仕事帰りに広小路亭へ。
七時過ぎに辿り着くとほぼ満席、開口一番の松幸さんの「金の大黒」の半ば。 入り口のカーテンの陰で一席終わるのを待っていると、酔漢二人組がドヤドヤ入ろうとしたので頭ぃ来て、「一席終わったところで入るのがマナーですんで、少々お待ち下さい。」と制止。
止めたは良いが、
「便所どこだ」 → 「二階にございます。」
「ベンチねぇのか」 → 「そちらにございます」
五月蝿いことこの上なく、入る前に疲れた。
しかもみっちり演ってるから「金の大黒」が長い長い。
一席終わったところでするっと入場。
酔漢が後からついてきて横にドカリと座ったのには参った。
「金の大黒」立川松幸
「真田小僧」立川吉幸
「ねずみ」立川談幸
<中入り>
「湯屋番」立川吉幸
真田小僧はサゲまでみっちり。
真田小僧も湯屋番もあまり演らない噺で、吉幸さんを長く見ている人も「初めて聴いた」と言っていた。
談幸師匠の「ねずみ」も珍しいらしい。
湯屋番は古いクスグリが一と回りして面白かった。
例) 「滝だ滝だ滝だー♪ 滝だ滝だ滝だー♪ 滝だターキーダー♪」
クサいクスグリだが、一寸照れながらも遣り切ることで可笑し味が出てくる。
師匠の前って事で、幾分緊張して噛んだりもしていたが(あと早口でもあった)、温かい良いお客さんで、しっかりウケていた。