捉えているので、解像度が悪いなりの楽しみ方もある。
ぱっと目に飛び込んできた動きが滑らかで綺麗なのを良く見たら増山。 手足がすらりと伸びてきて、大人になりかけの微妙な時期の美しさ。
中西が居ない分、生音率は高目で、大島や高橋の堅実さは予想通りだったが、峯岸が予想以上に頑張っていて驚いた。
板野の振りにオカズが入り始めたのは何時からだろう? 綺麗な動きだった。
「投げキッスで撃ち落せ!」の後、「蜃気楼」を端折って「ライダー」が始まったので場内が軽くざわつく。 「ライダー」後のMCに折井と星野が居らず、予感が確信に変わる。
「ライダー」MCが終わって暗転。 鐘の音が響いて場内のどよめきがカフェまで伝わってくる。
照明が燈って明るくなると、舞台中央の椅子に星野が腰掛けて、傍らに折井が立っている。 劇場では久し振りの「あなたとクリスマスイブ」。
これは劇場の中で見たかったが、まぁ仕方が無い。 音が聴けただけでも佳しとしよう。
アンコールのメドレー後のMCがまた好対照で、「去年『来年も必ず歌う』と約束をしたが、果たせてよかった。」と良い事を言ってホロリとさせる折井に対して、星野は「キーボード無しだったのでエアピアノをやろうと思ったけど、名曲が台無しになるので止めた。」とニヤニヤ。
劇場が開いてもうすぐ一年という感慨も含めて、今日の「あなたとクリスマスイブ」に言及するメンバーが多かったのが印象に残った。
中でも大江のアンコールの「AKB48」で拳を突き上げる振りのところでいつも腕が痛くて・・・ってのが面白かった
確かにあの頃の大江クンは、アンコールでいつも死にそうな顔をしていた。
小林の顔絵大会も終盤。 成瀬、野呂、早野、増田、松原、宮澤が血祭りに。
成瀬は棒のように長い手足を表現しようとする意思はなんとなく感じられて、似ては居ないが意図するところはわからんでもない。
外見は大人だが、一緒に居ると凄いコドモなどと、よりによって小林に言われてしまう成瀬。
野呂も巻き髪クルクルであることは伝わってくる。 小林の描く絵は、一点集中で説明的なのでそれ以外がテキトー過ぎる為に非常にわかりにくい。
本人も自覚しているらしく名札を付けて誤魔化そうとするのだけれど、名札に書く漢字がまたテキトーなので、どこをどう突っ込んで良いのやら。
早野はお菓子とか大学芋をくれるらしい。
餌付けして小林を手なずける早野を想像。
絵としての面白みは薄かったが、編集氏とのやりとりは面白い。
最後に小林的自画像を手に微笑むの図。
これは良い出来だった。
次回更新は、27日とのこと。 ・・・って明けて今日だよ。
下書きはしていたのだけれど、コンサートで虚脱してしまって、どうもやる気が・・・。
頭に何かくっついていて、どこか変なところに潜り込んで蜘蛛の巣にでも絡まったのかと思ったら、目立つ為に髪にラメを付けたそうで。
確かに目立ってはいた。
コンサートの最中は泣いていないように見えたので感心していたが、やはり裏では泣いていたらしい。
それでも取り乱したところを客に見せなかったってのは褒めてよいと思う。
戸島と顔を見合わせて肯きあっていたのは、「泣くなよ!」って事だったのかもしれない。
ここ数回の「よのなか入門」では、何時に無く・・・と言うか、いつも以上に集中力が切れやすくて、読みながら首を傾げていたのだけれど、あのコンサートを見ると、何時もと違うことが有り過ぎてシングルタスクな小林の脳が飽和して雲丹になっていたであろうことは想像できるので、許せる気分にはなってきた。
ただ、テレビのレギュラーを持っているメンバーは居ても、AKB48としてでは無く個人で雑誌の連載を持っているのは小林只一人である訳だし、このチャンスを上手く生かして次に繋げて欲しいと私は思っている。
アイドルオタクの、アイドル。
ネクラなのに、おしゃべり好き。
ヘタレなのに、前に出たがり。
と、このあたりは本人自らの証言だが、彼女を知る誰もが胸抱く大事な一項目を、ちゃんと付け加えておきたい。
かわいいのに、おもしろい。
アイドルはかつて、ファンに擬似的な恋愛感情をプレゼントし、支持を集めていたのかもしれない。 でも、指原莉乃という新世代アイドルは、もっとたくさんの、いろんな感情の全部を、彼女を見つめる人々に追体験させてくれる。 それはとっても、貴重な体験なのだと、この日の撮影を通して実感できた。 そうして自然と、彼女を応援したくなった。
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11時頃店に着くと、イベントスペース脇の通路に入場待ちの行列。
泡食ってアトラクション参加要件のCDを買って戻ったら既に入場済。 最後列ながら椅子席に空きがあったので潜り込む。
椅子席3列、その後ろに立ち見で2列くらい。 集客は〆て50凸凹といったところか。
諸方でイベントが分散開催されて、大手でも閑散とした所が有ったようなので、これでも健闘したと言えるのではないかと思う。
ついでに見る向きは渋谷で待ち構えていれば良い訳でもあリ。
自己紹介や新曲の説明、今後の予定などを挟みつつ3曲、文字通りのミニライブではあったが、ダラダラ喋って間繫ぎをするようなことも無く、凝縮されて見応えのあるライブだった。
メンバーの入れ替わりが漸く落ち着いたようで、歌にも振りにもゆとりが出て来ており、客席への目配りもしっかりと。 正面からの目配りが面映くて左に目を逸らすと左から目配り、堪らず右へ逸らすと右からも目配り。 流石は名にし負う「今、狩りに来るアイドル」
マイクはメインボーカル用の2本だけで、サブボーカルがどんな感じになっているのかはわからず仕舞いであった。 環境の良いライブで確認したい。
新曲の紹介をリーダーから振られた馬越幸子。
「この曲は簡単な振り付けになっていて・・・」
間違ってはいないが正し過ぎて身も蓋も無いことをサラリと。
正直すぎてハラハラすることも屡々ではあるが、そこが可愛らしくもある。
終演後のアトラクションは全員ハイタッチ→個別握手の流れ。
ハイタッチとは言え12人組手は辛いので個別握手でお茶を濁そうと思っていたが、そのハイタッチがなまじな個別握手より長い。
これが個別握手になったらどうなるか考えたら恐ろしくなり、終わる間際のハイタッチに駆け込む。 12人組手はなんだか良く分からぬまま終わり、冷や汗掻いたまま退散。
80年代初頭の写真雑誌「写楽」に影響を受けたカメラマン5人による、写真展。
六本木の交差点からミッドタウン方向へ少し行った、ホテルアイビスの向かいにある松屋の角を入ったところにあるビルの四階。
一寸分かり難いところにあるのだけれど、フリの客より目当てで来る客の方が多いと思うので、これはこれで良いのだろう。
窓のある面を除いた3面に五人分の写真を振り分けて展示してあり、数も頃合。 ただ直当ての照明が強すぎて見づらいものが何点か(それもよりによって微細なトーンを見せる小池伸一郎の写真)あった。
浅草橋にあつたFoilギャラリーとか、酒田の土門拳記念館などのように、間接照明で柔らかく光を廻すと見やすいのだけれど、指向性の強いLEDライトなので額のガラスに反射するとかなり眩しい。 手帳でディフューズしながら見たが。そうすると全体は見られず、なかなかどうして苛々した。
個人的に面白かったのは、門嶋淳矢の写真。
モデルの表情が読み取れるか読み取れないかくらいの明るさと、薄めのピント。
本人曰く「そんなに拘ってはいない」とのことだったが、ピントの置き場と深度も絶妙。
良いものを見た。
28日まで開催。
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仕事帰りに神保町へ。 本屋で買い物を済ませ、開場時間を少し過ぎたころに会場着。
開演五分前くらいには出してあった椅子は埋まり、追加の椅子も出て、〆て30人くらいの入り。
静かに開演を待つ。
白湯の入った蓋つきの湯飲みが茶托とともに置かれ、捲りがめくられて神田愛山になったところで開演。
足元を確かめるようにゆっくりと高座に上がり、座布団を直し、釈台を直してから、確かめるようにバン、、バンッと張り扇で釈台を二回叩く。
これか愛山先生の形。 静かに近況などから語り始める。
先輩である立川談四楼師匠の新刊が二冊出て、そこに愛山先生に関する記述があり、良く書かれていることなど。
自虐的でありつつ誇らしげでもある。
「徳川天一坊 龍の夢」
大阪城代から京都所司代、老中幕閣から大岡越前まで、ここまで巧みに言い包めてきた山内伊賀亮。 自らの弁舌・知識以外の部分から出た綻びを、ちょっとした「兆し」から観て取り、事破れたと察してからの独酌。 酒の苦みまで伝わる。
潔く負けを認め、自らの美学に則って恬淡と身を処す決断をするところまで。
召し取りの手前のダレ場になりそうなところでありつつ、得意の絶頂にある伊賀亮が、ふとしたことから事露見と覚るに至るまでの心理描写が細やかで、引き込まれたまま最後まで。
中入り無しで、続けてもう一席。
「講談私小説 真剣師」
一つの躓きから酒に溺れる講釈師が行きつけのスナックで一人の真剣師(賭け将棋を生業とする人)と出会い、郷里でアルコール依存症治療の療養中に週刊誌に載った訃報に接する迄の、暗くやるせない日々を綴った私小説仕立ての講談。
酒に溺れ、酒に苦しみ、酒を絶てたからこそ描ける、どうしようもない酒飲みの姿。
時折混ぜっ返して空気を入れつつも、終始どんよりと。 それでも最後までダレずに聴けてしまう。
愛山先生の酒にまつわる話の厄介なのは、不味い酒が飲みたくなってしまう事。
調子を上げたり声を荒げたりすることは殆どなく、そうであることを仄めかしつつ、低く淡々と読み進める。
だから聴いていて草臥れ過ぎない。 心地よい疲れの中、帰宅。
次回の開催は一月。 天一坊もいよいよ最終回。
写真美術館へ向かう前に tokyoarts gallery へ。
面白かったものを幾つか。
小林直樹
モノクロームで6点。
建物の描く縦と横の線で画面を構成。 組み写真として巧い。
飯田夏生実
モノクロームで9点。 あっさりしたプリント。
団地を、一歩引いて撮ったような、ふわりと鼻をかすめるような生活感。
稲村泉
ラルティーグのポートレート作品を再現したような小品が面白かった。
黒の濃い、濃密なプリント。
写真もまだまだ撮りようはあるのだなぁ、と、視野の広がる写真展だった。
改装成った東京都写真美術館へ。
3階で開催中の「TOPコレクション 東京・TOKYO」も気になったが、脳味噌が飽和しそうだったのでこちらだけ。
中藤毅彦
今回はデジタルカメラで撮影したものであるとのことだが、フィルムで撮ったような風合いの、粒感のあるザラついた硬めのプリント。
ストリートスナップが中心。 撮ろうと思ってから撮るまでが早い写真。
たなびく無数の日の丸の小旗、雪の九段上など、特定の因子を含んだ写真を並べることで見る者に何かを感じさせるようなものもあり、見上げた夜空に浮かび上がる聖橋であったり、上野と思しきガード下のラーメン屋の横で抱擁し接吻をする中年男女であったり、一枚で語り切るものもある。
高い建物の上から東京を俯瞰した写真の中央を横切る烏の写真。
地平線は斜めに切り取られているが、烏は右から左へ真っ直ぐ飛んでいるように見え、水平の感覚が揺らいでくる不思議な感覚に捉われた。
佐藤信太郎
デジタルカメラで撮影された何枚かの写真を繋ぎ合わせる事によって作られたパノラマ写真。
富嶽三十六景のように、どこかしらにスカイツリーが写り込んでいる。
建設中の頃のものもあり、今年撮った物もあるので、震災前後の記録のようにも見える。
雷門を西側のビルの上から見下ろして撮った三社祭の宮入りであったり、荒川土手の北側から撮った足立の花火であったり、東京の四季を切り取った絵巻物のようでもあり、パノラマでしか遺せない種類の写真。
離れて愉しく、寄って面白い。
京島の長屋越しに撮った二点に、特に惹かれた。
小島康敬
普通の風景の中に、何か引っ掛かるものが潜んでいる。
そこに在って当たり前だと思っていたもの。 例えば東急東横線渋谷駅ホームであったり、今はもう走っていない型の都バスであったり。
古びていない色のカラー写真なので、その異物に気付きにくい。
元田敬三
街で出会った悪そうな子、悪そうな大人に声を掛け、話をして撮った写真。
私の苦手な部分の「東京」だが、こう言う形で見ると面白い。
添えられたキャプションが利いている。 一行の文章で写真が動き出す。
野村恵子
この一角だけ照明が落とされ、暗がりの中で写真だけにスポットが当たっている。
周辺光量が落ちた写真であるのも相俟って、文字通り「浮かび上がる」よう。
この光景まで含めての作品であり、仕方のない事ではあるが、図録では感じられないのが残念。
人物と風景、人物と静物を組にしていたのは何らかの寓意が有ったのか無かったのか。
田代一倫
街で出会った人に声を掛け、許可を得て撮ったポートレート。
屋内は横位置で上半身、屋外は縦位置で全身、被写体は中央に配して、ほぼ決まった構図で撮ったものの集積としての面白さ。
訝しむ人、戸惑う人、照れる人、気を呑まれる人、微笑む人etc...
撮られた人の反応が写っている。
改装後の写真美術館は、脳味噌のむず痒くなるような「トップミュージアム」なる愛称であったり、整理され過ぎて却って分かり辛いチケット売り場であったり、入りやすくはなったが場所が辺鄙になったミュージアムショップであったり、軽くお茶でもとは到底思えない飲食施設の敷居の高さであったり、少なく硬いベンチであったり、改悪に等しいところもあるが、展示室の見易さについては及第点。
ライトが高い位置から当たる為、必要な光量で照らされていつつ、眩しくはないのは良い。
図録は同じもの乍ら、出展者六人それぞれの表紙カバーが掛けられたものが用意されていた。 面白い試み。
私は中藤毅彦のものを購入。
恵比寿からバスを3本乗り継いで四谷四丁目へ。
ギャラリーニエプスで、Jiye Kim(キム・ジエ)、Venelina Preininger(プライニンガー・ベネリナ)、Gueorgui Tcherednitchenko(チェレドニチェンコ・ゲオルギ)による三人展を見て来た。
英語を話さない(話せない)日本人と思しきお客さんが居た所為か、共通語として日本語が話されていたのが面白かった。
キム・ジエはモノクロ作品の黒と白の使い方に、チェレドニチェンコ・ゲオルギ は被写体との向き合い方に、プライニンガー・ベネリナは被写体の切り取り方にそれぞれ特色があり、特にプライニンガー・ベネリナは色遣いから構図の切り方から、「丁度見たかった写真」。
バスの中、椅子に座った女性のスカートから靴までであったり、人の身体のうち顔以外の一部を切り取っていて、見えない部分への想像が膨らむ。
静かに興奮した。
朝飯代わりに蕎麦を手繰ってゆるゆると、九時過ぎに到着。
出足は悪かったがまずまずの入り。
「義士銘々伝 前原伊助」一龍斎貞橘
今聴きたい講釈師を三人挙げろと言われたら、若手では貞橘先生を入れる。
硬すぎず柔らかすぎず、程が良い。 脱線が過ぎてとっちらかりそうになることもあるが、踏み外さずに最後まで持って行く。
暮れなので義士伝。 銘々伝でもあまり掛からない前原伊助。 荒唐無稽、史実とはだいぶ異なるようではあるが、物語としては面白いところ。
昨日の貞橘会では本伝の「二度目の清書」を演ったそうで、聴いてきた知己の評によると「昨日の清書は良かったけど、今日ははあんまり」との事であったが、悪いなりに良い今日のようなのも私には愉しい。
「 難波戦記 長門守木村重成の最期」旭堂南海
嫁となる青柳との馴れ初めと今生の別れ、重成の討ち死にから首実検まで。
柔らかく始まり、引き締まって終わる。 兜に香を焚きしめた逸話など、しみじみ聴く。
上方講談ならではの読み物。
# Intoxica [いろいろ教えていただいて嬉しいな。この機会に赤瀬川=尾辻の未読分をまとめ読みしつつ気長にチェックしてみよう(なんでよ..]
# Liwe [ありがとうございます。今日を生きる元気が湧きました。明日はわかりませんが・・・]
# *さとうともみ* [ここでは初めまして、ペトリさん(*^_^*) ちょくちょく覗かせていただいてます。 いや、つい“鼻水垂らし”に爆笑し..]
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