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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2017-02-11 可不可 [長年日記]

_ きゃわふるTORNADO Debut Live 〜TORNADO 00〜

PIP: Platonics Idol Platformに居たような気がしないでもない連中が居るような居ないようなグループのお披露目ライブ。
結論から先に書いてしまうと、二度と来るかと怒るほど酷くも無く、積極的に見に行こうと思わせるほど良くも無かった。

1000RTされると正体が分かる謎のアイドルと言う設定、馴染みの連中の芸名を一部変えさせる小細工。 この辺りからして、私の趣味ではない。
無料公演なのだけれど電子チケットによる予約システムを利用。
予約が100枠に達した時点で受け付け終了。

メンバーは「完売した」と無邪気に喜んでいたが、「売れた」訳ではなく、PIP時代の状況を知っていれば、無料公演の予約のキャンセル率の高さも知っていて然るべき。 この辺りの甘さが始まる前から気にはなっていた。

押上着。 整理券交換開始10分前で十人凸凹。
「予約者百人埋りました!完売です!」(※無料です) で、開場五分前で十数人ってどうなんだろう。 それはそうと待機場所が喫煙天国なのが辛い。 
今夜予定されている濱野智史の謝罪会見の話題が聞こえてくるが、批判的なご意見が多そう。

開始時間になったので、整理券の回収に向かう。 物販列と整理券配布列を分けてないのでまず呆れる。
整理番号順入場なのであるが、集合時間は決まっていないと言うか、整理券配布担当者が知らされていない。

一旦外に出る。 客を仕切るスタッフがいないので表も混沌。
外の様子を見に来たり指示を出したりすべきなのだが、手が足りないのかそもそも「そうすべきであること」を知らないのか。

開場五分前に中に入る。 入場待機列を作るなどの準備は始まらず、楽しそうに物販を続けている。
開場が遅れるとか、そう言うアナウンスも無い。
結局、その場にいた客から(整理番号順にはしていたが)なし崩し入場。

中に入ってからも遅々として客入れは進まず、なかなか人が入ってこない。

開演数分前に関係者らしき人々がわらわら入ってきて、それなりには埋まった。 整理番号入場は散発的なので、入ってくる速度と量が違う。
客入れで掛かっていたルイ・アームストロングは、開演五分前くらいに途切れてそれっきり。

15:03頃、楽屋から円陣を組んで気合い入れのような事をしている声が漏れ聞こえてくる。 暫らくして暗転。
エルガーの「威風堂々」が流れて開演。

ライブはすべてオリジナルで5曲。 一曲目の出だしは感極まったか不安定だったが、その後は尻上がりに調子を上げ、客に見せて金を取れるレベルには達していた。

石川野乃花はかなり絞った状態で安定しており、動きも軽い。
どこかで見たような気がする宮瀬しおりは歌はまぁ歌として良い動きと表情。

ライブはオリジナル5曲+アンコール1曲。 これで約1時間。
楽曲の質は悪くない。 全員歌って踊れる体には仕上げて来ていて、歌も振り付けも最低限のことは出来ているのだけれど、そこから先の訴求力が無い。
息を整えるために間繋ぎの自己紹介やお喋りの時間は必要なのだけれど、話題も少々内向きだし冗長。 少々長すぎる。 子供が飽きてしまっていた。

後半は司会のキクチウソツカナイを交えてメンバーの人となりを掘り下げるバラエティー番組的な趣向。
なんだかんだで2時間の長丁場。 お披露目としては成功だったと思う。

武道館でのライブが目標とか、上を目指すとか、アイドル業界の現状に照らして少々外れすぎているような気がする発言も気になった。
この辺り大所高所から物事を俯瞰できる大人がいると違うのだろうけれど、如何せんモノを知らない。

楽曲や振り付け、衣装などは良く出来ていたが、客入れなど「主催ライブをするにあたって最低限なにをすべきなのか」が分かっていない。
物販で客から回収するシステムも機能しておらず、相場からかけ離れたレートには客からも落胆の声。
客からの収奪に頼らずとも運営できる自己資金があるのだと思うが、それでは長くは続かない。

ライブそのものは良かったので ±0 にはなったが、開演までの無能無策ぶりには呆れたし、それがどうしてマズいのか分かってい無さそうなところがまた頭が痛い。
舞台の上で起こっている事に限っては良く出来ているので、暫くは深入りせずに観察したい。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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