高橋にしろ、峯岸にしろ、篠田にしろ、日々手抜き無しでやっている辺りが泣いているのを見るのは、どうにも居たたまれなかった。
客の塩分濃度とステージの上で起きている事との相関関係は、巷間言われている程は無いと私は思っている。
私は(首を傾げざるを得ない部分は散見されるが)全体を通して見ればチームAの公演がダレているとは思わないし、飽きられているとも思わない。
客、メンバー、スタッフ、一番ダレているのは客ではないか。
十一時を廻ってから劇場に着いたら、既に140番台。
夕方迄、用足しをしたり、書類を書いたり。
籤運良く、二列目中央付近。
現行セットリストをこんな良席で観るのも最後かもしれないので、じっくりと。
板野が良い。板野らしさはそのままに、やるべき事はきっちりと。
気負った感じはかけらも無く、終始柔らかい表情だったのにも感心した。
感情が表に出た前田ってのも、初めて見た様な気がする。
涙を堪えたり、笑ったり、考え込んだり。
浴衣への着替え時間が短縮されたこともあって、アンコール待ちの暗転の間も間延びする事無く、良い繋がりでアンコールへ。
前田に限らず、感情が良い方向で表に出たメンバーが多く、多彩な表情が見られて、見応えのある公演だった。