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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2000-05-06

_ 十時半頃起きて

混まないうちにイナダ邸へ移動。 帰りに六合村の尻焼温泉河原露天風呂(無料)に入った。

ここは川床から沸き出した温泉を塞き止めて川全体が温泉になっており、浅い所は数十センチ、深い所は二メートル、温い所は水、熱い所は熱湯になっていて、好みの深さ・温度のところにつかっていられる。

客もフルチンの爺ぃからぴちぴちぎゃる(死)までさまざま。 独りで来て、半日くらいぼーっとしていたい。

イナダ氏一押しの安くて旨いホルモン屋で晩飯を喰って解散。


2002-05-06 暗室構築大詰め

_ もうすこし

暗幕と窓の目張り板を購入。 あと、水洗用の深いバットと大きなメスカップなど。 引伸レンズは50mmがヘキサー、トプコール、ニッコール、ペトリ。 75mmがヘキサー。 あと105mmのコンポノンが有ったのだけれど、どこへやったか・・・。

そんな中、友人の所から4×5の引伸機が運び込まれる事に・・・。 何処にどう置こう?。

_ こども大好き!!あんなうまいものはない。

ピカピカのさやかのお筆先が読めるSAAYA ∞ SAAYAの5/6更新分が久々のヒット。 「ちっちゃい子見てると目がとろけてきちゃう。たべちゃいたい。」とか「でもね寝すぎると脳が溶けちゃうんだよ。」「だからさやかの脳はこんななんだなーきっと。きっとどろどろ。」とか、あーもーこれですよ、これ。 この調子でどんどん書いていただきたいものです。

「たべちゃいたい。」に引っ掛けて柘榴なんかプレゼントしようか、なんて思ったんですが、落ちわからねぇだろうなぁ(苦笑)。

_ 大本営発表

澁谷TAKE OFF 7で行われたライブの業者サイドから見たレポートが載るGOGO−STAR.com53/に行われた「あいどるすたいる」のレポートがアップロードされました。

業者サイドの「諸般の事情」とか、客に背を向けて自己満足で訳の判らない事をやっているように見られている事務所の企画意図なんかが垣間見られて、なかなかどうして読みでがあります。 基本的に撮禁なので、小さいながらも画像が見られるのも良心的。

5/3の「あいどるすたいる」に対する客の評価は諸方を見て回った限り、山♪田さんの日記の5/3分に近いようです。 併読される事をお奨めします。

_ ミラスタ情報

ミラクルツインスタア(略して「ミラスタ」)が5/26に澁谷TAKE OFF 7で初の単独ライブを行う事は先日も書きましたが、TBSラジオがらみの投票企画「ENTERTAINMENT MOTHERS」の中で「予約が2500枚に達したらCDを発売できる」という企画にエントリー。 これまで現場でしか聴く事が出来なかった彼女等の歌声を試聴する事が出来ます。 オケの音がショボかったりミックスが?だったりはしますが、歌の上手さとひたむきな感じは伝わってきます。

_ 5/26の主なイベント・公演・撮影会

なんかこの日に重なりまくっています。 どうしましょう(泣)。
ミラクルツインスタア単独ライブ。開場12:30/開演13:00。前売\2,500-/当日\3,000-。
上杉綾子撮影会(フェニックス)。1部 10:00〜12:00、2部 13:30〜15:30 3部 16:00〜18:00。会費:1部 7,000円 2部3部 8,000円、2部 通しは1,000円引き、3部 通しは3,000円引き ※ビデオ会費 各部3,000円増し
水族館劇場春公演「ワールズエンドワルツ」。チケットぴあ 3400円 + 税、電話予約 3600円 (5/17まで)、当日 3800円
月蝕歌劇団コンサート。19:15〜(ザムザ阿佐ヶ谷)
ピカピカ、四谷ライブインマジック「GO! GO! LIVE! VOL,17」※たぶん昼間、2回公演。
あー、ピカピカと被りそうだ(苦笑)あぁどうしよう、どうしよう。

_

森田有希・・・・・地上に舞い降りた純白の小悪魔

なべちゃん・・・・北関東に舞い降りた白いサンバイザーの悪魔

かりんさん・・・・北関東に舞い降りた黒い帽子の悪魔

私の中ではこう言う感じで認識されています。

ピカピカの客で色って事になると・・・。

赤い人・・・ひろてぃー

真ピンク・・・MULTi

あとは怖くて書けません(震)。

追記:白い粉疑惑・・・フエ

_ ミラスタのweb展開

情報が限られているためかオフィシャルサイトもファンサイトも未だ無いようです。 今後もとりあへずうちでフォローできる事はしていきたいと思っています。

_ Girl's Stationサイト更新

とりあへず5/8の予定のみ更新されました。 ゲスト:石井あみ、司会:及川ゆうき、駒勇明日香、田代友里恵・・・って事で澁谷さまの出演は無し。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

# ☆ミ [いつもミラスタ☆情報ありがとうございます!!! 26日の初単独Liveにむけて2人とも頑張ってるようです!!! もし..]

# かりん [ぼくは、黒ですか?白ですか?笑....もしかして赤っ!?]

# MULTi [なんか新しい表現だな(笑)>真ピンク]

# JIM [俺は何色なんだろう?]


2003-05-06 明日の腹具合が心配

_ 夕食

家に帰ってきたら、飯は炊けているがおかずが無い。 冷蔵庫を開けてみると、そろそろヤバそうな色の牛肉が1パック。 玉葱半分とニンニク1かけを刻んだのと一緒に、酒と醤油と赤ワインとそばつゆをあわせたのでで炒り煮。 ある程度火が通って味が染みたら、肉だけ取り出して残りを煮詰めて、煮詰ったら肉とあわせて昔風の牛丼の具の出来上がり。
糸蒟蒻があるとなお良いんだけど冷蔵庫に無かったので割愛。 当たると厭なので一味をたんまりかけて喰った後、ヨーグルトをいただく。 気休め。

_ 更新情報

ポートレイト研究所のモノクローム写真館に 木塚咲 5 をアップロード。 今回は近接撮影を試してみたが、変顔多数(苦笑)。
その中から一枚。

_ 更新情報 2

ポートレイト研究所のモノクローム写真館に 金田千亜季 をアップロード。
その中から一枚。

ライカD-IIIにズマリット50mm/f1.5をつけて撮った奴のトーンの出方が物凄く良い。 このレンズを生かせるボディにしないと、室内での近接撮影などでは二重像が薄くて狙った所にピントを合わせづらい。 ピントに気を取られるから構図がおざなりになってしまっている。


2006-05-06 はたらくおじさん

_ 賃労

今日は朝から賃金労働。 諦めて働く。
夜公演にも間に合わないので、諦めて働く。
明日は雨らしい、頑張って並ぼう

_ 嘆息

昨日UDXビルで観たイベントの中で、事務所主催ライブの告知。
会場がライブインマジックだと告げられると、場内に唸るような溜息がひろがる。
何かライブをやろうとなっても、ああ言う「あらゆる意味に於いて好い加減なハコ」くらいしか選択肢が無い事が、この業界の不幸だ。


2007-05-06 夢遊病

_ AKB48 チームB公演(マチネ)

マチネがチームB、ソワレがチームAと言う変則日程。 何時に並べば買えるのか見当がつかないので、4時半に起きて夢遊病者のように秋葉原へ。
私が並んだ段階で150人くらい。 割り込み防止券はAの4に対してBが1くらいの割合に成っていた。

遅めの入場で最近の定位置と化している下手後方の椅子席を確保。
一昨日とは打って変わって全体的に良い出来で、表情も明るく、動きにも切れが有るように感じた。
各MCでも積極的に絡んでいく姿勢が見られたし、司会を担当するメンバーにも拾ったり拡げたり繋げたりする努力が成されている。
以下、短評。

大阪出身の井上が大阪弁で喋るのを初めて聞いたが、増田のそれとは少々印象が違った。 居住地域の差だろうか?。

オーディションの際に歌った曲として渡辺が挙げていたのが北出菜奈(曲名は失念)だったのには驚いた。

前回公演で様子のおかしかった自己紹介4列目のメンバーは、お互いの自己紹介に絡めて話を膨らませており、野口のキャラクターに寄り掛かり過ぎない進行が好印象。

「禁じられた2人」の柏木の台詞回しが強めの口調に変わっていた。 かつて大島優子がそうしていたように、千秋楽まで試行錯誤を重ねていくのだろうか。

「雨の動物園」後のMCは片山の仕切りが向上。 過剰な演出は無くなっていたが、早乙女を引き立て役に廻らせ過ぎている様に感じられる。

アンコールの二曲が終わったところで早乙女がささっと袖に掃ける場面が有った。 すぐに戻っては来たが、表情は硬めで、一寸辛そうだった。

最後に映画「伝染歌」の予告編・・・のようなものを上映。 映像やストーリーより、大島優子の化け物染みた凄みが恐ろしい。

_ AKB48 チームA公演(ソワレ)

抽選外で入場。 頭の隙間から全体を見る。

チームBの出来も良かったのだけれど、午前午后で見比べてしまうとその力量の差は歴然。
峯岸や板野や中西の動きは将にプロのそれなのだけれど、全体の中で浮いていない。 つまりダンスが得意でなかったメンバーの地力がそれだけ付いていると言う事なのだろう。

立ち見3列目では流石に死角が多くなるので、聴く方に集中してみる。
動きは完璧に近い峯岸も、こと歌に関しては「いやぁー、峯岸くん。 頑張っとるねぇ〜」とニヤニヤしてしまいたくなる感じではあるのだけれど、一生懸命は伝わって来る。
「春が来るまで」の星野は、以前歌い難そうに感じた部分が格段に巧くなっていて、その説得力に改めて驚く。

アンコールの「制服が邪魔をする」が終わり、着替え待ちの間に稽古風景の映像のBGMとして流される星野みちるの「ガンバレ!」に合わせて客が歌いだすと、ざわついていた場内には歌声だけが響き、暖かい空気の中で最後の曲「なんて素敵な世界に生まれたのだろう」へ。
色々な意味に於いて改めて驚かされたチームA公演だった。


2008-05-06 ズッキーニ

_ AKB48チームB おやつ公演

籤運良く、三巡目入場。 二列目も空いていたが、敢えて三列目中央へ。
影アナは仲川。 相変わらずでたどたどしいが、詰まることなく注意事項を読み上げられたのは進歩と言って良いだろう。

例の小芝居から一曲目。 四日の昼公演で負傷した佐伯が復帰していた。 左膝はテーピングで固定。
「膝が抜けた」「予想以上に痛い」とのこと。

招待席としてよく使われるだけ有って、音のバランスも良く、死角も殆ど無い。
最前列ほどの臨場感は無いが、劇場のほぼ全てを見渡せる三列目は矢張り見易く聴き易い。
一曲目と二曲目は浦野がド真ん中で始まるのに今更気付いて感慨に耽る。

復帰した佐伯を観察。 膝をかばうような動きは無く、ほぼ普段通りだったと思う。 手足が長くて細い上に動きが大きいのだけれど、少々身体が硬いところが有り、反る動きなどが特異で、頑張ると顔が怖くなる。 動きがおかしいと言っても、小林のそれと較べると未だ人間の動きの範囲内。
井上と擦れ違った時に見たら、佐伯の二の腕は半分の細さだった。

その井上。 注意してみていても以前のように目立って動きが遅れる事は無くなっていた。 早い動きの部分はほぼ出来ていたが、ゆっくりした動きではまだ動き出しがずれる事が有るようだ。

研究生の鈴木は髪が目に入ったらしく、片目が赤く腫れていた。 汗も入ったのだと思う。

仲川が後半の全体曲で眼鏡着用。 ロッテンマイヤーさん。

多田は余裕のある動き。 全体に目配りが出来ている。 マイクを口の前で持ったままの田名部に下げるよう促したり。

「純情主義」は片山の歌に聞き耳を立ててみる。 激しく動く曲なので矢張り生歌率は低め。 片山の声は然程揺らいでいなかったので、もう少し生音率は上げられると思う。
このセットリストで唯一物足りないのは、生音率の高い「聴かせる曲」が無い事。
それが出来るのは片山だと私は思う。
この曲にバックダンサーで入っている研究生の中西のくねる動きが美しい。

_ AKB48 チームB公演(ソワレ)

図らずも知人と連番。 機械のトラブルとかで開場は遅れに遅れ、抽選が始まったのは七時過ぎ。
籤運はさっき使い果たしたらしく、二十巡近くの入場。 それでもなんとか下手ブロックの全体を見渡せる席にありついた。

影アナは早乙女で、七時二十分を過ぎて漸く開演。 導入部は端折って、小芝居は円陣の部分から。
田名部の動きが頭抜けて美しい。 動き出すとパッと華やぐ。

米沢は高い位置で左右に幅を持たせたポニーテール。 これは実に良かった。

ジュニアアイドル好きがよく口にする「14歳最強説」を裏付ける、渡辺の大人びた雰囲気と子供っぽさの微妙なバランス。

浦野の自由すぎる自己紹介と称したフリートークの後で、いつも遣りにくそうな早乙女の自己紹介。 それでも何とか自分の話に引き戻して〆ている。
早乙女にとっては良い経験になっていると思う。

気が付くと仲川が居ない。 部分出演とのこと。 鬼の霍乱。

「純情主義」でバックダンサーを務める研究生の中西の放つギラギラしたやる気が目を惹く。 「渚のCHERRY」でバックダンサーにされてしまったミネギシの放っていたそれに似た、下剋上オーラのようなものが中西からも出ている。

おやつ公演では終始笑みを浮かべていた「鏡の中のジャンヌ・ダルク」の米沢。 修正してきたのかマチネでは笑顔控えめ。
早乙女は動きに緩急を付けられるようになって来た。

海苔が張り付いたような仲谷の前髪、激しく動いて眉と額が見えた時の方が可愛い。

近視眼的な沿岸漁業から未来思考の栽培漁業へ転換した柏木の今後に期待。

研究生コーナーはかなり端折られてしまい、「名前→ありがとうございました」のみ。 客席はざわつくも、既に諦めムード。
以後、児童福祉法のタイムリミットと追っ掛けっこで進行。
時間切れ5分前でなんとか終演。

_ 鈴木菜絵の明日はどっちだ

AKB48の厭なところは、戸島然り、佐藤(夏)然り、田名部然り、地道に努力して良い仕事をしている連中が中々報われないところであって、鈴木も松岡が復帰すれば「狡兎死して良狗烹らる」と成り兼ねない。
まァ煮られはしないにしても、良弓がお蔵入りと言う事は大いに有り得る。
報われる事が無いでもないので、腐らずやっていただきたい。

_ 慣性質量 対 井上奈瑠

井上の動きが目に見えて変わった。

これが実に興味深いので、帰宅し次第更新予定(飽くまでも予定)。


2012-05-06 イニシエーション

_ UTB+ 2012 5月増刊 続

吉永淳
4ページ4カット、撮影は栗山秀作。
役では無い自分でカメラの前に立ってどう振舞ったら良いのか、未だ分かっていないようでは有るが、役者を撮らせると上手い栗山秀作が何とかした感じ。
1カット目が素直で良い。 この表情でカメラの前に立てれば、どうにかなって行くのではないかと思う。

山崎紘菜
4ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
面白い撮り方。 風景の中に建物や樹木・稜線などで線を描き、その前にモデルを立たせて画面を構成。
そう撮っても埋没しない個性の光を、モデルが放っているからこそ可能な取り方。
一寸頬が上気したような3ページ目に惹かれる。

小池唯
6ページ8カット、撮影は長野博文。
水着グラビアだがロケ地が川と里山と言う珍しいロケーション。
背景の緑を肌に写して面白い色味。
暫く見ない間に小池唯の表情の種類と諧調が増えていた。 一年間主役を張るドラマで取られ続けるとこうも変わるものなのか。

目線を外して意識だけを向けたり、カメラと向き合う角度に変化をつけて見たり。目から鱗の6カット。
さんざっぱら「小池唯のグラビアは詰まらない」と書いてきたような気もするが、もはや呉下の阿蒙ではなかった。

宮本佳林(ハロプロ研修生)
5ページ7カット、撮影は熊谷貫。

研究生とか研修生とか言うものを抱えた束モノの嚆矢は TPD ではなかったかと思うが、TPD の研修生がそうであった様に、今後10年くらいのプレアイドル業界を下支えするのはAKB48やハロプロので下積みの苦労をした連中になっていくのではないだろうか。

閑話休題、宮本の話。
見るからにガチガチで指示を出したところでどうにかなる物でも無いことは自明。 とりあへず身体を動かさせて余計なことを考えさせないようにして撮ったカットのみ、表情が生きている。
カメラと正対させると怯えたような表情になってしまうが、妙につくった顔をされるよりは良い。 怯えたなりに宮本佳林の「今」が切り取れている。

詰まらない被写体をよんどころなく撮ったときの熊谷貫は、時として必要最低限の仕事しかしない事があるが、今回はそんな事も無く試行錯誤を重ねているので、熊谷としてもそれなりに面白い仕事だったのではなかろうか。

飯窪春菜
5ページ6カット、撮影は桑島智輝。
熊谷貫とは対照的にモデルを動かさずに撮っている。
研修生と正規メンバーの差なのか、カメラの前でも物怖じせずにレンズを直視できている。 笑顔が硬いのは瑕だが、それ以外には特に貶すところも無く。
そこにあるもので上手く纏めて撮る、桑島智輝らしいグラビア。

鈴木愛理×真野恵里菜
6ページ6カット、撮影は西田幸樹。
スタジオでの西田幸樹、一寸光が強いようにも思えるのだけれど、表情が死なないギリギリの線ではある。
こうして並べて見ると、モデルとしても魅力的な二人の撮られ方の違いが見えてくる。
真野恵里菜はやはり役者で、一本筋が通っている。

川口春奈
写真集のアザーカットで7ページ9カット、撮影は長野博文。
石垣島と故郷の福江島での撮影とのことであるが、家族や親族の前でも撮影したようで、長野博文の一種異様な撮影風景が身内の前でも展開されたかと思うと、面白いような面白くないような。

水着多めだが、寧ろそれ以外の写真、例えば歯磨きをしているカットなどが良い。

_ UTB 2012 6月号

NMB48(山本彩、城恵理子、谷川愛梨、小笠原茉由、渡辺美優紀、山田菜々)
14ページ16カット、撮影は MARCO 。
集合で2ページ4カット、あとは一人2ページずつ。 スタジオ撮影のファッション写真的水着グラビア。
仰向けに寝かせると、どんな美形でも人相が変わって(崩れて)しまう。 なので私は好まないのだけれど、あえて貶すほど崩れてもいないので、これはこれで良いのだろう。

吉川友
7ページ7カット、撮影は西田幸樹。
接客に於ける親密さと取っ付き易さがアイドルとして売れる為の必要条件になってしまっている現在に於いて、こうしたサバサバしていつつも神々しい美人と言うのもマイナス要因になり兼ねないのだけれど、グラビアの出来は相変わらず良い。
6カット目、水の中に浮かんで顔だけ出しているカットが特に良い。

橋本愛
6ページ6カット、撮影は熊谷貫。
髪をバッサリと切る前後の姿を追ったグラビア。
衣装をフェミニンなものからボーイッシュなものに着替えることでアクセントを付けているが

切る前 → 切った直後 → 切った後

で顔つきまで変わって行く。
モデルの感情の深層まで抉り出すように撮り、敢えて抉り出させているこの関係性。 カメラマンとモデルの関係として考えると幸福だが、切ない。

百田夏菜子
6ページ9カット、撮影は Takeo Dec.
可も無く不可も無い出来ではあるが、ももクロのグラビアは必ずと言って良いほど奇を衒った挙句に失敗しているので、それに較べれば格段に良い。

倉持明日香
6ページ6カットの水着グラビア、撮影は桑島智輝。
古代エジプトみたような輪郭強調アイメイクが恐いのと、臍を隠したカットが多すぎるのが先ず気になる。
AKB48にユニットは数あれど、フレンチ・キスほど売れている割に切磋琢磨より複合汚染の印象の強いものは無い。
柏木由紀のグラビアでもよく見る光景なのだけれど、扇情的なポーズと作り笑顔ばかりで構成されたグラビア。
肉だけ大盛りんなってりゃ喰い付くチョロい客ばかり相手にしているから進歩も成長も無い。

2014-05-06 金を取って撮るパンチラカメラマンの存在意義とは

_ フォトテクニックデジタル 2014 5月号

筧美和子
表紙と巻頭グラビア14ページ16カット、見開き1箇所。 撮影は樂滿直城。
撮影技術誌なので使用機材と撮影データが載る。 このページはEOS-5D MarkIIIを使用していて、当然レンズもキャノン。
白く飛んだ部分のスッコ抜け方がキャノンかな、とは思うが、然程気にはならず。 破綻の無い写り。
衣装は3パターン、髪のあしらいにも変化をつけていて(残念ながら表情や仕草の引き出しが少なく、モデルの魅力は感じないが)構図の切り方やポージングの多彩さは面白い。
編集の腕が落ちているのではないかと思わせるのが、写真の取捨選択の悪さと割り付けの凡庸さ。
値下げ前はもう少し攻めた誌面構成であったと思うのだが、ニコパチの詰まらない(これはモデルの所為でもあるが)カットを大きく使い、一寸捻ってモデルの表情を引き出したカットは扱いが小さい。

葵わかな
6ページ16カット、撮影は長野博文。
長野博文でなければ撮り得ない素晴らしいカットが二束三文の扱い。 反面、長野博文でなくても撮れるような凡庸なカットを大きく扱う愚。
大きくしないと良さの伝わりづらい写真を小さく扱い、小さくても見りゃ分かる写真を大きく扱う。 これは写真技術誌としてどうなのだろう?
買って貰えなければ、利益率が一定以上でなければ雑誌としての存続が出来ないのも分かるが、値下げした分誌面の質を落とすのはいただけない。
30~31ページに小さく並べられた写真群の質は良い。
雑誌のグラビアはカメラマンの腕だけでなく、編集者の審美眼や割り付けのセンス、事務所の思惑などにも大いに左右される訳であるが、それが撮影技術誌で起こるという悲劇。

松田るか
6ページ25カット、撮影は小林幹幸。
見開き→コラージュ見開きと言う構成。 少ないページ数でさまざまなカットを見せるにはこうするしか無いのは分かるが、もう少しページ数を割いても良いのではなかろうかと思える、コラージュに散りばめられた写真の質の高さ。
見開きで大きく使われているカットには必然性があり、その点でのバランスの悪さは感じないが、無理矢理詰め込んだ感じは否めない。

高須力のライブ a GOGO!(Cheeky Parade)
1ページ目上段、メンバーがジャンプしているところを下から撮影。 パンツ(とかそれに類するもの)が写っていないから掲載したのだと思われるが、そもそもその角度で撮ることからしておかしい。 矢張りこの高須力と言うカメラマンは駄目なのではないか。
寄ったカットは全てピタリと止めた決め顔。 ライブの写真で顔見世グラビアとは此れ如何に。
動いているものを止めて撮るのが上手いが、その日その時その場所でしか撮れないカットが撮れていない。

ただ、フォトテクニックデジタルの編集部の審美眼と編集能力が落ちている事も考えると、高須力にセンスが無い(アイドルという存在を見下している)だけではない詰まらなさなのかも知れない。

2015-05-06

_ PIPのP-1グランプリ

PIPメンバーがこれ迄客前で歌ったことのない曲を披露し、ソロパフォーマーとしてのパフォーマンスを競う企画。
舞台に立つ人としての自覚が醸成されつつあり、金の取れる芸になってきたからこそ出来る企画。 良いタイミングだと思う。
1500円とは言え木戸銭が発生する所為か、定期公演と比べると客の入りは薄めだが、それなりに入ってはいた。

客入れで「パワー上昇」が掛かり続けており、少々苛々してきた頃合いで開演。
司会は石橋哲也(カオポイント)。 スコットランド人の正装みたいな恰好で登場。
審査員としてTOKYO IDOL NET代表のアライトシロウと、元avex SKE48担当の江川慎也。 この二人の持ち点が30点ずつ、石橋の持ち分と言う体で全員に40点が加算され、100点満点での採点。

石川野乃花「無人駅」(岩佐美咲)
朱の着物に白い帯。 コーディネートとしては悪くないが惜しむらくは着付けに難。
裾が一寸高くて、足首まで見えてしまっていたのだけれど、後ろから見て足袋が見えるか見えないかくらいにした方が美しい。
帯が蝶結びのような一文字結びのような感じで、端の始末が悪くて解けかかっていた。
髪を編み込んで纏めて落ち着いた感じにするのであれば、お太鼓の方が良かったように思う。
色々書いたが、自分でしたプライベートの着付けとしては及第点。 客前に立つとなると話は別、と言う事。
歌い終えたところで客が花束を渡していたが、どうせ仕込むなら日本銀行券の首飾りの方が生々しさが出たのではないかと思う。
歌は破綻なく纏まっていた。 勝負に出るときの石川は、兎に角大しくじりをせず、高いレベルで堅実に纏めて来る。

空井美友「雨のピアニスト」(SKE48)
黒のドレスで花の髪飾り。 そこはかとなく革新系婦人代議士感。
緊張の所為か、いつもより激しい 1/fゆらぎ歌唱。
歌い進めるうちに揺らぎが収まって行くのも微笑ましい。 やり始めたことを照れも衒いも言い訳もなく、最後まで遣り切るのは良い。

森崎恵「パワー上昇」(ぱわーすぽっと)

二た悶着くらいあった曰く因縁のある曲を敢えて持って来る森崎。
テンパリ大会で頭に血が上りすぎて煽りを間違えたりもしていたが、テンション芸で乗り切っていた。
アイドルに耽溺して人生を踏み外したような業の深さは伝わったと思う。

小室志織「必殺テレポート」(AKB48)
音程が乱高下するのはご愛嬌。
大人数グループの全体曲を一人で演ると間をもたせ難いのであるが、空元気でも一生懸命やっている健気さでなんとかしていた。

濱野舞衣香「BLUE Velvet」(工藤静香)
風邪が治らず、前日まで殆ど声が出ていなかったのでどうなるかと思ったが、とりあへず歌にはなっていたので執念に驚いた。 そうでなければ務まらない稼業だとは思うが、芯が強い。
そんなこともあってか、震えているのが分かるくらいの緊張。 ところがこれが歌声には乗らない。 そんなところにも唸らされた。
万全な体調での歌声を聴きたい。

ゆたんぽ「千本桜」
森崎恵の妹。 森崎プロデュースの派生ユニットからの刺客と言う位置付け。
ボーカロイド曲と踊ってみた系の振付け。
こちらも緊張からか凶相になっていたが、挙動不審振りが姉そっくり。
 ここまでがAブロック。 籤運による偶然だが、小室以外年長はメンバーで固まっている。

福田蘭奈「彼女になれますか」(AKB48)
何をやらせてもサラリとこなす福田らしさは出ていた。
サラリと出来過ぎて大変な事が大変そうに見えないところで損をしているようにも思うが、高いレベルで安定。

永瀬綾香「僕らのユリイカ」(NMB48)
そつは無いのだけれど守備的というか、小さく纏まりすぎている観はある。
ひと仕事終えて客として楽しむ森崎。

工藤千里「ラララのピピピ」(道重さゆみ)
道重さゆみに耽溺する工藤による情念たっぷりのカバー。
PIPの客でハロプロ方面からと言うのは少ない所為か反応は渋めだったが、工藤の客が少数精鋭で頑張っていた。

柚木萌花「ごめんねSUMMER」 (SKE48)
PVをイメージしたとかで、出だしから作り込んでおり、歌も振付も腐すところが無い。
予選で見た中では出色。 出色と言うより一人勝ち、モノが違う。

橋田唯「大声ダイアモンド」(AKB48)
森崎に振り入れをお願いしたとかで、きっちり歌って踊れていた。
「華」と言う点に於いては柚木と双璧であり、更には「時分の花」と言う物も働いて場を支配。

山下緑「やっぱ好きやねん」(やしきたかじん)
何と言うか、猿島郡のパート事務員の休日のような出で立ち。
「アラビアの怪人」的な怪しい動きで歌い上げるが、音程も怪しい。
それでも間が持ってしまうのが凄い。

予選Aブロックからは石川(90点)と空井(83点)が、Bブロックからは柚木(91点)と橋田(90点)がそれぞれ勝ち上がって決勝。

空井美友「君しか」(ノースリーブス)
シャンパンゴールドのドレスに着替えて登場。
自棄糞感は薄れ、振付けに情緒が出て来ている。

石川野乃花「夜風のしわざ」(柏木由紀)
白いドレスに着替えて登場。 歩いたり腰掛けたり、原曲の演出を踏襲。
最後の最後で歌詞が飛んだようだが、上手く誤魔化していたので言われなければ分からない。
舞台度胸は素晴らしい。

橋田唯「ふわふわタイム」(桜高軽音部)
予選と同じ衣装なのを司会の石橋に突っ込まれ、答えて曰く「お金が掛けられないので」。
ジョージ・ワシントン級の正直さ。
振付もなく、東海林太郎の如く直立不動で淡々と歌っているだけなのに全部持って行ってしまう強さ。
巧くは無いのだけれど歌声に説得力がある。

柚木萌花 「 don't cry anymore 」(miwa)
アイドルらしい振付けは封じて歌のみで勝負。

PIPに於いて歌う部分を担っていたメンバーの相次ぐ離脱を踏まえての決意表明ともとれる挑戦的な選曲。
正直申し上げてここまで歌えるとは思っていなかった。
不明を恥じつつ息を呑む数分間。

選考時間に2曲。
ロンドンブーツの工藤と自棄糞に高いピンヒールの濱野が危なげなく歌って踊れていて驚く。
激しい動きにイヤリングを落とす森崎。
拾う隙が無いと見るや、他の連中が怪我をしないよう袖に蹴り飛ばす好判断。
なんだかんだでグループとしての底上げはされていた。

決勝の審査結果は、85点の同率3位が空井と橋田。
86点で柚木が2位。
88点で石川が優勝。

私の見解とは異なるが、殆ど予備知識なく見に来て、目の前で起こったことだけで判断した結果として考えると大きく外してはいないと思う。

石川は勝ちに行ったら勝ってしまった横綱相撲。

柚木は予選で別次元のものを見せて、決勝はその先へ行ってしまい、圧倒的ではあったが判定基準からは離れたところに着地してしまった。

橋田は原石としての大きさと可能性を見せ、空井は今出来る最大限を見せた。

実際にレースをものにしたのはマクラーレンのアラン・プロストであったが、競技委員長のジャッキ・イクスがレースを短縮しなければ勝っていたであろうと言われたのはアイルトン・セナであり、しかしながらその日一番早かったのはティレルのステファン・ベロフであった1984年雨のモナコグランプリを思い出した。
(空井は奮闘に奮闘を重ねて入賞したケケ・ロズベルグ)

審査結果は審査結果として、少なくとも決勝はそれぞれがそれぞれにやるべき事を試み、やり切っていた。

_ わたくしの見解

柚木のやろうとしたことはグループとしてのPIPに於ける立ち位置についての決意表明であり、審査員はそれについてどうこう言う立場ではなく、それについて評価していなくても仕方がないと言えば仕方がない。

然しながら起こした波紋の大きさは優勝したことを俄かには受け入れられずに戸惑っていた石川の振る舞いからも察せられるし、結果として2位には甘んじたけれど意味のある2位だったと思う。

私個人の評価としては先ず柚木、次いで橋田、石川、空井の順。


2016-05-06 早起きのサイクル

_ 黄金週間 十日間連続読みの会(七日目~千穐楽)

黄金週間 十日間連続読みの会(七日目)
「任侠流れの豚次より"任侠流山動物園"」玉川太福/玉川みね子
「清水次郎長外伝 荒神山の間違い (6)仁吉の焼香場」神田春陽

黄金週間 十日間連続読みの会(八日目)
「天保水滸伝より"鹿島の棒祭り"」玉川太福/水乃金魚
「清水次郎長外伝より"小政の生い立ち"」神田春陽

黄金週間 十日間連続読みの会(九日目)
「青龍刀権次(6)涙の刑事部屋」玉川太福/水乃金魚
「清水次郎長伝より"次郎長の生い立ち"」神田春陽

黄金週間 十日間連続読みの会(千穐楽)
「青龍刀権次(7・大団円)権次の改心」玉川太福/玉川みね子
「清水次郎長伝より"心中奈良屋"」神田春陽

荒神山は七日目で大団円。 次郎長の株は上がるが、差し当たって誰も得をしない幸せにならない結末。
八日目は読み切り、九日目と楽日は次郎長の生い立ち。
侠客ものと言うのは題材としてあまり好きではないが、淡々と楽しく聴けた。

青龍刀権次も七話なので「任侠流山動物園」と「鹿島の棒祭り」。
「(春陽先生が次郎長伝なので)そのあたりのものを」で何を演るのかと思ったら「三遊亭白鳥作・・・」ここでまず一と笑い。
その件には触れずにじわじわと空気を換えて荒神山に入る春陽先生も良かった。

青龍刀権次は馬鹿で強欲な小悪党の情けない上にも情けないエピソードを味わう演目だと思っていたが四日目から風向きが変わり、白浪物から探偵小説へ。 強引なまでに登場人物の因果が絡み合う江戸風味と、理詰めで犯人を追い詰めていく開化めかした部分の同居。 派手な登場のわりに殆ど何もしない爆裂お玉など、物語として詰め切れていない部分をどう聴かせるかと言う苦労は有ったと思うが、刑事が登場して以降の部分は特に面白く聴けた。

十日興行に九日通うと言う酔狂な連休。 流石に最後の三日は草臥れ果てていたが、お陰で早起きのサイクルを崩さずに済んだ。

_ 声かけ写真展

「中年男性が女子小中学生に声をかけて撮影しただけの写真を集めました。 それが、声かけ写真展。」

池上中学校の使われていない部分の校舎を利用した世田谷ものづくり学校の三階が展示会場。 冊子が付いて入場料1000円。

教室の机の上に写真が並べられている。 「声かけ写真展」なのだけれど望遠レンズで撮ったものもあり、そうなると合意形成についても怪しくなってくるのだけれど、その辺りには触れずに冊子のコメントが「懐古」「肯定」「夢よもう一度」ばかりだったので頭が痛くなる。
まぁ否定する立場からコメントを寄せることも無いと思うが。

四人四様で被写体の選択、相手との距離、撮り方、似たような状況乍ら写真として出来上がった物はさまざまで、自分の欲望をオブラートに包むか隠すか、もしくは欲望が顕在化としてしまっている事に本人だけ気付いていないところまで写真に現れている。
青山静男の撮る写真は自律的且つ抑制的で良かった。


2017-05-06 男泣き

_ バシフェス Vol.1(29.05.05)

アイドルイベントやネット配信番組の司会進行と企画構成などを生業にしている石橋哲也が、見たい・聴きたいアイドルを集めて開催するごった煮ライブ。
こう言う形式のライブは苦手なのだけれど、顔付けが面白いので足を運んでみた。

チラシでは12:30開場となっていたが、開く気配が無いので調べ直すと、タイムテーブルでは13:30開場に変わっていた。
13:30にはきっちり開場。
TOKYO FM HALLは天井が高く、空調もしっかりしているので、ごった煮ライブ特有の暑苦しさや異臭などが濃くならないのが有難い。
前方は背もたれのある椅子が並び、年寄りに優しい。 後方は立ち見で、わいわい見る客はそちらへ。
中央ブロックの最前列は管理組合的な若いのが陣取って入れ代わり立ち代わり見たり見なかったりしていたが、諍いなどは起きず。

タイムテーブルが出ていて、出演者も掛け持ち、客も掛け持ちなので開演しても客の入りは薄く、どうなる事かと思ったが徐々に客は増えて中々の盛況。

並行物販なので客の出入りは激しいのは仕方が無いにしても、もう少しスマートに出入りできないものだろうか。
常識の持ち合わせがないのだと思うが、ライブのさなかにステージ前を堂々と横切ったりするのには呆れた。
出るにしても入るにしても、演目と演目の境目でささっとやるものだと思っていたが、昨今は寄席でも連中の親やその上の世代が臆面もなく出たり入ったりしているので躾けもへったくれも無いのであろう。
こういう形式のライブが苦手と言うのは、この躾けもへったくれも無い手合いと同じ空気を吸うのが嫌だと言う事。

閑話休題。
出演者の手配が付かなかったとのことで14:00からの最初の枠は石橋のDJ、繋いだり語ったり歌ったり煽ったり。
場を温めてから最初の出演者へ。

きゃわふるTORNADO
二月にお披露目ライブをやって以来、いくつかライブをこなしてきてはいるが、まだ斯界に知られているとは言い難く、ほぼオープニングアクトとして登場。
石川と杏斉が安定した歌唱で下支え。 別所と神咲は初々しく、道地は元気に、宮瀬は可愛らしくしっとりと。
歌って踊っての部分はしっかりしており、楽曲も(オケも)丁寧に作られている。
最低限の事は出来ているので、あとは「どう売るか」。
新曲が披露されたが、盛り上がる曲を作ろうとする目論見が透けて見えすぎてしまって、私は醒めてしまった。

最後は「星空ディスティネーション」で〆。 難しい歌いだしだが、別所の懸命さに引き込まれる。
キラーチューンに成り得る佳曲。 大切に歌って欲しい。

閃光ロードショー
映画をモチーフにしたグループ。
流行ったものが主だが、その映画のエッセンスを詰め込んだ楽曲が愉しい。
バスドラが疾走するイントロから激しい曲が始まったと思ったら胸の前に両腕でバツを作って飛び跳ね始めたのにはやられた。
映画とは関係なさそうだが、面白ければ細かいことは良い。

エルフロート
激しめの邦楽ロックの楽曲に可愛らしい歌声。 落差が面白い。

2o Love to Sweet Bullet
ミニ丈のチャイナドレスで登場。 髪は両側頭部でお団子にして、さながらリン・ミンメイ。
曲は当世風EDMだが、淡々とした曲調のものが多く、歌い踊っても感情を露わにしない。
フォーメーションに変更があったらしく、振り付けは間違えないものの移動が覚束ず、挙動不審なメンバーが居たが、覚束ないなりになんとかしているのが面白かった。

notall
芸人に 上手も下手も なかりけり 行く先々の 水に合わねば
なんて事をよく言うが、行く先々の水を変えて味方にしてしまうのがnotallのnotallたる所以。
出てきただけで場が明るくなる。
其処此処に潜伏していたnotallの客が一斉に隠し持っていたカメラを鞄から出して撮り始めるのも愉快と言うか滑稽と言うか。
最初期から仕事をしてきた石橋が男泣きに泣いているのを茶化し、舞台に上げて一緒に踊らせるなど、沸かせ方も心得ている。
格にしては浅い出番なのだけれど、これはまぁ定期公演との兼ね合いであろう。

ダイヤモンドルフィー
エルフロートと同じ送り手、曲調も同じく激しめの邦楽ロックなのだけれど、こちらは四人が四人ともきっちり歌えて、振り付けも自棄糞に激しい。
振り付けの激しさに髪飾りが外れて飛んで行ってしまったりもしたのだけれど、自然な動きで安全なところに蹴り出すなど、舞台度胸もあり、状況判断も的確。
沸かせに沸かせて降りるであろうnotallの後に上がって、しっかり自分たちの空気に換えていた。
(これは石橋の組み方も巧い。)

絶対直球女子!プレイボールズ
野球モチーフのグループなので衣装もユニフォーム然としたもの。
足元はコンバースのバスケットシューズだったので訝しく思ったが、よくよく見ると野球のボールのような赤い糸のステッチが入っていた。
打ったり捕ったり、野球に因んだ楽曲は総じて明るく楽しく、振り付けは体育会系の体力勝負のもの。
グローブやメガホンの小道具も楽しい。
見世物としてきっちり練られているので、アイドル目当ての客のいない野球絡みのイベントでも受け入れて貰えているのだと思う。
オケのレベルが上げ過ぎなのではないかと思うくらい大きく、被せも強めなのだけれど、見世物としての均質さを考えての事だと考えると納得が行く。
前半の〆には相応しく、お祭り気分を盛り上げて降りていた。

長丁場のライブは耳が持たないので、ここで失礼したが、木戸銭以上に愉しむことが出来た。
大箱でのライブではないにしても、長らく別形態イベントは打っており、芸人としての常識もある所為か、開場開演も時間通り。
自らのDJの時間を調整用に確保しつつ、その必要が無いくらいタイムテーブル通りの進行。
仕切りに関しては専業のイベンターよりしっかりしているくらいで、主催者側に起因する不愉快は皆無。
次回開催にも期待したい。 

_ notall定期公演(29.05.05)

前日の昼間に思い出して予約サイトを見たところ、前売りの枠が残っていたので予約して見た。
チケットの販売方法に会場のwallop放送局ならではの決め事が有り、チケット引き換え開始時間(19:20)以降に3階の受付に行き。

1. チケットの自動販売機で、チケット代金と同じ額のものを購入する。
2. 受付に渡して予約番号を申告する。
3. チケットに予約番号を記入してもらう。

これでチケット購入が完了。 
予約番号はそのまま入場順となる。
当日券が出ることもあり、その際は予約番号の手続きは無く、予約者の後からの入場になるとの事。

19:30から21:00までは2階の別室で事前物販。
その後、ライブ会場となる3階のスタジオ前で整列し、21:20ころから整理入場と言う流れ。

鉄道が2路線通っておりバスの便もあるとは言え場末と言えば場末の押上だが、21:20入場なら勤め人でも頑張れば間に合わない事は無いし、ライブが正味一時間だったとしても、22:30ならまだ帰れる。
終演後物販は厳しいが、前倒ししてライブ前にやれば一定時間確保できる。
よく考えられた時間設定。

定員の98人が動員目標(※これを3回連続で達成すると、別の場所で無料イベントが打てるらしい)なので、椅子は片付けられて立ち見のみ。
撮ろうとすると2列目までならまぁ何とかという感じ。

notallは撮りたい層とわいわい盛り上がりたい層が上手く共存しており、統制はされないが一定の秩序はある状態。
前の方に撮る客がいても場は盛り上がっているし、場は盛り上がっていても撮っている客が邪険にされる事も無い。

場内で掛かっていたBGMの音量が上がり、客電が落ちて開演。 出囃子が掛かって手拍子が始まる。
notall目当ての客が集まる主催興行とあって、客とメンバーが分かち合って喜ぶ祝勝会のような雰囲気。
感極まりそうな雰囲気はありつつも、笑顔多めの祝祭空間。

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DSC_9491 posted by (C)2petri2

そもそもが収録用のスタジオなので音響は兎も角照明に関しては厳しいところはあり、着席観覧前提の舞台なので舞台も低い。
ライブ会場としては難しいところは有るのだけれど、本拠地ならではの気安さと使いやすさもあり、今のところは良いバランス。

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DSC_9634 posted by (C)2petri2

ライブはほぼ一時間。 予定調和のアンコールなどは無く、すっきりした構成。
木戸銭も安く(1500円)、ダレ場も無くたっぷり見られる(聴ける)。
対バン形式のライブなどで気になったら、見に来やすい敷居の低いライブだと思う。

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DSC_9689 posted by (C)2petri2

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DSC_9710 posted by (C)2petri2

_ その他の写真

写真を纏めてアップロード。

RSSnotall@バシフェス(29.05.05)
notall定期公演(29.05.05)



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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