さてはて、何から書いて良いやら。
年末恒例行事の北伐と重なって見られなかった第1回以外はずっと観て来た訳なのだけれど、過去最悪の愁嘆場であった。 会場に着いてから帰るまで終始不愉快。
諸事多端で寝坊をして、会場に着いたのは11時を廻ってから。 その道すがら「しず風の客が無作法でヒドい」との報。 暗澹たる気分で競艇場に着くと、事態は想像を超えていた。
しず風や lyrical school の客のモラルには期待していなかったのだけれど、これまで比較的民度は高いと思っていたバニラビーンズの客も便乗して辺り構わず馬鹿騒ぎ。
モラルと言うものは、かくも容易に崩壊するものなのか。 他の客の振る舞いがどうでも、出演者でありつつ主催者でもあるバニラビーンズの客が働く無法はバニラビーンズの二人の顔を潰す事にもなる。
その辺りに無自覚且つ無邪気にはしゃいでいる。
会場はベンチを並べた椅子席と、後方と左右の立ち見エリアに分かれているのだけれど、しず風の客は椅子席を上下に分ける舞台正面の通路に殺到。 そこを橋頭堡にしたのち、なし崩し的に舞台と客席を隔てる仕切り部分に荷物を置いて椅子席一列目の前に立ち見ゼロ列を構築。
こうなると椅子席に座っても舞台の上なんざ見えやしないから椅子席にはそこかしこに空席。 見えないので開演後に立ち去る人もちらほら。
一旦舞台上の話に戻す。
バニラビーンズ
割りとキツめのスケジュールの中でも綺麗な動き。 巻きが入った後の収拾の付け方にいつものキレが無かったようには感じたし、客の無礼・無作法を前にして眉を顰めがちなところはありつつも、ナビゲーターとしての仕事はこなせていた。
lyrical school
曲はまったく食いつけないが、悪くは無い。
然し乍ら、1ステージ一曲で終わらせて下がり、控え室素通りして即物販を始める商魂にはゲンナリ。
舞台前中央のみに客が集中するという異常事態とは言え、目の前の客に餌をやるばかりで客席全体を見ていない。 縮小再生産の悪い見本。
しず風&絆~KIZUNA~
今日の凶事は全てはこのグループのスタッフ、メンバー、客から。
先ず、スタッフが無能。
このイベントは各レースの舟券販売中の短い時間にライブを何回か挟み込む構成になっているのだけれど、販売終了5分前のアナウンスを会場に流す必要が有る為、その前にライブを終わらせなければならない。
然るにここのスタッフは制限時間を優に越える長さのセットリストを組んで強行。 制限時間に即したセットリストも組めない。
そしてメンバーが無知蒙昧。
販売終了までの時間は、ステージ上からも確認出来る時計に表示されるのだけれど、販売終了4分前になっても次の曲を始めようとする(巻きの指示を出した会場スタッフは無視)。 その曲が漸く終わって「早く捌けろ」と指示が出ているのに告知をだらだらと。
イベントの性格上、レースが(舟券の販売が)主であり、ライブイベントは従なのだけれど、そういった根本的な常識が無い。 無知であるのは本人たちの罪であり、教えてこなかったスタッフの罪でもある。
販売終了時間が迫って会場スタッフがヤキモキする様は此れ迄にも見た事はあったが、頭を抱えたのは初めて見た。 結局、捌けたと同時に会場モニターには舟券販売終了の文字列。
lyrical school の項でも書いたが、このグループも目の前の客に餌をやるばかりで客席全体を見ていない。 これまでに出たグループも色々あったが、ここまで近視眼的な輩は初めて。 何の為にこう言うイベントに出るのか、目的意識が著しく欠けている。目の前の客からの収奪で生計を立てるなら、名古屋に帰って閉鎖環境でやれば良い。
さらには、客が馬鹿。
前述の通りの場所取りの荒っぽさにも呆れたが、会場スタッフからの「巻き」の指示を無視するようにメンバーを教唆扇動。
荷物は財布やらカメラやらを入れたり出したりしつつ客席後方に山と積み上げて放置。 比較的治安が良いとは言え、ここは鉄火場なのである。 11レース12レースともなれば自然と殺気立ってくる。 そんな中でも放置。
何故盗難事件が起きなかったか、それは馬鹿な客が狂騒の巷に居る間、会場警備の人がつきっきりで見ていてくれたからなのである。
スタッフ・メンバー・客が三位一体で社会性を欠いている。 世の中に迷惑の種を振りまかぬ為、今後は名古屋から出ない方が良いのではないか。
私はこのグループを(客やスタッフを含めて)金輪際見たくないし、私の見たいグループと同じイベントに出るのは真っ平御免蒙りたい。
最後の最後で10月に「アイドルフェス・イン・ボートレース多摩川 Vol.6」開催との告知が有ったが、仮にそれが飛んだら(または縮小されたり次が無かったりしたら)、その責任の一定部分を しず風&絆~KIZUNA~ の客とスタッフ担った事は間違いない。
タワーレコードがアイドル専門レーベルの T-Palette Records を立ち上げてから一年、私は淘汰されるべきではないものが報われる慈雨だと思っていたし、バニラビーンズ Negicco についてはそうであった(そうである)と今でも考えているのだけれど、しず風&絆~KIZUNA~を見てその考えが揺らいだ。
慈雨だと思っていたものは、淘汰されるべきものを無為に生き永らえさせる「ぬるま湯」なのではないか。
客層の拡がりを求めず、目の前の客からの収奪に明け暮れるものに、今日は有っても明日は無い。 尽きるべき命運は尽きて然るべきではないか。
そしてレースの合間の大々的物販大会。
儲かっているとはこっちも思っちゃいないが、イベントの趣旨からしてレースの合間は予想と舟券の購入に宛てて貰うのが筋。 そこで大々的に物販大会なんざおっ始めっちまうものだから、物販ブースには長蛇の列。 舟券は何時。
物販机を遠巻きにする馬鹿が通路を塞ぐので会場スタッフが一般客の動線確保に借り出されていたが、それもタワレコ側の仕事では無かったか。
そして全グループ同時に物販を始めるとどうなるか、舞台前の一角に置かれた場所取りの荷物には、ライブ中と同じく会場警備の人が張り付くこととなり、ライブが終わって会場警備の人が持ち場を変えると、無人の野に宝の山。
流石に不味いので会場スタッフに声を掛けて注意を喚起して貰ったが、客の間抜けさも去ることながらタワレコの無計画・無定見は指弾されるべきであろう。
北千住の路地裏、三軒長屋の端でやっているベトナム料理店での落語会。
良く言えば和室、割った話が二階の茶の間に仮の高座を設えての会なので、毎回ほほ満員だが最大で12人(詰めればもう少し)の小ぢんまりしたもの。 それがまた良い。
「たがや」らく里
「野晒し」吉幸
らく里さんは夏らしく「たがや」、吉幸さんは「野晒し」を端折らずみっちりと。
吉幸さんはここのところ意欲的で、なんだか凄いのを見せて貰っている。
二席終わってユーストリーム配信されるトークショー的な打ち上げ。 生春巻やらゴイ(甘酢和えのサラダ的なもの)やらバインミー(柔らかめのバゲットで作ったサンドウィッチ)などをパク付きながら痛飲。 つまみが旨いので酒が進む進む。
鎌ケ谷から来たというお客さんが居たのだけれど、話の遣り取りの中で何かに気付いたらく里さんが「あなた KGY40Jr. の皮茶パパさんじゃありませんか?」
果たしてそうであって、そこから落語方面の客にはおいてけ堀を喰らわして暫しアイドル談義。
色んな意味で有意義な落語会であった。
書きっぱなしで忘れていたが、コラム的な何か
AKB48で『菅原伝授手習鑑』
をアップロード。
匂ひをこせよ。
小田急線成城学園前駅に繋がる商業施設の二階、吹き抜けになった小体なイベントスペースでのライブ。
小田急や東急沿線のこうしたショッピングモールは、建物の構造も入っている店舗の種類も(客筋も)郊外型のそれとは異なる。 所得と学歴の差なのだと思うが、自分の知らないものを「知らない」と言う理由に於いて馬鹿にして掛かる傾向が少なく、一旦足を止めたら最後まで見て行く人も多かった。
外ハネ担当のリサが昨年まで成城大に在学していたので、御学友と思しき女性客もちらほら。
在学中は休日に来たことはあまり無かったとのことで、人が多いことに驚いていた。 四階のグランファミーユ・シェ松尾には、よくランチを食べに来ていたそうで、このあたりの「らしい」エピソードも微笑ましく。
土地柄に合わせてか「トキノカケラ」「ノンセクション」「エルスカディ」とお洒落系の三曲。 スピーカーからの出力も上品。
暗黙のドレスコードと言うか、普段は長年の洗濯で布地が透けかけたようなヨレヨレのティーシャツを着ているような客もとりあへず襟付きのシャツを着て来ており、手拍子メインで振りコピーは控え目。
同調圧力が掛かったのではなく、「りさこさまの地元(・・・の、ようなもの)」「りさこさまに恥はかかせられない」・・・と言う各自の判断が結果的に同調したのではないかと思う。
優先観覧スペースに椅子が並び、その周りに人垣。
天井が半透明で、曇ってはいたが自然光が柔らかく廻り、それに色温度高めのスポットライトが三階から2灯。 光線の加減で、二人が動くたびに白いワンピースの陰翳が身体の線を美しく描き出していた。
この辺りが件の写真集に不足している「品のある色気」なのだけれど、それについては別項にて。 スカートの丈を詰めたり、襟刳りを深くすれば良いと言うものではないのである。
或る程度売れないと、また売れ過ぎてしまってもこうした小規模商業スペースではイベントを打てない。
かつて通った大学の在る街への凱旋と言う祝祭感も心地良いイベントであった。
「追記」
新宿は見ても見なくても後悔は薄そうだったが、成城だけは見ておきたかったので、諸事多端の中、一寸無理をして遠出をしてみた。
「バニラビーンズを売りたい」と言う客の総意が、同調圧力ではなく個々の自由意志の同調と言う形で現れていたように思う。
良いものだから売れるとは限らないのは世の常であるが、良いものであるだけに売れて欲しいと切に思う。
締め切り・納期等が重なっててんやわんやの繁忙期。 今日出来ることは明日に延ばして渋谷へ。
タワレコ名物レジ前行列に巻き込まれたりしつつ、店員が巡回してバニラビーンズ目当ての客を誘導していたのでなんとか時間前には会場に入ることが出来た。
平日の夜にしてはまずまずの入り。 開演が七時半なのだけれど、とりあへず働いてはいそうな客層だったので妥当な線。
定時で逃げ出してなんとか間に合って、一寸残業したくらいの時間に衣服の乱れもなく帰れるので、所帯持ちの宮仕えにも優しい。
上手から見ることが多いのだけれど、日曜に下手から見た視界が新鮮だったので今日も下手から。
横に二人並んだ状態で見るより斜交いに見たほうが、振り付けの解釈や動きの質の違いが判り易い。 客を目配りで殺しに掛からないので、正面に陣取らないほうが気楽に見られると言うのもある。
一曲目が「LOVE&HATE」で驚く。 オープンスペースでのイベントとは違い、目当てで来た訳知り向けのセットリスト。 先日のワンマンライブの成功が生きている。
「LOVE&HATE」も発売当時は「ナンダコリャ?全然北欧じゃねぇ!!」(≒タンバリンスタジオ的な音造りじゃない)とムカッ腹を立てたりしたものだが、今こうして聴くと悪くない。
PVと写真集(ブックレット)には言いたい事・書きたい事も有るが、曲そのものは良い。 今日は演らなかったが、カップリングの「秘密」はオケだけでも繰り返し聴きたくなる佳曲。
アンコールは写真集の表紙の衣装で「君は僕を知ってる」。
忌野清志郎の歌い方とはまるで別物だが、その分物真似感は無く、曲に籠められた精神を換骨奪胎して自家薬籠中の物には出来ていた。
曲としての好みは分かれると思うが、良いカバーではある。 オケの作りの良さもあるが、コピーではなく、ちゃんとカバーになっていた。
シングルリリースの度に、こうして面白いものを見せて(聴かせて)くれるのも嬉しい。
幸せな気分で帰宅。
明日からも日曜まで怒濤のインストアイベント攻勢なのであるが、さてはて何回観られますやら。
新宿のペンタックスフォーラムに於いて開催中の、小林幹幸のライフワークと言っても良いであろう制服女子の連作を散りばめた写真展を見て来た。
これまでに撮り貯めたものと、震災後に宮城県内を中心に撮りおろしたテクプリ関連で10枚。
旧作は見たことのある写真も多く、大きさに圧倒されつつも冷静に見ることが出来たが、テクプリを撮った10枚で感情を持って行かれた。
津波に破壊された学校の前、そして荒れ果てた音楽室の中で始まり、朝焼けの石巻駅のホームを歩いて行く後姿と桜の蕾の前に佇む写真で〆ている。
開けられてしまったパンドラの匣からありとあらゆる災厄が飛び出してしまったあとで、底に光る希望の芽のようなものが写し撮られていた。
旧作で目を惹いたのは、畏怖すら感じる気品漂う三吉彩花、温暖湿潤気候の齎すねっとりとした空気の中で撮った広瀬アリス、煽情的なグラビアでは見られない柔らかな笑顔の逢沢りな。
オンライン写真展で何枚か見られるので、遠隔地の方はこちらで雰囲気だけでも。
7/9(月)まで。
バニラビーンズの過剰摂取が健康に影響を及ぼす懸念があったので、一寸横道に逸れて亀戸サンストリートへ。
碌に調べずに行ったので現場に着いてから知ったが、ゲストで リル・クミン と Marry Doll の二た組。
リル・クミン
着いた頃にはリル・クミンが始まっていた。 本人達も「デビューしてまだ三日なので、一曲歌うと息が上がっちゃうんです」と語っていたが、歌も喋りも覚束無く危なっかしい。 具体性のまったく無い告知が面白い。
しかし衣装はちゃんとしていた。 唯一ちゃんとしていたのが衣装。
当世流行りの色分け衣装。 ざっくりと印象を書くと、黄色ははっちゃけ水着隊系、白は京塚昌子系、赤はルー・フィン・チャウ系。
Marry Doll
事前に耳に入っていた情報が「客が柵を破壊」「客が風疹を媒介」とか物騒なものだったので、恐れ戦きつつ見たのだけれど、会場側からのコール禁止のお達しが有った所為か暴れる客も騒ぐ客もおらず、平和裏に進行。
前日まで北京で営業だったとか。 そんな事もあってか衣装のくたびれ加減が気になる。
中にもう一枚着ているので事故には至らないものの、チューブトップ的なものが上から下から狭まっていくのには冷や冷やした。
場数踏んでいるだけあって客あしらいは巧く、歌も上手いが、それの見せ方はうまくない。
その辺りの野暮ったさを魅力に転化出来得るかどうか。
オトメ☆コーポレーション
東京で活動しつつ、伊那市の観光大使を務める OLギミック のアイドル。
コンセプトを盛り込みすぎた二股膏薬感が前提としてあったので第一印象は良くなかったし、リーダーのネットリした営業トークにも当てられて中盤までは秋葉原を蹴った後悔の念に苛まれつつ見ていたが、視点を変えたら拾い物だった。
振り付けが単調で変化に乏しいのは瑕だが、動きそのものには切れがあり、歌も上手く表情も生きている。
特に真ん中の人は喋っている時は自信無さげなのだが歌い始めると豹変。 ここに視点を固定したら印象が黒から白へ。
よく調べずにオトメ☆コーポーレーションを見に行ったらリル・クミンが出てきて、あっけにとられているうちにMarry Dollが出てきて、呆然としているうちにオトメ☆コーポーレーションが出てきて、混乱しているうちに日が暮れていたのだけれど、反芻咀嚼してみるとそれなりに楽しくはあった。
原宿KDDIデザイニングスタジオにて、発売直前の予約イベント。
2回目の始まる20分くらい前に着いたのだけれど、裏で大規模アイドルイベントが有る割りにまずまずの集客。
三回廻しの2回目は、例によってミニライブ&トークショー。 月刊NEOバニラビーンズの表紙で着ている後ろ身頃がレース状に透けたカーディガンにスカート。
本人達も話していたが、Aラインのワンピース以外でのライブは初めてとのこと。 袖のある柔らかい布地の服なので、動きに合わせて身体の線が出るのだけれど、こうして見ると実にどうも細さが際立つ。 髪飾りが無いからかキノコ担当は髪を耳挟みにしていて軽やか。
トークショーで出た写真集に関する質問「(写真集の撮影で使った中で)一番気に入った靴は何ですか?」には、レナがジュゼッペ・ザノッティの黒のピンヒール、リサはシャネルの白と黒のオープントゥのブーツと答えていた。
相変わらず司会者要らずの座持ち。
3回目は7thシングル「ノンセクション」の私服。 白いハット付きの白いワンピース。
「ベイビィ・ポータブル・ロック」「恋のセオリー」「チョコミントフレーバータイム」「ひとつのうた」の4曲、合間のお喋りもたっぷりと。
いつもと視点を変えて、二人の動きが見比べられる位置から見たのだけれど、レナの動きの美しさに磨きが掛かっていた。 どんな振り付けでも、すぅーっと動いてピタリと止まる。
動かす力、止める力、止めたところから逆に動かす力、全てにゆとりが有るので客席への目配りも行き届き、表情も柔らか。
伊達の筋肉ではなく、必要に迫られて付いた筋肉なので、しなやかで細いまま引き締まっている。
会場の渋谷WWWは、スペイン坂の上と言うおよそ私のような人間には似つかわしく無い場所にあるライブハウス。 元は映画館だったとかで、客席は大きく3段に分かれていて圧縮が起きにくく、後方からでも非常に見やすい。
整理番号が良かったので前に行こうかとも思ったが、圧縮の危険性に鑑みて二段目中央付近へ。 極端な圧縮は起きなかったが、のんびり見るなら矢張り後方。
先頭入場で最前列に居た知り合いに話し掛けるふりをして3列目あたりに無理やり潜り込む女子二人組が目に付いたくらいで、醜悪な行動をする客は殆どおらず、昨今の殺伐を極めるアイドル現場の中では例外的に客の理性による平和が保たれている。
先に書いてしまうと、自己顕示のための「ジャンプ」「オーイングと称する奇声」「MIXと称する荒らし行為」「アンコール発動に関するヘゲモニーの取り合い」などは最初から最後まで見られず、(アンコールは拍手のテンポの切り替えの為に発せられ、統制棒もテンポを保つために振られ、巷間よく見られる悪目立したがる馬鹿が居なかった。)それでいてきっちり盛り上がってはいる奇跡。
暗転した中で流れるアメイジング・グレイス(曲名が思い出せず、採ったメモには「風に立つライオン」と書いてあった)から1969年のドラッグレースで口開け。 チョコミントフレーバータイムの私服。
中盤はシングルを時系列で並べる構成。
「迷走期」と呼ばれる2009年から2010年あたりにリリースされた LOVE&HATE や D&D は、久し振りに演ったとのこと。
どちらもリリース当時は「ナンダコリャ」と思ったものだが、今聴くとそんなに悪くは無い。 これは演る側にも聴く側にも心のゆとりが出来たからだと思う。
後半は新曲の私服に着替えて登場。 前半と後半では照明や演出を含めてガラリ変えてきていて、細かい知恵と工夫の積み重ねが感じられた。
恒例のオリジナルチロルチョコ撒き大会(投げられたチロルチョコが側頭部を直撃したり)、東京は夜の七時では天井からマンハッタンの戦勝記念パレードの如くヤケクソな量の紙吹雪が舞ったり5周年の祝祭感もありつつ、ここから先を見据えた未来志向の終演。
ライブ中叫んだ訳でもなく、朝から立ち食い蕎麦屋の親父くらいとしか口をきいていないのに、終わってみたら声が枯れていた。 心地よい疲れ。
気鋭のグラビア系カメラマン5人のグループ展「sharaku vol.001 [Until Nude]」を見た来た。
南青山でドアノーとブレッソン、ミッドタウンのフジフイルムで植田正治を見てから行ったのだけれど見劣りしない刺激的な写真。
写真展告知欄以外に紙幅を裂いた媒体は私の知る限りにおいて(ネット以外は)フォトテクニック デジタルの6月号だけだったが、私が見ている間にも何人か入っていたので、それなりに知られてはいるようだった。
フリの客が入ってくるような場所ではないので、目当てで来ているひとばかりだったと思うのだけれど、人を撮ることを趣味としていたり生業にしていたりする向きは見ておいて損は無いと思う。
小池伸一郎
アパートと思しき調度品の無い畳敷きの部屋で撮ったカラー4点。
温度と湿度は低めの色調。 調度品の無い殺風景な感じが生活感を消し去っていて、前述の色調とも相俟って四畳半写真でありつつさらりと。
広角で撮っているが歪みは無く、柱や梁、畳の縁が描き出す縦横の線を使って画面を構成。 串刺しとか首切りと言った禁忌に囚われず、それでいて見る者を不快にもさせない。
三輪憲亮
モノクロで4点。
黒と暗灰色の間のトーンの妙。 暗がりに躍る黒髪。
引いて見た位置で映えるようなライティングで、寄って見ようとすると照明が邪魔をするのには閉口したが、綺麗なプリントだった。
門嶋淳矢
カラーで5点。
温度と湿度高め、5人の中では「写楽」のあの頃に一番近い感じ。 粗にして野だが卑ではない、程の良い生々しさ。
肉感的なモデルを撮りつつ、その「肉感」に寄り掛かり過ぎずに撮った、顔にピントの来ている写真が印象に残った。
松田忠雄
カラーで5点。
水の中に浮かぶ身体の線を美しく描き出した5枚。 下着やストッキングの痕、毛穴や産毛まで写し撮っていながら、描き過ぎる事による不快さは無い不思議な写真。
門嶋淳矢と同じく肉感的で puffy nipple なモデルを撮りつつ、対照的な作品に仕上げていた。
吉田裕之
カラー5点。
赤バックと白バックでモデルが異なるようなのだけれど、私は寄って撮った赤バックの写真により興味を惹かれた。
ピント薄め。 ピンを置いた位置の意味を考えつつ見る。
カラーコンタクト着用の所為なのか目に力が無いのは気になったが、表情そのものは良かった。
小ぢんまりしたギャラリーで、些か窮屈ではあるのだけれど、出点数を絞ったことによりそれぞれの作風は明瞭になっていた。
こうしたグループ展がいきなり商売には結びつき難いとは思うが、作品撮りをする事によって自分の撮りたい写真を明瞭にし、作品を仕上げる過程での気付きが普段の仕事にも生きてくるのではないかと思う。
見る側の好みの問題で評価の分かれる作品は有るかもしれないが、写真の質として劣悪なものは無かった。
細くとも長く続いて欲しいグループ展。
日程:6/15(金)~6/21(木)
会場:SPACE eje
Facebook:http://www.facebook.com/sharaku.project
入場無料
ミッドタウンのフジフイルムスクエアで開かれている写真展。
ちょっとだけなので量的には物足りないが、作品の選定と照明が素晴らしく、質的には申し分ない。
このスペースでは常に何かしら見たくなる写真展が開かれていて、それ"だけ"の為に行くには一寸アレだが、何かのついでに近くに行ったら見ておいて損は無い。
六本木へ行く前に、南青山の路地裏にあるギャラリー「ときの忘れもの」に寄ってみた。
全品正札付きなので見に来たお客様は「お買い上げになるかもしれないお客様」として遇される。
それが重く感じる向きにはお奨めできないが、好きな写真がこれくらい出せば買えるという目安を知ることが出来るので、私は見ておいたほうが良いと思う。
出品点数は写真美術館などには及ばないが、全品コンディションの良いオリジナルプリント。
日比谷野音には行かれなかったので、久し振りの女子流。
正面から観たい向きが多いらしく、側面は割りと空いていたので、例によって近さを取ってみる。
真横から見るとフォーメーションも振り付けもきっちりしているのが良く判る。 個々の裁量に任されている部分は有りつつ、逸脱しすぎない頃合の良さ。
アイドルグループのシングルとなると馬鹿の一つ覚えでアップテンポの曲が並ぶ中、敢えてバラードを持ってきたのには驚いたが、それも納得の歌唱。
被せ無しのオケで踊りながら歌っても破綻らしい破綻をしない女子流が動きを最小限のフォーメーションチェンジに止どめて歌を聴かせることに徹しているので、歌に説得力がある。
USTREAMで観た野音のライブではモニタースピーカーからの返りが弱く、客席に歌声が届いている実感を持てなかった為か声を張り過ぎて歌唱が不安定になっていた小西彩乃も音程を安定させた上での伸びやかな歌声。
しっかり歌えてさえいれば通りすがりの買い物客の足を止める力は有り、ステージ上ではなく客を見て冷笑する手合いも居るには居たが、4階テラスも含めて多くの民間人がイベントを観覧していた。
私はどうにも握手会と言うものが苦手で、AKB48ですら最初期の「桜の花びらたち」と、よんどころない事情が有って行った「大声ダイヤモンド」くらい。 他のアイドルでもCDだけ買って握手券は知己にあげてしまう事すらあるくらいなのだけれど、今回はちょっとた目論見があって握手会にも参加してみた。
それは「小西彩乃と握手をすることによって、先日小西彩乃に突撃を敢行した今出舞と間接握手をする」と言う、下らないと言えば実に下らない事なのであるが、先々はともかくとして一旦は足を洗ってしまう今出との邂逅が望めない現状において、不遇を囲ったまま辞めてしまうことへのもやもやを解消するための儀式として何かしておきたかったのであった。
うるさ型の知己でも「ダメだありゃ」と言う声を聞いたことが無かった今出舞が陽の目を見ることなく研究生のまま辞めて行くというのも納得の行きかねる話では有るが、何度も書いてきた通り「その先の人生」の方が長い訳で、なまじ昇格しなかったからこそ将来を見据えた決断が出来たのかも知れない。
禍福は糾える縄の如し。
閑話休題、女子流の話。
昨冬から今春に掛けて怪我や病気で休養を余儀なくされたメンバーが多い中、グループとしての活動は続けてきたものの、そろそろ修正と休養が必要であるのは明らかであって、八月以降の反転攻勢に備えて活動を抑えるという送り手側の決断は評価できる。
更に進化した東京女子流を見られる事を楽しみに待ちたい。
江崎マサル(・・・のAKB48への提供楽曲)が苦手だったので食わず嫌いで来た hy4_4yh であったが、A.I.S.Aに国鉄の菜っ葉服着て出てきてアナーキーの「333」を演ったのを観て興味が湧き、給料が出た頃合に纏まった曲数をやるイベントがあったので足を運んだ次第。
4時過ぎにロフトに着いてCDを購入。 会場時間は開演の30分前と聞いたのでそれ位の時間に戻ると、未だ10人凸凹。 どうなることかと思ったが、開園時にはそれなりに増えていて安心。
頭頂部で結んでパイナップルのヘタみたいにした髪形の快楽亭ブラック師に似た人が闊歩していたので、誰かと思ってしげしげ眺めてみたら、江崎マサル氏であった。
ライブはアンコール込みで約1時間、盛り上がる曲聴かせる曲、硬軟取り混ぜて各種取り揃えたセットリスト。 歌入りオケだが被せは弱めでほぼ生歌。
そこそこ歌って踊れて、ソツは無いが華はもっと無い Sadachi から漂う「宮五郎」感、アイドル界のぴんからトリオ。 Sadachi は空気を構成する気体に喩えると窒素。
衣装はアルバムのジャケットでも着ている白のツナギに反射材ベスト、ゴーグル付きヘルメットと黄色いゴム長靴。
この格好が此処まで似合うのは、芸能界広しと言えども関武志とガッポリ建設と hy4_4yh くらいであろう。けして動きやすい格好ではないが、激しく歌い踊って息が上がらないのも凄い。
キレの有る歌唱と振り付けと、ダラダラした喋りの落差も愉しい。
アイドルらしいものからゴリゴリのロック迄、楽曲は多岐に渡るが、下手なロックバンドより魂からのパンク。
パンクはパンクでもアナルコ・パンク。 まつろわぬ者の血が滾っている。
最近わたしが嵌まるものの傾向として、バニラビーンズにしても hy4_4yh にしても Tomato n'Pine にしても通奏低音として在るのが「大人の悪ふざけ」。
アルバムのオマケとして付いてきた特典 CD も真面目に不真面目。 碌でもなく面白い。
美はただ乱調にある。階調は偽りである。真はただ乱調にある。
(「生の拡充」大杉栄)
レギュラーのバニラビーンズに AeLL. と Dorothy Little Happy と言う顔付け。
バニラビーンズはアンケートなどに基づいてゲストの人選にも関わっているとのこと。 Tomato n' Pine が主催ライブとして POP SONG 2 U をやっているのと、意味合いや目指すところは同じなのかもしれない。 次回は是非 Tomato n'Pine を呼んで相互乗り入れしていただきたい。
積極的に観に行こうとは思わなかったり、寧ろ毛嫌いしていたグループが出てくることもあるが、ここで見て良さに気づくことも有る。 今回も(初見ではないが) AeLL. が楽しかった。
AeLL.
オケの出だしが流れなかったり、音響トラブルに見舞われても全く動じない。 風が強くなった2回目3回目は髪を纏めてみたり、現場対応力が高い。
曲は例によってメッセージ色が強く、私は食いつけないのだけれど曲は悪くないし、西恵利香(苦労人)が芯になっていて歌も上手い。
年長組二人がしっかりしていて年少組二人が覚束無いのだけれど、覚束無いなりになんとかなっているのも面白い。
ステージ脇ですれ違った篠崎愛が思いの外細くて驚いた。
Dorothy Little Happy
10分程のステージを三回廻しなのだけれど、三回とも衣装を換えてきたのには驚いた。 換えて悪いって訳では無いが、力の入れどころが間違っている。
致し方の無いことでは有るのだけれど、首都圏へ打って出ると言う意気込みが強すぎて空回りしているような印象。
世の趨勢がそうであるのは承知しているが、踊らせ過ぎ。 成り立ちからしても歌よりダンスに重きが置かれるのだろうけれど、激しく踊りながら歌うと金切り声に近いものになってしまっていたのも気になった。
ただ、目当てで来ている客だけでなく、競艇オヤジまで含めた全体に向けて目配り気配りをしており、意識は高く持っている。 押し付けがましい圧迫感は有ったが、それも意欲が先走りすぎたからなのであろう。
客は聞きしに勝る民度の低さで、ダッシュできていないダッシュケチャであったり、やっている事がヌルい割に傍若無人。 似たような無茶をするのでも AeLL. の客が押し引きの加減を心得ているのとは対照的に終始暴れていた。
他のグループの出番にはセコ場か何かに行ってやがる癖に、途中でドヤドヤ戻ってきたり、置きっ放しの荷物の前に立っていた客に「見えないからどけ」と難癖を付けたり、呆れ果てたる屑加減であった。
これも送り手側が客の分母を増やすことに狂奔して内実を等閑にしてきた事に起因している。 何につけても背伸びと無理が目に付く。
ラモーンズの Rock and Roll Radio みたいな煽りの入った曲も耳に残ったし、デモサヨナラを〆に持って来る構成も意欲的だったが、如何せん尺に対して詰め込み過ぎた印象。
振り付けの過剰な激しさが暴れたいだけの客層に受けているのだと思うが、それが客の裾野の拡がりを阻害することになりはしないか。
バニラビーンズ
暦の上では夏となり、漸く防寒具からは解放されたが、江戸川競艇は中止になるくらいの強風。 風が強すぎて飛んではいけないモノが飛びそうになって大変そうだった。
これまでそう言う点で気を揉んだことは無かったが、ワンピースの裾が短いところに持ってきて舞台が高かったり、風が吹くと色々危うい。 それをおくびにも出さず、ににこやかに遣り過ごす強さ。
セットリストも巧く組んであって、レースの合間の短い時間に3曲演るのは勿論、喋りも挟んで客を飽きさせない。
次回は7/20に開催との事。 バニラビーンズカップと言うレースに併せてらしいが、それも楽しみ。
些か寝かせすぎた。
楽しい記憶は「たのしかったなぁ」てぜ漠然として行くが、怒りは具体的に残るので、矢張りレポート的なものはとっとと書いたほうが良い。
ちっちゃいライブがしたいな。 オリジナルが4曲出来たから、AKB48のユニット曲を借りてきて全部で6曲くらいのミニライブ。
あと本当にいい曲なんで、私のことが好きじゃなくてもいいから一人でも多くの人にカラオケで歌ったもらえたらいいな、と思います。
近場に来たからには行かにゃならんと言うことで、宿酔の重い頭を抱えて亀戸へ。
サンストリートのステージはとりあへずしっかりした屋根が付いているので演者が濡れる気遣いは無いが、客席は吹きっ曝しなので花散らしの雨がそぼ降る中、寒さに震えつつ開演待ち。
1. 気まぐれなパレットタイプ
2. チョコミントフレーバータイム
3. ひとつのうた
そんな訳で買い物客も少なく、フリの客は少なめだったのだけれど、目当てで来ている客はそれなりに。
照明も音響もしっかりした会場だけに、多くの人に見て欲しかったが、まぁ天候ばかりは仕方が無い。
喋り短めで3曲。 ささっと終わってしまった感はあるが、状況が状況だけに仕方が無い。
諸般の事情(所謂「お客様の都合」)で寒空の下時間を潰して2部観覧。
1. U ♡ Me
2. チョコミントフレーバータイム
3. ひとつのうた
口開けは 1st シングル。 思えば2007年の10月、品川駅港南口の大画面で流されていたこの曲の PV が目に飛び込んで、帰宅してから必死に検索したのであった。
その頃の覚え書きを掘り起こしてみる。
フランス・ギャルを作ろうとしたらシャンタル・ゴヤが出来上がってしまったような二番煎じ感。
Winkが土下座して謝りそうな仏頂面と振り付けとは言い難いくらいの器械体操みたいな動き。
素晴らしい!!
心ならずも秋葉原に入り浸り、渋谷系から卒業できず、トーレ・ヨハンソンものにはつい手が出てしまう北欧好きの私に神様が
「これでも聴いて死ね」
と耳元で囁く声が聞こえたような気がしたので、10/21のイベントに申し込んでみた。
多分後悔すると思う。
我ながら酷いが、あながち間違いではなかったと思う。 その 10/21 のイベントが今は無き石丸soft2で開かれていた 新Aiai Music Carnival VOL.13。 この中で言及している「12月の下北のイベント」が Softly! Nights Vol.6 ここで盛り上がって次のイベントを待っている間に紆余曲折の一と曲がり目が始まっていたのであった。
閑話休題今日のイベントの話。
流石に疲れは見えるのだけれど、手応えや充実感からくるゆとりのようなものもあり、楽しい気分で観覧できた。
明日でインストア行脚も千秋楽。 大宮LOFT二回廻し。
ハロプロに吉川友という売れないソロのアイドルがいるんだけども、むちゃくちゃ女優顔の美人なので、このままフェイドアウトさせるのはとても惜しい。芝居ができるかどうかは知らないけど。
— Soichiro TRiCK FiSHさん (@TRiCKPuSH) 12月 19, 2011
14:45頃現地着。 椅子席に若干空きがあったので、端のほうに潜り込む。
待ち時間にスクリーンで流される PV を観ているだけでも楽しいのは、私がそれだけ耽溺しているという事なのだと思う。
2部は出囃子に乗って出てきて baby portable rock → チョコミントフレーバータイム、トークショー(Kスタ周辺ランチスポット情報、心理テスト)と言う趣向。
「Kスタ周辺ランチスポット」は、事務所が近くにあると言うことで仕事で使う店が中心だったが、外ハネの人が高校生の時に利用していた店として「シャネルのビルの上にある『うかい亭』をよく使った」との話が面白かった。 金の使い方が綺麗な金持ちは厭味が無く、むしろ清々しい。
心理テストのお題で「ルックスも性格も完璧な同性の欠点は何か」。 私は「金が無い」としたのだけれど、これはその人のコムプレックスなのであった。
確かに私の財布に自由になるお金が有った例めしは、生まれてこの方無いのであった。
当たり過ぎて可笑しいのを通り越して哀しくなり、泣き濡れて蟹と戯れつつ3部開演までの時間つぶしの旅に出た。
コラム置き場に殴り書き二本。
乃木坂46「おいでシャンプー」の衝撃
「多幸感」に関するわたくしの見解
をアップロード。
あてどなく彷徨えど、中古カメラ屋も万年筆屋も古本屋も無い街に居場所なんざある筈も無く、ぐるっと廻ってデザイニングスタジオに戻る。
警察の前の交差点でロータスのMk.11を見たのが唯一の「よかった」。
原宿の街も、私も、互いが互いを求めていない。
AKB48界隈に通い詰めて良かったと思うのは、時間の潰し方が上手くなったこと。 丁度読みたい本が2冊あったので、取っ替え引っ換え読んで開演待ち。
3部は更に人が増えて、ほぼ満員御礼。
六時を少し廻って開演。
イェス?ノゥ?
<MC>
トキノカケラ
恋のセオリー
チョコミントフレーバータイム
告知
東京は夜の七時
途中で適宜一と呼吸おいたり、ペース配分をしつつ5曲たっぷりと。
5曲目の前振りで
レナ:「いま何時ですか?」
客:「七時!!」
「北欧時間では七時」と言うことで「東京は夜の七時」。
この辺りの掛け合いも楽しい。
明日一日お休みで、店着日からまた怒涛のインストアイベント攻勢。
10日の渋谷タワレコB1Fでは、たっぷり演るとのこと。 19:30より(観覧無料)。
東京タワーイメージガールの任期を終える小林香菜にとって、イメージガールとしての最後の仕事。
折井あゆみ以来、足掛け4年続いたAKB48絡みのイメージガールも、とりあへず小林でお仕舞い。 イメージガールそのものも小林が最後で、来年からはアンバサダーと言うものになるらしい。
(ついでになんだかんだで続いていた私の東京タワー通いもお仕舞い。)
AKB48草創期に初のレギュラーラジオ番組として放送されていた「よんぱちアフター」を担当していた柴田聡と言う最良の補佐役(小林の難点は心を開くまでに時間が掛かる事なので、以前から知っている人・慣れている人だと話が早い)を得て、番組開始当初から小林らしさが判り易く引き出して貰えており、総集編として年度頭まで遡ってもきちんと面白い。
これはスロースターターな小林香菜にしては珍しいことで、このあたりも「成長」と言って良いと思う。
大展望台の窓の数を調べる際に掛け算が出来ないことが発覚したり、そこをツッコまれて「人生足し算」と嘯いたり、愉快な頓珍漢ぶりがクローズアップされて明るく終わるのかと思いきや、18分くらいで小林の涙腺が決壊。
小林香菜が感情を顕にするというのも珍しいことなのだけれど、それもこの番組を担当するにあたってスタッフから感情をきちんと出すように指導された賜物であったようだ。
つられてか喋りのプロの柴田聡が声を潤ませる場面もあり、不可能を可能にし可能を不可能にする小林香菜の不思議な力が作用した最終回となった。
最後に小林のリクエストで一曲、「青空のそばにいて」。 私の涙腺も決壊。
東京タワーイメージガールを勤めおおせたことで、小林香菜は数ではなく質において得難い経験を詰めたと思うし、それが結実しつつあることを見せて任期を終えられたのも喜ばしいことであった。
仕事帰りに両国亭。 隔月のふたり会へ。 レギュラー前座のこはるさんはお休み。
「狸の鯉」春樹
「寿限無」吉幸
「だくだく」錦魚
<中入り>
「時そば」吉幸
「小言幸兵衛」錦魚
狸と言えば札か賽ばかり、久し振りに狸を聴いた。 あまり演られないのはサゲが判りにくいからだと思うし、やはりそこが引っ掛かったのだけれど、これは前座のうちは仕方が無い。 そのあたりを差っ引けば良い出来。
時そばのサゲは意表を衝くもので、且つ出来過ぎても居ない佳品。 噺の寿命はこうして延びて行く。
立川流の売れている師匠連は立川談志の伝統と革新の「革新」の部分を色濃く受け継いだ人達だと思うのだけれど、革新を前に出さない師匠連にも談志の遺伝子は受け継がれていて、私はそちらにより惹かれる。
その延長線上に居るのが吉幸さんであり、錦魚さんであり、先年亡くなった談大さんであったと思う。
今週はコンサートのさなかとあって、録音での放送。 その代わり生では出られない18歳以下のメンバーから、阿部マリア・加藤玲奈・川栄李奈・高橋朱里・竹内美宥の5人。
小島慶子の降板騒動でも見られた「送り手であるラジオ局側がメディアとしてのラジオの特性や価値を理解していない」と言う根源的な問題から来る退屈さに支配された二時間。
チーム4から2人、研究生から4人。 必然として自由さが売りの阿部ではなく真面目な竹内に進行役のお鉢が廻ってくる訳なのであるが、その竹内にすら碌に番組の趣旨説明が行われておらず、メンバーの架空の目撃情報を募るコーナーではそれがフィクションであることを全員が理解しないまま進行。
録音で且つあまり忙しくは無い面子を使うのであれば、仕込にも収録にも手間や時間は掛けられる筈なのであるが、その形跡は欠片も見られなかった。
それがAKS側のスケジュール管理の問題なのか、ニッポン放送側が「たかがアイドル」と手抜き仕事をした結果なのかは定かでないが、実にお粗末。 頑張って聴いていたが二時半過ぎに敢え無く寝落ち。
竹内美宥はチームYMでもそうだったが、一見するとチャンスなのだけれど、その実チャンスどころか可能性の芽を摘み取るような事になっていて、素材としての良さを引き出して貰えていない。
他の人はどうだか判らないが、私は責任感から解放された竹内美宥が見たい(聴きたい)。
今日はあとがつかえているようで、いつもより15分短い11:00終演。
そんなわけでマクラもそこそこに三席+ゲスト。 弁当幕も無く、スッキリした構成。
「小噺」談奈
「千早振る」錦魚
「オゲレツウクレレ」角森隆浩
「大工調べ」(序)談奈
口開けで出て来た談奈さんはマクラもそこそこに鰻と泥鰌と穴子の小噺でさらっと降りちゃう。 このあたりは左談次師ゆずりで上手い。
錦魚さんはチクリと毒をいれたりしつつも、軽く楽しく。
オゲレツウクレレの角森隆浩さんは素晴らしいイカレポンチで、どうかしているウクレレロックを高らかに歌い上げて去って行った。
牧伸二、ぴろきより、坊屋三郎に近い「ひとりボーイズバラエティ」と言った趣。
トリの「大工調べ」は談奈さんらしさが存分に出ていた。
談奈さんの偉そうな奴と言うのは、実にどうも腹立たしいのだけれど、棟梁の啖呵が焼肉屋の冷麺みたいで、つるつる喉越しは良いが切れ目が無くて歯切れが悪い。
下がるべきところで下がらない溜飲に苛々したところで与太が出てきてドタバタになるのだけれど、ひとしきり笑って気が付くと、苛々が消えてスッキリしている。
不思議な芸。
原宿の明治通り沿いにあるKDDIデザイニングスタジオにて、次のシングル曲のお披露目。
行きつけの汚い散髪屋が混んでいて、更には銀座線が遅い(まぁ銀座線が遅いのは百年前からだが)ので開演10分前くらいに漸く到着。
椅子席はほぼ満員御礼、立ち見の二列目あたりに潜り込む。
束モノばかりに行っていてすっかり忘れていたが、二人組の場合時として択一を迫られることがある。 昨日がまさにそれで、なんとなく見やすい位置を探して立ってから、そこが外ハネ真正面であることに気付く失態。 なんだか必死な人みたいになってしまった。
開演までの時間は舞台後方の大型スクリーンでPVを上映。 見るからに低予算だが、手間と知恵と工夫は詰まっていて、良い出来。
PVで使用しているアイスクリーム型のマイクはバスキン・ロビンスから借りたとのこと。
思えば私のチョコミント事始もサーティーワンであった。 70年代の後半、バニラではないアイスクリームと言えばロッテのイタリアーノか奮発してもレディ・ボーデンだった頃に数十種類ある中から好きなものを撰んで掬いたてを食べられると言うのは非常な驚きであり、ミントグリーンのアイスに茶色い粒が入ってるのなんざ見たことも無く、とりあへず一と口貰って更に驚いたのを憶えている。
閑話休題。 16時になり、いつもの出囃子に乗って登場。 前半30分は見どころや苦労したところ、カットになった場面など、PVこぼれ話。
二人とも喋る仕事には慣れているので司会要らず。例によって外ハネの人の浮世離れしたエピソードも交えつつ30分。
一旦はけている間に敏腕マネージャー女史がテーブルと椅子を片付け、もう一度出囃子に乗って登場。
手持ちマイクで「東京は夜の七時」、スタンドマイクで「ニコラ」そして「チョコミントフレーバータイム」。
マイクスタンドはそれぞれの身長に合わせて予め調整してあるのだけれど、上手下手の袖に逆に置かれていたようで、マイクを取り付ける際に気が付いて取り替えていた。 こう言ったハプニングも笑いに転化出来るのも場慣れした強みか。
新曲にあわせて作られた新しい私服は、キノコの人がチョコミント、外ハネの人がコーンのような色合いになった、春らしいミニのワンピース。
バニラビーンズにしては振り付けの動きが多く、 頭上で手首から先を延々左右に振り続けるのは大変そうではあるが、ダンスインフレが過剰に進んだアイドル界に於いては寧ろ大人しい部類に入る。
曲の方は渋谷系の残滓というか、南朝の末が吉野にあったというか、ファンシー・フェイス・グルーヴィ・ネームのようなワクワク感。 歌詞も昨今は珍しくなってしまった、読み込んで味わい深いもの。
シングルの発売が待たれる佳曲。
金町から常磐線を逆に乗ってしまったり、亀有駅から北へ向かってしまったり、うろ覚えからくる紆余曲折でぎりぎりに到着。
アリオ亀有のステージは、この手のショッピングモールにしては珍しく屋外で且つ敷地の外れにあり、二階三階から見る場所も無いので舞台正面にのみ黒山の人だかり。
柱やスピーカーで死角のある上手と下手の前のほうは敬遠されたらしく人垣も薄め。 見える角度と距離を天秤に掛けて距離を取ってみた。
死角はあるものの全く見えない訳ではなく、スタッフの動きが見える位置だったので私には楽しめる場所だった。
設営に時間が掛かったのか 11:50 頃からリハーサル。
音出しで二曲。 ステージの広さや床のすべり具合、立ち位置とフォーメーションのチェック、マイク音量とモニタスピーカーの返り具合などを短時間でみっちりと。
訳知りの客が多い所為かリハーサルの邪魔になるような茶々を入れる輩も、近隣高校の野球部と思われる莫迦が数人居たくらいで平和裏に。
ライブは4分押してスタート。 小西パートを4人で分けて受け持つ為、一寸苦しげなところもあったが、極端に音を外したりすることもなく、なんとか繋いでいた。
この日のライブで唯一欠落を感じさせたのがそのあたり。 振り付けやフォーメーションに関しては知らなければ気付かないくらいに埋めていたし、フリの客の足を止めるだけの凄みは出せていたと思う。
目当てで来たとは思えない買い物客も足を止めて最後まで観ていっていた。
目当てで来ていた訳知りの客も小西彩乃の欠落は感じていたと思うが、それは物足りなさではなく、ここに小西彩乃が入ったらどれだけのものが観られるかと言う期待だったのでは無かろうか。
これまで私が観る位置からは死角に入ったりよそ見していたりできちんと見たことの無かった庄司芽生を中心に観覧。
とんでもなく難易度の高そうな動きでも軽やかにこなして涼しい顔。 髪の毛の一本から自在に操るような、身体神経の隅々迄神経の行き届いた優美な挙措を堪能。
14:00頃に到着すると、写メ会→握手会の最中。 ひな祭りとあってか、着物っぽいと色違いパニエ。 昔のももクロのような衣装。
握手会が長引いた所為か、二部はぱすぽ☆候補生のお披露目から。 前回見た時は病欠だった西園寺も揃って八人。
歌なしで二曲踊ってみせる趣向。 西園寺は何と言うか「雅やかな動き」で異彩を放っていた。
亡友が巫山戯てやっていた八卦掌の動きの真似(特徴は捉えているが悪意に満ちていてたいへん失礼)を思い出した。
前座が温めたところで真打登場。 二曲演って自己紹介とひな祭りにちなんだ茶番、四曲続けて演って一と休み、さらに次のシングルの曲を歌って〆。
茶番の内容は いわむらのブログ を参照のこと。 ぱすぽ☆ならではのタチの悪い冗談。 ろくでもないが面白くはあった。
ジョリーロジャー時代の曲とユニバーサル移籍以降の曲では客の盛り上がりに差がある。 これはまだ耳が慣れていないからなのではないかと考えていたのだけれど、最近の曲は妙に小難しくなってしまったからであるように思えてきた。
初期の曲のバカロック的でヤケクソな疾走感が無い。
これもメジャーレーベルではありつつもユニバーサル移籍の負の部分。
もう一つの負の部分はレーベルの顔となっている人物があまりに慇懃無礼であること。
仏頂面してボア付きの黒のダウンジャケットのポッケに手を突っ込んだままふんぞり返って喋ったのでは、定型文の注意事項をそのまま読んだのすら居丈高で尊大に見える。
同じ内容の注意事項を他のスタッフが読んだ時は、穏当な告知に見えるんだから面白い。
立ってるだけで不快と言うのも稀有な人材ではある。
女子流とぱすぽ☆を一緒に見に行った知己に連れられてマルイシティ渋谷1階店頭プラザ入口前広場特設ステージへ。
空いた時間にしけ込んだ高級イタリア料理店で安酒を聞こし召しすぎていたので、立ち見スペース後方から大人しく観覧。
アリス十番
映画「13日の金曜日」に因んでアイスホッケーのマスク的なものをつけておどろおどろしく登場。 どこかで見たような・・・と思ったら、月蝕踊りだった。
曲もやっていることも面白いが、一つだけ物足りない点がある。 それは客が突き上げる拳がグーのままであること。 中指を上につき立てたり、親指を下につき立てたり、普通は条件反射で出てしまうものなのだけれど、そのあたり客が銀流し。
AKB48やハロプロの猿真似みたいなのも多い昨今、アンチテーゼの極北としての面白さはある。
トッピングガールズ 2.0
事務所の新人をマネージャーが手荒に紹介するコーナーを挟んでトッピングガールズ 2.0
。
この事務所の束モノはメンバーが複雑に重複しており、数学の「集合」の概念を脳味噌の奥のほうから引っ張り出して考えないと把握できない。
この歳になって「必要条件」「十分条件」「必要十分条件」で頭の中を円で囲う羽目になるとは思わなかった。 現役の学生・生徒諸君、数学の勉強をしておかないとアイドルの現場に出て困ることもあるのだ。
閑話休題、トッピングガールズ 2.0。 振り付けをAKB48と同じ人がやっているようだが、それより何より衣装が茅野しのぶ的。
成り立ち故に「つけ麺」の曲しかなくて些か食傷。 しかし曲そのものは耳に残る面白いものであった。
コラム置き場に戯れ文
AKB48・SKE48を競走馬に喩えると
をアップロード。
今回の出演は YGA、風男塾、バニラビーンズ。 先月よりはマシだが、矢張り寒い。
今回はG1戦とあって、競艇を楽しみに来た客が多かった。
YGA
期待していなかったが思いの外良かった。
曲調も振り付けも無駄に露出面積の多すぎる衣装も好みではないし、何でも MIX 打っときゃ良いと思ってるような低能な客にも辟易したが、鉄火場の客も含めたその場に居る全てに見てもらおう・楽しんでもらおうとするグループの統一した意思のようなものが基調低音としてあって、それが押し付けがましくなく響いていた。
メンバーの意識が既存の客を囲い込む方向ではなく、外に向いている。
風男塾
YGA と対照的に意識に向き方が内外バラバラだったのが目に付いた。
そんな中、喜屋武ちあきが中の人をやっている人は動きに切れがあり、表情も生き生きしていて、会場の隅々迄意識と目線を配っていた。
バニラビーンズ
「トキノカケラ」私服にユニクロダウンを羽織っての二回廻し。
一回目はスタンドマイクで「ニコラ」→「Baby Portable Rock」、二回目は手持ちマイクで「サカサカサーカス」→「イェス?ノゥ?」→「東京は夜の七時」
舞台が高いのだけれど、表彰式用なのか中央は更に一段高い。 そこを使うので後方からでも足元まで見えるのだけれど、折角なので早めに陣取りをして近くから観覧。
前回はべら棒に寒かったので表情も固まりがちだったが、今回は寒いながらも三月なりの気温だったのでにこやかに。
今日は外ハネの人の表情が特に良かった。 雛鍔的と言うかあんみつ姫的と言うか、育ちのよさとおおらかさが厭味なく出ている。
こうして見ると、タワーレコードが提示するアイドルのかたちが見えてきたように思う。
見るにも聞くにも気負いや頑張りを必要としない、手の届く(手活けの花にするしないではなく)、特別ではないが飛び切りの幸せがそこにはある。
オケひとつ取ってもインスツルメンタルの曲として聴くに堪える出来。
掛けて貰える予算は限られていても、知恵と工夫と手間はぎっしり詰まっている。
金を掛けて貰えるアイドルはそれなりに居るが、知恵と工夫と手間を掛けて貰えるアイドルは少ない。
レンタル移籍以来のバニラビーンズ。 曲折あったが、最初期に感じたワクワクが戻って来ており、見る度に楽しく、幸せな気分で帰途につける。
今日も多幸感に包まれて帰宅。
仕事帰りに広小路亭。 給料も出たので立川キウイ師の独演会へ。
「持参金」キウイ
「野ざらし」らく八
「権助魚"改"」キウイ
<中入り>
「紙敷き」キウイ
開口一番をキウイさんが勤めて、この春二つ目になるらく八さんに花を持たせる趣向。
「紙敷き」はキウイさんが取り組んでいる一連の改作の一つで、「風呂敷」の後に「紙入れ」でもう一と波乱。 上手く纏まっていた。
キウイさんの高座は、スノッブな向きには受けが悪い。 口調の良さとか、渋みとか、解り易い部分での凄さは無いので、馬鹿にしても構わないような空気が醸されてしまっている所為もある。
が、しかし、凄いときは凄いのである。 「権助魚"改"」は一寸いただけなかったが、「紙敷き」はキウイ落語の特質である「楽しさ」が色濃く出た一席。
キウイさんの落語は、前述の通り解り易い巧さはないし、言い間違いとか仕込み忘れもあるし、ゲラゲラ大笑いしてスッキリもしないし、重厚な芸に痺れたりもしないし、時として頭を抱える出来の日もあるが、楽しい。
昔話に喩えると「おむすびころりん」、のんびり聴ける。
キウイさんの人生は日々不穏でドラマティックなのだけれど、そんな日々もキウイさんのフィルターを通して語られると不穏なりに平穏であるような笑い話になってしまうから不思議だ。
仕事場からバスで行こうと思ったら、丁度良い時間に走っておらず、やむなく歩いたら思いの外早く着いた。
既にリハーサルが進行中。 Kaede の姿はなく、 Nao☆ と Megu の二人だけ。
ステージの広さやマイクやオケのレベル・返りなどをひとしきり。
ショーウィンドウの映り込みを使って振りの確認をしたりするさまも見られた。 矢張り意識が高い。
約15分押して開演。 例によって出囃子に乗ってネギ振り回しながら出てきたら3人居たので安心。
会場の錦糸町olinasの入り口部分は、周辺店舗との兼ね合いからか大きな音は出せないようで、今日も音量は小さめ。
正面で見ていた私はそれなりに聴こえたが、二階上手側で見ていた知己は聴き取り辛かったとのこと。
新潟日報とTBSのカメラが入っており、TBSの撮り方が例によって下衆だったのは実に不愉快であった。
Kaede は矢張り本調子では無さそうな顔色ではあったが、大過なく。
ライブそのものは文字通りの「ミニライブ」で、3曲のみの20分凸凹。 しかし、短いなりに充実はしていて、楽しく過ごすことは出来た。
Negicco を生で観るのは2005年の11月以来だったのだけれど、思った以上に垢抜けていて一驚を喫した。
リーダーこそ決まっているものの、明確なセンターはおらず、曲によって最初に真ん中に居る人は異なり、曲が進むうちに入れ替わるので観ていて飽きない。
三人の立ち位置が描く三角形は、必ずしも1:1:1の正三角形ではなく、1:1:√2になったり、3:4:5になったり、1:2:√3になったりと揺らぐのだけれど、その揺らぎや振り付けの解釈の微妙な違いも含めた unsymmetrical な諸々が美しい。
一人々々は目の醒める美人と言う程でも無いのだけれど、Negicco として歌い踊ると何かが降りて来て、実に魅力的に見えてくる。
リハーサル中は目当てで来ていると思われる客は20人かそこらしかおらず、気を揉んだりもしたのだけれど、開演する頃にはCD購入者の優先観覧エリアの客も二束から三束くらいにはなっており、吹き抜けを取り巻く部分も三階までは鈴生り。
客の殆どは勤め人かそれに類するものと思しき風体で、昨今のアイドル客の主流を占める層とは異なるが、その分社会性のある客層。
私は「圧倒的なスタイル」の間奏部分での狂騒に巻き込まれるのが厭で遠くから見ていたのだけれど、訳知りばかりでは無かったと思われる優先エリアの客があっという間に横列になってラインダンスに興じるさまは感動的ですらあった。
最後は三人並んで後ろ向きになってトレビの泉よろしく客席にネギを放り込んで〆。 和やかな祝祭空間。
コラム置き場に殴り書き。
乃木坂46「ぐるぐるカーテン」雑感
をアップロード。
夜更かし可能な週末であるのと、呑まずにはやっておられないモロモロを抱えていたのとで、スタルカ引っ掛けながら肴代わりに聴いていた。
松井咲子の語りに期待していたのだけれど、ペースが掴めないまま空回りして終わった観がある。
これは進行役が片山だった事も影響していて、片山が拙いという訳ではなく(※上手かぁない)、片山の「抜く間」と松井の「詰める間」の相性が悪かっただけの話ではあるが、語りだけで成り立たせるラジオの難しさを感じる二時間であった。
喋りたいのと、間が空くと不安になるのと、色々あるとは思うが、喋らない「間」も含めてラジオなのである。 ピアノで考えてみれば判るのではないだろうか。
スコア通りも詰まらないし、テクニック自慢の速弾きも鼻に付く。 適度な間があってこその名演。
# Dwightsa [cialis and hearing loss <a href=http://dstvmediasales.com..]