かれらはいつも終末の開始である。
−−かれらは、新しい価値を新しい表に書きつる者を十字架につける。
かれらは、おのれのために未来を犠牲にする。
−−かれらは、人間の未来全体を十字架にかける。
善い者たち−−それはつねに終末の開始であったのだ。 ・・・・・
そして、世界傍観者がどんな害をおよぼすにせよ、
善人のおよぼす害こそは、最も害のある害である。
F.W.Nietzche
浅草駅でM田くんと待ち合わせ。 MZ-5を売る為に相場を調べてまわった。 先ず浅草で早田と真美堂とカワマスをチェック。 谷中へ移動して例の店で昼飯。 私はニラレバ炒めと御飯、まっつう君はエビチリと御飯、それから餃子を一人前づつ。
おばちゃんは相変わらず何言ってるんだか少なくとも半分は判らないのだけれどそれはそれで面白いからいい。
ビールの一つも飲みたい気分では有ったが、金も無いので止めておいた。
そのあと、秋葉原に移動してマップカメラ、ニッシン。 新宿へ移動してドイ、マップカメラ、ドロボウ市場。 何処へ行ってもMZ-5は無い。 売れているのだろうか?。
荻窪へ移動してぐだぐだと管を巻いたあと中野へ。 パルテでひとしきり唸って(私が)からフジヤと日東を冷やかす。 結局まとまった数のMZ-5を置いていたのはフジヤのみ。
日東から駅へ戻る途中のラーメン屋で晩飯。 威張る程旨く無い。
つぎの休みが何時になるか判らないまっつぅくんはフジヤにMZ-5を置いていく事を決断。 委託の手続きをして駅への道すがら「手数料を引くと買い取りの方が高くなっちゃうので委託の値段を上げて来ました。」・・・って、ねえ・・・。
金を作るのが目的であって委託に出すってのはあくまでも手段に過ぎないわけで、委託より買い取りの方が実入りが良いならそれに越した事は無いんで、それなら買い取りに変えっちまいましょう。
・・・って事で、一ン日歩き回って市場調査して委託に出した挙げ句に買い取りと言う、ナンとも締まらない結末の一日ではあった。
「既婚」ってのは勿論ネタです。 本気にしないでください。
サイトコンペのレギュレーションをちゃんと決めようと思います。
オフィシャルサイトの情報は古すぎるのでどう取捨選択するか悩んでいます。
久しぶりに家で酒飲んだら疲労が溜まっていたらしく10時過ぎには寝てしまったので、作業は次回更新時に。 これから出勤です。
なんだか持ち直したらしい(苦笑)
予定が立てこんでいる所に新入りは最後の出勤日だてぇのにサボりやがるは、トラブルは重なるはで3時間残業。 流石に疲れたので駅前の定食屋でてんぷら定食(500円也)を食す。 今日は茄子、かき揚げ(玉葱と小海老)、鱚、海老、穴子(1/4)、南瓜のそぼろ餡かけ香の物、味噌汁は豆腐だった。 鱚は日によってメゴチになったりギンポになったりする。 ギンポだと嬉しいのだけれど、なかなかぶち当たらない。 混んでいた所為か、揚げ方がきつかったのだけれど、ネタが良いのでまぁ旨かった。
帰宅してTVをつけるとNHKで「御宿かわせみ」をやっていた。 昔、小野寺昭と真野響子でやっていた奴だ。 今やっている奴は中村橋之助と高島礼子。 見るともなく見ていたらゲスト主役が国分佐智子だったのでそのまま見ていたら、意外にドラマとしての出来が良い。
橋之助がやけに江戸前の良い啖呵を切ると思ったら、春風亭一朝師が裏方に居た。 所作指導も中村又五郎と来ている。 さすがNHK。
これから都内某所で暗室作業、明けて明日は朝っぱら床屋で散髪をしてから爺さんの一周忌法要。 食事会を途中で抜け出してりえくらぶ撮影会(木塚咲/金田千亜季)。 終ってから北関東に移動してなべちゃん邸で一泊。 日曜日は酒田。
前日の東京は26度だかで夏日、それに比べると流石に肌寒い。 駅前で夜行バスを降りたら、丁度市内循環の「るんるんバス」が来たので乗車。 100円。 中町で下車。
少し早すぎたのでまだケルンは開いておらず、五郎兵衛食堂へ行ってみた。 相変わらず言葉の通じにくい爺さんとの判ったような判らないようなやりとりをしつつ、納豆定食を食う。 500円。
ご飯と味噌汁、納豆、焼き魚にお新香。 味噌汁の具は適当な大きさに切った厚揚げと筍、漉してない味噌糟がどろっと沈殿。 焼き魚は鮭の尾っぽに近い部分が大根おろしを添えてデーンと。 お新香は、キムチを「朝鮮漬け」と言った時分に良く有ったような、唐辛子の入った白菜漬け。
大粒の良く粘る納豆でご飯を先ず半分戴いてから焼き魚に取り掛かる。。 鮭も旨い。 味噌汁を啜ってみる、旨い。 合間に白菜漬けに箸を伸ばしてみる。 あー、昔有った有った、こういう漬物、旨い。 綺麗に平らげて外に出た。
ケルンに行ったらもう開いていた。 とりあへずコーヒーを頼むと「お食事は何か召し上がりますか?」と訊かれた。 で、出てきたのがポテトサラダドッグパンに挟んだホットサンド。 これがまた、旨い。
ドッグパンを横に開いてトースターで焼き、辛子の利いたバターを塗って冷たいポテトサラダを挟んだ物なのだけれど、パンの下側は中迄とことんカリッとしており、上ッ側は外カリの中フワ。 かぶりつくと中のポテトサラダは冷たい。 旨かった。
ケルンのご先祖は代々呉服屋で、明暦年間にはもう有ったらしい。 それを先代が料亭に商売換えし、更に大旦那が喫茶店にしたのだそうだ。
戦後、昭和22年頃だったと言っていたが、寺島町(今の東向島)に居た頃、朝からやっていた「キムラヤ」と言う喫茶店に入ってみたら、壁際に肘掛から簡易テーブルが出る椅子が並んでいる。 客はそこでパンを食いながらコーヒーを飲んでいて、 大旦那もコーヒーとパン、パンはキムラヤなので「アンパン」を頼んでみたが、アンパンは無いと言う。 じゃあ何が有るのかと訊くと「皆さん大抵トーストを召し上がります。」 ってんでトーストとコーヒーを頼んでみたらこれが旨い。
これが忘れられなくて、酒田に戻って朝から営業している喫茶店を始めたのだそうな。 以来、朝食はずっとパンらしい。
元呉服屋のこだわりとして、襟無し前開きの唐桟のシャツを愛用していると言っていた。 和服の生地で仕立てたシャツってのも粋で良いものだ。
酒田へ行くたびに、なんだかんだで3杯以上ここでコーヒーを飲んでいる計算になるので、10枚綴りのチケットを買ってみた。 1杯あたり50円安くなる。
しかし、600キロ離れた町の喫茶店のコーヒーチケットを買うってのは、我ながらどうかしている。
日吉町の相馬楼の横の路地へ。 ケルンの大旦那の話によると、相馬楼と香梅咲の間の路地は昔、芸者衆と客が待ち合わせに良く使っていたので、「逢引き横丁」と呼ばれていたそうだ。 もっとも、今では酔客が暗いのを良い事に「しゃー」っとやるので「ションベン横丁」だとか。
撮影会の参加費は2000円なのだけれど、それには商店街の出店の物を食い放題ってのも含まれているので、開演まで飲んだり喰ったり。
日々進化するSHIPは今日も新しい試みをしており、見応えのあるライブ。 花見会場だけあってふりの客も多かった。
晴れた日の外で撮るのは久しぶりなので、手拍子もなにもせず黙々と撮影に勤しんだ。
花見会場の日和山公園は人出が物凄かったので、道路を挟んだ日枝神社の境内森の公園で撮影開始。 花もあり、木漏れ日で光線も柔らかく撮りやすい。 カメラの七桜の人がトロ箱の蓋で作った即席レフ(ちゃんと表は白、裏は銀になっている)を用意してくれたので非常に助かった。
撮影慣れしている客がメンバーそれぞれに一人は付いていたので、その客がその場を仕切りつつ撮影するのは前回と同じだったが、会場が広すぎて一度一人に付いてしまうと他へ行かれないのが辛い所。
日和山公園の端のほうの花見客が少ない所へ移動して更に撮影。 ここでも撮影場所がばらけてしまって大変だった。
更に酒田港へ移動したのだけれど、これは完全に蛇足だった。 全く日陰が無いところで長時間女の子を立たせるのは良くないし、潮風に当てつづけるのも更に良くない。 風が吹きっぱなしなので、髪の毛も見る間にベタついて来るし、乱れるしで写真にならない。 光線がきつく、太陽の位置も低いので眩しくて順光では撮れないし、逆光位置だとレフを当てても光量が追いつかない。 こういうことは日記に書く前に現場で言うべきなのだが、撮るだけ・目の前の現場を仕切るだけで精一杯で、ここまで考える余裕が全く無かった。 関係各位にこの場を借りてお詫び申し上げたい。
次回からは機材を整理し、当日までの予定も無理の無い物にして、余裕を持ってイベントに臨みたい。
一時期よりは落ち着いてきたのだけれど、まだ安定せず、今日も遅延、また遅延。
帰宅したら九時過ぎ。
仏壇のさとうさんで大根菜をいただいた。 今日はこれで菜飯を炊こうと思っていたのだけれど、上記の理由で明日に持ち越し。
とりあへず作り方を書いておく。 参考にしたのは池波正太郎の「剣客商売包丁ごよみ」の六月の項、以下引用
材料 大根の葉 米 醤油(米2合におたま半杯) 塩少々
大根の葉を洗い、葉っぱをそろえてみじん切りにする。御飯が炊き上がる間際に醤油と塩少々を入れ、その上に大根の葉をのせる。 よく蒸らしてからかき混ぜること。
引用終わり。
私は醤油は入れず、酒と塩で薄く味付けをして炊こうと思っている。
マクラに決まり文句のある噺家と言うと
「今日は朝からあいにくの・・・水曜日でございまして」
「大きい事を言うようですが春風亭柳昇と言えば、今や日本で・・・私一人でございます。」
の柳昇師匠が思い浮かぶが、文朝師匠にも
「歳をとると時の流れが速く感じられますね。 マッカーサーが来たと思ったらもう6月ですよ」
ってのが有って、私は好きでした。
まだ63歳。 志ん朝師と言い、早すぎる。
月刊カメラマンの表紙が南野陽子。 山内順仁が秘術を尽くして撮っているとは言え、ここまで劣化していないのには驚く。
日露戦争の時、何が一番大変だったか訊かれた大山巌は
「知っている事を知らない振りをする事だ。」
と答えたと言う(言い回しはうろ覚え)。
自戒したい。
Aチームの新セットリストお披露目公演が終了。 Kチームの通常公演が始まる。
Aチームが四ヶ月間の公演期間に積み上げたもの、更にその上に積み上げた二週間分の虎の穴生活で培われたものを客に見せ付けた後でKチームの公演が(集客も含め)どう変わって行くのか、興味は尽きない。
書いた日記がとんだので簡単に。
Aチームは宇佐美がいないので何処を見ていいんだか判らず、なんとも落ち着かなかったが、Kチームは見るところが決まっているから楽だ。 例によって秋元と大島を中心に観覧。 他に見るところが無いとも言える。
秋元と大島と宮澤は良かった。 増田・松原のユニゾンは、安田祥子・由紀さおり姉妹みたいで良い。
大島ひとり無人の野を行く感じ。 秋元の動きに情緒が出てきている。 日々進化しているのはこの人くらいか。 「パワフルで力強いダンスを見て下さい!!」てな感じの自己紹介MCに苦笑。 いい奴なんだと思う。
全体を見渡すと頭を抱えてへたり込む場面も無いではないが、軽々にネガティブな事も書けないので後日追記。
日々更新されている宇佐美友紀☆公式ブログ。
アイドル商売さらりと辞めて、次へ向けて生きているのが言葉の端々から感じられる。
「あたし本当にアイドルだったんだねぇ。。」
憧憬の対象たる「偶像」と言う意味においては、これまでもこれからもアイドルです。
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戸島花さん、ガンダーラとか図書委員とかアルカイックとか夢の無い化粧の巧さとか、これまで好き放題の事を書き散らかしてしまい、大変申し訳なく・・・。
日々、慙愧であります。
そんな戸島さんの粋な計らいで、4/17の戸島さんの担当日に秋元才加登場。
戸島花と言う人はブログや動画日誌での他メンバーの取り上げ方が実に面白い。
これはお世辞では無い。
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軍配はチームPBに上がったようだ。
掘り出して競わせる企画ってのは面白かったが、かつては内容を確認せずに指名買い出来た週刊プレイボーイと言う雑誌の質の低下を形として見せられたのは実に哀しいことであった。
チームPBを含めてAKB48に裂かれた紙幅そのものは大きかったが、何の工夫も見られないメンバーを切り身にして並べるだけの刺身にすらなっていないグラビアや、見て来たような嘘を並べた好い加減な上にも好い加減なブレイク・ヒストリー。
前田敦子のグラビアに神保町決戦の応募券を付けたり、企画意図から外れた勝つための暴走も見苦しかった。
小峯が居た頃のかつてのプレイボーイは、大人気なくは無かったけれど、少なくともここまで子供染みては居なかったように思う。
元々人気のある連中を並べて勝ちは得たものの、この連中の魅力をどこまで掘り下げて読者に提示できたのかも甚だ疑問。
逆にチームYJの側は定期で取れるのがモノクロ1ページのみ、あとはなんとか少ないカラーページに押し込むくらいで、分量としては物足りなかったが、メンバー一人ひとりの魅力を引き出し掘り下げて分かりやすく提示してくれたし、それがメンバーの自信にもなったのではないかと思う。
今ねちねちコツコツとレビューを書いている「AKB48 わがままガールフレンド」の中でも、選抜常連の連中を喰う勢いで、峯岸や北原が輝きを放っている。
今泉佑唯・小林由依・平手友梨奈(欅坂46)
表紙と巻頭グラビア12ページ13カット、うち見開き1か所。 撮影はサトウノブタカ。
三人で撮ったカットと一人2ページ2カットずつで構成。 三人で撮ったカットは小林と今泉を脇侍にした三尊形式。 平手の上背が拳半分ほど大きく、実にバランスが良い。
小林と今泉は真っ直ぐおろすか軽くうねらせるか程度のアレンジに止めているが、平手友梨奈は編み込んだり前髪の分け目を変えたり三態。 ちょっと弄るとガラリ印象が変わる。
眉尻が少し下がっているので、隠すと意志が強そうに、出すと心細げになり、「撰ばれてあることの恍惚と不安」を象徴するかのよう。
小林と今泉が居てこそ成り立つ三幅対。
鈴木美愉・渡辺梨加(欅坂46)
10ページ12カット、撮影は西條彰仁。 一人2ページ2カットずつ、残りは二人で。
洋館の中と庭での撮影。 強い光を直接当てずに撮っているので、総じて柔らかな表情。
表情の変化は少ないのだけれど、その分造形美は素直に切り取れている。
伊藤万理華(乃木坂46)
探偵と依頼者の少女の二役を演じる10ページ10カット、見開き2か所。 撮影は佐藤裕之。
2か所ある見開きでは合成して二人の伊藤万理華が向き合う。
視線と意識の何れかだけを向ける事も出来るし、外す事も出来て、カメラに対して正面も切れる。
空恐ろしい選抜の三列目。
高山一実(乃木坂46)
10ページ9カット、見開き1か所。 撮影は西村康。
ミニ丈のニットワンピースでガーリィに、デニムのショートパンツと襟ぐりの広いTシャツに刺繍の無いスカジャンと言った趣のものを羽織ったカットを中心にボーイッシュに。
表情を作らずにカメラと向き合う戸惑いが出たような表情が良い。
3ページ目の光が柔らかく廻り過ぎて顔の立体感が希薄なカット。 顎に添えた人差し指とそこに連なる右手の醸し出す ennui な表情に唸る。
このカットに限らず、高山一実は手の作る表情が美しい。
川本紗矢(AKB48)
9ページ10カット、撮影は佐藤裕之。
擦れること狎れることなく、カメラと自然に向き合えるようになっている。
意味があるような無いような腕や指の絡みが、写真に奥行きを持たせている。
カーディガンやセーター越しに出る身体の線を斜めや背後からの光で描き出したカットが美しく、冬らしいグラビアに仕上がっている。
後藤萌咲(SKE48)
8ページ10カット、撮影は長野博文。
長野博文の毒気に中てられてか怯えたような表情や笑顔になり切れずに開けた口を歪めたようなカットも散見される。
引きのカットは然程悪くないので、撮られ慣れていないのが災いしたのだと思う。
5ページ目は辛うじて良い。
中井りか・荻野由佳(NGT48)
8ページ11カット、撮影は門嶋淳矢。
雪の降り積む屋外でセーラー服、壁も床も白いスタジオで水着の二本立て。
丸顔の中井と瓜実顔の荻野。
水着と部屋着のパーカー、バスケットシューズを、中井は暖色、荻野は寒色で纏めた対比の妙。
冬の新潟の鉛色の空から差す光を廻したような屋内撮影分のライティングも相まって、季節感が上手く出ている。
長濱ねる(けやき坂46)
10ページ10カット、撮影は長野博文。
背後からの光で起こしたハレーションをアクセントにしたり、ハイキーに飛ばしたり、白ずくめのスタジオで撮ったり、如何にも長野らしい10カット。
上手く撮られてくれており、破綻は無いのだけれど自己模倣の陥穽に落ちていると言うか、定石通りで面白味は薄い。
松野莉奈(私立恵比寿中学)
7ページ11カット、撮影は河西遼。
彩度を落としてハイキーに。 こう言う撮り方だと諸々雑になるカメラマンが多いが、ピントや深度、露出は丁寧で且つ適切。 構図を切るセンスも良い。
撮られる側も肚が据わっていて、カメラときっちり向き合えている。
大当たり。
植村あかり・工藤遥・矢島舞美・宮本佳林・佐々木莉佳子(ハロープロジェクト)
8ページ7カット、見開き1か所。 撮影は佐藤裕之。
集合で2カット、あとは光を強く当てて背景紙の前で 一人1ページ1カットずつ。
まぁ、詰まらない。 カメラマンの仕事以外の部分がどうしようもない。
既存誌の増刊と言う体際の物も多いが、グラビア誌も増えてきた。 顔付けの面白かった物をサルベージ。
中井りか
巻頭10ページ18カット、撮影は藤代貴則。
撮影者のクレジットが胡麻粒のように小さい事からも、この本に於ける写真と言うものの扱いが窺い知れる。
カメラマンも編集者も「首切り」「串刺し」と言った人物を撮る上での禁忌に無頓着。 被写体とは或る程度向き合えているが、画面全体に神経が行っていない。
ヘアメイクもスタイリストも仕事は出来ているので、編集者にどんな絵でどんな物語を紡ぐかのイメージが出来ていない、カメラマンに伝えられていない、もしくは丸投げ、と言う事なのであろう。
ページ毎に色味もバラバラ。 グラビア誌を作るだけの力量がそもそも無いようでもある。
中井りかは静止画になると、その妖しげな魅力が引き出されない憾みがある。 一寸勿体ない。
違う媒体でお目に掛かりたい。
北原里英
8ページ13カット、こちらも撮影は藤代貴則。
「首切り」「串刺し」の写真がちらほら。 画面を構成する線のうち、手前に来ているものは見えていて、構図に生かしたりも出来ているが被写体より奥にあるものについては丸で見えていない。
悪くない構図だと今度はレタッチが左官屋。 漆喰で塗り固めたアイドルなんざ、ゾッとしない。
北原の撮られ方、こちらは出来ている。 一時期は表情もポーズも硬く強張っているようなところもあったが、大きな器を任せられて肚が据わったのか、カメラと上手く向き合えている。
違う媒体でお目に掛かりたい。
本間日陽
8ページ12カット、やはり撮影は藤代貴則。
人生照る日もあれば曇る日もある。 ちゃんと撮って貰える機会もまたあるだろう。
5ページ目、窓際で伏し目がちなカット。 これだけは良く撮れている。
違う媒体でお目に掛かりたい。
柏木由紀
7ページあるインタビューの中に5カット、撮影は桑島智輝。
色々有って住み替え(兼任だが)をしたうらぶれ感のようなものが髪や肌に出てしまうのを糊塗せずに写し取りつつ、きちんと絵にもしている。
最後の見開きのカット、今の柏木の、それでもゾクリとさせられるところを掬い取っている。
違う媒体でお目に掛かりたい。
高倉萌香
4ページ7カット、撮影は大石隼士。
背景を描く線に貫かれているカットはあるのだけれど、正中線を外していたり、目の高さに通していたり、気にならないようにする工夫がなされている。
構図も悪くない、表情も良い、レタッチの拙さが画竜点睛だが、差し引きでプラス。
違う媒体でお目に掛かりたい。
村雲颯香
4ページ8カット、撮影は大石隼士。
正面からより心持ち斜めから撮ると映える。 撮られ慣れていない硬さはあるが、そこで無理をさせずに撮ったのが良かった。
違う媒体でお目に掛かりたい。
金子理江
4ページ6カット、撮影はM.キセキ。
写真そのものは悪くないのであるが、それを雑誌として生かし切れていない。
違う媒体でお目に掛かりたい。
黒宮れい
4ページ6カット、撮影はM.キセキ。
こちらも同じく。 この二人の一筋縄ではいかない部分を活写できてはいる。 それを生かせてはいない。
違う媒体でお目に掛かりたい。
上西恵×藤江れいな
インタビュー込みで11ページ9カット、撮影は山内洋枝。
インタビューに添える為の写真。 それ以上でも以下でもない。
違う媒体でお目に掛かりたい。
吉田朱里
10ページ19カット、うち見開き1か所、撮影はLUCKMAN。
撮られ慣れていて見せ方も巧い。 商売用の見せたい自分しかカメラの前には晒さない退屈さはあるが、吉田朱里を支持する層はこれで良いのだろうし、そこに特化してセルフプロデュースでなんとかしたからこそ、一旦底まで沈んでも浮かび上がって来た分けでり、これはこれで良い。
違う媒体でお目に掛かりたい。
しかし、巻末グラビアに一番力が入っていると言うのも解せない。
総評
酷い出来だった。 これで1389円と言うのは費用対効果が悪すぎる。 二度と買わないとは言わないが、指名買いは出来ない。
角川の編集能力の低下、雑誌造りを担える人材の枯渇が如実に表れた一冊。
写真にも印刷にも紙にも金を掛けないグラビア誌は、やはり碌なものにならない。
山口真帆
巻頭6ページ12カット、撮影はHIROKAZU。
佇まいに色気はあるが、いざ水着になってみると、体型には特筆すべきものが無い。
そこを仕草と表情で魔法に掛けて、見る者を誑かす。 尻尾が何本あるか定かではないが、ただの狐ではなさそう。
水着になると硬さも見られるが、その硬さが切迫感を醸していて訴求力が有り、服を着ているカットは目で殺しに来る。
水着映えしないが故に水着映えする、なんとも妖しく、不思議な12カット。
松川菜々花
巻末5ページ14カット、撮影はTakeo Dec.
表情が諧調に乏しく、ほぼ全カット歯見せ笑顔。
写真の選択や配置にも首を傾げざるを得ないところが有るにしても、被写体として退屈。
# ひろてぃー [作ってみました。駄作なので何とでも言って下さい。 http://home10.highway.ne.jp/renaz..]
# MULTi [ページのギャラリーにある、写真を1つお借りしたいのですが。(笑)]
# Dwightsa [buy zithromax z-pak <a href=http://dstvmediasales.com/sit..]