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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2000-01-03

_ 昼頃

起き出して出掛けたのは良いが荻窪も中野もカメラ屋はお休み。 仕方が無いので澁谷へ出てCDを買った。
 ボリス・ヴィアンとジェーン・バーキンのベスト盤、アナンダ・シャンカールの「リアルワールド」。 計三枚。
 ジェーン・バーキンのベスト盤は今売り出している奴は敢えて買わず、フィリップスの海外版を買った。 何にしてもそうなのだけれど流行ってしまうと買う気が失せる。 歌詞カードは折り畳みになっていて裏側は全部写真。 エロエロ。 「手切れ」と「フォードマスタング」は聴き物。
 ボリス・ヴィアンは無理矢理括るとまぁシャンソンと言う事になるのだろう。 ひねくれたやる気の無さが良い味。
 アナンダ・シャンカールは、私の敬愛するジョージ・ハリスン師のさらに師匠であらせられるラヴィ・シャンカール師とはとりあへず関係ないらしいシタール屋で、西洋の楽器と一緒にやる食べ易いインド音楽を作っている、と言うかいた人。 ・・・らしい。
「NHKのど自慢で若者向けの曲を一生懸命弾いている横森良造」と言った感じか。 こそばゆく心地よい。 「インド演歌の伴奏」みたいな。
 帰りがけに桂花で太肉麺(たーろーめん)を喰った。 私にはちょっと塩っぱい。 お釣も間違えやがったので多分二度と行かない。
 地球環境に優しいリサイクル企画「掲示板長屋」を始めた。


2001-01-03

_ 毎度の事ながら

昼頃ごそごそと・・・。
 青森市内で一仕事終えて帰ってきたイベント屋の後輩君とまたまた珍上海へ。 ここはメニューも多く、しかもハズレが無くて量が多くて安くて旨くて、店長の言動が奇妙で面白い。 今日は激辛ラーメンとライス。
 普段は配膳担当のおねぇさんが運んでくるのだけれど、なぜか店長が手ずから運んできた。 半年に一遍くらいしか来ないのにどうやら顔を覚えられているらしい。 まぁ、学生の時にはトラックの荷台に3人も4人も積んでやってきてそれぞれ1.5人前くらい平らげていた怪しい客だったから、まぁ覚えられていても不思議は無い。
 ミヤシタ総統邸にもどって帰り支度をしてとっとと出発。 天気予報も交通情報も見ずに出たのが仇となって、県境を越える頃から吹雪になり、何とか盛岡を過ぎたと思ったら大型トラックがチェーンでひっぱたいた圧雪路は鬼の洗濯板みたいになっているし、掘られたわだちは軽自動車には広すぎてふらつくしでいい加減厭になって花巻から高速へ。 乗ってみたら古川〜泉が吹雪で通行止。 古川で下ろされて、その吹雪とやらの中を泉まで。 泉で乗ってみたら今度は白石〜福島飯坂がまた吹雪で通行止。 馬鹿々々しくなって菅生で仮眠する事にした。


2003-01-03 漸く帰宅

_ 酒とバラの日々

いや、バラは無かったんですが。 堅気の友人の家を泊まり歩いて呑んでいました。 これからぽつぽつ追記していきます。

_ とりあへず

長い長い12/29分をアップ。 ピカピカのレポートを書くのもこれで最後です。

_ 東北本線(盛岡−八戸)の切り捨ての影響

12/29分で書ききれなかったのでこっちに。

東北新幹線が八戸まで延伸されたのは大きなニュースになったが、そのあおりで東北本線の盛岡−八戸間が切り捨てられて第三セクター化されてしまったのは殆どニュースにならなかった。 スポンサーに都合の悪い事は報道できないのだろう。

盛岡−八戸間は107.9営業キロ。 JRの普通運賃だと1890円のところ、第3セクター2社乗り継ぎ(岩手県内はIGRいわて銀河鉄道、青森県内は青い森鉄道)になるので(2300+660)で2960円かかる。 (ちなみに盛岡−八戸間の都市間高速バスは片道1830円。 但し、一日2往復、昼行便のみなので、東京から鈍行を乗り継いで北上した場合は使えない。)

東京−青森間でいくら上がったか単純に計算すると、これまでが739.2営業キロで10190円だったのに対し、8190円(東京−盛岡)+2960円(3セク2社)+1620円(八戸−青森)で12770円。 2580円余計に掛かる。 ちなみに青森−東京間の夜行バスは、狙い済ましたような価格設定で10190円。 青森−池袋だと10000円ポッキリ。 鈍行乗り継ぐよりバスで寝ていった方が安い。

3セク部分で青春18きっぷがつかえなくなる事の救済措置としては「北海道&東日本パス」(10000円)と言うJR東日本・北海道とIGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、北越急行全線の普通列車が5日間乗り放題になる切符を発売しているが、これも5日分ではなく5日間なのがミソで、続けて使わないと損をするように出来ている。 他にも八戸までの新幹線に自由席が無い(指定席は510円高い)とか貧乏人が損をするような仕掛けがある。 厭な世の中だ。

間違いがあるかもしれない。 鉄ヲタからのツッコミを待ちます。

_ 訂正

raffineさんからツッコミがありました。 「はやて」を盛岡〜八戸間で利用する場合に限って、自由席特急券と同額の「特定特急券」を発売して空席に座らせてくれるそうです。 あとこれは私の書き忘れなんですが、仙台−八戸間で運行される朝一番の「はやて」には、自由席車輌が連結されています。
本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

# raffine [「間違いがあるかもしれない」で他者を非難するとは随分と身勝手ですね。:-) とりあえずhttp://www.jrea..]


2004-01-03 春から縁起の良い話

_ 立川流前座破門騒動その後(最終回)

立川キウイさんの仮小屋に報告が上がりました。
談大さん、キウイさん共、1/2付けで前座に復帰との事。 これで全員落ち着くところに落ち着きました。 これまでの経緯を簡単に。

平成14年5月 談志師匠、直弟子の前座を全員破門。
平成14年6月 談吉→一門の共有前座となり「談一」として復帰。
平成15年5月 上野の伊豆榮にて復帰試験。 談修のみ合格。
平成15年5月 談修→前座として復帰、10月から二つ目となる。
平成15年8月 志加吾→名古屋の雷門小福門下らに移り「獅篭」となる。
平成15年8月 談号→名古屋の雷門小福門下らに移り「幸福」となる。
平成16年1月 キウイ→一門の新年会にて試験、復帰。
平成16年1月 談大→一門の新年会にて試験、復帰。

思えば長かったですね。 私もこの件を追いかけているうちに落語方面に復帰した訳で、感慨深いです。 移籍された方も含めて、全員落語家を辞めなかった所に落語と言うものの奥の深さを感じます。

_ 思い出した初夢

SLのNゲージの前の場面、志らく師匠から落語家を辞めるようにこんこんと諭される夢。 厭な初夢だなぁ。

_ 初詣

昨日、埼玉県某所のいつものところへ初詣。 いつものところはいつものままだったが、周りの梨畑や葡萄畑はマンションや駐車場に変わり、風景は一変して近郊住宅地になっていた。

_ 晩餐

久しぶりに家族全員が揃ったのですき焼きの鍋を囲む事になった。 甘辛くぐちゃぐちゃ焼いちまうのは好きじゃないので、辻嘉一流に鍋に出し汁を張り、煮立つか煮立たないか位の火加減で火が通り切る前に口に運ぶやり方にしてみた。 「そんなに口うるさく言うならお前が鍋奉行をやれ」と言われたので「俺は林大学頭(はやしだいがくのかみ)のような物で、口は出すが手は出さない。 実務はお前達下々の者がやれ」と逃げておいた。 肉は何故か山形牛、今年も山形県の呪縛からは逃れられそうも無い。

_ 正月から不吉な話

スズキオフィスのサイトから佐藤ともみさんの名前が消えています。 研修生扱いだったので、研修終了→採用には至らずって事なんでしょうか?。 以前似たような事例があったので、なんとなく厭な感じではあります。

_ 相変わらず

風邪で寝ています。 咳、止らず。
枕が上がらなくなると洒落にならないので、怖くて暗室には入れない。

_ 備忘録としての今月の予定

1月3日(土)14:20〜16:55 〜スタジオパークからおめでとう〜「平成落語家ジョッキー 新春スペシャル」公開生放送!2時間30分!@NHKスタジオパーク(忘れてた)
1月11日(日)プレミア企画撮影会(平地レイ/真山美沙/遠藤七美)←資金不足のため回避
1月11日(日)第54回「立川志らく一門会」@上野広小路亭
1月17日(土)立川流広小路寄席@上野広小路亭1部12:30〜立川流前座勉強会
1月17日(土)みらい少女シェリーココイベントVol.1「ココはここにいます!」@One's World渋谷店 17:15〜18:30
1月17日(土)不動院寄席@六本木不動院 19時00分〜
1月17日(土)第9回 柳家一琴の会@なかの芸能小劇場
1月24日〜25日 酒田寒鱈まつり@中町モール
一琴師の独演会は、1度見に行こうと思いつつ、何かしらぶつかるので中々見に行かれない。


2005-01-03 ひさしぶりにプリント

_ 一念発起

先月の頭に忘年会をやるために片付けて以来、元に戻すのがおっくうでプリントをしていなかった。
これでは何のために部屋を借りているか判らないので、一念発起して現状復旧。 漸くプリント出来る環境に戻せた。
早速プリントを開始。まずは年賀状用のポストカードから。


2014-01-03 刈り込む芸

_ Dorothy Little Happy「STARTING OVER」リリースイベント ミニライブ

今年一年の吉凶を占うべく、ヲタ活始めにアーバンドック ららぽーと豊洲へ出かけてみた。
松の内とあって他の現場が少ない所為か、アルパム販促イベントで物販の閾値が高い割に結構な集客。

多少風があるが、日が射している時間帯だったので然程寒くは無い。
客席の割りは例によって雑で、ステージ前の芝生と後方の階段席が有料観覧エリアだったようだが特に規制線もなく、ざっくりとした入れ込み。 いつもの客から収奪するだけのブロック経済では行き詰まるのは目に見えているのに、ステージ周りに告知ポスターは無く、館内放送も流れず、チラシを配るのもいつもの客にだけ。 客の分母を大きくしようとする工夫が送り手の側に全くと言って良いほど見られない。
その場でCDを買ってもらえなくとも、名前だけでも覚えてもらえれば何時か目に耳にした情報と「あの時見たアレ」が結ばれることは有り、それが大衆の認知に繋がるのである。

14:50過ぎから軽くリハーサル。 紺のワンピースはアジアンストーンの衣装と似ているが、襟の形や裾の長さと形状、ボックスプリーツの数と長さ等が異なる。 スカートの翻り方の美しさから見て改良版なのではないかと思われる。
ステージ裏での防寒対策の為か、揃いの紺のコートを着ていた。 あまり暖かくはなさそうだったが、見た目は美しく、このあたりのセンスは良い。
白戸は二つ縛り、秋元はポニーテール、高橋と富永は編み込みストレートで、早坂は素のストレート。 一曲軽く浚ってリハーサルは終了、一旦引っ込んでから五分ほどの遅れでミニライブスタート。

商業施設の真ん中に在り、且つ海沿いの埋立地で地盤があまりよろしくない為、派手なダンスやジャンプは禁止。 何処にでも湧いて出る「高まっちゃったんだから仕方ない」系の愛国無罪バカが跳んだり撥ねたりしていたが、概ね平和裏に。
こうした会場の制約もあってか、「聴かせる曲」を中心に構成。 そう言う曲では振り付けも抑制されたものになるのだけれど、そこに感情を乗せてくる早坂の情念の篭った動きが美しかった。

早坂香美は盛り込む芸としてのダンスに見せ場を作ろうとする傾向があるように思うが、こうした刈り込んだ芸としてのダンスにこそ、そのセンスと技倆がより色濃く出てくるように思う。

もう一つの発見は、白戸佳奈のスカートの裾の翻し方が上手い事。
プリーツは一箇所だが布地はたっぷりしていて、旋回舞踏の衣装のように、回転すると遠心力で綺麗に広がるのだけれど、投網を打つが如く慣性質量を上手く使って拡げたり窄めたり。
振り付けの動きの中に巧みに織り込んだスウィング・バイでスカートをコントロール。 判り辛い部分に於ける工夫の積み重ねが見て取れる。

曲ごとにオケの音量やミックスがまちまちだったり、ワイヤレスマイクの電池残量をチェックしていなかったり、裏方仕事のポカが演者の足を引っ張るようなところはあったが、そこでのメンバーの対応が素晴らしかった。
白戸佳奈のマイクがソロパートで死ぬという惨事があったのだけれど、曲中にスイッチを確認。 曲間にスイッチを入り切りし、ちょっと叩くような仕草をしてスタッフにマイクが死んでいることをさり気なくアピール。 替えのマイクを持ったスタッフが袖に来ると、さっと捌けて交換。 次の曲までには間に合わせていたが、ソロパートでちゃんと声を拾っていることを感じたときに綻んだ表情が可愛らしかった。

7曲演ってお仕舞いかと思いきや、アンコールでもう一度「恋は走り出した」の大盤振る舞い。

揃うべきところはきちんと揃えつつ、五人が五人その人ならではの解釈を加味して踊っている。
良いものを見ることが出来て、私にとっても幸先の良い年の初めとなった。

_ 更新情報

コラム置き場に

2014 アイドル俺アワード(戦犯大賞・運営部門)

をアップロード。

量的な基準で質を判定するイベントに価値を見いだす神経が、私には分からない。 


2018-01-03 禍福は糾える縄の如く在り

_ 松村沙友理1st写真集「意外っていうか、前から可愛いと思ってた」

橋本奈々未の最後の写真集と同じく、小学館Cancamブランド室の企画。
デザイナーも同じで、写真集と言うよりファッションブック的な体裁。
奥付にも衣装協力のブランド名がズラリ並ぶ。

撮影は桑島智輝。
全篇妙に明るいトーン。 笑っているカットが多いだけでなく、空に太陽がある間だけに撮られている。
屋内で撮影されたものも、窓からの光はふんだんに。

そこで「明るく楽しく可愛い松村さん」を演じる松村沙友理。
賑やかに過ごすうちに、ふと静寂が訪れる。 そんな瞬間も挟み込まれるのだけれど、また笑いに紛らされてしまう。

絶対値としては明るい中で、相対的に明るくないカット。
松村沙友理の内面を深掘りするような撮り方はしていないが、表層に滲み出た内面はさっと掬い取り、明るく楽しいカットの中に挟み込まれる。

これは気が付く人だけが気付けば良い部分であり、明るく楽しく可愛い松村さんの写真集としては良く出来ている。
来し方に思いを巡らすと、女性向けファッション誌のファッションブックとして出すのが、(私の見たい物にはならないとしても)落としどころだったのだろう。

何の寓意か解らないが、部屋に白い鳩がやってきて向き合うカットがあり、そこからの数ページの松村沙友理が美しく儚く哀しい。

松村沙友理は幸せだろうか。
幸せであって欲しい。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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