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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2009-03-06 低気圧ガール [長年日記]

_ Club 333 Night View DJ(DJ:折井あゆみ 2/27)

マレーシアから来たと思われる団体さんがぞろぞろ。
がつがつ観光せず、何となくおおらかでのんびりした感じ。

雲が低く垂れこめて雨模様。 レインボーブリッジの橋脚すら霞んで見える。

この冬一番の冷え込みとかで、タワーに来る人の服装も真冬に逆戻り。 コートやダウンジャケットをクローゼットから引っ張り出したらしく、展望台の中には防虫剤の臭いが漂う。

団体さんが通り過ぎた後は妙に寂しく、景色の見えないこ日にタワーに登る向きも少ないと見えて、展望台内は閑散。 日本語の読み書きが出来る人は更に少なく、ジュークボックスリクエストの集まりも捗々しくない様子。
八時過ぎに突然人だかりが出来てわらわらと書いていったが、人は誰かが書いていると釣られて書いて行くものらしい。 結局八時半に締め切り。

今週も八時にライトアップがダイヤモンドヴェールに切り替わり、展望台内もふっと仄暗く。
景色の見え方も、微妙に変わる。

バレンタインデーと言うものをすっかり忘れていて、前日に思い出した折井。 一週間遅れで手作りのチョコブッフェをスタッフに配ったとの事。
「ハート形がいびつなのが却って手作り感が出ていて良かった」とDJミズノ氏。 むくれる折井

「逆チョコが話題になっているけど、一つも貰えなかった」と折井。 ミズノ氏に向かって左手を突き出す折井。 うろたえるミズノ氏。

カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナー。
「今日は一寸寒くないですか?」とホットミルクを頼む折井。
ミズノ:「『今日は』って、いつもじゃないですか」
オリイ:「好きなんですよ」

このあたりの遣り取りも楽しい。

_ Club 333 Night View DJ(DJ:折井あゆみ 3/6)

低気圧ガール 折井あゆみが呼び寄せた低気圧で夕方までは春の嵐だったが、七時を廻った頃にはカラリ晴れて、千葉の果てまで見渡せる澄んだ空気。
雨に洗い流されたあとの夜景は、いつもより美しいような気がした。

机の上に置かれたノッポン兄のぬいぐるみ。 今夜は虫の居所が悪いらしく、倒れたり立たせたり、また倒れそうになったり立たせたり。

折井の自己紹介。 「AKB48と言うアイドルグループを卒業して・・・」のくだりで、「スゲー!!」と驚き、身を乗り出してしげしげと眺めて行く客が増えた。
初めは「なんだアイドル崩れか」的な反応が多かったが、この一年でかなり風向きが変わった。

嵐の後でもあり、タワーに登る人は何時に無く少ない。 展望台内に人影がまばらな日でも、他に座るところが無いのでカフェ・ラ・トゥールにはそれなりに客が入っているものなのだが、今夜はつ離れしない入り。
勢いジュークボックスリクエストも少なく、八時半過ぎまで引っ張っていた。
それでもリクエストが多ければ多いなりの、少なければ少ないなりの進行が出来るようになっているので、折井の喋りは安定しているし、話題に詰まる事も無い。
リクエストが少なかったお陰で、高校時代に三者面談で担任から「折井は食べているか笑っているか寝ているかのどれかですね」と言われて進路の話を殆どせずに終った話や、東京タワーのイメージガールとして浴衣を着る仕事の日に下駄を忘れててんやわんやなんて話を聞くことが出來た。

AKB48時代は「あゆ姉」と呼ばれ、お姉さん的な役割だったけれど、こうして一年から見ていると、それが求められ担わされていた役廻りであって、必ずしも折井そのものの個性では無かった事が判る。

カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、何故かメニューが用意されていなかったが、「もうメニューは憶えている」と豪語し、イチゴプリンサンデーが美味しいのだけれど、食べ乍らは喋れないのでと前置きしつつ、頼んだのは今週もホットミルク。
「『今週は』って、いつもじゃないですか」と突っ込むミズノ氏に
「地上150mで飲むホットミルクはねぇ、たまらないよ。」としみじみ語る折井あゆみ。

3/11の水曜日、大展望台のウェンズデーライブに星野みちるが登場する旨、折井から告知。
どう紹介するかに興味があったのだけれど、映画「受験のシンデレラ」の主題歌を歌っていた事に触れた後で、「私の尊敬するアーティストであり、親友の星野みちるちゃんが、初めてウェンズデーライブに登場します。」

「尊敬する」の部分を前に持ってきて強調していたのが印象に残った。


2009-03-05 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜グラビア特別編〜 (第37回)

写真が大きくなって二回目の更新。 ついにグラビア企画に動きが。

携帯サイトでの掲載が済んで、もう終ったものだと思っている小林に、寝耳に水の新展開。
今回のグラビア企画で撮影した未使用カット40点で、携帯のダウンロード写真集を製作し販売。
販売目標を達成したら、アップトゥボーイ本誌でのカラーグラビア、更にはワニブックスよりイメージDVDを発売。
いきなり話が大きくなってまいりました。
ちなみに定価500円で、目標は1000部。 ハードルの高さに絶望し、机に突っ伏す小林の図。

康の思い付きでCD一万枚売らないとクビみたいなのから較べれば、まだまだ人間的で且つ平和な企画だと思うのだけれど、まぁ1000部ってのもそれなりに高いハードルではある。

目標部数売るために何をしたいかと問い掛けられても、脳味噌が飽和して弛緩した小林はもはや片仮名すら正しく書けない。
とは言いつつも、夢はある企画なので小林も混乱はしているものの操状態にあり、編集氏との四次元的な遣り取りも、耳で聴いたまんま文字にする明治時代の人みたいな誤表記も楽しい。
「プロデゥース」・・・、まぁ当たらずとも遠からず。

情報を纏めると

  1. 今週金曜日(3/6)に、小林香菜のダウンロード写真集を販売
  2. 画像40枚で金五百円也
  3. そのダウンロード写真集が1ヶ月で1000部売れたら、
    小林香菜がアップトゥボーイのグラビアに登場出来て、
    ワニブックスよりイメージDVDが発売できる
  4. 販売は、6日正午から


携帯サイトなので、上手い事URLがコピー出来ない。
その辺は明日以降に。
写真としての出来はかなり良いので、一部と言わず購入していただければ幸い。


2009-03-02 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜グラビア特別編〜 (第36回) 承前

写真で押す展開。
写真が大きく表示されるようになったので、見応えがある。
打ち合わせの段階で出ていたエロ代官の大堀に及第点を貰ったという小林考案のポーズがついに登場。
まったく期待していなかったのだけれど、伊達や酔狂でエロ奉行の大堀が合格点を付けたのではない事が判る出来。

このグラビア企画が始まるまでは、色気なんざ逆さに振っても出てこないと思っていた小林から、小林なりの色香が漂う。
流石はエロ大名大堀の一番弟子。

編集氏のポーズアレンジが入ると更に良くなり、中途半端に服を着ている(脱いでいる)状況に必然性が出てくる。

最後はカメラマン門嶋氏とニッコリ握手の図。
ここまで出来るとは、エロ将軍の大堀も思っていなかったのではなかろうか。

次回更新は3/5。 何か新展開があるらしい。


2009-02-28 [長年日記]

_ 川崎希


2006 01/03 お台場ホットファンタジー
CONTAX RTSII + Noflexar 240mm/f4.5

寒い冬だった。
夕方、ホテルの向こうに陽が沈むと、ぐっと気温が下がる寒風吹き荒ぶお台場。
メンバーもバタバタと、あの殺しても死ななそうな宇佐美ですら風邪で寝込んだが、客の方の損耗率も高く、仲間うちでも軒並み熱を出していた。
そんな連中が狭い劇場に集まれば治るものも治らぬ道理で、春先まで公演中に咳き込む客が常にいくたりか居た。
そんな頃の川崎の写真。

2006年2月5日の公演での事。
「2、3日に一度は寿司を食べる」との発言にどよめく客席に川崎希が放った一と言。

「あきないですよ」

風邪予防のために風邪薬を飲んでいたり、その為に却って風邪が治らず長期休演したり、飼っていた猫が居ないので探し回ったら冷蔵庫の中に居たり、浮世離れした面白い人であった。
辞め方も、これまでで一番面白い。

2009-02-27 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜グラビア特別編〜 (第36回)

時間が無いので、まずは手短に。後日追記予定。 予定と言うか、追記します。

そろそろ更新されてるかな・・・と、昼休みに覗いて見て驚いた。 写真が大きくなっている。
今回は青と白のストライプのビキニ。 上に羽織ったスエットをじらしながら脱いで行く。
そう、脱いで行く。
するとそこには!!

<つづく>

_ 「よのなか入門」雑感

小林に「よのなか」と言うものを学ばせる企画だったのだけれど、ここへ来て小林の使い道を試行錯誤する企画になりつつある。

「小林の使い道」と言っても、小林を加工してランプシェードや絨毯や石鹸にしてしまおうと言う訳では勿論無く、小林の特異な個性をどうやって万人向けに調理できるかってな感じ。

絵画はまるで向いていないようだが、短歌とグラビアはかなりの可能性が有りそうだ。

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2009-02-25 [長年日記]

_ 雑誌レビュー「アップトゥボーイ 2009 04月号」(後半グラビアページ)

ランダム封入トレカ一覧とプレゼントポラ一覧、自社広告3ページの後、後半グラビアページ。
前田敦子のトレカとポラは、ほぼ同じ構図。
遣り繰りの大変さが窺われる。

_ AKB48 選抜 FRESHERS 7 (photo=jun-ya kadoshima)

AKB48の新曲「10年桜」の選抜メンバーからの7人を1ページずつ。

北原里英
ジャンプさせて上死点あたりでフワリと止めた写真。 巧い。
良く言えばかっちりした、悪く言えば固まり過ぎた表情の多い北原の、珍しく柔らかい表情。

倉持明日香
正面を向いてシナを作ってペタリと座らせて撮った一枚。 左足の角度と膝の位置が絶妙。

指原莉乃
首が前に出て猫背に成りがちな指原の悪癖が出ないようなポージング。 良いところだけ出ている。

藤江れいな
座りポーズで手足の長さを上手く見せている。
ともすれは吊り目が強調されがちな顔も、心持ち斜めから綺麗に撮っている。

松井珠理奈
とても小学生には見えない顔立ちだが、仕草や表情に有る隙は年相応。
出来上がり過ぎた分、撮り難そうな顔なのだけれど、このグラビアも他の6人と較べると引出しを上手く開けて貰えていない感じ。

松井玲奈
白ホリで撮る写真なんか詰まらないと思っていたのだけれど、こうしてライティングまではきっちり決めて撮った写真を纏めて見ると面白い。
この写真も影が生きている。

宮崎美穂
白くて薄い餅肌とビー玉のような瞳。
素材の良さだけではない事をさり気なく主張する左手。

_ 柏木由紀 (photo=jun-ya kadoshima)

柏木も「ナマモノ」で、劇場で見せる凄さが静止画ではなかなか伝わらない。
眩しいと下瞼が競り上がって蒲鉾型になる目、標高は高いがしっかり根を張った団子鼻、スラリと長いがX脚 etc...、動いていると幻惑されて見えない部分が、静止画だと写り過ぎてしまう。
撮られ慣れていないのが表情に出ている写真も有るが、それがプラスに振れて、1ページ目は白バックで儚げな表情、4ページ目は黒バックで物憂げな表情。
4ページ目が柏木の本領。 これがコンスタントに出せれば、仕事の幅も拡がると思う。

_ 少女団地 vol.5(海堂るりこ)

アライテツヤの連載も5回目。 また1ページに成ってしまったが、今回も一枚で決める構図切りの巧さ。
柔らかく廻る光と、降り注ぐ強い光と、その二つを手前から当てた光で調和させている。

_ 初水着少女 vol.1(佐野友衣子)

撮影は桑島智輝。
初水着だけあって、表情は硬目で、ポーズもぎこちない。
その硬さの中で、目と唇に語らせた二枚目が味わい深い。

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2009-02-24 [長年日記]

_ 雑誌レビュー「アップトゥボーイ 2009 04月号」(前半グラビアページ)

前号巻末の予告に

表紙は真野恵里菜カラー増ページ! 特典充実

・・・とあったが、2月号のカラーグラビアが、前半45P+後半23Pだったのに対し、4月号のカラーグラビアは前半45P+37P(巻末にカラーグラビア的なものが2ページあるが、目次には載っておらず、割付けとフォントが他のページと異なり、このページだけ色校も雜なので、本文とは別の広告か何かであると判断。)と確かに「カラー増ページ!」
その分定価も上がった。 1000円を超える定価は、購買層として社会人を想定しているのだろうか。

真野恵里菜 (photo=kouki nishida)
写真集からのカットと撮り下ろしの写真で構成。
晴天の屋外での写真や、スタジオできっちりライトを当てて撮った写真は意識して目を見開いた表情になってしまっているが、曇天時や屋内での写真は、柔らかい表情になっている。
画面構成とピントの置き場が巧いので、絞りを開けて近接で撮った写真が実に良い。

前田敦子 (photo=MARCO)
ロケ地が吾妻橋の水上バス乗り場であったり、常盤堂の店先であったり、仲見世であったり、伝法院通りであったり、浅草一丁目一番地であったり、浅草の判り易い部分なのだけれど、衣装や小道具も含めて、前田によく合っている。
可愛らしく作りこんで撮っていないので、およそ可愛らしくない表情の写真も有るのだけれど、その分前田の様々な表情を見ることが出来る面白いグラビア。

小池里奈 (photo=tomoki qwajima)
ニコパチの元気な表情とポーズのものを間に挟みつつ、始めと終わりをモデルとして役者としてスイッチの入った表情の写真で挟んだ構成。 組写真として面白い。
小池里奈の「可愛いだけじゃない部分」を上手く引き出している。

忽那汐里 (photo=naoki rakuman)
ピントは割と雜だが、モデルの動かし方と瞬間の捕らえ方がが上手く、良い表情を押さえている。
野球場でボールを投げたり打ったりしている写真が良い

清水くるみ (photo=takeo DEC)
太陽を背にした写真が5枚中4枚。 この敢えて逆光で撮った写真が面白い。
グロスを塗った常に半開きの唇の光り方から見て、多少白レフか何かで起こしているのだと思うが、目の開き方が自然なので柔らかい表情になっている。
光の当たり方の変化で、目と口の開き方が変わるのも面白い。

鈴木愛理 (photo=shunsaku satoh)
枯葉の下から草が芽吹き、冬から春への季節の移り変わりを感じさせる廃線のある風景の中での8ページ。
落葉樹と枯葉の茶、常緑樹と草の緑に、生花で彩りを加え、衣装は3パターン。
枯葉の上にチェックの毛布を広げたり、小道具にも手が込んでいる。
光を上手く使って、眩しげな表情をさせず、眩しげな表情をしてしまっても、破綻しない角度から上手く表情を拾っている。
ただ写真を詰め込みすぎた感が有り、それが少し残念。 大きく見たい写真が幾つか有った。
それでも、前半カラーページでは一番味わい深い写真。


2009-02-23 [長年日記]

_ 告知

「ガッポリ建設一門会」

出演:ガッポリ建設、魔法使い太郎ちゃん(1番弟子)、ポンちゃん人形(2番弟子)、☆ぴょんぴょん☆(3番弟子)
ゲスト:プチ鹿島

◎会場:大袋・北部市民会館 劇場
(埼玉県越谷市、東武伊勢崎線・大袋駅から歩いて7分前後)

09年2月28日(土)
開場:15:00
開演:15:30

入場料:2500円(高校生以下1000円)
※ともに予約・前売り500円引き

★パンダーズでもおなじみガッポリ建設の一門が勢ぞろいだよ。
ネタあり座談会あり、夢の一門会だね。

予約・問合わせ
 TEL 090−5995−1289(倉庫の二階)
 メール souko-no-nikai@docomo.ne.jp

倉庫の二階ホームページ(「倉庫の二階」で検索可能)
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=souko_no_nikai

メール送ればハズレ無しで予約できます。
まぁ、業界騒然の暴挙快挙なんですが、凄すぎて伝わり難い。
お手隙の方は是非!!

_ 戸島花 事務所移籍

プラチカへ移籍との事。

プロフィールページ

やっとブログが始まったと思ったらドコモとauでしか見られないと来てヤサグレていたところに事務所移籍の報。
戸島の書くものになら多少の出費は惜しまないので、せめてキャリア指定の無いところでやっていただきたい。

ギャラリーに一枚、写真があるのだけれど、これが不自然なくらい出たり引っ込んだり。
身体の線の出た服を着た戸島なんざ見た事が無い(A4thの初期に暫くそう言う衣装が有ったらしいが、私が中に入って観たときには既に別の物になっていた)ので、合成なのか上手く撮れているのか判然としない。

出演歴から東京体操と囲碁番組が消えているのは大人の事情と言う奴だろうか?。

プロフィールの写真が良い。
紋切り型のポーズだが、鎖骨の見せ方が上手くて、素に近い表情と引き締めすぎない口元。
こう言う戸島が見たかった。

2009-02-22 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜グラビア特別編〜 (第35回)

前回に引き続き水着グラビア。
先週は白のワンピース水着だったが、今週はピンクのビキニ。
憂いを含んで仄かに甘かった先週とは打って変わって快活な表情。 ポージングも元気に。
出るべきところは出て、引っ込むべきところは引っ込んでおり、脚が長いのでスタイルを補正する為の小細工も要らない。
写真としての出来が良いので、先週以上にキャプションが少なく、写真のみで押す展開。
AKB48のメンバー(及び元メンバー)のグラビアは何らかの手段でチェックしてきたが、こと「均整」と言う点に於いては一番かもしれない。 それくらい、良い。

小林はやらせればそれなりに何でもこなすが、解釈においてどこかしら何かしら間違っている事も多かったのだけれど、今回のグラビア企画の水着撮影の部分に関しては、ほぼ完璧なポージングと表情。

小林は生物(なまもの)なので、実際に劇場で見て貰わないとその良さが伝わり難いと思っていたのだけれど、グラビアでこれだけ出来れば何かしらの取っ掛かりには成りそうな気がして来た。
23日発売のUTB本誌での扱いが気に成るところだが、携帯サイトのグラビアの反響次第では本誌での扱いが良くなる事も有り得る。

そんな訳で、まだ見ておられない向きは、是非ご覧いただきたい。
これまでのどうかしているバックナンバーも読めるので、月額315円払っても損は無い。

_ Club 333 Night View DJ(DJ:折井あゆみ 2/13)

5分ほど押して始まった。
バーボンの瓶を片手にフラフラと、目の有った人に片っ端から

「どうでぇ兄弟、一杯やらねぇか?(意訳)」

と声を掛けている米兵が居たり、ルックダウンウィンドウで下を見ている時、父親に後から「わっ!!」と脅かされて泣き出す男児が居たり、今週も様々な人が展望台に来ていた。
これを見ているだけでも飽きない。

季節ネタのバレンタインデーの話から。
妙に活き活きと手作りチョコレート廃止に到る経緯について語る折井が面白い。
昨年もスタッフさん達にチョコレートをあげたが、気が付いたら3/14を過ぎていて、お返しを貰いそびれた。 今年はその時期にスタッフさんたちの周りをうろうろして、お返しを忘れられないようにしたい。 ・・・と力強く語る折井。

リクエストの集まりには今週も波が有り、誰も居ない時には誰も書かないが、誰かが書き始めるとどんどん寄ってきて書いて行く。
20:15頃、締め切り。

カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、「いつもより暖かいので」と、オレンジジュース。
言われてみれば妙に暖かい夜で、珍しく展望台の窓も開け放たれていた。
オレンジジュースは今週もあっという間に、一分半で到着。

大分安定した折井の喋りだが、ここのところ更に進歩していて、感情の揺らぎが喋りに出なくなっている。
流石に長い事見てきているので、微細な揺らぎが見える事もあるのだけれど、普通のお客さんはたぶん気付かないだろうと思えるレベル。

思えば、折井が今年度の東京タワーイメージガールに決まった事が報道されたのは4月の上旬だった。
来年度は誰に成るのだろうか。

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2009-02-21 あたり前田のクラッカー [長年日記]

_ AKB48 チームA おやつ公演

久し振りに出した予約メールが久し振りに当たり、久し振りに秋葉原へ。
本日の休演は篠田と大島。 大島休演の影響は大きく、おやつ公演はキャンセル待ち80番台でも抽選対象内でチケットが買えたようだが、大島が出演するソワレのチケットが抽選対象内で買えたのはキャンセル待ち25番まで。

籤運良く、四順目で入場。 二列目中央に残っていた空席に潜り込む。 ここで運を使い果たしたらしく、22日のB公演は6通出してキャンセル待ちすらかすらず。

影アナは藤江。 多少つかえつつ。
星野の歌声が耳に付いて気が付いたが、BGMがチームAですらなかった頃のチームAの「PARTYが始まるよ」公演の音源だった。

オーバーチュアから幕が開いて一曲目、舞台中央に立つ高橋みなみがライトで浮かび上がり、歌いだす。 背中がゾクリとして、思わず居住まいを正す。
「高橋みなみさえ居ればチームA」、知己の言葉を思い出し、噛み締める。

AKB48としての川崎も、多分今日で見納め。
髪を染めていると、頭頂部のプリン面積で美容院へ行く頻度が判るのだけれど、川崎は何時見ても手入れが行き届いていた。
髪にしても、私服にしても、装飾品やその他諸々についても、自己演出に投資を惜しまないからこそ見えてくるものがあり、それはアパレルブランドをやるにあたって必ず生きてくる。
アクセサリーのスカルの目に、スワロフスキーではなくジルコニアを使ったりする事から見ても、既に生きて来つつあるように思う。

板野は顔付きもメイクも大人びた感じ。 頭頂部でお団子にした変な髪形でありつつ、すまし顔を崩さずに居るのが面白い。

小嶋は些かお疲れのご様子で、激しく動く曲の後では辛そうな表情も見られたし、お肌の調子もよろしくないようではあったが、歌っている最中は実に楽しそうであり、間繋ぎでもよく喋っていた。

バックダンサーは知らない顔ばかり・・・になってしまったと思っていたら、かつての中西優香のように一人だけ動きが異質に切れているのが居て、よくよく見たら菊地だった。
この先のし上がる度に蒸し返して叩かれるだろうとは思うが、これだけ出来ていればある程度の雑音は抑えられると思う。

研究生の内田が面白い。
高橋みなみと並んでもさらに背が低い。 重心の位置はもっと低い。

先日観たチームBの「パジャマドライブ」公演では、準備不足もあって精彩を欠いた感のあった小原だが、今日は格段に良く、安定していた。
向こうでは浮いていた臍ピアスも、こちらでは気にならず。

「なんスけどねぇ」 喋っても「ス」が片仮名になる高橋。

「黒い天使」
より上背のある高城と並んでも引けを取らぬ藤江の脚の長さ。
前田が化けていた。 前回見たときも良くなっているとは思ったが、ここまで出来るとは。
顔の横でのマイクの向きや角度、表情。 どう見えるかまで考えて、見せる事を追求しているから、三人並んでも存在感は頭抜けている。
この曲以外でも、前田は常に前田の顔をしていて、綺麗に見える角度が増えていた。
最早一瞬たりとも不安げな表情などは出ない。

「ハート型ウイルス」
小嶋は居るだけで有り難い。
伊達や酔狂でドラマの仕事をやっているわけではなく、間奏の科白部分も演じ切れていた。

「恋愛禁止条例」
宮崎もよく動けているが、腕っこきの二人に挟まれると流石に分が悪い。 柔の峯岸と剛の高橋。
歌オケのレコーディングを入念に行なったのかもしれないが、峯岸のソロパートがちゃんと歌になっていた。
峯岸と宮崎のパートの間に、セリに腰掛けて高橋が台詞の無い小芝居。 これも良かった。

「ツンデレ!」
蓮っ葉な恰好がサマになりすぎた感もある板野。
表情は気だるげでも、首から下はきっちり動いていた。
モデルの仕事が増えた所為か、心持ち顎を突き出し加減なので尊大な印象を客に与えるが、一時期見られたようなダラケた感じはしなかった。
同じ回を観ていた友人は「まだ飽きていないからではないか」と言っていたが、ともあれ板野を見直した一日。

佐藤(亜)は体形も顔もスッキリして、肌も綺麗になっていた。

ここでも低重心が際立つ内田。
動きは悪くない。

「真夏のクリスマスローズ」
篠田が休みで瓜屋が入り、佐藤(由)・中田・小原と言う渋好みの面子。
佐藤(由)は、どんな曲でも持ち味の「軽み」が出ていて、居るだけで安心する。
曲が終って捌けて行く時の歩き方にも、佐藤の味が出ていた。
小原は曲ごとに違う自分になれている。
バックダンサーで菊地が出てきたが、矢張り動きに切れと華がある。 別格。

「ひこうき雲」
「曲中で振り回す布切れは指定のものに限り、指定された曲の指定された部分のみで使用可」と入場前にこまごまと説明があったが、現場で見て納得。
これをのべつ頭の上で振られたら後の客は何も見えないし、別のもっと大きなものを振り回された日には客同士で揉めても不思議は無い。
「やってはいけない事」を決めてもらわないと善悪の判断すら出来ない輩が如何に多いかが、この事からも判る。

アンコールになると汗だくで息も絶え絶えの高城。
最初は皆こうだった。

_ 何処へ行くのか戸島花

気が付いたら、所属事務所だったドレスコードから戸島の名前が消えていた。
大江のブログにて中西里菜、成田梨紗、私大江がやらせていただいてる携帯サイトにて☆戸島花ちゃんがGPブログに登場☆いたします★と、携帯サイトでのブログ開始は告知されたが、事務所のほうはどうなってやがるんだか判らない。
ソフトバンクの端末からは見られないので、私は次の展開を待つしかない。

_ レスなど

公式ブログを斜め読みにして、当該記事を見落としてました。
そんな訳で出してしまいました。
出禁ですかねぇ・・・。

しかし、当たりませんな。
ブログとかそれに類するものを書いていると、優先的に見られると思っている頭の悪い人もいるようですが、そんなものが有ったら、提灯記事を書いているブログはもっと有る筈です。

客の分母はどんどん増えている訳で、当たらない時はまるで当たらない。 これは仕方の無い事であります。

_ 補足

書かれているブログが提灯記事ばかりだと言う事では勿論無く、書く事に利益が伴うなら熱心に更新を重ねるブログがもつと有る筈だと言う事。
曲解する向きも有ると思うので一応書き足しておく。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

# りょうすけ [22日のB公演は1,2回目が女性限定と遠方優先ですよー。 6通ってことは3回とも通常通り応募しちゃいました?]

# れもん [22日は女性公演、遠方優先公演があるので、6通出したのは、逆にまずかった(当選対象から外された?)のかも…(別に非難..]

# れもん [あ、すいません。内容が上の方と被っちゃいました。]

# れもん [いや、「間違って送っちゃった」なんて、知り合いでも山ほどあるので大丈夫でしょう。その後も普通に当選してますし。気にし..]


2009-02-17 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜グラビア特別編〜 (第34回)

今週からいよいよ水着グラビアの撮影。
前回のテニスウェアでの撮影は、良く言えば alternative 、悪く言えばグダグダであったのだけれど、今回は打って変わってしっとりと。

柳多留だったか、古川柳に
「好きだったアイドル 雑誌で肌を売り」
とあるように、好きであればこそ、見たいような、見たくないような複雑な気分になる。
そのグラビアの出来が悪いと精神衛生に於いてスコブルよろしくないのだけれど、今回は実にどうも、綺麗に撮れていた。

編集氏も、茶々を入れずに写真で押す展開。
グラビアの仕事が出来る嬉しさと、カメラマンと一対一になる不安と、人前で水着になる羞恥と面映さと、色々な感情が綯い交ぜになって、儚げな良い表情。
不安やら何やらが噴出した末に出た表情の柔らかさは、パンドラの匣の底に残ったのが希望であったように、通奏低音としての優しさが現われたものであろうか。

白いワンピースの水着なのだけれど、動ける筋肉を柔らかく脂肪が覆っているので、丸みを帯びた身体の線は前評判通り美しく、味わい深い表情と相まって、想像以上にグラビア映えしている。

AKB48は(半ば建前化している部分もあるがそれはさておき)劇場公演が活動の根幹にあるので、ぽっと出の研究生以外は世間一般のアイドルと較べて身体の造りがしっかりしている。
小林も勿論そうで、身体の線が出る水着になっても生き物としての強さが有るので陰惨な印象は受けないし、モノクロの企画ページとは言えそこはアップトゥボーイ、やっつけ仕事の野卑なグラビアにはなっていない。

一人の仕事となると、大抵薄着になり、本人以外の思惑が見え隠れして居たたまれない気分になる事もまま有るが、今回の小林のグラビアからはそう言った生臭味はして来ない。

次回更新も水着グラビアの続編。 19日更新予定との事。
刮目して待て。

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2009-02-06 ダイヤモンドヴェール [長年日記]

_ Club 333 Night View DJ(DJ:折井あゆみ)

ほぼ定刻にスタート。
今日の折井は赤と黒のチェックのワンピース的なものに、白いフワフワした素材の鍔付き帽子。
スカートの丈が短いので膝掛けを使用。

カップル、家族連れ共に多く、リクエストを書いて行く人の割合も多かった。 その所為か、ジュークボックスリクエストは19:55頃には締め切り。

このイベントの主たるお客さんは、その日偶々東京タワーに来た人であり、毎週のように来る方が少ない。 その「偶々通りすがった人」の足を止めるのがDJミズノ氏の選曲であり折井の喋りである訳だが、折井の喋りに余裕が出るようになってから、良い循環で動いているように思う。

リクエストの締め切りから5分少々、八時になるとライトアップがタワーの足元からのライトで照らし出すオレンジ色のものから「ダイヤモンドヴェール」と言うタワーそのものに取り付けられた17段のライトを光らせるものに切り替わり、窓から入ってくる光が無くなる分、展望台内も少し暗くなる。
この瞬間を捉えて話を拡げる折井。

カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、2/15までの期間限定メニューである「ビタースイート・バレンタイン」を注文。 今週もあっという間にお届け。
この「ビタースイート・バレンタイン」、コーヒーゼリーの上にチョコソフトとブラウニー、ハート型のクッキーなどが載ったサンデーで、630円。
曲が掛かっている間にせっせと口に運ぶ折井。 齧ったクッキーが割れて膝に落ち、一瞬固まる。

東京タワーのホームページに有るフォームからのリクエストで、ダニエル・ビダルの「オー・シャンゼリゼ」が掛かっていた。
ジョー・ダッサンではなく、ダニエル・ビダルだったのが東京タワーらしいように感じた。
リクエストブックには3000曲収録されている訳だが、凝った曲を掛けたいならこちらからのリクエストがお奨め。

今週も読み易いもの読み難いもの取り混ぜてリクエストが集まっていた訳だが、直前のリクエストで話を盛り上げておいてそのまま読み難いものに移り、楽しい雰囲気を保ったまま押し切っていた。

タワーを出て駅への道すがら、増上寺の境内で振り返ると、本堂の右肩に17段のヴェールを纏った東京タワー。 冬空に映えていた。

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2009-02-05 羽子板 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜グラビア特別編〜 (第33回)

小林のよのなか入門も回を重ねて33回。 「小林香菜グラビアアイドル化計画」も、いよいよスタジオにて撮影。
撮影は門嶋淳矢氏。 ちゃんとしたプロを使っているのに驚く。

小林さま はと言えば、板についているような、ついていないようなテニスウェアで登場。
知っている人にはお馴染みの、知らない人には驚愕の「テニス部部長 小林香菜」の逸話を挟みつつ撮影。

どうラケットを振っても、お屠蘇気分で羽子板振り回し振り回されしているようにしか見えない小林を、どうにかシャキッとさせようとするが、どうにもならないものはどうにもならない。
諦めて路線変更。 とりあへず可愛く撮る方向にシフト。
ここで編集氏に天からの啓示。 ローアングルから脚を撮る方向に更にシフト。
白くてそれなりに細い、守口大根のような小林の脚を低目から抉り込んで撮っているのだけれど、斬り込みが足りないのは事務所NGか?
それでも小林の写真としては画期的な事だが、そこはかとなく色気のようなものが漂っていなくもない写真に仕上がっている。

分散力は豊富にあるが、集中力は無いに等しい小林が、なんだかんだで時間の掛かるグラビア撮影に堪えられるかどうか。 続きは次回更新にて。

_ レスなど

MCなどで急にまともな事を言い出し、ブログの誤表記も減り、本まで読み出したと言う事で、このまま行くと小林ならではの面白味が減殺されてしまうのではないかと言う危惧もあるようなのですが、小林の面白味は一寸やそっとでどうにか成るようなヤワな物では無いと私は考えています。
変なものを拾って食ったのか、モノリスに触れたのか、何がどうしてこうなっているのかは判りませんが、進化している事だけは間違いないと思います。

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# @香菜 [初めまして。 いつも楽しく読ませて頂いております。 (モバメより)ついに香菜が本を読み始めたようです。成長している..]


2009-02-01 私的千秋楽 [長年日記]

_ AKB48 チームB公演(おやつ)

久し振りにキャンセル待ちではない当たりを引いて秋葉原。
抽選入場の籤運は悪過ぎない程度に悪く、立ち見二列目ながらそれなりに見渡せる位置を確保。

陰アナは仲川。 たどたどしいが、然程噛まずに読んでいた。

導入部の小芝居では暗くて見えなかったが、明転して一曲目が始まると、研究生に格下げになった早乙女が当たり前なのだが当たり前に居て驚く。
正面に来る事が多かったので、じっくり観てみたが、辛かった。
動きも丁寧だし、表情に現われた暗さは無いのだけれど、一生懸命が空回りしているような痛々しさが有って、楽しくは観られなかった。
これは早乙女本人だけでなく、ほぼ全篇出ているがユニットだけは外すと言う中途半端に中途半端な扱いをしている送り手側にも責任の一端がある。

佐伯の休演は仕方ないとしても、研究生の整理と早乙女の降格を一遍にやったので、ユニットコーナーの「てもでもの涙」と「鏡の中のジャンヌ・ダルク」に皺寄せが来てしまっていた。

ご機嫌ななめなマーメード
小道具のビーチボールを客席に落として狼狽える指原、目を見開いて驚く柏木。
指原も猫背で申し訳無さそうに踊っていた初期の頃からすると、姿勢も動きも格段に良くなっていた。
しかし、トチった時のバツの悪そうな表情が私は好きだ。

天使のしっぽ
野口の動きが面白い。
理詰めで尻尾を操っている。 これが見納めになるとは・・・。

パジャマドライブ
仲川は自分のペースで踊っているが、平嶋と渡辺の動きは微妙に同期している。
渡辺は踊ると何かが降りてくるような感じ。 細い割に勁い動き。
平嶋は、独り者でも孫を持ったような気分にさせる。

純情主義
かつて井上が居た位置に仁藤。
ボローニャソーセージの有ったところに鶏の笹身を持ってきたよう感じで、一寸バランスが悪い。
ここに仁藤を嵌め込む意味が判らない。
仁藤が下手とかそう言う事ではなく、任に合ったパートを割り振られない不幸。
バックダンサーで石田、瓜屋、小原、中塚、野中、そして早乙女。
片山の歌は、歌オケ無しで聴きたかった。

てもでもの涙
佐伯パートは仲谷。
この曲に限らず、突発的に穴が開くと仲谷にお鉢が廻る事が多く、「神様、仏様、仲谷様」と言うか「仲谷、仲谷、雨、仲谷。」と言うか、よくやったと思う。
仲谷の凄いのは、曲によってまるで別の人のように見える事で、この曲を仲谷がやる事を聞いてはいたのだけれど、実際出てきたら暫く誰だか判らなかった。
然し乍ら、この曲に関しては如何せん準備期間が短く、完全に消化するには到らなかったように思う。 それでも決めるべきところはきっちり決めており、次の公演が間近に迫っている事を考えれば上出来。

鏡の中のジャンヌ・ダルク
早乙女パートに小原。
振り付けは覚えられたようだが、目まぐるしく変わるフォーメーションは把握し切れなかったようで、時折固まったり目が泳いだり。
今日も田名部が良かった。 精確で綺麗な動き。

曲の後の間繋ぎでは、漸く後輩の出來た指原が嬉々として小原に駄目出し。 こうして人間としての小ささが出ても、指原だと厭な感じはしない。

何となく気まずい空気は有り、間繋ぎでも一歩引いた感じの早乙女。
浦野だけは自然に早乙女に話を振っていた。

全曲終了後、野口から千秋楽を以って辞める旨、挨拶。
多田が口を押さえて嗚咽を堪えつつ、大粒の涙を溢していたのと、掃け際に田名部が抱きついて泣いていたのが印象に残った。

Sturm und Drang な11ヶ月だったが、最後の最後で運営側のドタバタに振り回されてしまった感がある。
相変わらず楽しくはあったが、公演の質としては明らかに低下しており、千秋楽を前にした客席の盛り上がりをよそに、醒めた気分での観覧となった。
セットリストとしては確かに素晴らしかったが、それに寄りかかった運営、それに酔ってしまった客。
同一公演を11ヶ月引っ張った弊害も直視すべきだと、私は思う。


2009-01-31 "Weeds never die."もしくは「疾風に勁草を知る。」 [長年日記]

_ AKB48 チームK おやつ公演

メール6通送って、望みのあるキャンセル待ちが一つだけ当たったので、ほぼ一と月ぶりに秋葉原。
なんとか抽選入場枠内のチケットを購入できた。

入場の籤運も悪くは無く、上手5列目通路際に潜り込む。 柱は邪魔だが、まぁなんとか舞台中央は見えるし、小林が良く来る柱より外側の部分もそれなりに。

陰アナは佐藤夏希。 多少噛んだりはしていたが、原稿そのままではなく、自分の言葉で喋ろうとする意思は感じられた。
焦燥感さえ出なければ、佐藤のこの意欲はプラスの印象を客に与える。

今日は秋元、大島、小野、河西、野呂が休演。 加えて一部出演と告知された成瀬も結局全休で、計6人が休み。
チームBから仁藤、チーム研究生から瓜屋と近野が客演。 それでも三人足りない。

華のある、目立つ連中がゴッソリ居ない訳で、スカスカに見えてもおかしくない状況ながら、そうは見せないところがチームKの強み。
「疾風に勁草を知る。」と言うか、"Weeds never die."(←こちらはあまり良い意味では無いが)と言うか。
小林が「生命力」と形容していたが、この表現は珍しく的を得ていた。
重馬場に強いチームK。

以前見たときは線が細い印象の有った仁藤は、動きも流れなくなり、力強さも増していた。
どこへ出ても自信の無さそうな表情をしている事が多かった瓜屋も、今日は自信満々とは行かないまでも不安が表面に出るような事は無く、ぎこちないながら笑顔もこぼれたり。
近野は実に良くやっていて、チームKの色であるクッキリハッキリした動きが出来ており、曲中に他のメンバーと絡むところでも遠慮会釈無く突き飛ばし・突き飛ばされていた。
増田や宮澤(今日は居ないが秋元や野呂も)はギリギリの間合いで見切って動くので、擦れ違う時などは相当恐いのではないかと思うが、近野は怯まない。 イトーカンパニーは、良い拾い物をしたと思う。

リターンマッチ
梅田と倉持が対になり、増田と成瀬が対になるところ、成瀬の突発的な休演により、増田が一人芝居の体。 成瀬パートの歌も増田が歌っていた。
この曲では、舞台背後のドンデンから椅子を出してきて、曲の進行に合わせて配置を変えて行くのだけれど、ここでも増田は二人分の仕事をこなしつつ、歌ったり踊ったり。
ほぼ生歌なので、音程が揺らぐ部分もあったが、力技で捻じ伏せていたし、歌唱も尻上がりに安定して二人分歌い分けてすらいた。

初恋泥棒
奥と早野、小野パートに佐藤夏希。
上背の有る佐藤が入ると3人の身長のバランスは崩れるのだけれど、振りと歌はほぼ完璧で違和感は然程無かった。
佐藤には小野の放つ、所謂「キラキラパワー」のような物は無いのだけれど、それを丁寧で美しい振りと安定した歌唱で補っている。 良い仕事だった。

ごめんね ジュエル
梅田、倉持、増田、宮澤。 「リターンマッチ」の面子に宮澤が入ったような構成だが、ソワレでは宮澤もリターンマッチに出ていたようだ。
ソロのダンスパートの梅田が良かった。 涼しい顔で激しい動き。
何時の間にか研究生のバックダンサーは廃止されていた。 前回見た時に後で踊っていた鈴木や村中は、もう居ない。

おしべとめしべと夜の蝶々
河西パートの代役は、これまで野呂だったり成瀬だったりした訳だが、どちらも居ない今日は奥が演っていた。
上手から奥が出てくるや、客席からは唸るようなどよめき。
成瀬の体調不良が当初見込みより深刻だったらしく、本番中に(しかも「初恋泥棒」が終って次の衣装に着替えたところで)スタッフから打診されたとのこと。
その辺りの経緯は間繋ぎの時に明かされていたが、間奏部分の掛け合いも起承転結のあるもので、その場しのぎではない質のものになっていた。
正直なところ、奥がここまで出来ると思っていなかったので驚いた。

16人姉妹の歌
以前は日陰でひっそり咲く花と言った趣のあった松原が、客から「夏海!積極的に行け!!」と野次まがいの叱咤を受けていた頃が嘘のように、積極的且つ自然に前に出ていた。
小林は小林で頓珍漢な事を言って笑いを取るだけではなく、段取り通りのことをそれと判らないように自然に段取り通り喋り、おまけに進行までしていた。
佐藤も佐藤で、例え段取り通り進まなくても、性急に話を纏めようとはせず、流れの中で上手く帳尻を合わせていた。
これは最早「進歩」ではなく、「進化」と言って良い。

支え
ひとり一人名乗って行く部分。 6人分の空白の時間に、初めて欠けたピースの大きさと多さを感じる。
ここに到るまでそれを感じさせなかった10人+3人の頑張りに、敬意を表したい。

最後はいつものように手繋ぎ挨拶。 拍手鳴り止まず。
今日は良いものを観た。

_ 訂正

勁草の「ケイ」の字が間違っていたので訂正しました。
流石に「剄」はマズイ。

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2009-01-29 パレオロガス [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜グラビア特別編〜 (第32回)

先週に引き続き、グラビア企画の事前面談。
前回話の中で出た「大堀に合格点を貰ったグラビアポーズ」を小林が図解。
小林の絵なのでエロの欠片も無く、そもそもどう言うポーズなのかも良く判らない。
それを小林が無い知恵と語彙を振り絞って説明する訳だが、今週も写真が実に良く、活きた小林を上手く捉えている。

何か希望は有るかと問われて、「あったかいところに行きたい!」と小林。 そこからAKB48初の水着グラビアであったビッグコミック・スピリッツの巻頭巻末グラビアに何故か小林が選抜されていた話になり、「えらばれしもの」だった事を懐かしむ小林の図。
あのグラビアの写真そのものは、「沖縄の晴れた空と海」と「藤代冥砂」と「AKB48」と言う相性の悪いものの複合汚染で褒めるところのあまり無い出来になっていて、峯岸は踏み潰された蛙みたいな顔だったり、髪の毛がべっちゃり水に濡れた小林もヘドラとかザザーンみたいだった。
この撮影だったか、週刊プレイボーイ(こちらにも何故か抜擢されていた)の撮影だったかで、最近は殆ど更新される事も無くなった公式サイトの動画日記「AKB48日誌」にホテルのベッドの上で一心不乱に腹筋をする小林の動画が上がっていたのを思い出した。

某 :「何やってるの?」
小林:「・・・お昼ご飯(腹筋)・・・一杯食べたい(腹筋)カラ!!(腹筋)」

実にどうかしていた。

閑話休題。
「えらばれしもの」であった過去の栄光の思い出に浸る小林。 この辺の写真も実に小林。

・・・とここで奇跡が起こる。 先ほどの「幼稚園児が描いた遮光器土偶」みたいなグラビアポーズ解説図の横になにやら文字が・・・。  「ふ か ん」と書かれている。
・・・小林が・・・メモを・・・採った。

ヘレン・ケラー伝最大の山場である「水=ウォーター」のくだりさながらに、小林の中で「ふかん」と「上から下を見下ろす感じ」が繋がった瞬間を、カメラは捉えていた。
小林が編集氏と言うサリバン先生の助力で「オタンチン」「オタンコナス」「オッペケペー」の三重苦を克服するさまを、あなたは目にする。

惜しい切れ場だが、今週はここまで。
「ついに本当にやっちゃいます」の次回更新は2/5予定とのこと。

_ 売り家と唐様で書く三代目

肩叩きに遭うのではなく、はっきり馘首された菊地。 予定調和の儀式無しに、発表したその日限りで辞めた井上。 理由の明示されない長期休演の有った松岡も楽日でさようなら。 (初日が千秋楽だった研究生の渡辺茉莉絵も、出たのはB公演だった。)
マチネには出ていた上村がソワレで消えていたのが有ったくらいで、正規メンバーがこんな辞め方をして行くのはチームBだけなのだけれど、世の中見渡せば或る日突然居なく成らないアイドルのほうが珍しい訳で、これまでが異常だったのかもしれない。

そんな中、早乙女が楽日を待たずに研究生へ格下げ。 日を置かずに研究生の中塚がチームBに昇格。

のちにチームAとなる連中は劇場すら出来上がっていない状態で応募し、チームKになる連中もAKB48が未だ海とも山ともつかぬ中で応募した訳で、既に出来上がったAKB48を見て応募した連中との意識には乖離があるのかもしれない。
「チームBが」ではなく「チームK以降が」と考えると、何者かに成る為の方便としてAKB48があるのではなく、AKB48に成る事が目標になっていて、そこで止まってしまう事の説明はつく。

AKB48は所詮通過点に過ぎない訳で、上手く踏み台にして欲しいし、囚われ過ぎずに見切りをつけて欲しい。

折井にしろ星野にしろ戸島にしろ、AKB48で得たものは多かったにせよ、なりたい自分に近付くスピードは辞めてから上がっている。


2009-01-26 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 〜グラビア特別編〜 (第31回)

今回から新展開。 新年早々大ヘコミ大会だった小林は完全復活らしく、根拠の無い自信の空中楼閣が高く聳えて、痛快なまでの小林っぷり。
グラビアをやりたがる小林に、敢えてやらせてみようという企画がスタート。
先ずは参考に他のメンバーの写真集を見ていくのだけれど、小林は戦後すぐの欠食児童の如く写真集の中に登場する食べ物だけに激しく反応。 こいつはちゃんとご飯を食べさせてもらっているのだろうか?(モバイルメールでは、家畜の餌みたいな弁当を食べている写真が送られてきているらしい)。

「グラビアをやらせてもらえるとしたら、もうポーズは考えてるんですよ」と小林。 AKB48チームKのエロ大臣である大堀から合格点を貰ったと豪語。

惜しい切れ場だが、今週は此処まで。 小林の小林による小林の為のグラビアポーズと、グラビア企画の全貌は次回更新(1/29)で明かされるとのこと。

AXのコンサートでは美味しいところをゴッソリ持って行ったり、ゼロの概念を習得したり、ここのところ小林に追い風が吹いているのを感じるが、この連載企画も盛り上がってきている。
小林の脳天気且つオッペケペーでくるくる変わる表情は写真に上手く捉えられているし、編集氏の筆も冴えて実に面白い。


2009-01-25 [長年日記]

_ 早碁!九路マッチ 二月の放送予定

先週、旅先でのんびりし過ぎてうっかり見逃したので、備忘録的に今後の放送予定を。
二月は同一時間帯のリピート放送の他に、夜の深い時間の再放送も行なうとの事。
以下、番組サイトより引用

※2月は放送時間の変更があります。
【2月放送時間一覧】
・本放送・
2月1日(日) 16:30〜16:55 【第5回】
2月8日(日) 16:30〜16:55 【第1回】
2月15日(日) 14:00〜14:25 【第1回】・リピート放送
2月15日(日) 14:30〜14:55 【第2回】・リピート放送

2月22日(日) 16:30〜16:55 【第3回】・リピート放送

※大好評につき、臨時追加放映!夜も見れます!!

・月曜夜枠・
2月2日(月) 23:00〜23:25 【第3回】・リピート放送
2月9日(月) 23:00〜23:25 【第4回】・リピート放送
2月16日(月) 23:00〜23:25 【第5回】・リピート放送

引用終わり。
2/15は放送時間を変更して、2回分のリピート放送なので注意。

_ 早碁!九路マッチ(第4回)

先週はウッカリ見逃したので、今週は早めに帰宅して万全の体制で視聴。

例に依って雑談からスタートし、軽く九路盤の説明などど。

高梨八段の囲碁講座は「打ってはいけない手」(着手禁止点)。
逃げ道が無く、相手に取られてしまうところに打ってはいけない(反則負けになる)
これが伏線に・・・。

今週の対局は高杉瑞穂vs巻幡多栄子 三段。
高杉は紅潮気味で喋れば噛む、挙動はおかしい、見ていて心配になるくらい緊張の体。

プロは一手10秒で考慮時間なし、アマチュアである高杉は時間無制限で置き石三手のハンデ。
時間無制限なのだけれど、緊張している所為か早打ち気味の高杉。
「もう少し慎重に考えて欲しいですね」と高梨八段。
打つのは早いんだがその分石の置き方が雜で、整然と並ぶ白とぐにゃぐにゃした並びの黒。

ハンデが有るからと言って守りに入らず、テンポ良く攻めて打つ高杉。 無理に守らず、捨てるべきは潔く捨てる。
「打ち方も男前ですね」と高梨八段も絶賛。
このあたりから解説の高梨八段が熱くなって来て「愛弟子みたいな気持ちです」と、高杉に肩入れし始めたのが可笑しかった。

上のほうの黒が気に成る様子の戸島。 「捨てたほうが良い」と高梨八段。
このあたりを捨て切れないのが、「ツン9デレ1」な戸島の「デレ1」な部分か。

終盤まで高杉の逃げ切り勝ちの様相で推移したが、最後の最後で巻幡三段が盛り返して引き分け。

「最後の一手でパスしたのが決め手になってしまった」と悔しがる高梨八段。 終盤に着手禁止点に打ちそうになったり、打ちあぐねたところで出たミスだった。
「後からこれを言われると悔しいでしょうね」と高梨八段。 「では、後で言っておきます」と戸島。
戸島の「ツン9」な部分が良いところで出た。

出演者が並んで感想を述べつつ番組を〆る訳だが、戦い終えて爽やかな高杉と本人以上に悔しそうな高梨八段。 勝てる局面をことごとく逃した事に気付いているプロと、そこまで見えていないアマチュアの違いが出ていた。

来週はいよいよ戸島がプロと対局。

_ 今週の戸島

対局中はもう少し喋っても良いと思うが、「天元に打ったのは、あれはどうなんですかね?」とか、視点は良く、要所々々で良い事は言っていた。

目の下に棚田が出来ていて、少々岡田茉莉子だったのと、胸元の開いた服だけに、鎖骨と胸骨の辺りの黄金の三角地帯の肌荒れが目に付いた。
左官屋としての腕は良く、顔の塗りは上手いので多少の荒れは目立たないが、漆喰を塗らない部分との落差は余計に目立つ。

戸島の場合、身体計測値に現れない部分、例えば服の上から微かに見える體の線であるとか、チラリと見える部分の肌であるとか、一瞬の感情の揺らぎが出た表情であるとか、そう言う部分の醸す色気に魅力の何割かがある訳で、チラリと見えた肌が荒れていたりするのは実に勿体無い。
噛めば噛むほど味が出るにしても、一と齧りして判る「伝わり易い部分」は大切にした方が良いと思う。

対局を見ている際の表情も、些か素になりすぎてきつい顔になっていたが、戸島らしいと言えば戸島らしかった。

高梨八段までが熱くなって居た中でも、最後まで冷静であったのは良かった。

_ Club 333 Night View DJ(DJ:折井あゆみ 01/23)

演芸方面の友人と二人で観覧。 視点が違うので興味深い感想が聞けた。
入場券売り場もエレベーターも空いて居た割にステージ前には人だかりが出来ていて、人の流れは常にあるので増減はありつつも、それなりの客数を維持して推移。 リクエストは盛況で、八時前には締め切り。

友人が訝しんでいたのはDJミズノ氏の存在意義についてで、一人でも喋れているのに何故もう一人居るのかと訊かれた。
折井の喋り手としての力量が上がっているから今は一人で進行出来ているけれど、最初は助けてもらいながらやっていた事を説明。

リクエストに添えられたメッセージを読んで、そこから話題を拾って話を広げるのだけれど、どんな話でも大抵のものはネタとして料理できるし、箸にも棒にも掛からない(・・・と言うより、そもそも「声に出して読みたくない日本語」に例文として載りそうな)メッセージでも、負の感情は表に出さずに読み切っていたのには、今日も感心。
但し、負の感情は表に出ない代わりに、感情そのものを押し殺したような重苦しさは有った。

今週も(結果的にでは有っても)折井の顔に泥を塗るような事をしたのを自慢げに書いたリクエストが一通あったのだけれど、最早その存在そのものが折井にとって災厄になっている事を、取り巻き連中は教えてやった方が良い。

閑話休題。
AKB48のコンサートにサプライズゲストで出てきた話から、幹事が何もしないままメンバーとの新年会が流れて、仕切り直しの幹事を頼まれた話へ。

「ほわわ〜んとした子が多いので・・・」

佐藤と川崎だと推測。

カフェ・ラ・トゥールに一品頼むコーナーでは、「この冬のベストワン」と言う事でホットミルク。
1分40秒で届いていた。

口を付けた瞬間固まっていたのでどうしたのかと思ったら、
「ホットミルクはアチアチでした。」

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2009-01-18 [長年日記]

_ 雑誌レビュー「アップトゥボーイ 2009 02月号」(承前)

ノースリーブス小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみ (photo=osamu fujimaru)
三人並べて1ページ。 ピンで大き目の写真を1カットずつ、あとは適当にちょっかいを出し合わせて細かい写真を14カット。
ちょっかいを出されても、広角レンズで歪んでも破綻しない小嶋の美形ぶりには舌を巻く。 唇の青海苔みたいなホクロが消されていなかったので安心した。
高橋みなみも、土台がしっかりしているので、多少変な顔になっても一定の質は保っているし、決めるべきところではきっちり決めて営業用の顔をしている。
峯岸はガチャピンを通り越してゴジラの息子みたいになっている写真も有るが、峯岸らしさは出ている。
小嶋の俺様振りが出ているインタビュー、他誌の嘘臭い記事より読み応えが有る。

大島麻衣 (photo=takao tounoki)
目出度く増刷になった写真集から4ページ。
くっきりした目鼻立ちはそのままに、細く柔らかく撮れている6カット。
髪色も明るい割にケバケバしい感じはしないし、メイクも薄め(・・・に見える)。
裏方が良い仕事をしている。

少女団地 Vol.04 (photo=tetsuya arai)
2ページになったアライテツヤの連載グラビア。 モデルは大場はるか。
海辺の団地と言うロケーションも良いのだけれど、大判で思い切りあおって撮ったようなピントの出方が凄い。 凝視すると眩暈がしてくる。
何で撮っているのか、機材が非常に気になる。

ももいろクローバー (photo=naoya asada)
スターダストの6人組が2ページ。
それぞれのアップの写真が1カットずつ、集合が少し大きめに1カット。
光が柔らかく廻る公園の木陰で撮っているのだけれど、まだ撮られ慣れていない娘の表情を引き出すには良い選択だと思う。
顔見世グラビアとしては、上手く撮れている。

月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。) (photo=takaaki tsukahara)
久住小春が月島きらりとして1ページ。
一枚で語りきるグラビアとしては、構図も良いし、ピントの置き場・深度・露出も適切で上手く撮れている。
固めたポーズでばっちりストロボを当てた写真は嫌いなのだけれど、これは上手い。

亀井絵里 (photo=toshihiko imamura)
写真集から3ページ10カット。
表情の種類は少ないのだけれど、そこを今村敏彦の手練手管でどうにかしている。

真野恵里菜 (photo=kouki nishida)
真野恵里菜を西田幸樹で2ページ4カット。 次ページも真野恵里菜の写真集の広告なので、実質3ページのグラビア。
素材も勿論良いのだけれど、曇天の柔らかく廻る光と、後に写り込む物の描く線を巧く使う西田幸樹の腕の良さに感歎。
写真集の方の撮影も西田幸樹なら、かなり期待できる。

矢島舞美写真館 Vol.2 朱音 (photo=naoki rakuman)
今回は河口湖の紅葉の中での6ページ。
燃えるような紅葉の前に濃紺のワンピースで立つ、見開きの写真が良い。 最初の2カットで歳相応の表情を見せた後に、締まった大人びた顔を持ってくる配置も上手い。

P5のボートを漕ぐ写真。 背景のボケ方が左右で異なっていて、何でどう撮ったのか気になる。 この雑誌はデジタル一眼レフでお手軽に撮った写真ではない凝ったものがさり気なく使われている事が良く有る。

P6のボートに横たわって目を閉じた写真は、荒木経惟の「センチメンタルな旅」の写真を思い起こさせるのだけれど、舳先の向こうの水面が明るい事と矢島舞美の肌から出る生気が救いになっていて、静かだが暗さは感じない。
写真の配置も含めて、良く出來たグラビアだと思う。

_ 研究生となった菊地について

公式ブログにて、劇場支配人の戸賀崎氏が「菊地について」と題して一文をものしている。

参考:「菊地について」

以前ここで菊地を擁護する文章を書いたときも、支離滅裂な菊地批判のコメントが付いた事が有ったが、菊地のやったことが褒められた事ではないとしても、菊地を批判する側の言動はそれに輪を掛けて褒められたものではなかった。
研究生"候補"として合格と公式ブログには記されているのだけれど、人気商売である以上、顧客からの支持を得られなければどうにも成らない。 マイナスから始まっている評価をプラスに転じさせるのは容易では無く、正規メンバーに戻るまでに乗り越えなければ成らない壁は高く、幾つも聳えているとは思うが、スタートラインに立てたことに、私は祝意を表したい。
厭になる事のほうが多い最近のこの界隈では有るが、久し振りに聞いた良いニュースであった。
さて、公式サイトに復活したプロフィールでは、表記が「菊地彩香」だったり「菊地あやか」だったりしているのだけれど、どちらに統一されるのだろうか。

_ プロフィールの研究生欄から消えた連中について

菊地のプロフィールを確認しに行ったら、研究生の欄から村中と鈴木と冨田と有馬と畑山と藤本が消えていた。
冨田は正規メンバーに上げちゃっても良いくらいだと思っていたので、毎度の事だが訳がわからない。
またぞろ悪いニュースであった。


2009-01-15 [長年日記]

_ 雑誌レビュー「アップトゥボーイ 2009 02月号」

特集1 GIRLS AWARD 2008
「'08年いちばん輝いた女のコたちを誌上大発表!」・・・と言う事で、こじつけめいた賞もあるが、そこはご愛敬。 各種取り揃えてお届け。

佐々木希 (photo=takeo DEC)
グランプリは佐々木希。 表紙と巻頭グラビア7P。
表紙以外は正面から撮った写真は無く、立体的な顔を活かして斜めから撮っている。
表情もポーズも紋切り型で、モデル自身の醸す味わいは薄いが、左右非対称な顔を上手く撮っていると言う点於いて、写真としての面白味はある。
殆どの写真で左眼を手前に持って来ているが、これは撮影者の意図なのか、事務所の意向なのか、編集者の意思なのか。

多部未華子 (photo=kojiro hosoi)
「王道 Step up 女優大賞」と言う事で、4P。
今春からのNHK連続テレビ小説の主役に決まっている多部。 「ヒノキオ」で出てきたときはここまで売れると思わなかった。
4カット共、良い写真だが、P4が実に良い。
割と平面的な顔の多部を、立体的に撮っている。

八田亜矢子 (photo=takeo DEC)
「ゆるカワ インテリ美女大賞」と言う事で、4P。
X脚で後重心気味に立つP1の隙のある立ち姿が面白い。 このユルい感じが全篇に漂う。
口の開き方が同じなのだけれど、撮る角度を変えたり小道具を使ったりして変化をつけている。

吉高由里子 (photo=kojiro hosoi)
「ぶっとび〜!新感覚女優大賞」と言う事で、4P。
左を手前にしても、右を手前にしても、しっかり画になる。
長く伸ばした黒髪と、パツンと切り揃えた前髪は多部と似た感じなのだけれど、髪が若干重く、眉と耳を隠している分、表情の変化に乏しい恨みがある。
目と唇に語らせたP4は良い。

木下優樹菜 (photo=kentaro atsuchi)
「国民的バラエティースター大賞」と言う事で、4P。
P1とかP4は、モデルグラビアの典型なのだけれど、間に挟まった2ページでバラエティータレントとしての表情も押さえていて、この4カットは構えすぎず、厭味無く撮れている。

椿姫彩菜 (photo=tomoki qwajima)
「究極ドリームズカムトゥルー大賞」と言う事で、4P。
でP3の2枚が巧い。 これなら分からない。

小池里奈 (photo=kojiro hosoi)
「U-15 GIRLS ダントツ人気大賞」と言う事で、4P。
P1とP4が巧い。 P1は撮影技術、P4は構図。
ミニスカートの開口部を真正面から撮って謎が写らないP2も凄い。

AKB48(前田敦子、板野友美、大島優子、北原里英) (photo=kazuya miyake)
「話題性ジェットコースター大賞」と言う事で、4P。
四人並べて一人ずつ前に出して4ページ。
絵描き歌の「可愛いコックさん」見た様な表情の北原(P4)が面白い。 魅惑のくちびる。
劇場では首を傾げざるを得ない仕事振りを目にする事もある板野だが、このグラビアでは貶すところが無い。 P1の前田の横に立った写真が良い。 スベスベマンジュウガニの甲羅のようなツルリとした額を隠す前髪のあしらい方が面白い。
大島が入ると現場が締まり、それぞれの良さが出て来る。
後に立って色々な方向を向いた北原。 綺麗に見える角度が広いので、撮る方は楽だと思う。
表情の種類は少ないが、最初の頃のような泣きそうな笑顔は無くなった。
前田は可愛く見える角度が狭いのだけれど、P1のように嵌ると大きい。

南明奈 (photo=shota iizuka)
「完全新型水着プリンセス大賞」と言う事で、4P。
生娘には見えないのだけれど、それが過剰に出ないのが面白い。
篠山のそれのような構図と色遣いの産業グラビアで、上手く纏ってはいるが、モデルが勝ってしまって写真としては詰まらない。

Perfume (photo=kazuaki seki)
発売中のフォトブックからの使い回しで5P。
売れた事で付いた予算を上手く使っていて、ロケーションも良く、似ているようでいてそれぞれに合わせて細かく変えられた衣装も凝っている。
P1に象徴されるように、判っている人が撮っているので、それぞれの個性も生かされている。 P1の大本が秀逸。

読み物ページと後半グラビアについては後日。

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 第30回

笹公人先生の短歌講座も最終回。 先週に引き続き中野ブロードウェーにて吟行。

人形の店に行っても人形そのものではなくジュースサーバーに興味を示したり、コスプレ衣装の店でも衣装そのものより鬘を置くマネキンの生首に興味を示したり(「変則サロメ」と言えなくも無い)、相変わらず自由な小林。
発泡スチロールのマネキンの生首を見上げて何かたくらむ小林の表情は天然色、ポケットに何を匿しているか。

笹先生が小林のどうかしている面白さを理解し、おかしな視点と思考が短歌に出るように誘導した成果で、小林の落書きが短歌のリズムになって行く。 流石、念力短歌。

このレベルのものがコンスタントに書ければ、アイドル歌人としてやっていけると激賞されて、鼻高々の小林。
小林は、こうして無駄に自信満々な時の方が見ている側は面白い。まぁ、周りは大変だと思いますが。

これ以来、謎の短歌を大量生産しているそうだ。 今後の間繋ぎ企画で披露されるのだと思う。


2009-01-12 書き物三昧の日曜 [長年日記]

_ 早碁!九路マッチ(第2週)

先週同様、高杉瑞穂と戸島花の対談(雑談)からスタート。
この部分だけ、戸島のスカートが短い。

今週も対談と高梨八段による囲碁入門と対局の三本立て。

向井梢恵初段と潘坤鈺(ハン・コンユ)初段の対局は、「九路盤=狭い」と言う意識に囚われすぎたのか局地戦を展開しようとする先手の向井初段に、後手の潘初段が揺さぶりを掛けるような展開。
高梨八段の解説でも、潘初段の8手目を取り上げて「悩ましい一手」と評していた。

この番組の面白いのは、司会の二人が素人過ぎず玄人過ぎない事。
妙に棋士の人間関係に詳しい高杉は、盤面の展開そっちのけで「潘初段のご亭主は黒瀧正憲七段」「秒読みの安藤和繁三段も隅に置けなくて、奥さんは中島美絵子初段」なんて話を始め、釣り込まれた高梨八段と「棋士同士の結婚は多いんですか?」「多いですね、出会いが少ないんです。」、「夫婦で打たれたりはするんですか?」「やらないでしょう、多分喧嘩になります。」てな感じの遣り取りを。

そうこうしている内に対局は進み、終盤へ。 逸れた話をさりげなく対局に戻す戸島。 高杉が常に熱く語る分、引いて見やすい部分はあると思うが、良い仕事をしている思う。
戸島に敢えてケチを付けるとすれば、髪で顔を囲って小さく見せようとする、夏川純のような姑息な髪型くらい。

対局は、潘初段三目半の勝ち。 
目を細めて遠くを見るように盤面を見つめる潘初段の表情は、さながら能條純一描くところの勝負師の顔。 盤面を広く使って揺さぶりを掛けたり、3回しかない考慮時間を中盤で2回分続けて使ったり、面白い打ち方だった。

来週は、トーナメントを勝ち上がった向井千瑛二段と潘坤鈺初段の対局(・・・になると思われる)。

何度か流れる日本棋院のCMが戸島の見せ場であり、「みんな来てね」的な事も言わねばならないのだけれど、「みんな来てね」の後にハートマークが付くような甘ったるい声優口調ではなく、感情の篭らないつっけんどんな棒読みでもなく、本当は来て欲しいんだが恥ずかしさを紛らす為に感情を抑えて敢えて事務的に言ってしまう、ビーフィーターにノイリープラットを一滴だけ垂らした自棄糞にドライなマティーニのような「ツン9デレ1」な喋り方が好事家には堪らない。
こう言うのを見ると「あぁ、戸島だなぁ」と思う。

ただこれが万人受けするかと言うとそうでもない訳で、戸島が仕事の幅を拡げて行こうとするのであれば、もう少し分かり易い遣り方をしたほうが良いのかもしれない。

そんな訳でこの番組、「戸島らしい戸島」を見たい向きにはお奨め出来る。

_ 雑誌レビュー「アップトゥボーイ 2008 12月号」

2010年のヒロインと題して、特集は「U-17新世代女優達」

Part1は、「物語が始まる場所」、夏帆で10P(photo=kenshu shintsubo)
好きなカメラマンで嫌いでないモデル。 色遣いや構図も私好みなのだけれど、髪型がどうにもいただけない。(この髪型のお陰で、書き掛けたレビューが二た月塩漬けに・・・)
見開き2Pで背景を飛ばした写真を使ったり、相変わらす判型の大きさを生かした誌面構成が贅沢で巧い。 割り付けみも良いので、写真を見る際に文字が邪魔にならない。
ピントや露出を唇に合わせて決めているカットが幾つか有るのだけれど、上唇が少し前に出ていて心持ち下向き加減に閉じきらない口の美しさを巧く捉えているように思う。
髪型で驚いてきちんと見ていなかったのだけれど、改めて見直すと良い写真だった。

Part2 制服女優U-17×16GIRLS は

逢沢りな (photo=kentaro atsuchi)
朝倉あき (photo=kazuya miyake)
飛鳥凛 (photo=kojiro hosoi)
足立梨花 (photo=kentaro atsuchi)
小池里奈 (photo=kazuya miyake)
高田里穂 (photo=qwajima tomoki)
田中あさみ (photo=kazuya miyake)
谷内里早 (photo=kojiro hosoi)
夏未エレナ (photo=kojiro hosoi)
西内まりや (photo=kojiro hosoi)
波瑠 (photo=qwajima tomoki)
前田敦子 (photo=kazuya miyake)
三浦由衣 (photo=kojiro hosoi)
水沢奈子 (photo=kazuya miyake)
宮崎香蓮 (photo=kojiro hosoi)
美山加恋 (photo=kazuya miyake)

前田敦子がよく撮れている。 劇場方面の客からは「輝きが薄れた」と言う声も聞かれるのだけれど、放つ光の質が変わっただけだと思う。
顔を構成する部品が中心に近く有って正面を向いているので可愛く見える角度が比較的狭いのだけれど、ハズレの写真が減った。
可愛い"だけ"では無くなってきた前田を、私は興味深く見ている。
写真として面白かったのは飛鳥凛、小池里奈、敢えて前ピンにしてある田中あさみ、すくすく真っ直ぐに育っている美山加恋、と波瑠(これは桑島智輝が上手い)。

Part2 2010年の女優論 は、モノクロページで文字もの7本。
高倉文紀の「U-17世代と格差社会女優論」は、いつものもっともらしい高倉節で2P。
座標軸を使ったキャラクター分布図なども定石通り。 こういう「総論」みたいなものが有ると読んでいて落ち着く。(高倉文紀なのでつっこみどころも少ない)

読み物二本目は、「えれぴょん女優化計画」と題して、AKB48の小野恵令奈と映画監督の吉田恵輔の対談。
滑舌の悪さであったり、鼻声であったり、普通は褒めないような部分で持ち上げる吉田に乗せられてか、風邪で喉を傷めて掠れた声で自己紹介をしつつ「低い声なら出るんですよねー」と気だるげに話し、自分の低い声に「気持ち悪いな・・・」と独りごちたりする、小野の「素直な良い子」ではない暗黒部分が炙り出されている。
写真だけ見ると「キラキラパワー」を放っているように見えつつ、語られた言葉の端々からはダークマターも放出する小野恵令奈。

読み物三本目は、「スタートラインの証言」。
自分をしっかり語れる中学生である荒井萌に、デビューから現在までの仕事と、その中での変化を語らせた聞き書き。
聞き手が村山義典なので、聞き手の主観が入りがちだが、荒井萌がしっかりしているので記事としては纏まっている。

四本目は、石橋杏奈で、演技研究DVD鑑賞会。
こともあろうに見せたのが「17歳のカルテ」。
ウィノナ・ライダーのチェーンスモーカー振りと、役作りで金髪にしたアンジェリーナ・ジョリーのイカレっぷりが凄まじい映画。
なんて物を見せやがるんだと思ったら、担当ライターは渋谷直角で納得。
サントラの選曲がまた泣かせるんだが、そんなのは年寄りの感傷でしか無いようで、石橋杏奈はアンジェリーナ・ジョリーのイカレっぷりにひたすら驚いていたようだ。
それでも演技する自分と重ね合わせてみたりするところは、流石女優。

後半のグラビアページは真野恵里菜で3P (photo=kouki nishida)
表情の種類は少ないのだけれど、前号のグラビアで垣間見えた疲れのようなものは無く、表情そのものは活きている。
西田幸樹は被写体の周りにあるものの使い方と遠近感の出し方が巧み。
P3の足の切り方に驚いたが、膝の上に置いた手から上の部分を見せる写真なので、これで良いのだろう。

連載企画の「矢島舞美写真館」。 一回目のテーマは「追憶」 (photo=TANAKA)
矢島舞美そのものより、着ている服を見せるような写真で、好みでは無いが、P1なんかはよく撮れていると私でも思う。
笑わないと年齢以上に大人びて見えるが、笑うと歳相応な顔になるのが面白い。

何処から撮っても同じ顔になる佐々木希で2P (photo=kojiro hosoi)
左手で右手の指を軽く握った写真があるのだけれど、同じようなポーズの夏帆の写真と見較べると、モデルと役者での求められるものの違いなのか、資質の違いなのか、何も語り掛けて来ない佐々木希の指が印象に残った。

光岡昌美は、私の嫌いな悪い意味で下手糞な写真で2P (photo=hidenori ohno)
P1は手ブレ、P2は無意味に前ピン。
機械任せで撮った写真の典型。

SKE48の松井珠里奈を歯見せ笑いで5カット2P。 (photo=jun-ya kadoshima)
同系統の表情だが、下手に考えさせるより良い写真になっている。
私などは、その抜擢され具合から大人の事情の腐臭を感じてしまって、松井珠里奈からは目をそむけがちなのだけれど、こうして見ると素材の良さは判る。

アライテツヤの1ページ連載「少女団地」も三回目。
先日、部屋を片付けたら漢字表記時代のアライテツヤのモノクログラビアが出て来た。 捨てるに捨てられず、雑誌の山を作り直してその中へ。 また数年後に見るのだと思う。
あの頃とは作風も違うが、やはり巧い。
1ページで語り切れる強さ。

隣には萬歳恵子がやはり1ページ。 (photo=yukikazu ikeda)
極薄の被写界深度で適切な位置に焦点を合わせた職人の技。
これがなかなか決まらない。

映画『櫻の園-さくらのその-』スペシャル対談が3ページ。 (photo=qwajima tomoki)
大島優子、武井咲、寺島咲の三人で、対談と大小取り混ぜて16カット。
素の自分でカメラの前に立つ事も出来るし、何をすべきかその場で判断して、その「役」にもなれる。
つくづく大島優子は喰えないな・・・と思う。

続いてその映画の主演女優、福田沙紀で4P (photo=kentaro atsuchi)
隙だらけなようでいて隙の無い大島優子と対照的に構えた表情。
読み物ページで吉田恵輔が語っていた事を思い出す。
主役はこれで良いのだろう。

最後は成海璃子で6ページ。 (photo=tsuranuku kumagai)
途中はともかく、最初の夏帆と最後の成海璃子で、この号の企画は成功している。
熊谷貫と成海璃子がガップリ四つに組んだP6が秀逸。

_ カメラマン表記について

これまでは横文字表記から漢字表記に直して書いていたが、ついに検索しても表記が分からないカメラマンが現われたので、今回から全て原文ママにした。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

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2009-01-08 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 第29回

今回からついに吟行。 中野ブロードウェーへ。
中野ブロードウェーとは、中野駅北口のサンモールと言うアーケードを抜けた先の、「日本の九龍城の異名を取る、4階までが商業ビル、その上がマンションと言う怪しい建物で、かつては青島幸夫なんかも住んでいた。
諏訪の酒蔵、真澄の人が住んでいるので、正月には入り口に積み樽。 以上、豆知識。

笹公人、小林香菜、そして不二家のペコちゃんと言う時空が捻じ曲がったような三幅対の写真でスタート。
先ずは変なもの専門店の「変や」にて一首。
変なものに囲まれても、埋没しないどころか周囲を圧するような小林の存在感。 ここで先程のペコちゃんを詠む訳だが、「舌」と言う字を「乱」と書き間違えたり、書き直しになったり、書き直しても「舌」は「乱」だったりするいつもの展開。
書き直した奴が割と良い出来で、笹先生も絶賛。

調子が出てきたところで次なるお店、おまけ専門店「おまけ屋」。 おまけに囲まれても、埋没しないどころか周囲を圧するような小林のおまけ振り。
すっとぼけた顔で頭の後ろからニョキリと手を出して、何をおどけてやがるのかと思ったら、「UFO」の決めポーズ。 ピンクレディーがらみのおまけを見つけて一首。
しかしなんで女子はピンクレディーがこうも好きなのか。 私にとってピンクレディーと国生さゆりと瀬能あずさとハロプロは夢が無いものの代名詞なのであるが。 ちなみにどうでも良い上にもどうで良い話になるが、夢が有ったのはキャンディーズと永田ルリ子と宮前真樹、そして2006年2月18日迄のAKB48。

閑話休題、小林の話。 ピンクレデーの歌がどうひねくっても良くならないところで、何かを発見した小林が目を丸くして(この写真がまた面白い)奇声を発する。
二宮金次郎像を発見して歓喜の小林。
その前に出来そこないの字余り短歌をどうにかしろと促され、小林先生答へて曰く
「もっとこじんまりした時じゃないと書けないんですよ。」
(※「こじんまり」の件については改めて)
二宮金次郎を見つけた小林がうっとりしたところで、今週はここまで。
次回更新は1/15予定との事。


2009-01-05 月旦 [長年日記]

_ 「研究生」とは何であったか

4期
瓜屋茜
大家志津香
鈴木菜絵
藤本紗羅
村中聡美
(藤江、佐藤亜、中田、成瀬、倉持、佐伯、出口、中西優、渡辺茉莉絵)

5期
有馬優茄
石田晴香
内田眞由美
小原春香
近野莉菜
冨田麻友
中塚智実
畑山亜梨紗
(北原、宮崎、指原、仁藤)

6期
野中美郷
(高城)

だいたいこんな感じだったと思う。 抜けは有るかもしれない。
小嶋陽菜が「研究生って、何を研究してるの?」と、本質を衝いた疑問を呈した事があったが、プロ野球で言う所の「二軍・三軍」であり「育成枠」であったのだと思う。
この連中から「チーム研究生」を作るとのこと。
公式ブログによると

「当然、オーディションですので当日の結果次第では「チーム研究生」として残ることの出来ない人も出てくる可能性があります。」

との事なので、自由契約もしくは戦力外通告なんて事が有るかもしれない。 その前にとりあへず私なりの月旦を記しておこうと思う。

_ 石田晴香

まぁ当確だとは思う。 面相は申し分なく、上背は無いがまだ若いから伸びる可能性は有る。
多田の代演で出た時の挙動不審ぶりは語り草になっているが、最近は敢えてケチを付けるほどの粗もなく、それなりにこなしているようだ。
出来るようになる前に舞台に上げられてしまったのであって、出来ない娘では無かったのだろう。
この世界、「世界一可愛い」と自分で言える位で丁度良いのかもしれない。
私の守備範囲外だが、私生活でのポカさえ無ければ中心になって行く娘だと思う。

_ 村中聡美

露地物の胡瓜のような左右非対称の顔で、写真写りは良くないが、実物はそれなり。
背は高からず低からず、歳も見た目よりは行っているし、主にバックダンサーで出てくるので如何にも地味なのだけれど、妙に目を惹く。
何かがあるのだと思う。

_ 小原春香

バラエティー番組に出て食って行こうと言う訳ではないだろうから、お姫様どうこうと言う部分で評価するのは、あまり意味が無い。
JCBホールでのコンサートでチームKの全体曲に入った小原は、チームKの動きで踊れていた。
それなりに踊れている研究生でも、一寸喰った動きで当たりもきついチームKに入ると浮き上がってしまう事がまま有るのだけれど、あの日の小原は与えられた役を良く理解して、上手くこなしていたと思う。
戸島がそうであったように、現在は北原がそうであるように、使える奴が便利屋にされて報いられるところが少ないのがAKB48の厭なところであって、残ってもこの先あまり良い事は無いかも知れないが、上手く踏み台にして、なりたい自分になっていただきたい。

_ 近野莉菜

携帯での自画撮りが下手なので、ブログなどで見るとパッとしないが、実物はもう少し良い。
パーツは良いので、もう少し顔が大人になると、より綺麗になるのではないかと思う。 未来の有る顔。
近野も何処へ出てもソツ無くこなしていて、もう少し報われても良いと思うのだが、送り手側は「判りやすい顔」を好むようなので中途半端な位置に居る。
現場で欲しいのはこう言う人材なので、長い目でみればこの世界で食べて行けると思う。

_ 冨田麻友

仲間うちでは「食パンマン」と呼んでいた。 私の第一印象はサリフ・ケイタ。 兎に角、白かった。
チームBの後で踊っているうちは、大して良いとも思わなかったのだけれど、チームKに出て手足ブン廻して豪快に踊ってるのを見て驚いた。
豪快だが雜ではなく、表情も活きていて実に良かった。
もっと良くなると思う。

_ 大家志津香

何処に居てもそれと分かると言うのは、凄い事だ。
居るだけで場を明るく出来ると言うのも、凄い事だ。
この凄さが何の役に立つかは判らないが、何かの役には立つと思う。

_ 藤本紗羅

最初は捕まった宇宙人みたいで、周りと縮尺が合わなかったが、見ないうちに背が伸びたらしい。
この顔が大人びるとどうなるのか予想が付きにくいが、そう悪くは転ばないと思う。
芸事の上手い子供と言うのは、小さく纏まっていて鼻に付く事が多いのだけれど、藤本は変に纏まっていないので、上手いが不快感は無い。
背と手足が伸びると、こと動きに関しては頭抜けたものになると思う。

_ 鈴木菜絵

面相も体形も可もなく不可もなくで、どうにも地味なのだけれど、やる事の質は高く、居るだけで安心できる。
ムラッ気の有る連中が多い中で、こう言う計算できるのが居ると、裏方も共演者も心強い。
何とか生き残って欲しい。

_ 有馬優茄

小林に振り付けを教えると言う稀有な体験は、今後の人生に於いて何かしらの役に立つと思う。
小林のアンダーになるだけの事はあり、この人も思考が特殊で、FCブログの記事も妙な味が有る。

_ 畑山亜梨紗

首から上は即戦力。 脳味噌も顔も。
首から下とのギャップがまた、嵌る人には堪らないのだと思う。

_ 内田眞由美、中塚智実

残念ながら殆ど見たことが無い。
最近の研究生の採用傾向や、研究生からの昇格傾向を見る限りにおいては、本流なのだと思う。
判り易く可愛らしい。

_ 瓜屋茜

4期の中では一番報われていないような気もするが、一番の貧乏籤は実は佐藤(亜)であり、一番運が悪かったのは渡辺茉莉絵なので、それからすればまだ幸せだ。
色々な事をやらされすぎて、初期の明るさが薄らいだような気もするが、私が見たチームB公演では良い仕事をしていたと思う。

_ 野中美郷

こちらも殆ど見たことが無いのだけれど、内田や高塚と較べて判りにくく大人びた顔立ち。
客は判り易いほうに流れ、流れた客の多寡が人気として計られるので、廻ってくるチャンスの数には差が付くかも知れないが、上背が有って肉感的な野中と被る個性は少ないので、生きる道はあると思う。

_ 佐藤亜美菜

研究生から昇格した連中の中では一番の貧乏籤で、昇格はしたものの出られる公演は所属チームのものだけで、その中での出番も限られていた。
最近は所属チーム以外の公演にも出るようになったようだ。
初めのうちは、それによって劇場の中のゴキブリが死滅したと言われるくらいの特殊な声と、活きの悪い鰯のような目と、伊勢うどんのようなダラリと白い二の腕に嫌悪すら感じたのだけれど、最近は見られることで磨かれたのか顔もスッキリして灰汁も抜け、特殊な声の不快さより特異な言動の面白さが勝って来た。
ブログの面白さはチームA随一だと思う。
コンサートでふと目に付いた(良い意味で)のをよくよく見ると佐藤(亜)だったなんて事が、一度ならず有った。 それだけ綺麗になったのだと思う。

_ 訂正

コメントにてご指摘いただいた通り、4期に出口陽が抜けておりました。

出口については、いずれまた。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

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2009-01-04 日曜の夕方はテレビの前で正座 [長年日記]

_ 年頭の辞

今年は「家で出来る事」、これを最優先にして行こうと思う。
あとは「身の丈に有った行動」。 一回三千円の公演を、月に何度も見る訳にも行かない。
見たい公演に絞ってメールを出し、ハズレたら諦める。
少なくとも三月までは、日曜の夕方はテレビの前に。

_ 早碁!九路マッチ

戸島花の独立後初のレギュラー番組と言う事で、手を洗い口を清めてテレビの前に端座して拝見。

番組は、高杉瑞穂と戸島花がそれぞれ囲碁との馴初めを話したり、高梨聖健八段による囲碁の初歩的な解説が挟まったりしつつ、女流棋士の九路盤対局をじっくりと。

一手10秒、考慮時間は1分×3回。
通常の碁盤の四分の一くらいの面積なので、展開が非常に早く、分かり易い。
序盤の三手目で決まる事もあると高梨八段が語っていた通り、序盤の数手に時間を掛けていたが、そこからが早い。
慎重に行った先手の向井二段が押されるような展開だったが、10手目に後手の巻幡三段が守りに入った所で形勢が変わり、結局向井二段の勝利。
目の数え方や、先手後手のハンデなどの説明が無い為、どっちがどう勝ったのか分かり難くはあるが、多少なりとも碁の知識が有れば楽しめる。
対局中は主に高杉瑞穂が喋って高梨八段の解説が入るのだけれど、たまに喋る戸島は、例えば初手は何処に置くかとか、喰えない一面をチラリと見せる。
目先の石の取り合いに目が行きがちな高杉と、盤面を広く見ている戸島とでは、対局中に驚くところが違うのも面白い。
割と素直に驚いてもいて、そこもまた面白い。

好事家連中の話題となっていた戸島の脚であるが、高杉との対談部分では判り難く言うと「クリスマスがいっぱい」の衣装みたいな大胆に短いスカートで(おそらく)生足、対局時は流石におしとやか目に。

日本棋院とgooの提供だが、番組に挟まるCMは日本棋院の物のみ。 こちらにも戸島。 番組のナレーションも戸島なので、25分番組乍ら何処を切っても戸島が出て来る。

中一の時にふと囲碁がやりたくなり、中ニの時に『ヒカルの碁』で囲碁に興味を持つ生徒が増えたので囲碁部を作って部長になったと話す戸島。
流行に乗せられたのではなく、流行を利用したのだと言う事をさり気なく。

東京体操でもそうだったが、ナレーションは未だ口で喋っている感じで、そこだけが少し気になったけれど、番組そのものが短い事もあり、他に粗らしい粗は見られなかったし、おしとやかなお嬢様然とした立ち居振舞いも崩れず、上手い事猫を被り通していた。
戸島の良いところが出ていると思う。

<参考>
早碁!九路マッチ(番組サイト)
日本棋院サイトの番組に関するページ(番宣動画が見られる)

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 第28回

笹公人先生の短歌講座。 先週に引き続き、屋内にて実作。
小林の過去のトンデモエピソードから一首捻り出すのだけれど、目を細めて遠くを見るような体で、絵に描いたような苦吟。

ガチャガチャ当たり企画のボーリング大会で、秋元康本人に「秋元先生によく似てますね」とのたまった件を詠む小林。 そんなことが有ったのか!!と驚く笹先生。
小林画伯描く、良く言えば「アフロカツラを頭に乗せて笑福亭鶴瓶の真似をするエルトン・ジョン」みたいな秋元康像を挟みつつ。 笹先生の「先生」抜きで呼び捨てにしたほうが良いとのアドバイスが有ったり、小林が恐れ戦いて拒否したり。
例に依って、初めは五七五になっておらず、書き直し。 書き直せばとりあへず短歌にはなるので、事に依ると小林先生、こっち方面の才能が本当にあるのかもしれない。

続いて「気持ちが入りやすい題材で」ってんで、「生ハム」で一首。

苦吟はしているのだけれど、コンサート前などの、もう一押しすればくたばりそうな悲惨な表情でも、嫌な事をやらされた時の不貞腐れたような表情でもなく、思考に脳みそが特化した表情。 面白い。
何度やっても一度目は七五調にならないのだけれど、書き直せばちゃんと歌になる。
この生ハムを詠んだ歌は、実に小林らしい味が有り、笹先生も〔香菜 4才〕って事にしたらと条件付乍ら「天才ですよ」と絶賛。 UTB本誌か携帯サイトを参照のこと。
〔香菜 4才〕の部分は閑却して、天才の部分にだけ反応する小林は、さっきまでの苦吟が嘘のように鼻高々。
完全に調子に乗ったところで、次回からは吟行。
1/8更新予定との事。

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2008-12-25 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 第27回

笹公人先生の短歌講座も二回目。 いよいよ実作に入るのだけれど、そこは小林なので一筋縄では行かない。

普通はここで朱を入れてしまうのだけれど、笹先生はヒントを与えて書き直させる。
頭抱えて無い知恵絞る小林の写真が面白い。

何度か書き直すと、あら不思議。 小林の視点と思考が純化されて歌になって行く。
有料コンテンツなので引用は控えるが、書き直して行く精錬工程の散文詩のようなものも面白い。

短歌として形になった所で、褒める。 褒めて伸びる小林はそれまでのウンザリ顔から一転して輝く笑顔に。
このあたりが小憎らしい。 憎さ余って可愛さ百倍。

褒められて良い笑顔が出たところで次回へ。

おめでたい小林の連載に相応しく、次回更新は1/1とのこと。

_ 小林香菜「よのなか入門」(UTB本誌連載ページ)

@モバイルの次回更新分から使われるであろう中野ブロードウェーロケの模様も収録。
座学でのこの世の終わりのようなドンヨリ顔と、ロケでのくるくる変わる明るい表情のコントラスト。

小林は小林なので、起承転結の有る長文をものしてその奇矯な思考と視点を分かり易く伝えるのは限りなく不可能に近いが、三十一文字の短詩型にならその欠片を著せるかもしれない。

今回の企画はこれまでの連載の中でも特に面白いし、小林にとっても転機になるかもしれない(していただきたい)。

_ 「短歌」ならぬ「短化」のはなし

「こんなところに戸島花」とか、「こんなところにも戸島花」とか、情報を頂いて確認するたびに驚くのは。

スカートの丈の短さ。

辞めて何かが弾けたのだろうか。
まぁ、丈は短くともガードは堅い、「鉄のスカート」であろうと思われるので、御開帳なんてことは万に一つも無いであろう。

そう言えば、件の囲碁番組。 放送は三月まであるが、番組は五回コッキリのリピート放送とのこと。
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2008-12-23 [長年日記]

_ AKB48 JCBホールコンサート 補遺

佐藤夏希、大学に合格
間繋ぎで野呂から話を振られた佐藤が、大学に合格した事を、大学名を公表しつつ報告。
戸島が「大学の事は訊いてくれるな」と隠蔽して通したのと対照的に大学名を公表した訳だが、その大学に在籍している事をこれから売りにして行く積りなのだろう。

大学名を公表してそれを売りにすると言う事は、学生として学内に居ても私人で居られないと言う事を意味するし、売りにする事によって得られるメリットは有るにしても、デメリットとして様々な悪意に晒される事も甘受しなければならない。
大学名などは調べれば分かる事なのであるが、調べて分かるのと公表するのでは、情報の伝わり方や扱われ方が違う。
佐藤の場合、事務所や大学側が何かしてくれる事は期待できず、様々な悪意と一人で向き合わねばならない。
一寸思慮が浅かったのではないかと思う。

個の責任と組織の責任
誘導のイロハも知らないムクドリを現場に放り出すような業者が一番悪いのは勿論だが、万が一将棋倒しにでもなったら、現場で誘導にあたった人間の責任は免れ得ない。

テレビ屋でも演劇屋でも映画屋でもイベント屋でもそうなのだけれど、その「仕事」が好きなのではなく、その「職業に就いている自分」が好きな連中が少なからず居る。
どんな職業でも、光の当たる部分と光の当たらない部分とをあわせて「仕事」なのだけれど、光の当たらない地味な部分で手を抜く。
そう言うのが上にも下にも居ると、こうなる。

今回のコンサートの人員配置を見ても、外で整理誘導にあたる人間は足りないのに、玄関では人員がダブついており、館内の通路の分かれ目には居ない。
何処に何人必要になるかは、その日その時の状況に依って変わる訳なのだけれど、状況に合わせた人員配置はなされていなかった。

人員配置の計画に柔軟性を持たせていないか、もしくは人員配置の計画そのものが無い。
これは上がオタンコナスである事を意味する。
現場で誘導にあたる人間の頓珍漢ぶりは、前述の通り。
これは下もオタンコナスである事を意味する。

現場指揮官がどうとか、その程度の問題ではない。
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2008-12-20 長い一日 [長年日記]

_ AKB48 JCBホールコンサート「年忘れ感謝祭 シャッフルするぜ、AKB!SKEもよろしくね」

所用を幾つか片付けてから水道橋。
後楽園を彷徨い歩いて、ようやくJCBホールに辿り着くと、既に有象無象が屯している。

コンサートそのものは良かったが、入場時の仕切りの悪さには驚き、呆れた。
先ず、並ぶ場所が判らない。 先に衝いていた友人に電話をして合流して事なきを得たが、一人で行っていたらどうなっていたか・・・。

並んで待っていると、
「通路幅でお並び下さい。」
との指示。
通路を確保して端に並べってのは良く有るが、通路一杯に広がって並べってのは初めて聞いた。
仕方なく通路幅に拡がって待機していると、列が動き始めたのだけれど、動いた先にはそれまでの通路の2/3くらいの幅しかなくて、しかも暗い上に急な階段が待ち受けていた。
指定席の列であり、然程殺気立っても居らず、粛々と進んでいたので目立った混乱は起きなかったが、将棋倒しになる危険性は有った。

漸く入り口まで辿り着いたら、ここに居たスタッフも輪を掛けた頓痴気で、
「ギャラリー席のお客様は、後ろのほうにお並びください」
誰から見て「後ろ」なのか、そいつはどっちを向いているのか。
こう言う誘導のイロハも知らない馬鹿に一人でやらせるってのは、会社ぐるみで無知だからであって、地方都市でこれだと確実に商売上がったりなのだけれど、東京ではイベント屋の絶対数が足りないので、こんな粗悪業者でも商いが成り立ってしまう。
「ギャラリー席のお客様は、建物に向かって右側の壁沿いに、○列でお並びください。」
目標物、位置、方向、列幅(○に入れる数は、玄関の幅やモギリの数によって変える。)を示さなければ、混乱に拍車を掛けるだけで何の意味も無い。
いやまぁ、ひでぇものであった。

そんなこんなで漸く入場。
JCBホールは、左右と後の壁にギャラリー席がへばりついていて、3階の奥の席からでも舞台までは意外に近い。
アリーナ席を見下ろす形になるので、客席のそこここから「人がゴミのようだ。」の声。

影アナは高橋みなみ。 高ぶった感じの上擦った声だったが、怪しい滑舌で分かった。

10分程遅れて開演。

大声ダイヤモンド → ロマンス、イラネ → AKB参上!
一曲目は「大声ダイヤモンド」。
一遍に出てこられると、ぱっと見て分かるのは篠田くらい。 モデル体形の篠田は華やかな空気を身に纏っていて、遠くから群集を見ても一人だけ浮き上がって見える。
小林はNHKホールの時と同じく、頭に蜘蛛の巣をひっ絡ませたようなラメ付きの髪型。
他の人はどうでも、私が群集から小林を捜す一助にはなった。
小林は最前列で重用される訳ではなく、最後列でお茶を挽いている訳でもなく、なんとも中途半端な位置に居るので、意外に捜し難い。

動きを見れば一目瞭然の筈の秋元が見当たらない。
私の目も節穴になったかと愕然としつつ、目を皿にして捜したが、見つからない。
今に到るまで公式発表は無いが、今回のコンサートは休演だったようだ。

「AKB参上!」は、「AKB48」に替わる anthem としての位置付けなのかも知れない。
ソニー時代の楽曲が使い難くなるという大人の事情も有っての事とは思うが、一寸強引に感じる。
曲が終わった後、板野はライトを消し忘れていた。

スカート、ひらり
小野、大島(優)、松井(珠)、小嶋、前田、高橋、渡辺
チームAの連中は、スカートの翻らせ方が控え目。
その中に中西が入ってバッサバッサやりだした時の衝撃を、書いている今思い出した。 あれは驚いた。

渡辺は「背中まで見えた」と最前列で見た友人が驚いていたあのまま豪快に。

大島だけ、スカートの翻らせ方が違う。 回転と膝の伸縮を組み合わせて、大きく優雅に、ひらり。

SKEの松井(珠)は、この後も要所々々で出てくるのだけれど、その度に客席からは大きな声援と大きな溜息とが合い半ば。

投げキッスで撃ち落せ!
仲川、仁藤、野口、宮崎、北原、早野
動きは頭抜けて早野。
顔が大人びて全体のバランスが良くなったので、送り手側も使いやすくなったのでは無いだろうか。

純愛のクレッシェンド
柏木、河西、宮澤
柏木も悪くは無いのだけれど、河西と宮澤の前では一寸霞む。
河西と宮澤で振りの解釈とオカズの入れ方が違うのが面白い。
河西は過剰なくらい煽情的で且つ蠱惑的。

背中から抱きしめて
篠田、倉持、佐藤(由)、川崎、増田、小林、片山
篠田は歌は危なっかしいが、動きは申し分なく、そもそも其処にいるだけで何となく有り難い。
緑襟だっ佐藤(由)と、青襟だった川崎がこの曲を演っているってのが、象徴的。
小林はネタ曲ではなくでも、ちゃんと演れるところを見せていた。 褒めてよいと思う。

7時12分の初恋
渡辺、奥、多田、指原、平嶋
緊張すると申し訳無さそうな顔になる指原が面白い。
パラバラなようでいて、平嶋と渡辺はほぼ動きが合っている。

渚のCHERRY
松井(珠)、早野、仲谷、野口
この曲はオリジナルがそうだったように、前が弱いと面白いのだけれど、送り手がそこを狙ったような人選。
早野と野口が肉感で圧倒し、間奏の下剋上コーナーでは仲谷が良い動き。

MARIA
峯岸、高橋、板野
現代の音響技術の粋を集めて加工したのか、本人が頑張ったのか、峯岸の歌オケが「歌」になっており、驚く。
技巧より声量で勝負するこの曲は、高橋みなみの任に合っていて、見応え聴き応えがあった。 眼福。

Faint
梅田、宮崎、高城
高城はキャリアが浅い割によくやっていると思う。
こう言う曲の「一生懸命な感じ」が厭味無く出せるところが、宮崎の強みだと思う。
梅田だけモノが違う。 同じタイミングで動き出して止まっても、そこに詰まっている物の質と量が違う。

ガラスの I LOVE YOU
渡辺、藤江、小野、多田
藤江だけウエストの位置が違う。 これだけ身長の伸びが足に集中すると、成長痛も大変だったのではないかと思う。
後半の追っ掛けっこが揃わないのを見て、大島優子がこの曲の難しさを語っていたのを思い出した。

君はペガサス
前田(秋元)、小嶋(宮澤)、北原(青)、峯岸(赤)
小嶋が演ると、元がどうでも小嶋の色に染めて出してくる。
前田も最近は負の感情を表に出さなくなり、前田流の動きで押し通している。 それで良いのだと思う。
帽子を目深に被っていて暫く誰だか分からなかったが、ニッと笑った口元で北原である事を確認。

純情主義
板野、宮澤、佐藤(亜)
真ん中で楽しそうに歌っていた板野はさておき、佐藤(亜)は灰汁が抜けて目に優しくなっていたし、宮澤も良かった。
バックダンサーでSKEに行った中西。
ギラギラしたやる気とキレの有る動き。 久し振りに見たが、以前より迫力が増した感じ。 実に良かった。

涙の湘南
大島、佐藤(N)、佐伯、中田、松原
真ん中に佐伯。 AKB48では、常にとは行かないが、偶にこうして努力が報われる事も有る。
姿勢が良く、手足が細くて長い佐伯は衣装も良く似合っていた。
折井や浦野が務めた左端のパートには大島(優)
それが大島にとって良い事なのかどうかは分からないが、大島と関わって何かを掴んだメンバーは多い。
これまで関わる事の少なかったであろう佐伯が、この機会に何かを掴んでくれると良いのだが。

Blue rose
河西野呂、篠田、大島(麻)、小原
誂えたかのように似合っていた篠田。
河西野呂がマイクを蹴り倒し損ねて、舞台下に蹴り落としていた。
小原は良い。 コンサート2本で色々な役割を担わされて、出来る事の幅も拡がったのではないかと思う。(12/23 訂正)

禁じられた2人
柏木(白)、小野(ピンク)
柏木は自分の持ち歌なのでシャッフルになっていないが、相手が小野と言う事で、仲谷が相手のときとは違うものには成っていた。
小野がこの曲を演るのは、河西が長期休演した時以来だと思うが、河西とはまた別趣の「タチの悪さ(いたいけさ)」が出ていた。
科白は旧バージョン。

雨の動物園
松井(珠)→ゾウ、松井(怜)→キリン、米沢→シマウマ、仲谷→パンダ、成瀬→ラクダ、田名部→ライオン、(あと2人居た)
そもそも人数が多い上に被り物なので顔の判別がし難く、その上SKEからも何人か出ていたので、判別するだけで一と苦労。
あたふたしているうちに終ってしまった。

となりのバナナ
大堀、野呂
最年長の二人がネットリと。
ネタ曲でも手を抜かないので、観ていてダレない。
科白と言うか掛け合いの部分は、聞き取れなかった。

おしべとめしべと夜の蝶々
小嶋、前田
小嶋がタチで前田がネコ。 劇場でのこの曲を見た事が無い人には何故客席が盛り上がっているのか判らなかったろうと思うが、面白かった。
ここでも前田は「ネコのパートを割り振られた前田敦子」を演り切っていた。 ここのところ、前田で感心する事が多い。

あなたとクリスマスイブ
高橋、大島(麻)
オリジナルの折井と星野は、細くて優しい声を縒り合わせたような感じだったが、この二人は強くて太い声を重ねた感じ。 これはこれで良かった。

間繋ぎ
峯岸、篠田、大島(優)、柏木、倉持、仁藤指原、高城
古いのから新しいの迄、それぞれの思い出深い衣装を着せて並べて、大島優子主導で間繋ぎ。
懐かしいパーティー公演の「桜の花びらたち」の衣装で出てきた峯岸が、側頭部に巻貝作ったような髪形をして踵で立って、マイク両手で持ってグルグルこねくり回しながら喋っていた頃が嘘のようにふてぶてしく後輩に駄目出し。
出世しましたな。
準備が出来てSKE48を呼び込む。(12/23 訂正)

毒リンゴを食べさせて → SKE48
「SKE48」は、歌詞が「また明日観に来るでしょ?」ではなく「また来週観に来るでしょ?」になっているのに気が付いた。
中西が良い、と言うか面白い。 近ければ毎週観たい。

誕生日の夜 → 未来の果実
チームAが出て来て二曲。
研究生から中塚と高城。 誰かの穴埋めなのか、研究生を入れる前提でやっているのかは判らない。

Two years later → 初日
芝居で休演の浦野の穴埋めで近野。 これは良かった。
膝に何も無い佐伯を久し振りに見た。

シャムネコ → 転がる石になれ
小原と野中が入ってたが、小原はチームKの動きに順応して違和感無く。
秋元休演の情報が出なかったので、ここでも捜しているうちに終ってしまった。
小林の衣装の背中のファスナーが半開きだったのでハラハラしたが、大事には到らず。

Baby! Baby! Baby! → Dear my teacher →BINGO!
A、K、B全員揃って3曲。後には研究生もズラリ。
今日は石田と冨田と、超絶美少女と噂に高い畑山が居なかった。

ひこうき雲 → 会いたかった →夕陽を見ているか?
アイドリング!!!からのビデオメッセージやら新曲告知VTR(小芝居仕立て)が流され、新たに合格した研究生の顔見世(名前等は紹介せず)などが有りつつアンコール。
新研究生の中に、元チームBの菊地が居たようで、一部の客が盛り上がっていた。
曲の途中、階段を駆け上がりつつ屈んで靴紐を直す小林。 直してもその後の動きに支障の無い所を見極めて直すのが小林らしい。

大声ダイヤモンド
最後にもう一度「大声ダイヤモンド」で終演。 いつものように最後の最後まで舞台から客席に礼をして捌けて行く小林を見送って劇場を出た。

_ 訂正

各方面からご指摘を頂いた通りで、2点間違いがありました。
遅くなりましたが訂正してあります。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

# 佐江ちゃんファンです [以前にコメントさせて頂いたものです。 変わらず、いつも楽しく拝見しております。 ところで気になったのですが、 Blu..]

# テッド [入場時のスタッフはひどかった。AKBファンは運営ってこんなもんだと慣れてるからOK?名古屋のSKE48も運営はオタオ..]

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2008-12-18 [長年日記]

_ ワニブックス@モバイル 小林香菜「よのなか入門」 第26回

小林のこの連載も、なんだかんだで半年続いている。 ここのところ一寸ダレた感じは有ったが、本日更新分からまた面白くなって来た。

今回から、歌人の笹公人氏を講師に迎えて、小林に短歌を詠ませようと言う壮大且つ無謀な企画がスタート。
手始めに短歌とはどんな物であるか小林に教えて行く。 教材は中高生の詠んだ短歌。

剣道部の夏合宿を詠んだ歌の「小手」が先ずわからない。
「犬の手のことですか?」
それは「お手」だ。
小林にものごとを教えようとするするのは実に々々大変なのであるが、笹先生も例に漏れず、驚愕したり困惑したり。 それでも諦めないのが凄い。
並の高校生になら判り易いであろう笹先生の説明も、マイナス方向に超高校級の小林には通ずる筈も無く。
例に依って小林は馬耳東風を絵に描いたような表情。 顔に「ちんぷんかんぷん」と書いてある。
これがまた味のある顔の写真。

説明を諦めて実作に移る。
最初のお題は、今世界で一番有名であろうと思われるバラク・フセイン・オバマ氏。
しかし見たこともねぇと言い放つ小林。 呆然とする笹先生。
海原お浜・小浜を知らないと言うならまだしも、バラク・オバマを見たこともねぇとは、小林恐るべし。

ここで時間となりまして、笹先生の逆襲が始まる次回更新は12/25(大正天皇祭).
汝臣民喪ニ服シテ待テ。

しかし、先生が笹公人で良かった。 穂村弘だったら困惑したまま終ってしまったかもしれない。

_ 穂村弘で一首

海の生き物って考えてることがわかんないのが多い、蛸 ほか
「手紙魔まみ、夏の引越し」(穂村弘・著/タカノ綾・絵) 所収


2008-12-16 Parerga und Paralipomena [長年日記]

_ 12/7 AKB48 チームK公演(マチネ)補遺

小林と佐藤
「16人姉妹」の後の間繋ぎでのこと。
「彼氏に弁当を作ってきた。 そこで二た言。」とかそんなお題で寸劇。
小林は「中身は冷凍食品だけど・・・」と前置きして「私の心は解凍だから」とか何とか。

例に依って分かり辛いのだけれど、「心が温かいから大丈夫」だと言う事らしい。
然し乍ら、纏めようとした佐藤が「それって『私の心は電子レンジ』って事だよね。」と言ったことから雲行きが怪しくなる。
「全然違う」と小林、松原も同調。

小林が臍を曲げるのも当たり前と言えば当たり前であって、同じようでも「熱で溶ける」のと「熱を加えて溶かす」のとでは「心のありよう」が異なる。
電子レンジは温めるものであって、電子レンジそのものは温かくない。
小林の言はんとした事を感覚的に理解した松原と、理詰めで読み解き損ねた佐藤の違いが出たように思う。

今はどちらも好きだが、最初はどちらも嫌いだった。
二人共あれで精一杯だったのだと思うが、小林の踊りや言動はがさつ過ぎるように感じられたし、佐藤の発する言葉は軽くて間が悪くて耳障りだった。
まぁ、こちらが慣れたのと、あちらが良くなったのとで次第に気にならなくなり、今は楽しく観ている訳だが。

今回の件では、嫌いだった頃の佐藤が一寸出たように感じた。
纏めようとする意識が強すぎて、言葉の撰び方がぞんざいと言うか大雑把と言うか。

小林の発した言葉αは飽くまでもαであって、言い換えは効かないのだけれど、小林の誤用によって意味が通らない場合は、せめてα'くらいで言い換えなければならない。
それを小林の言はんとするところを精査せずにβと言ってしまえば、纏まらなくて当然なのだ。

私は偶にしか観られないので、いつからこうなったのか判らないが、佐藤のこの性急さが小林を頑なにし、小林の頑なさが佐藤をより性急にさせる負の連鎖が有ったのではないかと思う。
優しい松原が間に入っているので破綻はしなかったが、ギスギスした感じが一寸気になった。
(この「ギスギス感」は、他の曲で小林と佐藤が並んだ時にも散見された。)

佐藤は頭も良いし、喋りの間も良くなったが、如何せんフラが無い。
フラと言うのは持って生まれたその人自身が醸す「可笑し味」の事であって、こればかりはどうにもならない。
野呂が無手勝流のようでいて、なんとかその場を纏めたり収めたり出来るのは、間の良さとフラによるところが大きい。

フラが無いならどうするか、巧くなるしかない。
相手の言はんとするところを上手く拾う、もしくは敢へて外す。
馬鹿が服着て歩いてるような(厳密に言うと小林は「馬鹿」ではないのだけれどそれはさておき)小林が投げる、ストライクゾーンの外側にしか来ない頓珍漢な荒れ球を上手く捕れて投げ返せれば、また計算して後ろに逸らせれば、大抵の人間との言葉のキャッチボールは出来る。
遣り難いとは思うが、こんな経験はなかなか出来ない。
これは小林にとっても、感覚の合わない理詰めで物を考える人に自分の考えを伝える訓練になる訳だが。

自己紹介等で仕込んできた話をする時の佐藤は、話の構成も間も良いのだけれど、どうも自分と間の合わない人間と絡むと、佐藤の良さが消えないまでも薄らぐように思う。

しかし、最近の当り障り無さ過ぎて印象の薄い研究生を見るにつけ、必ずしも快くは無かったが見るものに強い印象を与えた初期チームKが、懐かしく思い出される。

_ 12/14 AKB48 チームA公演(ソワレ)補遺

敷布団派
間繋ぎでの意識調査のような物での一とコマ。
板野の仕切りなのでグダグダのダレダレで有ったのだけれど、設問の一つに「敷布団かベッドか?」と言うものがあり、そこだけ妙に面白かった。

パッと二た手に分かれると、敷布団派は佐藤(由)のみ。
布団の良さを力説する佐藤(由)だったが、「ちゃんと畳んでるの?」と訊かれ、一瞬口篭もる。 さては・・・。
「畳んでいる」と強弁していたので、そう言う事にしておく。

「網戸が無い」とか「段ボールで寝ている」とか言われていた頃からすると、布団に寝ていると言うだけでも生活レベルは向上している。
病み上がりと言う事で化粧の乗りも悪く、浮腫んだ感じもしたのだけれど、喋っている分には元気そうで、とりあへず安心した。

死んだ子の歳を数えずに済む
見たい連中がゴッソリ抜けたチームA公演だったが、それなりに楽しんで観る事が出来た。
その大きな理由の一つに、「死んだ子の歳を数えずに済む」と言うのが有る。

これ迄のチームA公演は、誰かが抜ける度に
「宇佐美が残っていたらどこに入るだろうか」
「星野なら、どう歌うだろうか」
「折井ならどんな表情で、浦野ならどんな動きで踊ったろうか」
もう其処には居ない連中に思いを馳せながら観る事が多かった。
然し乍ら、最早新顔の方が多く、寧ろ古株がゲストのように見える構成なので、辞めた連中の事は殆ど頭に浮かばず、思い浮かんだとしても、それは「これでは居場所は無いな・・・」と言う感慨でしか無く、「ここに戸島が居たら」とか「これを駒谷はどう踊るか」とは考えなかった。

我々の読んで来た「チームA」と言う物語は、4thの千秋楽で既に終わっていて、4thリバイバルと言う長すぎたエピローグと、NHKホールコンサートと言う外伝で完結したのだと思う。
今、劇場で行なわれている「チームA公演」は、登場人物が多少被っているだけで話の連続性は無く、全く新しい物語が紡ぎ出されている。
それをこれから楽しく読めるか、砂を噛むような思いで本を閉じるかは、もう終ってしまった物語が心に占める割合によって変わってくると思う。

私ですか? 読みたくない訳では無いけれど、それより囲碁でも始めようかと思っているところです。
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2008-12-14 けしからん [長年日記]

_ 戸島花 出演情報

新春から始まるBS11の囲碁番組「早碁!九路マッチ」の紹介ページが出来ている。
落ち着いて考えなければならない囲碁の番組なのに、戸島のスカートが短すぎる。 けしからん!!
・・・いや、見る側が落ち着けば良いので、長くする必要は無いです。

動く戸島(しかもスカートが短い)が定期的に見られるのも有り難い。
日曜の午後にやる事が出来ると、AKB48からも足を洗いやすくなる。 その点でも有り難い。

_ AKB48 チームA公演(ソワレ)

メール予約6通送って、抽選内で観られるかどうか微妙なキャンセル待ちが一つだけ当たった。 当たったというか、かすったと言うか。
死ぬまでに一度は観ておきたいので、とりあへず指定時間に劇場へ行って見たが、抽選内のキャンセル待ちは29番で打ち止め。
そこで帰った人が多かったのか、番号がポンと飛んで、割と早めに入ることは出來た。
流石に座れはしないし、立ち見も3列目だが、それなりに視界の良いところは確保して、開演待ち。

影アナは、矢鱈つっかえつっかえ、酷い時の中西以上にたどたどしく読んでいたので誰かと思ったら、古参兵の佐藤(由)。 驚いた。

オーバーチュアが終っても幕は閉まっており、ゆるゆると開くと舞台中央に宮崎が一人で立っていて、歌いだすと共に残りの連中がわらわらと出てくる演出。

今日も尾木プロに囲われた三人は休演。 テレビの収録で海外に行っている篠田と、なにやら有るらしい川崎も休み。
古株で出ているのは大島と前田と板野と佐藤(由)。 これに昇格組の藤江、宮崎、佐藤(亜)、北原、中田。 あとは研究生がズラリ。

前田ですら巧く見えるくらい、研究生と古株の力量の差はあるのだけれど、古株には無い初々しさであるとか、生で出たやる気や、懸命さ、ひたむきさが昇格組や研究生には有った。
高城とか北原とか中塚とか、整った顔立ちが似通った連中が似たような髪形をしていて判別しづらいところは、大島と小嶋の区別が付かなかったあの頃のよう。
佐藤(亜)も灰汁が抜けてその中に溶け込んで見えたのだけれど、伊勢うどんのような二の腕で見分けが付いた。

大島は貫禄のある動き。 前田も不安そうな顔は一度も見せず、前田なのに堂々としている。
板野もやりたくない事はやらずに済んでいて、前の方の目立つところで好きなように踊らせて貰っている所為か、不貞腐れたような顔もせず、ダレた動きも無く。
佐藤(由)は、気負いの無い動きと、「クラスメイト」や「帰郷」で見られたカクカクした独特のグルーヴ。 研究生と並ぶと表情に余裕がある。

立ち見でメモなんざ採る余裕も無く、前の人の頭の隙間から観るだけで精一杯だったし、そもそも初見で一曲ごとの印象は書きようも無いのだけれど、全体を通しての感想としては、「隙の無い構成」、これに尽きる。

昇格組と研究生中心に構成された公演に、出演可能な時は忙しい古株が出られるようになっているのだと思う。 誰が出られるようになっても、また出られなくなっても、臨機応変に人員を配置しなおして一定の質で公演を打てるような周到な準備がなされているので、戸島や駒谷のような腕っこきが居なくても何とかなる。

なので、古株の4人がむしろお客さんのような印象。
大日本帝国憲法を改正して出来た日本国憲法が旧憲法の原型を留めていないように、新生チームAも、名前は引き継ぎつつも全く新しいものになっていると考えた方が良さそうだ。

AKB48の顔として、売れてきたメンバーはまだまだ必要だが、売れて来れば劇場公演に出られる頻度は自ずと減る訳で、遅蒔き乍ら(遅きに失したが)その辺りを考えた構成になった。
十八史略にある韓信の嘆き(「狡兎死走狗烹、飛鳥盡良弓藏、敵國破謀臣亡。」)が思い出される。
繰言になるが、あの五人は良い時期に辞めたと思う。

間繋ぎの喋りになると、大島親分は誰も止める(止められる)人間が居ないので遣りたい放題。
板野もまた然り。
この辺りだけは構成上如何なものかと思う。
そんな中、前田の落ち着きぶりが目に付いた。
Nes spe nec metu.

昇格組で目に付いたのは藤江。 背が、と言うか、脚が伸びてウエストの位置が高くなり、見違えて綺麗になっていたし、動きも美しかった。
北原は、高城と見分けが付き難いが、並ぶと分かる。 動きに一日の長。

小原は古株組と並んでも遜色無い動き。 なんで昇格させないのか理解に苦しむ。
藤本は小さいので他の連中と並ぶと縮尺が狂った感じになるが、それは歳の割に大人びた艶のある動きだからで、増山や奥の小学生時代とはまた別趣の良さがある。
鈴木と近野の仕事師っぷりには感心した。 良くやっていると思う。

研究生はバックダンサー要員としても何人か。
大家と冨田が良い動き。
特に大家は情緒には欠けるが、見ていて楽しくなる明るさがある。
村中は如何にも地味で、動きにも特徴は無いのだけれど、存在そのものに何とも言えない味がある。

今日一番驚いたのは藤江。 実に良かった。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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