寝坊したがまぁどちらかは買えるだろうと多寡を括って秋葉原。
九時前には着いたのだけれど、既に四百人から並んでおり、二時間並んでキャンセル待ち38番と言う情けない結果に相成った。
長時間並べば並んだだけ醜悪な光景を目にする機会も多くなる。 今日は本人確認用リストバンド偽造の算段を声高に話す奴が居た。
「あれ、リストバンドは」
「取っちゃったよ」
「だいじょうぶなの」
「ああ、あるから」
「えっ」
「友達が持ってるから」
「ええっ」
「大きな声じゃ言えないんだよ」
十分大きい。
夜のキャンセル待ち券をもらったら、既に十一時。 飯食って昼公演をカフェ観覧してずるずると夜まで秋葉原に居るのかと思うと急に馬鹿らしくなり、都内某所へ移動して暗室作業。
手始めにTri-Xを2本、コニカミノルタパン100を2本現像。
興が乗ったので、アグファAPX100とFortepan100を1本づつ現像。
山達師匠の音曲噺を聴きながら現像するなんざ何時以来だろう。 二曲目にThe Yardbirdsの「Stroll On」が掛かり、何事かと思ったらミケランジェロ・アントニオーニ死去にちなんでのリクエスト。 件の映画はフランスに渡る前のジェーン・バーキンが出ていて、友人曰く「ケツの毛まで見せてる」との事だが未見。
水洗して干している間に四時を回ってしまい、秋葉原は回避してそのまま暗室作業。 タンクとリールが乾くまで暫し仮眠。 コニカミノルタパン100を更に4本。
干す段になって愕然としたのは、10本現像したうちの2本が一昨年の天皇誕生日(すなわちAKB48を初めて見に行った日)に撮影した物だった事。
まったくAKB48を見に行き始めてからどれだけ暗室作業をサボっていたんだか。
で、それを撮った二日後に羽越線脱線事故に巻き込まれそうになった訳で、歳を取ってからの月日の流れの速さをつくづく感じた。
Tri-Xはいつも通りロジナール1:50希釈で12分。 Fortepan100はデータが無いので、APX100に合わせて17分。 これの上がりが良さそうだったので、コニカミノルタパン100もいつもより長めに17分。
こうしてデータを取っても、コニカもフォルテも既に市場から撤退しているからあまり意味がない。
思えば今使っているロジナールも、一昨年の暮れの最終入荷をヨドバシで買い占めたもので、一年持たないだろうと思っていたのがこうして二年持っている。
撮影枚数以前に撮影回数そのものが減っている訳なのだけれど、兎に角撮りたい物がない(撮れない)ってのが大きい。
阿佐ヶ谷ピッキーヌにてカウソイのセット。 800円也。
平打ちの麺が半分揚げ麺になっているカレーラーメンみたような物なのだけれど、これが旨い。
単品で500円、大根餅とか揚げ春巻とか半カレーを付けてもセットで800円。
20周年を記念して、このランチセットを終日ランチ価格で出すと言う張り紙に驚く。
隣のヴィオロンで涼もうと思ったら、休みだったので、汗だくで駅まで歩く。