りえくらぶ撮影会 理由:客がガツガツしていないので撮りやすい。
フェニックス 理由:スタッフが写真の事を良く判っている。
2人とも見事に性格・振る舞いが違うので撮る側としては非常に面白い。 佐藤さんは1対多のコミュニケーションに長けていて、客あしらいが非常に上手く、各撮影者にほぼ均等に目線や表情を配る。 木塚くんの方は1対1のコミュニケーションを撮影者それぞれと細やかに取るような感じ。 佐藤さんは「陽」で笑顔に華があるのに対し、木塚くんは「陰」で憂い顔に妙がある。 佐藤さんが真顔になったり木塚くんがお茶目な顔をしたりもするのだけれど、基本的な部分は変わらないように思う。 2人でバランスが取れていて良いコンビだと思うし、2人ともプロとしての仕事をきちんとしている所にも好感が持てる。
「役者は歌って踊れてナンボだ」と誰だか忘れたけどそんなような事を言っている人がいたのだけれど、歌と踊りが必須で更に演技もしっかり出来なきゃいけない現場にいる為か、動きも表情も格段に良くなっていて驚いた。 ポーズや表情のバリエーションも増えて、「ああしてこうして」ではなく流れを作って自然に動いていた。 頭のてっぺんから爪先まで神経が行き届いて、ポーズに柔らかい線が出ていたのも良かった。 只、真顔・憂い顔が増えたため私は大喜びだったのだけれど、笑顔を撮りたい人はチト消化不良だった様子。 ポーズの方も月蝕っぽい怪しさが醸し出されていて私は満足したのだけれど、普通にかわいい写真を撮りたい人は困ったかもしれない。
とは言え、撮る側から「笑って」とか「かくかくしかじかのポーズで」と指示が出ればそれに沿うように動いてくれるから、モデルとコミュニケーションを取れる人は撮りたい写真を撮れていたようなので問題は無かったと思う。
木塚くんはこの先も機会があれば可能な限り撮って行きたい。
現地へ行ってからRTSIIの電池が切れている事に気付いた。 しょうがないのでフジカST605を露出の基準にする事にした。 サブでライカD-III+ズマリット50mm/f1.5とペトリV2+コムラー24mm/f3.5. ブローニーはローライコード(トリオター75mm/f3.8付)とプラウベル・ロールOP(アンチコマー75mm/f2.8付)。 フジカにはオートタクマー35mm/f2.3、EBCフジノン55mm/f1.8、ジュピター9 85mm/f2、スーパータクマー105mm/f2.8.
今回は参加者が多かったので広角はあまり使えず、望遠中心になってしまった。
理容組合のイベントだったらしい。 R−17の他はR&Bの女の人とナントカジャズダンススクールの人達が出演。 便所で用を足して戻ってきたらジャズダンススクールの人たちの群舞が始まっていた。 これにはゲンナリ。
漸くR−17が出てきてMCを交えて2曲。 思っていたより格段にちゃんとしていた。 左側の大塚さんが良い感じ。 2曲目はモモーイ(生きてる方)作詞作曲の「いちごいちえ」(くしよし)だったのだけれど、こう言うオリジナルが知られてなくてとっつきやすい曲ってのはヲタ以外の民間人には借り物に聞えないだろう。 こう言うイベントには良い選曲だと思う。
R−17が引っ込むと再びジャズダンススクールの連中の学芸会。 踊りが下手って訳ではないのだけれど、身内以外にどう見せるかってのをまるで考えていない独り善がりな構成でゲンナリ。 ジャズダンススクールのスタッフはちゃんと踊れているかには感心があるようだったけど、一般の客がどんな受け取り方をしているかには興味が無いらしかった。 そう言う風にやるなら閉じた環境で内覧会でも発表会でもやってくれ。
串揚げ喰い放題のために立川へ移動。 イベント抜きでこれのみに参加した人が2人。 そのうちの1人である次元堂先生は今日も不可解な言動と措置入院一歩手前の行動。 今日一番面白かったのは次元堂。
行かれなくなった友人の代わりに外苑へ。
ベルコモンズの隣の立ち食いそばで腹拵えをしてから日本青年館に向かう。 このベルコモンズの隣の立ち食い、立ち食いにしては少々値が張るが、なかなか旨い。 刻み生揚げのトッピングがお勧め。
閑話休題、日本青年館。 本多芸能のいつもの面子が背広を着ていて驚く。 冥途の土産にパンフレットなぞ買ってみる。 開演まで仲間とぐだぐだ時間潰し。
昨日は開演がかなり押したらしいが、今日はほぼ定刻にスタート。 AKB48劇場名物の太い二本の柱を模したハリボテが視界を塞いでいるが、曲の途中で左右にはけて行く演出。
下手側三列目だったので、ホールにしては距離も近くで、且つスピーカーで視野がケラレないギリギリの位置だったので細かいところまでよく見えた。
今日のマチネはユニット曲をやる面子を弄る「シャッフル公演」だったので、変わった面子で演るのを見られた反面、ただでさえ出番の少ない面子から更に出番を奪う結果となり、出る面子が偏りすぎて冗長。
「クラスメイト」では、半年振りにこの曲を歌う中西を見る。 あの頃は平和だった・・・。
「あなたとクリスマスイブ」は増田と大江。 キーボードの弾き語りは無しで、階段に座った大江の横に増田が立つ形。 大江の歌が聴けたのは良かった。 上手い。
秋元、宮澤、篠田で「キスはダメよ」。 大迫力。
「星の温度」では、シャッフルと銘打っている割にオリジナルのオリジナルである板野が出てきたが、これは良かった。
チームAとチームKの2nd以降の曲に関してはそれぞれ相手チームの曲を。
「投げキッスで撃ち落とせ」はチームKで。 河西がド嵌りで良かった。
「Blue rose」はチームAで。 峯岸は何を演っても水準以上の出来になる。 小嶋がおっかなびっくりマイクスタンドを蹴っていたのが微笑ましかった。
「Bird」は増田メインで、後に白い大堀と黒い野呂。 野呂がこう言うピッチピチの衣装を着ても「罰ゲーム感」を漂わせなくなった。 動きにキレが有るし、表情も柔らかく、堂々としているからだと思う。
「禁じられた2人」は大島パートを高橋、河西パートを中西。 声量に差のある2人を並べても不自然に聴こえないで且つ「生っぽさ」もある音作りに驚く。 高橋は声量を持て余している感はあるものの、音域の広さと歌の上手さは頭抜けている。 ただ、大島と比べてしまうと少々情緒に欠ける恨みがある。 声量は無いが、中西の歌は儚げで好きだ。 科白部分は「前略おふくろ様」みたいだったが。
「渚のCHERRY」はチームKの小野メインで、後に奥、早野、松原。 奥の動きが大人びてきた。
「ガラスのI LOVE YOU」は高橋パートに大島(優)。 チームAに代演で出たときに難しかった曲としてこれを挙げていたのを思い出した。 小林は何をやっても小林の色が濃く出る。
「雨の動物園」は、ライオンの着ぐるみ衣装の松原パートに「動物に例えるとライオン」の戸島。 この人は楽しいと口角筋が締まるので、楽しんで演っていたのだと思われる。
増田メインで科白部分が大阪弁になった「小池」。 この人も器用に何でもこなす。 この「シャッフル公演」で出番が多いのも頷ける。
「転がる石になれ」をチームAでやっていたが、これは興醒めだった。
ここでMCが挟まり、「13曲続けて聴いて頂きました。」ってんで驚く。 ここからまだまだ続く。
「制服が邪魔をする」の衣装のスカート部分が変わっていて訝しく思ったが、「涙売りの少女」と「Virgin love」を挟んで「シンデレラは騙されない」が来て、フラメンコ風の非対称のスカートであった事に気付く。 MCで一呼吸置いてから井上ヨシマサで押す構成は上手い。 横の方にいた井上ヨシマサ原理主義の友人も満面の笑顔で踊り狂っていた。
佐藤由加理の訥々とした、一言々々を噛み締めるような挨拶で〆。 この人が長く喋るのは珍しいが、良い人選だと思った。
最後に「青空のそばにいて」を「PARTYが始まるよ」で着ていたものを思わせる色使いの新しい衣装で。 温故知新。
アンコールは「スカート、ひらり」→「桜の花びらたち→「AKB48」。 このあたりの構成も上手い。
程よく盛り上がったところで一旦掃けて暗転。 ダブルアンコールはコールリーダー気取りが音頭を取るまでも無く、会場の其処此処から自然に拍手が始まった。 明転して「会いたかった」。 選抜メンバーが先ず出てきて、残りの16人が後から出てくる構成。 劇場と同じように手を振りながら上手下手に掃けて終演。 マチネは良い気分で終われた。
友人がチケットを余らせていたので譲っていただいて観る事が出來た。
入場後、ロビーの奥で宇佐美友紀を見かける。 元気かどうかは判らなかったが、窶れ果てては居なかったのでとりあへず安心した。
席は後から5列目くらいだったが、通路際ということで視界も良く、全体を見渡して観る事が出來た。 感謝。
ソワレは通常公演なので、セットリストは同じながら演る面子が違う。
折井と星野の「あなたとクリスマスイブ」を観ることが出來たのは嬉しかった。 AKB48の凡ての曲の中でも、この曲が一番好きだ。 あと何回見られるだろうか?
「キスはダメよ」の峯岸は相変わらず凄いが、板野の動きが柔らかくなっていて驚く。 机と椅子の並べられた、ライトの当たらない後の方で、曲にあわせて踊ってみせる浦野が哀しくも美しかった。
「星の温度」。 何故秋元に演らせない。
「渚のCHERRY」は間奏部分の名物だった「峯岸センセイの下克上コーナー」が無かった。 成り上がったからもういいのか?。
「小池」は例によって篠田メインだが、オーバーエイジ枠を中心に後を固めていたので折井や星野や浦野をたっぷり見られた。
「転がる石になれ」はチームKで。 やはりこうでないと。
ここから先はマチネと同じ構成で同じ感想。現時点で出来る事は凡て盛り込んだ感じで、良いコンサートでは有ったと思うが、やはり劇場で見たい。 二時間半にも及ぶコンサートのレッスンをしながら通常公演もこなしてきたメンバー各位には敬意を表したい。
自己紹介が楽しい。
マチネ→「永遠の17歳、星野みちるです。」「あ、間違えた。 夢見るスター星野みちるです。」
ソワレ→「よく年齢不詳だと言われます。 星野みちる17歳です。」
言い切って訂正しないままニコニコと終了。
終演後に劇場支配人戸賀崎氏より組替えについての発表。
1) 現在のチームAとチームKに、12月からチームBが加わる。
2) 新年度からは「ばら組」と「ゆり組」に分けて公演を行なう。
3) ばら組=秋元才加、今井優、浦野一美、大島麻衣、大堀恵、小野恵令奈、
折井あゆみ、河西智美、小嶋陽菜、小林香菜、駒谷仁美、高橋みなみ、
野呂佳代、平嶋夏海、増山加弥乃、松原夏海、峯岸みなみ、渡邊志穂。
4) ゆり組=板野友美、梅田彩佳、大江朝美、大島優子、奥真奈美、川崎希、
佐藤夏希、佐藤由加理、篠田麻里子、高田彩奈、戸島花、中西里菜、
成田梨紗、早野薫、星野みちる、前田敦子、増田有華、宮澤佐江。
戸賀崎氏が中西を読み飛ばしたまま発表を続けてしまい、最後に中西が残って漸く気が付くハプニング。
中西は泣きそうな顔をしていた。 惨い。(※実際泣いていたらしい。)
メンバーもその場で知らされたのか、抱き合って喜ぶ者、泣き出す者、呆然とする者悲喜交々。
客の方もあまりの事に笑うに笑えず、泣くに泣けない複雑怪奇な表情で会場を後にしていた。
メールが当たったんで昼頃に秋葉原。 握手会の所為か夜から売れて、昼は10時に来て鼻毛抜いてても買えたらしい。
松岡の代役が入る為か、リハーサルは長目で、12時を廻っても未だ続いていた。
入場抽選はまぁそれなりに悪く、下手ブロックの片隅へ。
「嘆きのフィギュア」は左右の移動があるので然程気にならなかったが、「涙の湘南」になったら浦野だけでなく井上すら見えない。 これは誤算だった。
身を乗り出せば影くらいは見えなくも無いが、そこまでやるのも大人気無い。
昨日は爆発コントみたような髪型だった柏木。 今日は鬢の辺りをピンで始末したストレート。 これは良かった。
片山は今日もゆる巻きにしたポニーテール。
いつも編み込み二つ縛りか編み込みストレート(あれはアレで良かったが)。 髪が細くて変化が付け難くかったの所為か少々変化に乏しすぎる気がしていたが、このポニーテールは成功だと思う。
或る日突然変わった訳ではなく、私が見ていなかっただけで元々良かったのかもしれないが、ここのところ柏木が実に面白い。 久しく見ていないが中西がそうであったように、劇場の隅々まで何かを届けようとする強い意志が感じられる。 これはカフェで見ていても、恐らくモニター越しに伝わると思う。
「会いたかった」で走りこんで来た中に際立って黒いのが居てあっけにとられたが、それが松岡の代役の渡辺茉莉絵。 黒い黒いと言われてきた仲川より黒い。 明らかに人工的に焼いた、仲川とは真逆の不健康な黒さ。 黒より黒い黒。
自己紹介で名前が明らかになると、劇場の其処此処から「マリエックス」の声。
AKB48劇場はジャンプ禁止です。 お間違いの無いよう、宜しくお願いします。
これまで研究生には感心させられる事が多かったが、この「第三のワタナベ」はいただけなかった。 準備期間の長短は有って、いきなり入って一と公演丸々遣るのも大変だとは思うが、振りは小さくてあやふやで小さく纏まった感じ。 移動してもぶつかる事暫し。
パフォーマンスの拙さの割に世馴れたMCが鼻に付く。
まぁこの辺は「良し悪し」より私の嗜好による「好き嫌い」に係ってくる部分だし、浦野が「ニュータイプだ」と言っていたように、これ迄のAKB48には無かった種類なので、食いつく人は居ると思う。 全否定はしない。
自己紹介のお題は「帰ってたら先ずすること」
「家の鍵を締める」と言う早乙女。 劇場公演を終えて帰宅すると家族は既に寝ているらしい。 遠距離通勤お疲れ様です。
母親に今日有った出来事を報告する、と平嶋。
こう言うところからも平嶋が真っ直ぐ育っている事を感じる。
「柏木ちゃんにメールを打とうとしてやめる」「いつも苛めちゃうけど、好きなんですよ」と多田。 それを頷きながら聞く柏木。
受けると思った話が滑って「ありゃシーンとなっちゃった」と狼狽える片山。
「恋のPLAN」の後の間繋ぎは渡辺茉莉絵への質問。
「何でそんなに黒いのか」「サーフィンでもやっているのか」と訊く井上。
元々は白いが、顔色が悪く見えるので焼いている、と普通に説明する渡辺茉莉絵。
これが伏線となる。
「背中から抱きしめて」は柏木を目で追ってみる。 歌う表情が良くなって居る事に驚く。
松岡が休みで無しだろうと思っていた「リオの革命」の英語科白部分は浦野が。
母音の強いパングリッシュみたいな発音だが、浦野らしく、過剰な感情が篭っているのが面白い。
「リオの革命」→「JESUS」の流れで、明らかに振りが違うのが居て、ふと見ると渡辺茉莉絵。 良くも悪くも目立つ。
「スカート、ひらり」着替え待ちで、再び渡辺茉莉絵への質問。 …と言うか、風紀委員の浦野さまによる査問会。
身も蓋も無い事を矢継ぎ早に訊く浦野。
「それはさっき奈瑠が訊いた」と井上が口を挟んでも構わず続けたのは根多を仕込んだかららしく、「何故黒いのか」「何故茶髪なのか」「耳たぶの絆創膏は何か」。 何を訊かれても渡辺茉莉絵は「ちょい強めで」
同じ研究生って事でか話を振られた佐伯は「私はちょい弱めなんです」
佐伯の株は上がった。
川崎駅前のショッピングモール、ラゾーナ川崎の5階にある「プラザソル」にて、ヒロセプロジェクト・第13回目公演『キミと星空に未来を描いた日』を観覧。 客席も舞台も、奥行きはあまり無いが幅は有る、思ったよりしっかりした劇場。
全席自由だったが、私が好んで座る舞台も客席も見渡せる席は例によって不人気で、あらかた埋まった中でもぽっかり空いていた。
裏にいる裏方はどうだか判らないが、場内整理や物販などに携わる、表に出る裏方は総じて若い。 場内を廻る物販や膝送りのお願いなどで押しが弱いところはあったが、仕事そのものはきちんとしていて悪く手馴れたところが無く、好感が持てた。
客層はキャストの父母や家族、この送り手の固定客と思しき筋、そして客演のジュニアアイドルやプレアイドルの客など種々雑多。 センターブロックの最前列と二列目は子供用になっていたが、その後ろにズラリ雁首を並べるアイドル方面と思われる出席確認強要系田舎大尽客。
この手合いが早くから並んで最前列に陣取る為に、後ろに座った子供が見えないと言う御意見が寄せられ、対策として子供席が作られた由。 良い対応だと思う。
山田渚の初舞台と言う事で観に行った訳だが、そのあたりを抜きにしても芝居として面白かった。
キャストはアイドルからミュージカル系子役から叩き上げの役者まで多岐に渡り、ダンスや演技のレベルもバラバラ。 出来る人は出来る人なりに、出来ない人は出来ない人なりに、それぞれの懊悩や苛立ちを抱えて稽古を続けて来たのではないかと終演後の挨拶からも窺い知れたが、それを上手く纏めて客前に出して来ている。
張られた伏線も丁寧に回収され、多少強引なところはあるが無理の無い展開と結末。
以前上演した芝居の世界を敷衍しつつ、身分で雁字搦めになった社会の改革を試みる下層階級出身者が絶望からクーデターを企図していくさまとそれを鎮める為に異世界から召喚された主人公の活躍を縦糸に、孤児院の子供たちを中心としたその世界の人々の人間模様を横糸に物語は進み、クーデターの芽は未然に摘み取られて一滴の血も流れず、誰も死なない(捕まらない)玉虫色の結末にはなっているが、社会の変革ではなく個々人の意識を強く高く持つことで未来を切り開こうと言うメッセージは、こんな世の中だからこそ胸を打つ。
劇中で使われる曲も凝っていて、孤児院の子供たちが歌い踊る曲はアコーディオン、祭りのクライマックスの群舞の曲はパイプオルガン、奏でる楽器で身分と階級を暗示。
山田渚は宮廷女官三姉妹の一人で、台詞もそれなりにある役。 上手いとまでは言えないが役には成れていたと言うか、役の人生を生きていた。
芝居が詰まらなかったら山田渚だけ見ていようと思ったのだけれど、思いの外芝居そのものが面白く、珍しく没入して観てしまったので山田渚に限って書くことはあまり無い。
それは芝居の中の役としてきちんと機能していたと言う事でも有り、実に上手く廻した芝居だった。
脚本、配役まで含めた演出、音楽、照明や音響。 裏方の仕事もしっかりしていて不快なところは一つも無い。
終演後に劇中曲で構成したライブ。
樂日と言う事でAチームBチーム取り混ぜて全員出演。 Aチームの岡崎みさとも見る事が出来た。
山田渚は上手側に行きっぱなしだったので碌すっぽ見えなかったが、下手側に来た岡崎みさとが凄かった。
バケツやモップ、雑巾などを持って歌い踊る曲があるのだけれど、岡崎みさとが振り回すとボロ雑巾もレースのハンケチの如くふわりひらりと翻る。
人を押しのけて前に出るような振る舞いはしないのだけれど、飲まれた人波の中でも目を惹く。
山田渚も同じように人波に飲まれがちなのであるが、こちらはくっきりした動きでそれと判る。
この二人の群衆の中での突出の仕方も面白かった。
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