牧野真莉愛
7ページ24カット、撮影は長野博文。
連載されている漫画に絡めて「野球っぽい」グラビア。
全般的に可も不可もなく、当たり障りのない写真で構成。
決め手になるものが無く、悪くはないが取り立てて良いところもない写真を細切れに並べて詰め込んであるので些か窮屈。
1ページ目や7ページ目のような紋切り型の撮られ方だと映えるのだけれど、如何せん表情の種類が少なく、階調も乏しい。
佐藤麗奈
5ページ16カット、撮影は細居幸次郎。
良く撮れているカットもあるが写真の取捨選択と割り付けが悪く、編集者の(もしくは事務所の)審美眼の無さに殺されてしまっている。
9コマ詰め込んである2ページ目右上のカットや4ページ目左下など、良いカットは小さく使われており勿体ない。
白石麻衣
7ページ16カット、見開き1箇所。 撮影は佐藤裕之。
身体の線と肌を服を着せたまま描き出す事に腐心。 制約が多い方がアガリが良いことはまま有るが、その点で安易に水着に剥かれる事の無い乃木坂46は恵まれていると言えるかもしれない。
屋内での光の廻し方は流石。 2~3ページ目の見開きでは、大きく写真を見せつつ、鏤めた小さめの写真で前後の状況を理解させる事によって物語を紡ぎ出している。
この手法は5ページ目でも見られるが、組写真として良く出来ている。
乃木坂アンダー(北野日奈子、寺田蘭世、中田花奈、中元日芽香、堀未央奈)
6ページ22カット、撮影はTakeo Dec.
見開きを2箇所使っており、2~3ページ目の浜辺で撮った組写真が秀逸。
3ページ目の堀未央奈。 一寸アウトフォーカス気味ではあるのだけれど、このカットはこれで良い。
堀未央奈は最終ページでも実に良い表情を見せており、他の四人が悪い訳では無いのだけれど、目に籠もる意思の力が頭抜けて強い。
齋藤飛鳥
曇天に恵まれた6ページ13カット、撮影は細居幸次郎。
少々暗めなのでピントも薄め。 最後のカットなどはアウトフォーカス気味だが、その日その時その場所の齋藤飛鳥は撮れている。
意識だけがカメラに向いているカットや、撮られている事は了解しつつもカメラが意識の外にあるカットが多く、だからこそ拾えている表情も多い。
モデルの仕事が増えて撮られ慣れた事が良い方に作用している。
星野みなみ
5ページ13カット、撮影はTakeo Dec.
小道具も衣装もロケーションも凝ってストーリー仕立てにはなっているが
、些か詰め込みすぎて物語として成立していない。
表情の階調も乏しいが、可愛らしく撮れてはいる。
齋藤飛鳥には期待しており、期待以上のものは出てきたのだけれど、その上を行ったのが堀未央奈だった。
カメラに向かって素で立てており、巧まずして目を惹く。