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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2016-02-21 まだまだ2016年にならない [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2015 35号

palet
7ページ10カット、コラージュ的な見開き1か所。 撮影は外山繁。
投票企画で勝ち残っての巻頭グラビア。 顔見世としては成立しているが、光を強く当てて諸々の不都合を白く飛ばしたようなカットが多く、興醒め。

_ 週刊ヤングジャンプ 2015 36・37号

木﨑ゆりあ
7ページ10カット。 撮影は山口勝己。
表紙の訴求力の無駄な高さに驚くも、撮影者の名前を確認して納得。
ヤングジャンプは表紙だけ煽情的で、中は大人しめな事が多いのだけれど、今号は中身もそれなりに。
寄せたり捻ったり着せたり、見せるところと隠すところを切り取り方とポーズで遣り繰り。 お勉強の方はからきしだが勘は悪くない木﨑なので、ややこしい事になっても表情が死なないのは良い。

岡田奈々
巻末5ページ8カット。 撮影は桑島智輝。
「アイドルたるもの斯く在るべし」的な観念の軛から解き放たれてからの岡田奈々は実に良い。
前髪に未だ頑なさの残滓が感じられるが、それもスパイスの様なものとして笑える位には柔らかい表情をカメラの前に晒せるようになった。

_ 週刊ヤングジャンプ 2015 38号

川本紗矢
7ページ11カット。 撮影は小池伸一郎。
直線や曲線の中に被写体を配して絵を作る小池伸一郎らしいグラビア。 首切り・串刺しで不快になりそうなものだが、不思議と気にならない。
川本紗矢の表情は諧調に乏しく、水着になると硬さも見られるのだけれど、これは致し方ない。
人前で水着になるという行為自体が異常なものであり、まぁ仕事の一つではあるので慣れて行かねばならぬ訳ではあるが、肌を多く出す衣装で表情が強張る件について、私は責める気にならない。

閑話休題、川本の話。
硬い部分は硬いのだけれど、笑ったふりをして誤魔化さずにカメラと素で向き合えているのは良い。
伸び代の大きさは感じられる。

結城りおな
6ページ13カット。 撮影は西村康。
かつて細野晋司が担っていた部分のヤングジャンプらしいグラビア。
屋内も屋外も良い構図が切れているし、深度も露出も程が良い。
桑島智輝の弟子筋らしいが、西村康ならではのものと言うのはまだ良く分からない。
求められる質の写真は撮れていると思う。

_ 週刊ヤングジャンプ 2015 39号

石川恋
7ページ20カット。 撮影は佐藤裕之。
煽情より抒情に重きを置くヤングジャンプには珍しく、煽情に振っている。
詰め込み過ぎた観のある割り付けはいただけないが、石川恋の売りになる(売りにしようとしている)部分は(多少のあざとさは鼻に付きつつも)見せられていると思う。

柳いろは
5ページ11カット。 撮影はTakeo Dec.
巻末はより煽情的に。
こちらは大き目の写真でじっくり見せる趣向。 編集者の手癖の違いではあると思うが、見せ方としては巻末の方が上手い。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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