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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-06-27 勁草 [長年日記]

_ 雑誌レビュー UTB 8月号(1)

表紙と巻頭グラビアにスマイレージ。
封入トレーディングカードとプレゼントチェキの一覧が前半カラーページの最後に移動するなど、多少構成が変った。

スマイレージ
表紙+巻頭グラビア。 10ページ32カット。 撮影はTANAKA。
先ず集合で2ページ、個別で1ページずつ。 細かい写真を散りばめた2ページの後に、集合で2ページ。
全般的に光が強くて、前田憂佳以外の3人は眩しげな表情かが多い。
光が強すぎるだけでなく、赤味掛かったり、緑に染まったり、デジタルの厭なところが出てしまい、酷いコマが多い。
構図であったりピントであったり、基本的な部分は悪くないのだけれど、光が強すぎて表情が冴えないのと色がおかしいのとで、和田福田小川は惨憺たる出来。
前田一人だけ出来が良いのは、単に前田の目が光に強いからであって、他の三人が悪い訳ではない。
それにしてもこの前田の安定感。

色に関しては、細かい写真を散りばめた2ページが酷い。 私はこう言う構成を好まないのだけれど、上がってきた写真がこのザマならこうするより他ない。

松井玲奈
セーラー服、機関銃、廃工場。 日本家屋、白装束、芍薬。 三題噺みたいな設定で6ページ10カット。 撮影は桑島智輝。

松井玲奈のグラビアとしては過去最高の出来。
メイク、髪型、ライティング全て嵌ってか細いが勁い松井玲奈の特質を上手く引き出している。
白くて細長い美しさが出た5ページ目が特に良い。

強すぎる光や低温など、苛酷な撮影環境が目や顔色に出やすい松井玲奈であるが、表情が生きる撮影環境を作りつつ、敢えて死のイメージを醸す衣装を着せることで、却って生気が滾々と溢れ出るような表情になっている。

bump.y
スターダストに倣ってか、スウィートパワーが所属する5人に組ませたユニット。 7ページ9カット。 撮影はこちらも桑島智輝。
個別写真が1枚ずつ有るほかは、全て5人の集合。 この集合の配置が上手い。
見開きの写真が特に良い。 五人五様で顔が向いている方向も意識が向いている方向も違うが、それが一枚の写真として見ると纏まっている。

広瀬アリス
見るに堪えない4ページ5カット。 撮影は宮家和也。
ピントの位置が適正なのが一つも無い。 光線状態も悪い訳ではないのに、深度も極端に浅いから余計に意図しないピンボケが目立つ。
撮られ慣れているモデルなので表情に破綻は無いが、拙劣な撮り手が台無しにしている。
構図と間だけの写真。 構図を切るセンスは有るが哀しいかな技術が無い。

ももいろクローバー
集合、個別、二人ずつ取り混ぜて5ページ7カット。 撮影は門嶋淳矢。
小動物的な有安から楚々とした早見まで、可愛いから綺麗までの間に散らばる個性が活き活きと。
棒付きキャンディーを持たせた個別写真に、それぞれの持ち味が出ている。

小島瑠璃子
セーラー服とピンクの三角ビキニで4ページ6カット。 撮影は佐藤裕之。
表情は未だ硬いが、蔦の絡まる壁際に立たせたり、板の間に横座りさせて振り向かせたり、撮られている事を意識させながらモデルと向き合う撮り方をしたカットは目に力があり、表情が生きている。

逢沢りな
7ページ8カット。 撮影はTakeo Dec.
曇天の屋外とスタジオ。 スタジオ撮影分は水着。
スタジオで撮ったものには顔に一杯聞こし召したかのような赤味がさしてしまっている。
撮られる際に構えると表情が固まってしまいがちで、自由に振舞わせた3ページ目の3カットだけ生きた表情。 それ以外は精彩を欠く。

前半グラビアページの最後に、封入トレーディングカードとプレゼントチェキの一覧。
相変わらず嗣永桃子のチェキは神掛かっている。
ズラリ並んだ33枚の中から、パッと目に飛び込んでくる。

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2010-06-26 厭な話 続 [長年日記]

_ 思い入れと筆致

「なんだかんだ言ってもどうせ使うんだろう?」と匿名で下衆な事を書く輩が矢張り多い。
本当に好きだと却って見たくないものなのだけれど、判らない奴には判らない。
肯定は出来ないが、無下に否定も出来ない。 只々、幸せを願うのみ。

似たような状況で書かれた同じ人の文章から、思い入れが筆致に及ぼす影響から、そのあたりを汲み取っていただきたい。

宇佐美友紀さんのグラビアについて (2007-09-24)
涙ぽろぽろぽろこぼれても (2010-06-25)

私は泣くほどの思い入れは無いと思っていた。
・・・がしかし、ビデオ製作会社のサイトで白いブレザーを着て立っている写真を見て絶句し、オフィシャルの楽曲紹介の動画で確認し、込められた悪意に、家の者の手前声は殺したが、泣いた。
「売らん哉」で着せたのだろうが、発案した奴ぁ碌な死に方しねぇだろうと思う。

_ 更新

コラム的ななにか 2本

別の人生
戸島花と言う生き方

_ 週刊フライデー (7月9日号)

何も書かないのも不自然だが、書いて宣伝になるのも不本意なのでそれなりに。
AKB48絡みでは 〓(the Artiste Formerly Known As Nakanishi Rina)の袋綴じ、連載ページの「AKB48友撮」、SDN48の3本。

〓(the Artiste Formerly Known As Nakanishi Rina)
篠原潔の撮影で8ページ10カット。
篠原潔が秘術を尽くして体形の粗を隠して撮ってくれたお陰で、実体形以上にスッキリと。
しかし、次のページから始まる原幹恵の3ページ4カットと較べると、色々な意味で不自然さは否めず、見せる体形にする為の節制がなされていない事も見えて来てしまう。
綺麗に撮って貰えているのが救いではあるが、カメラマンの技術で成立したグラビアであって、〓の本領とは言いがたい。

肩から先の部分の不自然さから見て、髪にエクステンションを付けているものと思われるが、エクステンションから上の部分の長さから、ある程度撮影時期は推し量れる。

ポージングの妙で括れが有るように撮れてはいるが、臍の穴の深さから皮下脂肪の厚みは類推出来る訳で、肌を晒す仕事をする覚悟の浅さを危惧せざるを得ない。
借りてきた看板で売れるのは最初の数本だけ。 そう言う職業を選んだのであれば、それ相応の覚悟と節制が必要なのは言うまでも無い。

AKB48友撮
2ページ13カット(本人自撮1枚含)。 撮影担当はSDN48の野呂佳代。
篠田麻里子の商売用で無い顔が貴重。
メンバーが気を許している写真が多いのは野呂ならではだが、キャプションが詰まらない。
大堀もそうだが、自分の役割を狭く規定しすぎているのでは無いだろうか。

SDN48
先日のプレイボーイと同じく、テレビの冠番組で売り込んだ体裁のグラビア。 額面通りには受け取れない。

3ページ12カットのうち、公演とリハーサルとバックステージで7カット。
舞台の上に居る大堀は肩肘張らない柔和な表情。 これがもう少し自然に出せれば、息苦しさも薄まると思うのだが。

ステージ写真は例によって撮影する場所に工夫が見られず、冗長。
立ち位置を変えずにズームで構図を切る悪癖がカメラマンの技倆の進歩を止めた典型例。 舞台の上に居る人間を効率よく枠の中に収めているが、それだけ。

それでもステージの写真が有る分、SDN48の何たるかは伝わる出来になっており、相変わらず私の琴線には触れないが、この写真で興味を持つ人が居てもおかしくはない。

_ レスなど

こういった話が増えないように、書き方を考えています。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

# @香菜 [一躍有名になった今、益々こういった話は増えてくるんでしょうね。]

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2010-06-24 厭なことが続く日々 [長年日記]

_ 更新情報

こっちに書くのもどうかと思ったので、コラム置き場に

総選挙<研究生セレクション
辞め時

をアップロード。


2010-06-22 生きていた戸島花 続 [長年日記]

_ Men's Knuckle カズアキの目指せ1000人斬り!

ニコニコ生放送にて、Men's Knuckle の読者モデル カズアキ氏が囲碁で千人斬りを目指すと言う月一回の番組。 解説は藤澤一就八段、司会と対局中の聞き手に戸島花。 所用で見られなかったので、タイムシフト予約で先ほど視聴。

藤澤一就八段も初めて見たと言う、番組特製の脚付き九路盤を使っての対局。
「黒の世界から来た」と言う事で、カズアキ氏が常に黒番で先手(六目半のコミ)。 30秒以内に打たないと、負け。
対戦相手は女子一人を含む小学生3人。 出だしは良かったが、3人目の しんいちろう くん(11歳)が予想以上に強く、惜敗。
これで動揺したのか再戦して大敗。 2勝2敗と妙な具合にはなったが、次回も有るらしい。

戸島は司会と聞き手で出ずっぱり。 対局中は「藤澤八段大奮闘の巻」で、戸島の口数は少ないが、彼方此方見ながら相槌を打っている事からみて、ただ突っ立っているだけでは無さそう。
視聴者のコメントに「戸島のヤンキー顔がさらに進化している。」ってのが有ったが、ヤンキーと言うか、塗りすぎ。 厳しい家庭に育った娘が、反動で遣りたい放題になってしまった感じ。
現代の大学生としては標準なのかも知れないが、芸能で飯を食うなら差別化は図ったほうが良い。
「自分らしさ」と「売りになる『らしさ』」のどちらをとるのか、どうバランスを取るのか。 自分の思う「可愛い・綺麗」と、求められる「可愛い・綺麗」は、必ずしもイコールでは無い。
役者を目指すのであれば、どんな役にもなれる余地は残しておくべきだと、私は思う。

画面が小さく画質が良くないこともあって、目の下に隈の棚田が出来ていたり、肌荒れが目立ったりすることが無かったのが救いではあったし、仕事振りは堅実だった。
事務所を辞めた人間に対する陰湿な因習の残る業界で、ネット番組とは言え僅か二た月で復活してしまったのが良かったのか悪かったのか、そのあたり私には判りかねるが、とまれ戸島が目に見える仕事をしているのは嬉しい。

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2010-06-20 生きていた戸島花 [長年日記]

_ ニコニコ生放送に戸島花

情報を頂いたのでお知らせ。

メンナク カズアキの囲碁番組スタート!
6月20日(日)18時30分から、ニコニコ生放送に『囲碁』という新ジャンルが登場!
囲碁に絶対の自信を持つ、雑誌メンズナックル読者モデルのカズアキさんが、
1000人斬りへの道に挑みます!

解説には藤澤一就八段、聞き手には元AKB48メンバーの戸島花さんを迎え、 さらに、百花繚乱さんも出演決定!
そして、番組オープニングVTRは超有名ディレクターに制作を依頼! 今回の対戦相手はまだヒミツです!どうぞお楽しみに!

ニコニコ動画とは言え、公の場に戸島が出てくるのが予想より早かったのは嬉しい驚き。

_ レスなど

小林の表情は確かに良いのですが、それが気心の知れた人間の前でしか出せないところに問題があります。
自分の出た映画の関係者試写会に行って旧交を温めた話なんぞを読むと、改善されてきているようではありますが。

「選挙」と銘打ちながら、実質的には株主総会の腐ったのみたいなものであったことは、研究生セレクションで選抜枠に入っていた石黒を落としておいて何の説明もしないことからも明らかです。(※雑に書きすぎたのであとで書き直します。)
「宣伝効果」とおっしゃいますが、何がどう宣伝されたのでしょうか。
何が「スゲー」んでしょうか。
これについて語るだけでも不愉快なので、このへんで。

戸島のニコニコ生放送に関しては、私もタイムシフト予約をしたもののまだ見ておりません。
文明の利器で見られると良いのですが、さてどうなりますか。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

# @香菜 [視れなかった。 何処か事務所に入ったんですかね? 他にも何か活動するんでしょうか? 何にしても嬉しいです。]

# マサ [囲碁の話しは現在進行形ですか?以前CSかなにかでやっていたのを使いまわししてるだけでは? 復帰をしたのであれば嬉しい..]

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2010-06-19 エイローネイア [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.26

AKB48絡みでは、モノクログラビアと文字物ページで例の茶番の特集。
投稿ページに仁藤萌乃。
巻末グラビアにSDN48から大堀恵、芹菜、チェン・チューの三人で水着グラビア。 巻末のモノクログラビアにて前田敦子の写真集イベントの模様が1ページ。

茶番特集
舞台の上に並んだ人間の半分が員数外の烙印を押され、選ばれて泣き、選ばれずに泣き、どう転んでも笑顔より泣き顔の方が多くなる愁嘆場を金取って見せようと言う了見がそもそもおかしい訳であるが、秋元康に刃向かうとおまんまの食い上げになるからか、右を向いても左を見ても、この茶番劇に肯定的な記事ばかり。 この特集もその種の提灯記事に堕している。

アイドルと言うものは宗教と似た様なところが有り、寄進や布施には現世的な利益への欲求だけでなく、祈りや願いが込められるように、今回投じられた票の幾許かにもそう言った側面があった。
その祈りや願いを解かり易い形で受けたのがSKE48の大矢であり高柳であった訳であるが、まぁ素人向けの記事である為なのかそもそも洞察力がないのか、その辺りには全く触れず。
文体から察するに「ブレイク・ヒストリー」と同じ人間が書いているようだが、あれに通ずる浅薄な読み物。

南海キャンディーズの山里氏が例によって当たり障りの無い文章を寄稿。
判っていても書かないと言うのも大変だとは思うが、「判っている」だけで貴重なので、今後も善人の皮を被り続けていただきたい。
AKB48を飯の種としか考えていない連中の方が多い中、山里氏の存在は大きい。

SDN48
SDN48から、芹菜、大堀恵、チェン・チューの3人。 巻末のどん詰まりに4ページ8カット。 撮影は飯塚昌太。
先日始まったTV番組絡みの企画グラビアなので、番組で編集部に押し掛けた際の写真が小さく一枚載っているが、これを見ただけでも番組の質が窺い知れる。 私は全く見る気にならない。

大き目の写真は集合で一枚、個別で3枚。
芹菜は撮られ慣れている所為か上手く自分を見せており、チェン・チューも撮る方・選ぶ方が分かっていないので、その長い脚を生かした写真にはなっていないが、表情そのものは良い。
大堀は見上げながら睨め付けるようないつもの表情。 集合やプロフィールの写真は自然な笑顔で、こちらの方が大堀の良さは出ている。
大堀は何時までこの線で押すのだろうか。 自分で自分の表現の幅を狭めているように思えてならない。

前田敦子
巻末のモノクログラビアページに、3冊目の写真集の発売イベントの模様が1ページ3カット。
出た時期が悪かったので皮肉な結果にはなったが、写真集としての出来は悪くなかったし、3種類の自分を一定の期間に集中して撮って貰えたと言うのは、前田敦子にとっては良い経験になったと思う。

写真集が出る時期が一と月でも違っていれば、この記事の大きさや扱いも変っていた。 それを考えると、少し切ない。

_ 小林香菜 実費写真集「LOVEかな?」

小林香菜がブログで「実費写真集」なるものを発表した。 先ずはご覧いただきたい。

小林香菜 実費写真集 「LOVEかな?」

写真集とは言ってもブログの記事の一つなので枚数としては少なく、衣装2パターンで4カット。 撮影は秋元才加。
最後に松本清張の顔真似をする秋元才加の写真が一枚。

キャプションは全て小林本人が書いており、てにをはや句読点の打ち方に乱れはありつつも、頑張って臭い文章を書いている。
何を手本にしたんだか判らないが、臆面もなく歯の浮くような科白を並べているのがなんとも小林らしい。

写真はクリックすると気休め程度に大きくなるが、アメーバブログの腐れ仕様で保存しづらくなっているので注意。 ページ丸ごと保存して、あとでいらないものを捨てれば良い。
逆光気味のカットが多く、写真としてはあまりよろしく無いが、3枚目の白い花のコサージュを付けたカットは可愛らしく撮れている。

AKB48もブログ乱立で、読んで貰うだけでも一と苦労だと思うが、小林香菜はこの記事に限らず、工夫して面白いものを書いている。
コメント数が人気を計る尺度にもなっていると思うので、読んだ向きはコメントを付けてやっていただければ幸い。

_ レスなど

参考:ユニバーサル・ミュージック内 Chocolove from AKB48 サイト

「明日は明日の君が生まれる」は音域がべらぼうに高くて、イベントなどではほぼ口パク。 口パクそのものが悪いのではなく、あまりに音が高すぎて本人が歌っているイメージが全く湧かないので、発売当時はなんだこりゃ・・・と思ったものですが、今聴くと懐かしさもあって良い曲だったのかもしれないような気がしてきます。
Chocolove は AKB48 からの派生ユニットのはしりでは有ったわけですが、現在のような大手プロダクションによる護送船団方式の運営になる以前であったのと、ユニバーサルが何をどうしたいのかが見えてこないヤッツケ仕事だったのと、色々な悪条件が重なって、面子が良かった割に泣かず飛ばずで終わってしまいました。
お台場のイベントで、雨の中歌う中西が懐かしく思い出されます。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

# @香菜 [大好きなメンバーが撮っている事もあり、いい表情してると思います。 ブログを始めてから、独特の文才が更に育ってきたよう..]

# @香菜 [続けてすみません。 先日、アイドルに全く興味の無い友人が「AKBスゲーんだな。」と言っていました。 やる意味もやり方..]


2010-06-12 鳥獣戯画 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.25

AKB48絡みはピンナップと巻頭グラビアに板野友美、巻末企画グラビアに小森美果。 「あのブログ美女に逢いたい」にoffice48の6人。
モノクロページでは投稿連載ページに倉持明日香、「部活のこと」に宮澤佐江、AKB48担当編集者による例の茶番展開予想の鼎談。

板野友美
ピンナップ+巻頭グラビア。 6ページ7カット。 ピンナップは2ページ分くらいの面積で、サッカー日本代表のユニフォームを着たもの。 写真としての面白味は無い。

テーマが「虹」と言う事で、衣装も7パターン。
先日の北原里英で味噌を付けたTakeo dec. の撮影だが、何処から撮っても絵になる仕事をする板野なので、今回はハズレ無し。
最近の板野は、ことグラビアに限っては貶すところが無いので困る。
2ページ目6ページ目の振り向きと、4ページ目の一寸顎を引いたカットが良い。
水着でも着衣でも表情にブレが無いのは流石。

小森美果
巻末企画グラビアの掉尾は小森美果。 撮影は藤本和典で3ページ5カット。
小森美果が扱いにくいのは判るが、動物写真のような撮り方で些か雑に過ぎる。
手足の長さであったり、無駄に良い姿勢だったり、身体的特徴の美点も出ていない上に表情も良くない。 結局この企画は初回の松井玲奈以外ダメージキャンペーンに終始して終わった。
良く言えば散文的、悪く言えば支離滅裂なインタビューを短く纏める作業が大変なのもわからないでは無いが、こちらも意訳が過ぎて小森なりの味が出ていない。

「あのブログ美女に逢いたい」
企画グラビア5ページのうち1ページに office48 所属の6人でやっている「1LDK6人暮らし」。 撮影は高橋定敬。
小林香菜の髪が未だ長いので、撮影は少し前だったのだろう。
座談会的にブログの内容と特色が語られているが、奥真奈美の発言は載っていない。 短く纏めるのも大変なのだろうとは思うが、バランスは取って頂きたい。

「部活のこと」
先週の秋元才加に続き、同じくバスケットボール部上がりの宮澤佐江。
秋元と同じく、ファイブファールで退場させられることが多く、最後まで試合に出ていた事が殆ど無いと言うのが面白い。
不器用ながらひたむきに物事に取り組んだ経験が今に生きているところも、秋元に通ずる。

鼎談
サッカーW杯直前特集のすぐ後ろに4ページ。
楽しげに語る人とそうでない人、分析する人と私見を分析と取り違えた人、AKB48で儲けた人と出て行くばかりの人。
しかし講談社の谷口氏。 差し入れに凝ってメンバーのご機嫌を伺っても、こうしたところの発言で地金を出してしまってこの先どうするのだろうか。

実に馬鹿馬鹿しく、失笑を禁じ得ないのは、投票期間にあわせて前田の写真集を乱発して洛陽の紙価を高からしめ、前田の客の財布の紐を硬くせしめた張本人たる集英社近藤氏。

「ひょっとしたら前田敦子さんが1位じゃなくなってしまう可能性もあれば、珠理奈さんが選抜落ちする可能性もあったり・・・・・・見どころいっぱいです。 今年は全国の映画館でも観られるようになったので、ぜひこの"物語"に参加してほしいです。」

今回の愁嘆場の一番の山場の"物語"を書き換えた当人は、さぞかし気分が良いであろう。

糞でも喰らいやがれ。

_ ちなみに

中西優香がブログに書いていたところによると、松井珠理奈は今回の茶番が決まってから不安定であるのが見て取れ、会うたびに痩せていっているのが分かったそうな。
それを「見どころ」と言い切れる精神構造。

極限状態に置かれた連中の悲喜交々の中に感動が有った事は否定しない。 しかし、平地に乱を起こすような「為にする茶番」を嬉々として行い、高みの見物を決め込むってのは悪趣味の極みだ。


2010-06-09 如積薪耳 後來者居上 [長年日記]

_ 容れられずして然る後君子を見る

史記の越世家にこうある

戦いは逆徳なり、争いは事の末なり。

注ぎ込まれた金額の多寡を民意として量る「事の末」たる茶番にも、一と先ずケリが付いた。 また来年もやるだろうから、参加される向きは明日から蓄財に励んでいただきたい。

世の中の誰がどう判断しようと、私は小林香菜と言う個性を他に代えがたいものであると思うし、現状でその資質に見合う処遇を受けていないのは小林に努力が足りない所為だとも思わない。
で、あるからして、小林が謝る必要など何処にも有りはしない。
さあ、明日から新規蒔き直し。 先ずは数少ないチームBをより良いものにすべく、奮励していただきたい。

_ レスなど

あれは人気投票ではありません。
付いたファンの数とその資金力、それ以外の資金力、思惑etc...、さまざまなものが複雑に絡み合った結果であって、結果=人気では有りません。
投票期間中に売り出された投票権対象商品以外の個人のCDや出版物に流れた資金が如何程であったか考えてみて下さい。

小林は"幸いにも"思惑の渦の外側に居た。 そう考える事も出来ますから、枠に入らなかったのが不幸であるとは限りません。

「テレビに出ている何々ちゃん」が好きな層てなぁ上っ面だけしか見ませんから、そんな輩に小林の何たるかが判ろう筈も無い。 ステージの上でも、寧ろ後列とか端の方に居るときにいい仕事をする訳で、オンデマンドのカメラのフレームにも入らない。
劇場捨てつつあるAKB48を、メンバーも客も見限るべき時期に来ています。 辞めた連中は大島麻衣以外は売れているとは言えない状態にはありますが、折井にしろ星野にしろ宇佐美にしろ、実に生き生き仕事をしている。 そう言うところにも目を向けていただきたいものであります。 辞めてからの人生の方が、長い。

スピードワゴンの小沢氏が、昨年の佐藤亜美菜を或る年のオールスターファン投票の川崎憲次郎に譬えていましたが、今年の大島優子もそう言ったある種の思惑に翻弄された面はある訳で、その点では寧ろ幸せなのではないかと私は考えています。
これは小林だけでなく、枠に入らなかった全てのメンバーに言える事です。

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# @香菜 [まあ、人気投票になったら勝てないだろうとは思っていましたが、研究生達にも抜かれると流石に悔しいですね。 しばらくは相..]

# d3qtrm22dz [mpjtaj7 http://002evolves.blogspot.com]

# jou [6 http://002evolves.blogspot.com]


2010-06-07 帰郷 [長年日記]

_ 中西里菜、充電。

暫く更新が途絶えていた中西のブログに久し振りの記事が上がったと思ったら、大分へ一旦帰郷して充電とのこと。
引退という事ではなく、「充電期間に入る」と書いているのが意味深長だが、とりあへずはゆっくり身体を休めていただきたい。

AKB48を離れてからDVDを一枚と写真集を一冊出した訳だが、中西の本領は歌に有った。
またあの儚げな歌声を聴ける日を、楽しみに待とうと思う。

_ 「中西里菜って誰?」と言う向きが見て聴くべきAKB48楽曲

クラスメイト
CDに入っている方ではなく、DVDに入っている1stユニット。
中西の儚げな歌声、戸島のねっとり耳に絡みつく歌声、コマタニの過剰なやる気、佐藤由加里のカクカクした動き。
今のAKB48と較べると素人臭いのは否めないが、まぁあの頃が一番楽しかった。

スカート、ひらり
何かが吹っ切れたかのようにバッサバサと派手にスカートを翻す様に驚愕。
リミッターが外れたような捨て鉢な動きが恐ろしくも美しかった。

嘆きのフィギュア
お世辞にも上手いとは言えない前田・板野。 声量はあるが安定しない高橋。 この曲は中西で持っている。
儚いが、強い。

蜃気楼
この曲以降持ち歌に恵まれない。 どこか運の無さに祟られた感じ。
曲はあまり好きではないのだけれど、中西の歌声は堪能できる。

制服が邪魔をする
スカート、ひらりのメンバー変更以来の因縁がある峯岸と対になる場面があるのだけれど、スカートを指に絡めて捨てるような動きの峯岸と引き千切って捨てるような動きの中西の対比が見もの。
エーリッヒ・ハルトマン的な峯岸みなみと、ハンス・ヨアヒム・マルセイユ的な中西里菜
参考:「「アキハバラの星」と「秋葉原の黒い悪魔」、もしくは「黒いチューリップ」と「黄色の14番」」

帰郷
AKB48ハズレ楽曲の極北。 けなげに歌う中西の横でカクカクと不思議な動きをする佐藤由加里がシュール。

僕とジュリエットとジェットコースター
中西の持ち歌では一番激しい曲。
大島優子、小嶋陽菜と演ったのは恐っろしい迫力だった。 まさに「鬼気迫る」感じ。
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# megu [Chocoloveの'明日は明日の君が生まれる'もいいですよね。 特に出だしのやさしくやわらかい感じが好きです。 り..]

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2010-06-03 プロの仕事 [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ No.26

AKB48
表紙と巻頭グラビアにAKB48から前田敦子、北原里英、大島優子、渡辺麻友、板野友美、柏木由紀の6人。 8ページ7カット、見開き1箇所。 個別ページの間に見開きで集合が挟まる構成。 撮影は桑島智輝。

新曲に合わせてポニーテールでズラリ並んだ表紙は当たり前の構図で当たり前の写真だが、まぁこれはこれで。

個別ページは寄って撮ってパースの付いたカットが多いが、1ページ目の前田敦子から当たり。
この写真のように髪の分け目の方向心持ち上目から撮ると一番映える。
この構図ばかりでも詰まらないのだけれど、よく撮れている。

北原里英はホームグラウンドと言うこともあってか、珍しく(「珍しく」では困るのだが)伸び伸びと。

スタジオ撮影なのだけれど、小道具とライティングで夏らしさを演出。
敢えて影が出るように高い位置から強く照らしたライトが利いている。

集合は水着の上に着たTシャツの袖を軽く捲くり、裾を縛ったもの。
とりあへず水着にひん剥いて終わりってのが多い中、この一と工夫が嬉しい。 小道具も凝っている。

ぱっと見た感じは紋切り型なのだけれど、細かいところに手が入り、気配りが行き届いたグラビア。
God is in the details.

_ 週刊プレイボーイ No.24

AKB48絡みでは、表紙と巻頭に前田敦子、センターグラビアに大島優子、巻末の企画グラビアに前田亜美。
モノクロページも連載投稿ページに小野恵令奈、「部活のこと」に秋元才加とテンコ盛り。

前田敦子
8ページ7カット、袋綴じで見開き1箇所。 撮影は中山雅文。
ニューヨークで撮った写真集からの先行クラビア。
国内で撮って撮れない写真ではないようにも見えるが、ニューヨークで撮った事ではなく、前田敦子がニューヨークに居る事が重要。 行きたい国としてニューヨークを挙げていた(「国」なのかはさておき)前田敦子らしく、終始機嫌が良い。
この「機嫌が良い」と言うのは前田の場合重要で、ハズレカットも含めて表情は良い。
カメラマンの巧拙より、前田の機嫌で成立したグラビア。 6ページ目の窓辺に腰掛ける写真がそれを象徴している。

大島優子
渡辺達生の撮影で8ページ11カット。
仕事師と仕事師が組んだ仕事なので全カットハズレ無し。
私の好みからは外れる「間の良い写真」が多いが、質は高く、アップで撮ったカットが特に良い。
7ページ目に、思わず息を呑む。

前田亜美
3ページ6カット。 撮影は長野博文。
企画連載グラビアも巻末に落ち着いたようだ。 北原と指原は酷い出来であったが、長野博文に丸投げしたらしい今週はそれなりに。
前田亜美が撮られなれていると言うこともあってか、表情も柔らかい。
但し、トランプの兵隊のような平べったい体形が出てしまった上に塩っぱい表情になってしまった写真であったり、それがベストとは思えない写真が使われているのは相変わらず。
1ページ目のアップは秀逸。

「部活のこと」
秋元才加が語るAKB48以前のバスケットボールに明け暮れた無軌道な日々を語る衝撃の3ページ。
無茶苦茶なことをやってきたから、落ち着いた今があるし、大抵の事には堪えられるというのは良く判る。

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2010-06-01 審美眼 [長年日記]

_ Gザテレビジョン vol.16 大尾

SKE48
SKE48から大矢真那、木下有希子、矢神久美、小木曽汐莉、向田茉夏。 松田和弘の撮影で4ページ16カット。 見開きが1箇所。
チームSから3人、チームKIIから3人、1期生2期生3期生から2人ずつバランスを取って連れてきている。

何処からどう撮っても絵になる、ぱっちり二重で判りやすい顔の連中はそれなりに撮れているが、一寸判りにくい大矢真那は割を食った感じ。 これでは何故大矢が支持されているのか写真からは伝わらない。

写真が小さい割りに妙に引いて撮っていたり、判型の大きさが生かされておらず、散漫な4ページ。

松井玲奈+松井珠理奈
桑島智輝の撮影で12ページ31カット。
松井玲奈のみで5ページ、二人で2ページ、松井珠理奈のみで5ページ。

松井玲奈は様々な角度から撮ってもらっており、柔らかく光の廻る屋内での撮影と言う事もあって柔らかい表情なのだけれど、ここでも写真選択が雑で損をしている。
見開きの写真は構図としては面白く、細長くて白い松井玲奈の特質をよく捉えているし、ピントの位置も深度も露出も適切なのだけれど、目の高さより少し下から寄って撮っているのでパースが付いてしまっており、悪い写真ではないが見開きで使う程では無い。
ページを繰ると2ページ使って23枚散りばめてあるのだけれど、これも無意味なコラージュ遊びに過ぎず、当たりのカットもハズレのカットもごちゃ混ぜになってしまっている。
多少なりとも審美眼があれば、このあたり取捨選択して無駄齣は省けるのだけれど、それが無い。 実に勿体無い。

二人並んだカットは、屋内ながら光が強すぎるのと衣装が白いのとの相乗効果で松井玲奈の目が一重に。 このあたりが撮りにくいところではあり、松井珠理奈の安定感が際立つ。

松井珠理奈はアップ多めで5ページ、うち見開き1箇所。 粗雑に扱いづらい威厳のようなものすら漂っており、常識的なレイアウト。
最後の一枚が凄い。 完成された年齢不詳な美しさと、年相応のあどけなさの残る部分が危ういバランスで同居する松井珠理奈の"今"を上手く切り取っている。
これが有りそうで、無い。

2010-05-31 射干玉の [長年日記]

_ Gザテレビジョン vol.16 続々

島田晴香+竹内美宥+森杏奈
AKB48 9期研究生から3人。 5ページ10カット。 うち見開き1箇所。 制服っぽい衣装の屋内と屋外で構成。

島田は空色のブラウスの第一ボタンを外し、臙脂のネクタイをプレーンノットに緩く締めて、薄いグレーのカーディガン。 ブラウスとカーディガンの袖は少し捲くってある。
竹内も白いブラウスの第一ボタンを外し、焦げ茶のリボンタイを緩めに締めて紺のVネックのニットベスト。
森はピンクのブラウスの第一ボタンをやはり外して、こちらは紺系統のリボンタイを緩めに締めて白のカーディガン。
腰から下は揃えてあって、薄茶色のタータンチェックのスカート、紺のハイソックス、茶色のペニーローファー。
北原・指原とは打って変わってシャレオツな今風の制服。 面相も雰囲気も今風なので、これはこれで合っている。

研究生が取り上げられることに否やは無いが、9期ばかりで、しかも同じような面子ばかりというのに生臭い恣意を感じる。
島田と竹内は他誌で見たことがあるが、森は初見。 無理して表情を作っているカットも多いが、現時点での売りである「初々しさ」は出ており、顔見世グラビアとしては成立している。
竹内も手馴れた感じが気にはなるが、見開き以外は隙の無い表情。
島田は全て同じ表情で固まっているが、この固まったのもまた初々しい。

しかし、見開きで大きく見せた写真が最良のカットだとはとても思えない。 この辺りの審美眼の無さと構成の拙さはいただけない。
「〜ちゃんが出ているから買う」と言う層への訴求力はあるかもしれないが、指名買い出来る質ではないから、これでは売り上げは安定しない。 出版不況と巷間よく言われるが自縄自縛では無いだろうか。

川口春奈
佐藤学の撮影で7ページ22カット。海外留学する川口春奈と渋谷で一日デートという感じの筋立てになっているのだけれど、前半が制服で後半が私服。 明らかに曇天なのに照明で夕映えを演出等々、突っ込みどころは多い。
ベタな筋立てに拘るあまり、そこから外れたカットを外さざるを得なくなってしまい、結果的にグラビアの質が落ちると言う本末転倒。
テーマやコンセプトを決めるのは良いが、それに縛られすぎて構成の自由度を下げてしまっては元も子もない。

様々な角度から撮ろうとする営為は感じられるし、ある程度成功もしているが、写真選択の審美眼の無さに足を引っ張られている。
今風のお洒落制服も、コッテリ塗ったメイクも、川口春奈の美点を殺しているように思える。

荒井萌
篠原潔の撮影で4ページ3カット。 見開き1箇所。
どうでも良いカットを見開きにし、表情そのものは良いカットを小さくしかも合成にする不可解な構成。
フォトショップの余計な機能を使いたいだけの自慰手淫の類で金を取ろうってのは太い。
(荒井萌に罪は無い。 念の為。)

丸高愛実
赤木楠平の撮影で3ページ15カット。
自慰手淫の次は Scatology 。 これもモデルに罪は無いが論評に値しない。
長生きをすると厭なものを見る羽目になる。 1ページ目からド前ピンとド後ピンで押す構成なんざ開いた口が塞がらない。

小池里奈
長野博文の撮影で7ページ15カット。
薄着の部屋着、アリス風メイド服、うさ耳付きセパレート水着で構成。
長野博文と小池里奈の親和性は高く、グラビアとしての出来は(印刷品質を除けば)高いレベルで安定。
小池里奈は過不足無く小池里奈で、求められる質と量の自分を上手く演じている。

戸松遥
細居幸次郎の撮影で5ページ10カット。
荒川っ縁と思われる首都高の高架下と土手、寂れた遊園地。 ロケーションは面白い。
1ページ目の土手の斜面に立つ写真、2ページ目の土手の上の道を歩きながらの振り向き、3ページ目の中央分離帯で風に吹かれる写真etc...川風や曇天の柔らかい光、その場にあるものを生かして上手く撮っている。

しかし盛大に前ピンの写真を大きく使ってあるのはいただけない。
構図もポーズも表情も良いのだけれど、カメラマンの名誉の為にもこれは没にすべきだったと思う。

桜庭ななみ
橋本雅司の撮影で6ページ15カット。
流石の橋本雅司でハズレカット無し。 向こうに廻して一歩も引かない桜庭ななみも良い仕事。
ライトが強いカットは矢張り目に力が入ってしまっているが、表情そのものは生きている。
薄着になると一寸構えてしまうようで、サロペットを着たカットの方が表情の種類が多いのだけれど、薄着になる必然性を上手く演出できれば出来も違ってくるのではないかと思う。
この辺りが役者属性のモデルの扱いにくいところでもあり、面白いところでもある。

熊井友理奈
中野正貴の撮影で3ページ5カット。
モデルを風景の一部として扱う写真なので、顔が陰になってしまっていたり、アイドルのグラビアとしては如何なものかと思うが、2ページ目下の林立する電信柱と伍して立つ熊井友理奈の図なんぞは中々面白い。

モーニング娘。
石川信介の撮影で6ページ16カット。
水着中心の顔見世グラビアと対談で構成。
ハワイでの撮影らしいが、写真集からの写真なのかそうでないのか言及しておらず、写真集のタイトルは出ているが詳細も書いていない。
最初と最後に集合で1ページずつ。 1/4ページの個別写真と2〜3人ずつのスナップと対談を間に挟んでいる。

茶髪率と描き眉率が高過ぎるのはいただけないが、一人異彩を放つ道重が一服の清涼剤。
烏の濡れ羽色とまでは行かないが、色の白いところに黒髪が映えている。

水着の写真は水着の為の水着で面白味は薄く、判型が大きいにしても縦位置で8人の集合ってのは無理がある。
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2010-05-29 おもしろい仕事 [長年日記]

_ Gザテレビジョン vol.16 続

北原里英+指原莉乃
7ページ10カット。 撮影は栗山秀作。
制服っぽい衣装の屋外と、部屋着っぽい屋内で構成。

選抜常連と一緒だったり一人だったりすると硬い表情になりがちな北原だが、気心の知れた指原と一緒であるからか何時に無く柔らかい表情。
頑張りすぎて情けない表情になりがちな指原も、程よい緊張感。

制服っぽい衣装は、オープンカラーのカッターシャツを裾出しに、白地に薄い青と赤の格子の入ったタータンチェックのミニスカート。
足元は紺のハイソックスに黒のペニーローファー。
スカートの丈が絶妙で。 見えなそうでいて、やはり見えない。
部屋着は全身のカットが無いので細かいところまでは判らないが、似通っていつつも細部が異なるもの。

ゆったりしたシャツとミニスカートで、些か胴長の気味のある北原もすらりとして見えるし、細いは細いが量感の無い体形の指原もその細くて白い美点が生かされている。
モデルを飾る衣装を着せるグラビアが多い中、モデルの良さを引き出す衣装。

北原は結び目のあたりをざっくりと三つ編みにしたツーテール、指原は高い位置で結ったポニーテール。
これも利いていて、北原の横顔はすっきり見えるし、ともすればやに下がりがちな指原の顔もきりりと。

「可愛い」「可愛くない」にも色々あるのだけれど、大雑把に分けると
  1. 可愛いから可愛い
  2. 可愛いから可愛くない
  3. 可愛くなくて可愛い
  4. 可愛くなくて可愛くない
巻頭の4人のグラビアが 1. にあたる。 何処からどう見ても可愛いのだけれど、一寸物足りない。

北原と指原の今回のグラビアは 3. の部分を幾らか含んでいて、例えば2ページ目坂を駆け下りてくる写真。 歯見せ笑いだが感情が乗りすぎて表情としては少々崩れている、しかしそれ故に可愛らしい。
上っ面だけの可愛らしさではなく、こうした内側から滲み出るものまで写った写真を、私は見たい。

人間の顔や身体は立体なので、正面から撮れば綺麗に写る訳ではない。
木村伊兵衛は徳川夢声との対談でこんなことを話している。

夢声 真正面から見て美人だってのは、すくないですか。
木村 そういう顔は、ちっともおもしろかないんです。 たいがいの人は、どっかまがってたり、片っぽが大きかったり、ちっちゃかったりする。 そういったようなちがいが、あんまりグロにならない程度に出てると、美人になってきますね。
(『週刊朝日』1953年5月24日号、朝日新聞社)

このグラビアでは上からであったり下からであったり斜めからであったり、様々な方向から撮って二人の美点を探り、引き出している。
後半3ページは圧巻。 私の能書きは読まなくて良いから、兎に角現物を見ていただきたい。

指原単独でも北原単独でも出なかったそれぞれの良さが引き出された、見れば見るほど味わい深いグラビア。

そう言えば、同じ対談でこんなことも話されている。

夢声 じゃあ、お人形みたいに、まんべんなくととのってるなんてのは、つまらないでしょうね。
木村 写真はきれいにとれますけれども、仕事としちゃあおもしろくありませんね。

このグラビアは「おもしろい仕事」だったのではないかと思う。

2010-05-28 即横超截五悪趣 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.23 続

AKB48
表紙と巻頭グラビア、12ページ29カット。
表紙にある「ぶち抜き20P!」と言うのはオマケの冊子を含めての事であったようだ。

前田敦子、大島優子、板野友美、柏木由紀、渡辺麻友のいつもの面子+北原里英の6人。 撮影は今村敏彦。
衣装は表紙で使われている歌衣装っぽいもの、いつものワンポイントアクセサリー付き水着、白ティーシャツにホットパンツ、の3パターン。
集合で2ページ、その後に1ページずつ個別に、見開きで何故か大縄跳び、プロフィールと言う構成。

選抜され慣れていない北原里英は少々表情が硬い部分もあるが、前週よりはだいぶ良い。
北原里英と同じく柏木由紀も精彩を欠き、カメラマンとの相性なのかとも思ったが、チームBの新公演のレッスンが佳境に入った時期の撮影だったのかもしれない。
前田敦子は、定番の角度では無い写真でも珍しくハズレ無し。 1ページ目の集合の写真が特に良い。
大島優子は、髪の色が明るすぎて傷んでいるようにすら見えるが、表情そのものは悪くない。

終盤で、何故か見開き2ページ使って大縄跳び。
北原はたいていの写真で端に居る。 この中で一番若い渡辺麻友のアンダーがキャリアのスタートでもあり、人を押しのけて前に出る性格では無いとも聞くので、まだまだ遠慮が有るのかもしれない。
板野は柄にも無いことをしている割に楽しそうに飛んだり跳ねたり。 あからさまに厭そうな顔はしていないが、実際楽しんでいたのかもしれない。
縄でくねくねと一人遊びをする渡辺麻友を捉えたカットが面白い。

何故大縄なのかは良く判らないが、少なくとも楽しそうな雰囲気は伝わって来る。 その日その時にしか撮れない表情を、その日その時の空気まで含めて切り取った良質のグラビア。
遅きに失した感はあるが、漸く今村敏彦らしい仕事を見ることが出来た。

AKB48の夢叶ッ! 第40回
モノクロ連載ページに小森美果。
兼題への投稿から三つ選ばせて短評を添えるだけではあるのだけれど、恐らく本人も自分が何を考えているのか把握出来ていないであろうと思われる小森美果であるので、話が支離滅裂。 よく纏めたと思う。

よく比較される小林香菜は、どうかしているようでいて本人の中では理屈が通っているのであるが、小森美果にはそれが感じられない。 論理が飛躍ではなく横超する感じ。

小林は使う側さえ心得ていれば、その訳の判らないエネルギーの使い道はあるが、小森の場合は何をどうすればそれが生きるのか見当が付かない。
その造形美を活かす方向に持っていくしか無いのだろうか。

_ 小林香菜 JAバンクの仕事決まる

どういう形での起用になるのか、現時点では皆目見当が付かないが、本人からのブログ等での報告によるとJAバンクの広告モデルの仕事が決まったようだ。
都市部では見かけづらいかもしれないが、郊外や農村部では目にする機会が多いのではないかと思う。

言動から察するに、少なくとも埼玉県の都市部には住み暮らしていないであろうと思われる小林にとっては、近所に自分のポスターが貼られると言う、これまでに無い身近で且つ大きな仕事となる。
どうかしくじらないでいただきたい。

_ Gザテレビジョン vol.16

月刊ザテレビジョンの別冊であるグラビアムックにAKB48SKE48取り混ぜて大勢出ていると言うので買ってみた。

表紙と巻頭グラビアがAKB48から前田敦子、大島優子、柏木由紀、渡辺麻友の四人。 裏表紙と巻末グラビアがSKE48から松井珠理奈と松井玲奈。
前半グラビアページに、AKB48から北原里英と指原莉乃が棒組みで、9期研究生から島田、竹内、森。
後半グラビアページに、SKE48から大矢真那、木下有希子、矢神久美、小木曽汐莉、高柳明音、向田茉夏。
一年ぶりに起用したAKB48にこれだけ紙幅が裂かれると言うのも、小田原攻めの際の伊達政宗みたいで、一寸生臭くはあるのだけれど、これが時流と言う物なのだろう。
競合他誌のようなモノクロ読み物ページは無しで全ページカラーなのだけれど、惜しむらくは印刷品質が低い事。
紙質で劣る週刊プレイボーイより色が悪いのは、凸版が下手糞なのか角川が色校を出せないからなのか、いずれにしても一寸酷い。 とても千円取れる仕事ではない。

AKB48
表紙をめくるとマジすか学園のDVD-BOXの広告、目次ページにも表紙の4人が後姿で大きく。 そこから更に13ページ35カット。 うち見開き1箇所。 撮影は佐藤学。

見開きの集合、個別で2ページずつ、インタビューで2ページ、最後に集合で1ページと言う構成。
インタビューのページの、4人が自由に動くさまを撮った写真以外は、すべて「間の良い写真」。 ハズレは一カットも無いが、面白味も無い。
撮られ慣れている連中で、且つ可愛らしく露出度も低い衣装と言う事もあってか、「可愛いから可愛い写真」としてはよく撮れており、アイドルの写真は可愛ければ良いと言う向きにはお勧めできる。
私が見たいのは「ただ可愛いだけではない写真」なので、物足りなく感じるが、写真としての出来としては水準以上。

柏木由紀は強い光に弱く、ともすれば下瞼が上がってしまって凶相になりがちなのであるが、目に緊張が現れたカットは無く、上手く撮り・撮られている。
目の下に疲労が形として現れているが、これも上手く誤魔化してある。

いつもの面子のいつものグラビアで、取り立てて変った事も無いのだけれど、矢張り大島優子だけ一と味違う撮られ方。
何処まで意図してやっているのかは判らないが、絡めた指・曲げた指、組んだ腕、凭れた肩、それらの全てが何かしらの意味を含んでいる。
他の3人は手の使い方や指の曲げ方に一定の傾向めいたものがあるのだけれど、大島優子は引き出しの数が違う。
どう演じたら良いかの逡巡が表情に出ることはあっても、身体は頭のてっぺんから爪先、指の先から髪の毛まで常に芝居をしているようにすら思える。
これが役者馬鹿の役者馬鹿たる所以であって、何処まで意識してやっているのか判らず、いつも評価に悩むところであるが、骨の髄までの染み付いた「役者」が無意識下でも常に芝居をさせているのではないか、それが戸島を始めとして周囲から一目も二目も置かれる理由なのではないか、と、私は考えている。


2010-05-25 美徳の不幸 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.23

AKB48絡みでは、表紙と巻頭グラビアにいつもの面子+北原里英、モノクロ連載ページに小森美果。 巻末に企画グラビアで指原莉乃。
更に新曲のPV完全ガイドの冊子がオマケで付いてくる。
AKB48以外では、川村ゆきえのグラビアが凄い。 撮影は倉繁利。
AKB48に紙幅を裂き過ぎたのかたったの4ページなのは実に勿体無い。

指原莉乃
巻末の3ページグラビア。 3ページ6カット。
撮影は中山雅文。 6カット中4カットが水着。 あとは制服とジャージで1カットずつ。

スタイリストはプレイボーイではおなじみの米村弘光。
本隊の方の衣装は質こそ高いものの傾向が似通ったものが続き過ぎて些か陳腐化しつつあるが、このグラビアの衣装は新鮮。
ビキニやチューブトップ、セパレートの水着は、只々白くて細い黒文字みたいな体形を何とか誤魔化そうとする善意に基いた無難な選択。 これは誰が着てもそれなりに似合う。
しかし貧相が際立つスクール水着、野暮ったさが生きるバッタ色のジャージ、お洒落要素の無いシンプルな夏服。 このあたりは多士済々のAKB48と言えど指原にしか着こなせないだろう。

この号でも編集者のボンクラ仕事は健在で、一枚目から酷い。 酷いと言うか惨い。
スクール水着でプールっ端に腰掛ける指原は寒さの所為か顔面蒼白。 唇も紫色で引き攣り笑い。
歯見せ笑いだが、歯の根が噛み合っていない感じ。 水着のカットは殆どがこの「薄倖面」。
表情の冴えないカットを敢えてなのか何も判っていないのか大きく使ったり、表情の生きたカットの扱いが小さかったり、指原本人の責任の範疇以外の部分でマイナスの力が大きく働いているのだけれど、このグラビアに限ってはそれがどんな反作用なのだか判らないがプラスに働いて、悲痛なる感激を生み出している。

常識のある編集者なら、唇が紫色になるくらい寒さに引き攣った笑顔の写真をそのまま使ったりはしないと思うのだけれど、不実というか無能と言うか非常識と言うか、そうであるが故に珍しい絵を目にすることが出来たし、指原莉乃が不幸な状況に置かれた時により強い輝きを放つということが改めて判った3ページであった。

水着の写真は殆どが冴えない表情なのであるが、制服のカットとジャージを着てモップに凭れるカットがのほほんとした可愛らしさを生かして撮れているので、それ以外の全ての不幸を帳消しにしている。
この「虐げられているなりに幸せそう」なのが、指原の持ち味だと思う。
大島優子がジュリエットだとしたら、指原莉乃がジュスティーヌ。

「ポニーテールとシュシュ」全PV完全ガイド
冊子の表紙のみ今村敏彦の撮影、オフショットと称するものはレコード会社からの提供。 このオフショットなるものが酷い。 殆どの写真は写った連中がチョキを出している。 記念写真じゃあるまいし。
撮影風景をスタッフの目で切り取るのがオフショット。 記念写真を撮って遊んでいないで、スタッフはスタッフとしての仕事をしていただきたい。

「メンバーの特別解説つき!」とあるが、これも一と言コメント程度のもの。
袋綴じにしなかっただけ良いが、これだけ空疎な内容で「完全ガイド」たぁ聞いて呆れる。

冊子の裏表紙を例の茶番の煽りに使っているのだけれど、この1ページだけでこちらも「完全ガイド」
一票幾らで買えるのかまで書いてあるのは親切。
しかし、「上位になる=良いところで使って貰える」なんてのが幻想に過ぎないことは昨年の結果が証明している。 実に下らない。


2010-05-17 二本立てでお届け [長年日記]

_ 週刊ヤングマガジン No.24

板野友美
表紙+巻頭グラビア、7ページ14カット。
撮影は唐木貴央。
前半ページは屋外でのニコパチ中心に。 面白味は薄いが、愛犬とのカットは相好を崩しつつもポーズとしては隙の無いものになっており、細かく良い仕事。
事務所側がしっかりチェックしているという事もあろうが、隙を見せたポーズで写った写真が一枚も無い。
求められた色気は出しつつ、ガードすべきは完璧に。 それでいて表情から緊張感は感じられず、撮られる人としての仕事はきっちりこなしている。

後半4ページは大人びた表情で押す構成。

プロフィールの数字だけ見ると上背も無く、貧相な体形であるように見えるのだけれど、写真に撮られてみるとなかなかどうして艶っぽい。
5ページ目の膝立ちで壁に凭れたカットが実に良い。

水着でなければもう少し構えない表情の写真も見られると思うのだけれど、現状では「水着有り」だからこそ表紙とグラビアの仕事が来るという事なのだろう。
こういう点では、もう少し売れて欲しく思う。

表紙の写真も良い表情なのだけれど、印刷用の補整が掛かりすぎてしまっていて興醒め。

_ 週刊プレイボーイ No.22

AKB48絡みでは、モノクロ連載ページに前田亜美。 前半グラビアページに渡辺麻友、後半グラビアページに北原里英。 モノクロ読み物ページに「カップ麺アイドル」指原莉乃。
表紙に名前があるのは渡辺麻友のみ。 北原里英は前号の松井玲奈と同じ括りの企画グラビアだが、何故か表紙には名前が載らない。 一般的知名度はまだこの程度と言う事か。

AKB48以外での見ものは、熊谷貫の撮った石原さとみ。
水着無しで表紙と巻頭が取れればAKB48の人気も本物なのだが。

巻末に今村敏彦のガス抜きグラビア(脱衣)。
着衣でやりたいようにやらせた今村敏彦が見たい。

渡辺麻友
矢西誠ニの撮影でほぼ水着のグラビア。 6ページ9カット。
初めて見た頃は12歳だった訳で、流れた月日を考えれば当たり前っちゃ当たり前なのだけれど、ガリガリで割り箸のように細かった手足にもそれなりに肉が付き、体形も丸みを帯びてきている。

定番のかっちり決まった表情ではなく、移ろう表情を写し取り、「生き物」としての一面を色濃く出した佳作。
キャプションは相変わらずベタで腐臭すら漂うが、文字としてはさほど邪魔にならないので、読みさえしなければ気にならない。

背伸びをした瞬間を切り取った最後のカットが素晴らしい。
渡辺麻友が一人の仕事でもここまで生き生きと自分を出せたという事にも驚いた。

北原里英
後半グラビアページに4ページ6カット。
Takeo Dec. で北原里英ってんで期待して見たのだけれど、全くの期待はずれ。 一寸残念、いや残念どころか失望に近い。
これだけの素材と腕っこきのカメラマンを揃えてこれは無いだろう。
素材と料理人を揃えたところで満足してしまって、それを活かす工夫が無い。

丸で駄目と言う訳ではなく、2ページ目の右下あたりに良い表情も有るのだけれど、扱いが小さい。
水着にひん剥いて、処理はカメラマンに丸投げってのが見え見えで且つ水着でさえあれば良いと言う感じの雑な構成。

指示でそうしたのか北原本人がそうすべきだと思ったのか、体形の粗を隠すだけのポージングも目に付く。
綺麗に見せようとするのは良い、しかし消極的に粗を隠すだけでは魅力も引き出せまい。 これはいただけない。

そして危惧はしていたが、水着になると表情が硬い。 これだけ布地面積が小さいものを身に着けて平気で居られるほうが寧ろ不自然な訳で、ましてや北原。 こうなる事が見越せる状況下で、より良い表情を引き出す工夫がなされたと形跡も見られない。

北原里英は、時折この世の全てを敵に廻しても悔いは無いようにすら思わせるような訴求力のある表情をするのだけれど、今回のグラビアにはそこまでさせるものは無かった。

例の茶番の前景気を煽るための企画であった筈だが、これでは贔屓の引き倒し。 ダメージキャンペーンに堕した。

「濃い味系カップ麺」 スープも残さず ガッツリ食べ比べ
モノクロページの読み物企画に冬の間は「コンビニおでんアイドル」だった指原莉乃が「カップ麺アイドル」として登場。 アイドル界の季節労働者としての地位を確立しつつある。
表情まで判る写真が2点。 上下ジャージ姿でカップ麺と箸とを手に持ち、シナを作って横座りの図。 そしてカップ麺を旨そうに手繰りつつ寄り目で凝視するの図。
どちらも雑種の馬鹿犬のような愛くるしい表情が活写されている。

読み物部分でもカップ麺について熱く(暑苦しく)語り、主賓たる麻布台綾子嬢を食う勢い。
日清の「行列のできる店のラーメン 熊本」の臭いを評して「通っていた中学校のニオイ」。
表門と裏門の前に豚骨ラーメンの店があり、その臭いが学校に充満していたらしいのだが、まったくどうかしていて面白い。

更には「サッポロ一番 みそラーメン」(カップ)を混ぜそばにして食べる裏技を披露。
この「指そば」なるもの。 お湯を捨てたカップ麺に液体スープを2割ほど掛けて混ぜて、卵黄と一味をさらに混ぜた一品。 卵黄を落とす着眼点が良い。
もっと旨くするには鶏油もしくはラードを足すのが手っ取り早いが、指原が鶏油を作れるとも思えないので、とりあへずチューブのラードを冷蔵庫に常備しておくことをお勧めする。
ラードは全てを旨くする。

さて、こうした大人気ないが子供染みてはいない記事がプレイボーイの妙味だと私は思う。
指原莉乃で遊んだ記事をまた読みたい。

_ 小林香菜、19歳

あの小林香菜も19歳である。 新公演のレッスンも佳境、諸事多端の折ではあるが、とりあへずお祝い申し上げる。
躁鬱の波が激しく、煮詰まったり落ち込んだりするとモバイルメールの送信が減ったりしていた小林香菜が、この状況下でも日に一回はモバイルメールを送り、ブログを更新している。
ここに私は19歳なりの小林香菜の自覚を見る。

この大人数の中で埋没しない為には、発信できる情報は自ら発信して行くしかない。
ましてやそれぞれの人気を量的に計ろうとする茶番を控えての時期でもある。

それが義務的ではなく、幾許かの娯楽要素を含んでいるのがまた小林らしい。

_ 更新

コラム置き場に

イスファハン
指原莉乃、大分の血

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2010-05-12 水着は蛇足 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.21

AKB48・SKE48絡みでは、モノクロ連載ページの渡辺麻友と短めなグラビアの松井玲奈のみ。
纏めて載せる週に当たるより、印象としては強くなると考えると、松井玲奈は良い巡り合わせ。
妙に薄着なのでおかしいとは思ったが、店頭でパラパラめくった時に前田敦子かと思ったのは瀬尾秋子だった。 メイクや髪型の傾向が似ているというか似せてあると言うか。

松井玲奈
4ページ7カット乍ら、7カット全て衣装が異なる力の入った、水着もあるグラビア。 撮影は長野博文。
長野博文にしては珍しく、緑でも白でもない背景の写真が何枚か。 その分、背景の色に引っ張られて色味がおかしくなっていたりもするが、これはプレイボーイ編集部ではなく、印刷屋の仕事に係る部分。

1ページ目の赤い扉の前に立つ、黒い水着の写真。 松井玲奈の白くて細長い特徴をよく捉えている。 高いヒールのサンダルの履き方・立ち方がぎこちないのはご愛嬌。
水着のカットはまだ表情が硬く、体形からしても水着にする意味は希薄であると私は考えるのだけれど、一般読者層はそれを求めるのだろう。
服を着ている写真の方が、明らかに生きた表情。

強い光を使わない長野博文と、強い光に弱い松井玲奈の相性はよく、そんなに寒くも無さそうな天候であることもあってか、全篇柔らかい表情にはなっているが、前述の通り衣装を着たカットの表情が良いだけに、水着に蛇足感。

キャプションも然程邪魔にはなっておらず、プレイボーイにしては質の高いグラビアになっているが、3ページ目は水着であると言うだけの写真。 2ページ目の小さな写真の方は4枚が4枚とも生きた表情になっているだけに、「水着ありき」の写真選定で画竜点睛を欠く。
それでもこれまで見た松井玲奈のグラビアの中では出色。 とりあへず4ページ目の写真だけでも340円分の価値はある。

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_ レスなど

>okiちゃん
あの4ページ目は良いですよね。 ただ、まだまだこんなもんじゃない潜在力は有るように思うのです。 それを写真に写し取るというのは、実に大変な作業であるわけですが。

少女から大人になりかけている時期の、無化調の和風美人としての美形となると、確かに並ぶものは無いかもしれません。
前田敦子はモディリアーニ的ですし、小嶋や篠田は大人になりきってしまっているし。 そもそも和風ではない。
和風美人と言えば片山陽加ですが、あっさり昆布だしの松井玲奈に対して片山陽加は煮干しの匂いがします。 料亭の味に対してのお袋の味。 過渡期の儚げな美しさの松井玲奈と、既に出来上がっていてこの先20年は劣化しないであろう片山陽加。
なんだか世界中を敵に廻しそうな気がしてきたので、この辺にしておきます。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

# okiぽん [マジすか以来、空前絶後の松井玲奈ブームなのですが、 中でも4ページ目は出色の出来ですね。 AKBの中でも、あんなソロ..]


2010-05-08 土下ドル [長年日記]

_ 世界一土下座が似合うアイドル

office48 所属の連中(秋元才加・梅田彩佳・奥真奈美・小林香菜・増田有華・宮澤佐江)のブログ「1LDK6人暮らし」は、内容は面白いものの六人分が毎日更新されるので非常に流れが速く、過去記事を読みづらいアメーバブログの仕様の所為もあって、中々どうしてストレスが溜まる。
記事タイトルに記名してあるので誰が書いたか判別は出来るが、何を書いたのかがタイトルに入らず、後で読み返そうとして四苦八苦して諦めること数度。
梅田彩佳が履き物を「おくっく」と表記していたのがツボで、ついさっきまで過去記事を掘っていたのだけれど、今回も断念。 梅田は偶に使う幼児語めいた言い回しが面白い。

閑話休題。 シガラミで使っているのだとは思うが、好い加減アメーバのシステムに寄り掛かるのは止めていただきたい。
改ページは多いし表示件数は少ないし、実に読みにくい。

で、まぁ何が書きたいのかというと、小林香菜の書くものは矢張り面白いと言う事。
面白く書こうと意図したものより、小林香菜本人が面白い状態にあるときに面白い気分を吐き出した文章に味がある。

2010-05-04 20:28:10 に書かれたこの記事、「教えてください!」がその好例。

世界一土下座が似合うアイドル。

_ 旅人への助言

「akb48 ブレイクヒストリー」で検索して辿り着かれた方がおられるようですが、元の記事が無益なものですので、それに関して書かれた当方の文章にも、有益な情報はございません。
あしからず。

_ 更新情報

細切れになってしまったAKB48のファッションブック(・・・と称するもの)のレビューを纏めて別館へ。

AKB48 わがままガールフレンド レビュー

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

# Dwightsa [viagra wiki <a href=http://dstvmediasales.com/sitemap.php..]


2010-05-05 隔靴掻痒 [長年日記]

_ 素晴らしいブログ

先日始まった指原莉乃のブログが素晴らしい。

指原莉乃オフィシャルブログ 「指原クオリティー」

期待に違わぬ駄目っぷりでありつつも、どうでもいい事をだらだら書きつつも、面白い。
「落語とは、人間の業の肯定である」と言ったのは立川談志であったが、その意味においては実に落語的であり、業の深い駄目さ加減を誇るでもなく嘆くでもなくありのままにさらけ出して書いてポンと出した潔い文章。
オチを考えてから書かずに、流れのままに書いてダラリと終える読後の隔靴掻痒感も癖になる。

同時期に始まった北原里英のブログさんじのおやつ共々、コンスタントに1000コメントを記録。
漸く指原に春が来た。

まぁ、明日あたりもう立夏ですが。


2010-05-03 カチューシャかわいや [長年日記]

_ 雑誌レビュー UTB 6月号(1)

桜庭ななみ
表紙+巻頭グラビア8ページ11カット+ロッテ「ガーナミルクチョコレート」CM撮影風景1ページ8カット。 撮影は大野和香奈。
制服衣装3パターン。 学校、住宅街、公園での撮影。
学校と言っても只の学校ではなく、フランク・ロイド・ライトの設計による名建築である自由学園明日館。 ロケーションも衣装も小道具も(勿論、モデルも)良いのだけれど、肝心の撮り手の技倆に難。
屋内で柔らかい光を廻して、眩しいと頑張った顔になりがちな桜庭ななみの良い表情を引き出せてはいるものの、オートフォーカス頼みなのかピント位置が適正ではなく、被写界深度も浅すぎてピンボケ多発。 被写体の良さを殺している。

表紙で説明すると判り易い。
鼻と唇あたりに焦点があり、少々前ピン。 且つ絞りを開けすぎていて深度が浅過ぎる為、瞳にピントが来ていない。 ついでに言うと、露出も適正とは言い難い。
これは自分の使っている機材をどう使うとどう写るか把握で来ていないから起こる事であり、プロとして如何なものかと思う。
表情そのものは良いだけに、勿体無い。
大体に於いてこのカメラマンは前ピンの傾向があり、正面から撮っていないカットは、ほぼ前ピン。 その場にある光で撮る手法は良いが、光を上手く捕まえる工夫にも欠ける。 構図を切るセンスだけの写真。

評価できる点としては、ニコパチの写真にしなかった事。
屋内での静的な写真と、屋外での飛んだり跳ねたりの対比は面白いし、役者属性の人であるモデルに何かを持たせたり何かをさせたりして上手くスイッチを入れており、桜庭ななみの生きた表情やしなやかな身のこなしを引き出している。
それが撮影技倆の低さで損なわれているのが腹立たしくある訳だが。

渡辺麻友
桑島智輝の撮影で7ページ5カット。 見開き2箇所。
衣装は3パターン。 UFO風衣装+インカムマイク付きデコヘッドフォン+縦ロールのツーテール、薄水色のセーラー服+さらさらストレート、ピンクの甘ロリワンピース+リボン付きカチューシャ+高い位置のツーテール。
屋内でその場にあるものを組み上げて撮らせると、矢張り巧い。
種類は少ないながら完璧なアイドルとしての表情を崩さぬ渡辺麻友との相性も良い。
光源の位置、ピントの位置、深度、どれも適切。 奥行きのある構図でもハズレ無し。
小道具や衣装にはどこかで見たようなものも有るが、こちらも使い方として適切なので気にはならない。

元が細いので、下手打つとボンレスハムになり兼ねないピンク×白の横ボーダーのニーハイソックスなんて物を穿かせても太く見えない。
UFO衣装の2カット目と最後の甘ロリカチューシャは完璧と言って良い。

小池里奈
7ページ8カット。 見開き1箇所。 撮影はTANAKA。
童顔、幼児体形、安産型、なのに水着映えする不思議。
同じ子役出身で背丈も似ている大島優子とは対照的に、カメラの前に素で立って余計な芝居をせず、過不足無く求められる量と質の「小池里奈」を出している。
だから小池里奈のグラビアは常に高いレベルで均質なのだけれど、その分面白味は薄い。
(面白味が薄いと言っても詰まらない訳ではなく、この均質性は評価出来る。)

剥いた蜜柑を二つに割って持った写真。 蜜柑にピントが来て顔はアウトフォーカスになっているのだけれど、これは意味のあるアウトフォーカス。 ヴァイオリンにピントが来て、顔がボケた桜庭ななみの写真と較べていただければ、私の謂はんとするところがお判りいただけると思う。

荒井萌
Takeo Dec. の撮影で7ページ9カット。
河川敷とその周辺と思われる住宅地で撮った着衣と、スタジオで撮った水着。
屋外撮影分は透けた生地のチュニックと制服。 制服とチュニックとで髪のあしらい方を変えている。

土手の草叢であったり、野球場のネットやスコアボードであったり、街路樹であったり、背景の色を取り込んで写真に生かしている。
土手や家屋の屋根の描く直線を一点透視的に使った1カット目がロシア構成主義っぽくて面白い。
クローズアップになるとピントが浅めになっているのだけれど、ピントの位置が適切で且つ必要にして十分な深度は確保しているので、写真が破綻しない。

水着は蛇足かな・・・とも思ったのだけれど、30ページ右下のカットなどは表情もよい。
荒井萌は視線を外したカットに味がある。

ももいろクローバー
集合で1ページ、ピンの写真とインタビューを1/2ページずつ、計4ページ。
妙に肩入れの激しい文章だと思ったら村山義典。 それでも今までに読んだ村山の文章の中では出色で、ももクロの特質を引き出す質問を上手く投げた質問。
撮影は門嶋淳矢。 黒バックで頭の後ろからライトを当てて髪の輪郭を出し、正面からストロボを焚いて浮かび上がらせている。
相変わらず擬和風の妙ちきりんな衣装だが、今回のものは着物と制服を縦割りにして融合させたような感じで、出来としてはこれ迄で一番。

ベッキー・クルーエル
1st フォトブックからの4ページ4カット。 撮影は桑島智輝。
白い肌、緑褐色の瞳、亜麻色の髪を生かすライティングと露出。 背景も白く飛ばして肌の白さを際立たせている。
素材を生かした4カット。

スマイレージ
8ページ。 集合で6カット、ピンで1カットずつ、計10カット。 撮影は佐藤裕之。
前号では、四人とも黒髪ストレートのロングだったが、髪型に変化が付き、見分け易くなった。 見分け易くはなったが、少々強引に過ぎるようにも思える。 然し乍ら身の回りでの受けは良いようで、求められているものを供給できていると言う事なのかもしれない。 私にはハロプロ臭が強すぎて興味は湧かないが。

インタビューでは、メジャーデビューにあたってプロデューサーたる寺田から突き付けられた無茶な要求に対して前向きなコメント。
ももクロやAKB48でもそうなのだが、こうして無茶な要求を突き付けて煽る企画が多すぎて辟易。

_ 雑誌レビュー UTB 6月号(2)

モノクロの読み物ページは、桜庭ななみのインタビューと、出演する映画に絡めて書道の腕前披露が3ページ。 お天気キャスターになった森田美位子の密着記事が2ページ。 新人さん紹介記事が3本3ページ。
℃-ute と嗣永桃子の連載は2回目。 地味なページながら嗣永桃子が凶悪なまでの嗣永桃子っぷりで異彩を放つ。
AKB48絡みでは、前号で惜しまれつつ(少なくとも私には)終了した小林香菜のよのなか入門に替わり、AKB48のメンバーを一人ずつ紹介する「AKB48おひとり様」が始まった。 第一回は小森美果。 これについては別項にて。
小松彩夏、福田萌、小林涼子、徳永えりの連載が最終回。 さて、次号から何が始まりますか。

後半グラビアページは封入トレカとプレゼントチェキの一覧から。
封入トレカはBセットが凄い。 私の買ったものにはCセットが入っており、大島優子、小嶋陽菜、柏木由紀、矢島舞美と並んだこちらが世間的には当たりなのだと思うが、Bセットは北原里英と渡辺麻友の出来が凄まじい。

プレゼントチェキは成海璃子と北乃きいの客に媚びないサインが豪快。
嗣永桃子のものは接客業としてのアイドルとしての技巧に長けた連中より更に訴求力のある仕上がり。

AKB48 (前田敦子、柏木由紀、大島優子、板野友美、北原里英、島田晴香)
ヘッドフォングラビアで6ページ6カット。 撮影は細居幸次郎。

前田敦子は定番の角度からではなく、仰向けに寝たところを俯瞰で。 面白い出来。
学校の机にペタリ座る柏木由紀。 X脚を逆手に取ったポージング。 
携帯音楽プレイヤーを手に飛び跳ねる大島優子。 珍しく生き生きした壁の無い表情。
しどけなく寝転んで、左手に持ったソーダのストローを口元にやる板野友美。 ストローが視点をその特徴的な口元へ誘導。 何をしているわけでもないのに、妙に艶かしく。
その板野と隣り合ったページに、北原里英。 ただ文庫本を頭の上で持っているだけなのだけれど、板野友美に引けをとらぬ凄艶。 最近の北原里英は実に堂々たる物で、立場が人を作る好例。
島田晴香は傘に縋る様にしゃがんで、とりあへず笑ってみたような表情。 このでくの坊っぷりが初々しい。

島田も含めて、それぞれがそれぞれに持ち味を出した写真になっているが、中でも北原里英が出色。 節度のある艶。

宮崎美穂
5ページ5カット。 撮影は中山雅文。
下手に隠さず、取り繕わない真っ向勝負の宮崎美穂が清々しい。
髪が舞い上がって額が露わになった写真も珍しい。
5カット全て良い出来だが、1カット目のクローズアップが眼福。

ノースリーブス(高橋みなみ、峯岸みなみ、小嶋陽菜)
3ページ4カット。 見開きでピンの写真が3枚並び、集合で1ページ。 撮影は古賀良郎
ピンの写真は三枚の中央に峯岸。 集合でも珍しく funny ではなく pretty な峯岸。 峯岸が良くなった事で、グループとしてのバランスも向上したように思う。
同じスタジオで撮りつつ、背景の壁を変えて変化を付ける細かい工夫が光る4カット。

AKB48 おひとり様(小森美果)
「AKB48 にはかわいくて面白いコがいっぱい でもなかなかファンの人以外知らないので ここで一人ずつ紹介!!」・・・と言う事で、第1回は「ほのぼのシュール」な小森美果。 カラー1ページ、モノクロ1ページ。 携帯サイトとも連動して、一人あたり8回更新。 グラビアの撮影は藤丸修。
空のお城に住んでいる小森はインタビューをしても全く話が噛み合わない。 噛み合わなくても小森本人はニコニコと可愛らしい。
可愛らしくはあるのだけれど、目が此処ではない何処かどころではなく、此の世の何処も見ていないような四次元的な空ろさ。

特技として、プロ野球選手の物真似を披露。 中日の浅尾・森野、巨人の小笠原。 浅尾を持ってくるところが名古屋人らしいのだけれど、投球動作そのものではなく、その一部を切り取った額縁ショー的な物真似なのがシュルレアリスティック。

佐藤ありさ
光の柔らかく廻った屋内と曇天の屋外、静的動的取り混ぜて4ページ6カット。 撮影は今号では3度目の登場となる桑島智輝。
長野博文のように灰汁が強いのが3度も出てくると飽きるが、撮り方に変化を付けてきているので気にならない。 まぁ私がこう言う写真が好きだということもあるが。

ハウススタジオ+屋外と言う似たような構成乍ら、ベッキー・クルーエルのものより光線が弱く柔らかいのと、黄色人種なりの白さにあわせて撮っているのと、プロのモデルとしての仕事が出来る被写体なのと、様々な要因が引っ絡まって趣の違う写真に仕上がっている。
屋内で暖色、屋外で寒色のキャミソールワンピース。 モデルとしてのポージングの屋内と、自由に動かした屋外。 最後のカットが巧い。

団地少女 Vol.12アライテツヤの連載グラビア。 今回は可憐Girl's→さくら学院の武藤彩未。
京葉地区の団地で撮影された2カット。
この手の団地で育った亡友は「この街には文化の香りがしない」と嘆き、中央線沿線にアパートを借りて週末を過ごしていたのだけれど、葬儀の折に訪れたその団地の何とも言えぬ閉塞感を思い出した。
住むのに不足は無いが、暮らすには潤いが足りない。 チェーン店ばかりで個人商店の存在しない、実用本位の街の味気なさ。
そんな風景の中で屈託無く微笑む武藤彩未。 建物の線を生かしたアライテツヤらしい写真。

相楽樹
今年デビューした新人の青田買いグラビア。 藤本和典の撮影で4ページ9カット。
街角での制服と、屋内での私服。 指示されるがままと言った感じのぎこちなく、手馴れていない感じが新鮮。
90ページの中段に、一枚だけとてつもない表情の写真がある。

西田麻衣
一度に沢山見ると胃もたれするが、載っていなければ載っていないで寂しい長野博文の撮影で4ページ6カット。
あまり煽情的な水着グラビアは載らないこの雑誌には珍しく肉感的なモデルの布地面積の小さい水着のグラビアではあるが、そこは撮り手が長野博文なので、生々しさは無い。

成海璃子・北乃きい
主演映画「武士道シックスティーン」の公開にあわせた対談とグラビア。
すっかり貫禄の付いた成海璃子。 役者馬鹿な感じが見るたびに強くなる。
素でカメラの前に立つ成海璃子と、常に「北乃きい」でありつづける北乃きいの対比が面白い。

矢島舞美写真館 最終回
橋本雅司の撮影で7ページ9カット。
晴天の海辺ながら無理の無い表情。 眩しげでは有りつつも、無理に目を開かず、眩しいなりに美しい表情。
この「無理の無さ」が矢島舞美の特質なのではないかと思う。
同じモデルを違うカメラマンで撮影し、一定の紙幅を裂いて掲載してきたこの連載も今回で終了。 見応えのある良い企画だった。
撮り下ろしを加えて、6月に写真集として刊行予定とのこと。 纏めて見る事によって、新たな発見があるかもしれない。

_ 更新情報

4月号のレビューの後半を下書きのまま放置していたことに気が付いたので追記。

雑誌レビュー UTB 4月号(2)

_ AKB48 わがままガールフレンド(総括)

「ファッションブック」と言う体裁で出されたが、表紙が下着で裏表紙が水着。 これは看板に偽り有りと言はざるを得ない。
水着はともかくとして下着にひん剥く意味が判らない。

「AKB48」と冠が付けば何でも売れる時期に、ここまで安売りする運営側の意図も読めない。
一度上げた露出度を下げるのがどれだけ大変なのか理解しているのだろうか。

評価出来る点は、何度も書くが斉藤亢に撮らせたという事、これに尽きる。
やっつけ仕事の好い加減なつくりの本の中で、それが唯一の救い。

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2010-04-29 直截的表現の功罪 [長年日記]

_ AKB48 わがままガールフレンド(5)

カリスマモデル・ SHIHO とおしゃれレッスン(撮影=熊谷隆志)
モデル仕事の多い篠田・板野と、役者仕事の多い大島優子。 都市圏で育ったおしゃれな人と、仕事で都市圏に来て育ったそうでもない人の組み合わせ。
6ページ、6カット。 見開き一箇所。

篠田は流石に大人で、話を上手く引き出し、廻している。 非おしゃれ女子の大島は「どうしたらおしゃれになれるか?」と根本的なところから質問。 おしゃれ女子の板野はそれに便乗して質問を膨らませる。
SHIHO の話は具体性があって判り易く、読者女子にも参考になるのではないかと思う。 まぁ、その辺りが男である私には読んでいて尻の下がムズムズする部分ではあるのだが。

損な役回りではあるが、大島優子が居ることで対談に厚みが出ている。

花プリントでピュアガール(撮影=天日恵美子)
枠を大きく取った小さめの写真で10ページ10カット。
大島優子、渡辺麻友、前田敦子、宮崎美穂、小野恵令奈、松井珠理奈、高橋みなみ、峯岸みなみ、板野友美、小嶋陽菜(登場順)
良くも悪くもオリーブらしい写真。 
髪を下ろしてリボン無しの高橋みなみ。 こうして148cmなりに撮られると、どうしてよいやら不安げな表情になってしまうが、こうした顔もまた良い。
横位置の写真はともかく、縦位置の写真になると足首やひざの辺りでばっさり切ってしまう構図が多く厭な感じ。
靴まで無理に入れない事で説明的になるのを避けているのかもしれないが、やはり一寸引っ掛かる。
メイクが白浮きしておてもやん化してしまった渡辺麻友が一人貧乏籤。
特にポーズを取らせずに、ただ突っ立っているところや歩いているところを撮った写真で構成。 規定演技の板野友美は、規定としては満点。 大島優子はここでも一捻りして規定に無いものを盛り込んでいる。 それがファッション写真として良いのか悪いのかはさておき、見れば見るほど味のある写真にはなっている。
峯岸もその線。 良い仕事。

いつもと違うわたしにチャレンジ!(撮影=天日恵美子)
普段着からスタイリストの用意した服に着替えて変身・・・と言う子供騙し企画。 最初に着ている服だって何処からどう見ても衣装。 臆面もなくこう言う事を出来るのがオリーブ。
前田は前も後もさしたる変化は無いが、小嶋の変貌振りが凄い。 服を選んでいる時のかったるそうな顔から、お仕事モードのけだるげな表情へ豹変。 立ち方は上手くないが、圧倒的な美形感で帳消し。

「こう見せると生きる」ってのを形として残せたのは、小嶋にとっても良かったのではなかろうか。

メイキング・オブ・AKB48 ファッション・ブック
「AKB48のおしゃれマイブーム」と称した雑貨紹介、プロフィール代わりの「ラッキープリンセスの恋と運命を語ろう!」と題した占いページの後にオフショット4ページ。
アイドル専門誌なら仮令オフショットでも使わないようなスイッチの切れた顔の写真がちらほら。
「眩しすぎる!初めてのランジェリー」などと御為倒しの表題を付けても、写り込んだ進行表に目を凝らすと、直截に「下着」と表記。 脇が甘いというか何と言うか。

最後に中森明夫の蛇足コラム。
提灯の持ち方が下手になっていた。

2010-04-28 他人の褌 [長年日記]

_ つまりは

そういうことだ。
"雑誌屋のお涙頂戴狙いの「編集」"なんかいらない。

2010-04-26 45億年遡って先カンブリア期から人生やり直せ [長年日記]

_ AKB48 ブレイク・ヒストリー 終了

毎週見て来たような嘘を並べてきた擬似歴史読み物が漸く終わった。
担当編集者の自己陶酔に満ちた贅言がツイッターで垂れ流されているので、興味のある向きはどうぞ。
こちら
まぁ盗人猛々しいと言うか何と言うか。
動機は結果に対する言い訳にはならない。 45億年遡って先カンブリア期から人生やり直していただきたい。

_ AKB48 ブレイク・ヒストリー ボーナス・トラック#1 雑感(補遺)

先週の野呂と大堀の語った中でもう一つ癪に障ったのは浦野一美を腐したこのくだり

野呂 写真と全然違って「ええー??」って。 スッピンだったし。 なんか変な鴨のTシャツを着てて、「鴨!ええー??(笑)」って。
大堀 でも、浦野はその後チームBに移って若返ったし、今やSDN48で私たちと仲間になりました。
野呂 うん。 "奇跡の人"だよね。

この鴨のイラストの入ったTシャツは、AKB48として始めての大型タイアップであったNTTドコモのテレビ電話のキャラクター「アエルカモ」の物だと思われ、浦野一美以外にもレッスン着にしている連中は居た。
編集者が「過去を知る者」なら、この辺り注釈の一つも付けて然るべきであろう。

そもそもこの頃の浦野は楚々としたお嬢様然とした立ち居振る舞いで、被った猫の下のキャラクターはまだ公にはなっていなかったし、年寄り扱いされ始めたのもチームBに移ってからであり、ぽっと出が古参面してしたり顔ってのをこう言う形で目にするとは、いやはやなんとも驚いた。

※アエルカモについてはこのあたり参照のこと。

_ レスなど

>エイプリルさん
「現場を知らずしてakbを語るな」と言うか、知らないなら知らない前提で書けば良いのです。
見て来たような嘘を書き連ね、見て来た者なら外さないあれこれがスッコ抜ける。 実に酷い連載でした。

>@香菜さん
何をしに行ったのかは判りませんが、少なくともグラビアでは無いようです。
最近の小林はブログとモバイルメールを上手く使い分けて情報発信しており、どちらも楽しく読んでおります。

_ AKB48 ブレイク・ヒストリー ボーナス・トラック#2

デッチアゲ・ヒストリーも掉尾。 最後は余計な解釈を廃し、聞き書きに徹して終わった。 何故始めからそうしなかったのか。

Marcus Aurelius Antoninus の自省録にこうある

或ることをなしたために不正である場合のみならず、
或ることをなさないために不正である場合も少なくない。


週刊プレイボーイ編集部には、このどちらも当て嵌まる。 見て来たような嘘を書き連ね、証言を解釈で捻じ曲げ、訊くべき人間に訊かないまま迎えた最終回。 遅きに失したが、最後にして漸く及第点をやっても良い記事になった。

先ず、平嶋夏海の証言で綴る「渚のCHERRY」に関する話。 編集者のしたり顔のコメントが水を注すが、内容そのものは良い。
平嶋の話には例によって戸島が出てくる訳だが、戸島のところに裏を取りに行ったりはしない。 そもそもこの連載。 現役メンバーの証言のみで歴史を綴ろうとするところに無理がある。
当時を知っているメンバーが既に僅かであるところに持ってきて、書く側が当時を知らない。
この出発点からして「不正」であった。

続いて梅田彩佳の怪我と復帰の話。 解釈は最小限に止めて、梅田の証言で押す構成。
読み応えはある。 ・・・が、しかし、梅田の写真は無い。 代わりに「最終ベルが鳴る」公演のDVDの画面キャプチャー。 手抜きにも程がある。

松井珠理奈のSKE48公演初日の話。
「長い停滞期」だの何だのと余計な前置きはありつつも、話そのものは興味深い。 編集者の余計な一言が最後に付けられて台無しには成っているが、松井珠理奈が真ん中に居る理由は飲み込める。

例の茶番で8位に食い込んだ佐藤亜美菜がその後舐めた辛酸の話。
「水着サプライズ」での佐藤亜美菜の扱いがそもそも酷かった訳で、それを棚に上げて他人事のように「あの頃」の話を訊ける編集者の神経の太さには恐れ入る。
余計な解釈が入らず、佐藤亜美菜の証言が多く引かれているのが救い。

最後の最後は秋元才加の語る「何の変哲も無い普通の日の公演での出来事」。
誕生日やら何やらの特別なイベントが絡まない日の公演の方が私は好きなのだけれど、それが何故なのか絵解きをしてくれている。
こうして「普通の日の普通の公演」を大事にする気持ちを秋元才加が持っている限り、面子がどう変ってもチームK公演はチームKらしく続くであろうと思う。
実にオタンコナスな連載ではあったが、秋元才加の話で救われた。

_ 戸島花ファンクラブ 終了

戸島花のヤフー・ファンクラブが、本日を以って終了。
新たにブログはやらないとの事なので、しばしお別れ。


2010-04-20 零点 [長年日記]

_ AKB48 ブレイク・ヒストリー ボーナス・トラック#1

「オトナ目線でAKB48のお話をして差し上げましょう!」と題して、大堀恵と野呂佳代の二人を引っ張り出してチームK初期の話を語らせる趣向。 これがまた酷い。
薄々感じてはいたが、野呂の上っ面だけ撫でたような物の見方には呆れた。
「Kリーガー」でございますか、ハァハァ。

まぁ、ステージから"だけ"見ていれば、分け隔てなく応援してくれる熱い客に見えるのも無理は無いが、裏に廻れば割り込み恫喝馴れ合い買収etc...、全く以って見下げ果てた連中であった。 劇場内で起こった不愉快の殆どがチームK公演で起きていたと書いてしまっても良い。
「甘えてんじゃねぇ」だか「寄っ掛かってんじゃねぇ」だったか、偉そうにメンバーに悪罵を投げつけた奴なんざ、公演中に舞台の上で起こっている事なんざまるで見ちゃいない。

大島が途中でぶっ倒れて引っ込んだ事があったのだけれど、明らかに目の焦点があっておらず危なっかしい挙動の大島に対して周りの迷惑も顧みず、奴さん必死のアピール。 案の定、大島は引っ込んだまま最後まで出て来なかった。

応援する対象がそう言う状態であるときにファンがする振る舞いとして、それ以前に人間として間違っている訳であるが、「応援」が自己目的化して舞台の上なんざ見ちゃいないから、そもそも大島がそう言う状態にあることすら分かっていない。

客として最強たろうとし、ファンとして最良たろうとしなかった連中を持ち上げ、有り難がるなんざ、野呂も大堀も焼きが廻ったと言うか何と言うか。

編集者も多少なりとも客の側から当時の状況を知っていれば、こんな噴飯ものの戯言をそのまま載せはしないと思うのだが、知らねぇってなぁ恐ろしいものだ。
無知蒙昧なのか、面の皮が厚いのか、それともその両方か。 兎に角、呆れ果てた記事であった。 零点。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

# エイプリル [管理人様、コメントさせて頂きます。少し長くなりますが説明が必要と判断させていただいたのでご了承ください。 管理人様の..]

# @香菜 [香菜が沖縄に行ったみたいですが、DVD第二段?ひょっとして写真集? ちょっとだけ期待しています。]

# Timaastomia [Hi! my celebrity is Jully. I would like to meemeet respect..]


2010-04-18 負けるが勝ち [長年日記]

_ AKB48 わがままガールフレンド(4)

ラブリー&セクシーな水着 (撮影=斉藤亢)
16ページ12カット。見開き4箇所
峯岸みなみ=6カット
大島優子=5カット
小嶋陽菜=5カット
板野友美=4カット
高橋みなみ=3カット
前田敦子=3カット
松井珠理奈=2カット
小野恵令奈=1カット
宮崎美穂=1カット
渡辺麻友=1カット

小野恵令奈、宮崎美穂、渡辺麻友は10人横並びの見開き集合のみ。 松井珠理奈が水着らしい水着を着ているのも珍しい。
細かく腹を隠す小野と宮崎。 元が細かった小野がそうしたく(させたく)なるのは分からないでもないが、宮崎は隠すほどの事は無いと思う。 ぷよぷよしていてこその宮崎。

板野友美の表情が、他の衣装のときとはガラリ変って柔らかい。 特にチームA生え抜きの連中と並んだカット、最初と最後の見開きの写真が実に良い。 板野の引き出しの多さを改めて感じた。

髪を下ろした高橋みなみと言うのも中々見られない絵だ。
峯岸みなみが6カットで一番多いのだけれど、可愛らしさと色気を上手く出し分けられていて、状況によって何を求められているか的確に判断している。 

役者としてのスイッチが入った大島優子の恐ろしさが出ているのか65ページ。 着ている水着そのものは色気よりも可愛らしさに振れたデザインなのだけれど、うっすらと見える日焼け痕と解けた肩紐を絡めた指先が艶かしい。 他のカットでも指先の曲げ方の一つ、口の開き方一つに意味がある。
モデルとしての仕事を役者的解釈でこなしているので、身に纏った衣装や小物を上手く見せつつも大島優子そのものが前に出ている。 ファッション写真としてこれがどうなのかはさておき、ポートレートとしては良質。
「判り難い凄さ」こそが大島優子だと私は思っているので、このあたりの大島優子は実に見応えがあった。

_ 神保町決戦、終戦

軍配はチームPBに上がったようだ。
掘り出して競わせる企画ってのは面白かったが、かつては内容を確認せずに指名買い出来た週刊プレイボーイと言う雑誌の質の低下を形として見せられたのは実に哀しいことであった。
チームPBを含めてAKB48に裂かれた紙幅そのものは大きかったが、何の工夫も見られないメンバーを切り身にして並べるだけの刺身にすらなっていないグラビアや、見て来たような嘘を並べた好い加減な上にも好い加減なブレイク・ヒストリー。
前田敦子のグラビアに神保町決戦の応募券を付けたり、企画意図から外れた勝つための暴走も見苦しかった。
小峯が居た頃のかつてのプレイボーイは、大人気なくは無かったけれど、少なくともここまで子供染みては居なかったように思う。
元々人気のある連中を並べて勝ちは得たものの、この連中の魅力をどこまで掘り下げて読者に提示できたのかも甚だ疑問。

逆にチームYJの側は定期で取れるのがモノクロ1ページのみ、あとはなんとか少ないカラーページに押し込むくらいで、分量としては物足りなかったが、メンバー一人ひとりの魅力を引き出し掘り下げて分かりやすく提示してくれたし、それがメンバーの自信にもなったのではないかと思う。
今ねちねちコツコツとレビューを書いている「AKB48 わがままガールフレンド」の中でも、選抜常連の連中を喰う勢いで、峯岸や北原が輝きを放っている。


2010-04-17 その後 [長年日記]

_ OGのその後

辞め方はさまざまであったが、研究生OGの何人かに動きがあった。
先ず、瓜屋茜は事務所が決まったようだ。

瓜屋茜わ今日も元気いっぱい

他にも何人かがブログを開設している。

浅居円「MADOKAのブログ」
鈴木菜絵@SMILE
むらなかさとみのモコモコブログ

鈴木菜絵が地道に活動し地道に更新。 村中は不定期な更新ながら、味のある文章。


2010-04-14 眩しさの欠片も無い [長年日記]

_ AKB48 わがままガールフレンド(3)

眩しすぎる!初めてのランジェリー(撮影=熊谷隆志)
18ページ、16カット。 うち見開き2箇所。
大島優子=7カット
前田敦子=6カット
板野友美=5カット
篠田麻里子=4カット
柏木由紀=3カット
小嶋陽菜=3カット
河西智美=2カット
北原里英=2カット
宮澤佐江=2カット

色々な意味で酷い。 看板に偽り有り有りで、眩しさの欠片も無い。 むしろどんより。

下着と言ってもきわどいものではなく、布地面積も水着と大差無いのだけれど、やはり「水着」と「下着」では着る者の(見る者もだが)心理に落とす影の大きさは違うようで、全体的に表情は冴えない。
それに加えて何処にピントが合っているのか、そもそも合わせる気があるのかすら分からない熊谷隆志の撮り方と、百年の恋も一遍に醒めるようなハズレの表情を敢えて撰ぶ編集者の狂った審美眼とが相俟って、見るに堪えない写真が並ぶ。
根が正直な奴の顔を選って見てみると、現場の雰囲気も読み取れる。
こんな仕事が来ることもある。 ご愁傷様。

KISSマークTシャツ(撮影=天日恵美子)
小嶋陽菜と板野友美のオフショットページを挟んで、読者プレゼントのKISSマークTシャツを着た写真と、キス顔の写真を。
前田敦子、板野友美、大島優子、篠田麻里子、小嶋陽菜、松井珠理奈で、8ページ13カット。 見開きの集合が1カット。
Tシャツを着た方の写真は表情も明るく、松井珠理奈が若干塩分過多なくらいで、なかなか良い写真。 キス顔の方は板野友美だけが可愛らしく、あとは罰ゲーム。
前田敦子は南極に居そうな顔だし、松井珠理奈は酸っぱいものでも食べたかのような顔。 こう言うのはキスをしている顔ではなく、キスをしたくなる顔に仕上げなければ意味が無い。 無駄なリアリズム。

キュートなミリタリー(撮影=佐野方美)
8ページ5カット。 見開き3箇所。
前田敦子=2カット
板野友美=1カット
大島優子=1カット
小野恵令奈=1カット
小嶋陽菜=1カット
高橋みなみ=1カット
松井珠理奈=1カット
宮崎美穂=1カット

ストロボを至近距離から当てたような写真。 面白い表情は切り取れているが、撮り方は雑で、背景紙の端を壁に留めたテープまで写りこんだカットまである。
前田が横坐りになった写真は良い。
警察は軍隊では無いのだけれど、ファッション用語では「ミリタリー」で一と括りなのだろうか。

2010-04-12 fascio book [長年日記]

_ AKB48 わがままガールフレンド

何故かマガジンハウスから出たファッションブックと称する写真集。
奥付けにディレクターとして淀川美代子の名が見える。 巻末に「AKB48は21世紀のオリーブ少女だ!」と題する蛇足コラムがあるように、オリーブ的な構成。
中島らもの「うめぼし新聞」読みたさに、姉貴のオリーブを盗み読みしていたあのころの尻の下がむずむずするような居心地の悪さを感じつつ読了。

テーマで括った写真のページと、間に挟まる対談や占いで成り立っており、モデルとして登場するのは前田敦子、大島優子、小嶋陽菜、板野友美、松井珠理奈、篠田麻里子、渡辺麻友、宮崎美穂、高橋みなみ、小野恵令奈、峯岸みなみ、北原里英、柏木由紀、宮澤佐江、河西智美(目次の並び順)。
オフショットがページ立てになっているのは前田敦子、大島優子、小嶋陽菜、板野友美、松井珠理奈、篠田麻里子のみ。 残りはその他大勢扱い。

マリン・ルックと水着は斉藤亢、下着(敢えて「ランジェリー」とは書かない)と対談は熊谷隆志、キスマークTシャツと花プリントとイメージチェンジは天日恵美子が、ミリタリーは佐野方美が、それぞれ撮影。

斉藤亢の仕事は凄い。 AKB48は篠山に撮られたことより、斉藤亢に撮られたことを誇るべき。
熊谷隆志の仕事は酷い。 AKB48は商業主義と揶揄されることより熊谷隆志にヤッツケ仕事をされた事を恥じるべき。

オリーブと言えば、TPDのフロントメンバーだった八木田麻衣が「芸能界を目指す素人」として載ったように、「もっともらしいウソ」を巧妙にちりばめた大人になりかけた少女向けの絵本であった訳だが、このファッションブックなるものにも「つくられた物語」のようなものが散見される。
笑顔の下に涙を隠していたにしても、劇場での公演には嘘の無い生の感動があった訳で、それを見るために劇場に通った身としては、こういうインチキ臭い物づくりをする連中が一丁噛みしてAKB48を食い物にするようなのを見るに付け哀しくなる。
インチキが悪いとは言わない。 インチキと判らないように上手く騙してくれさえすれば文句は無い。

_ AKB48 わがままガールフレンド(承前)

全員集合的顔見世写真は無く、人気の濃淡で写真を使われる枚数が決まったりもしないところがファッションブックらしさか。
しかし乍らAKB48でありさえすれば何でも売れる時期に出すファッションブックにしては、布地面積が少なすぎる。 そうしないと商売にならないと踏んだのか、AKB48がお安く見られたのか。 第二弾をもし出すなら、秋冬物中心でお願いしたい。

篠田麻里子は撮られ慣れている上手さ。 何を求められているのか理解して動いている。
板野友美は例によってカメラの前に立つと化ける感じの巧さ。 表情の種類の多さは図抜けているし、ハズレも無い。
大島優子はスイッチが上手く入ればアタリもあるが、ハズレも多い。

マリン・ルックでおしゃれスタート (撮影=斉藤亢)
12ページ9カット。 見開きが三箇所ある。
篠田麻里子=4カット
北原里英=4カット
小嶋陽菜=3カット
河西智美=3カット
前田敦子=2カット
板野友美=2カット
大島優子=2カット
柏木由紀=1カット
宮澤佐江=1カット

1970年代に洋服を図解するためのカタログとしての写真から若い女性のライフスタイルとしてのファッション写真へと新たな地平を切り開いた斉藤亢が撮影。 流石にきっちりした仕事で隙が無い。 モデルも活かし、服も活かす、良く出来た写真。 このマリン・ルックの写真だけでも1500円の価値はある。
「推され」とか「干され」とかそう言う卑俗な物言いは嫌いなのだけれど、写真そのものを見ないで登場カット数だけを見る向きには北原の4カットは異常な数に見えるかもしれない。
北原の、ただ整っているだけではないアクの部分が上手く生きていて、2カット目4カット目あたり実に良い表情。 どちらも一緒に写っている板野や河西の方がポージングも表情の作り方も上手いのだけれど、不思議と北原に目が行く。

_ 愁訴はしない

峯岸は大人だ。

峯岸みなみのこういう回りくどさが私は好きだ。
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# nmc [w2fa5x73 http://002evolves.blogspot.com]


2010-04-07 さてもさてさて [長年日記]

_ 戸島花 ブログ更新終了

『戸島花ファンクラブ』が4月26日をもって終了するのに先立ち、4月5日にてブログの更新が終了。
まだ暫くは読めるので、今のうちに読んだり保存したりしていただきたい。

戸島花 ブログ

事務所を辞めてから新たにブログを始めることは先ず無いようなので、卒業に必要な単位を取り尽くせる位みっちり授業を入れているであろうこの一年は何の音沙汰もなく過ぎるのかもしれない。
そもそも自己都合で事務所を辞めた場合、一定期間表立って活動できない因習の残る業界なので、しばしのお別れになることは先ず間違いない。

最後の写真は、自画撮りの下手な戸島にしては奇跡的に上手く撮れた一枚。 「ニッ」と引き締めた口元が、笑顔の裏側の何かを象徴しているように思った。

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# Dwightsa [viagra effects on women <a href=http://www.rwuk.org/?prod..]


2010-03-31 年度末 [長年日記]

_ AKB48公式ブログに【最後通告】

AKB48に於いて徹夜が禁止となったのは何時からだったか思い出せないくらいの常識であると私は認識していたわけだが、すっかり客層が入れ替わってしまった現在においてはそんな常識など吹き飛んでしまったようで、明日の握手会を控えた会場周辺では陸続と徹夜をせんとする莫迦が集結しつづけているらしく、公式ブログに【最後通告】の文字列が躍り、

「AKBの運営としては、徹夜はしないことをお伝えしているので
そこにいらっしゃる方はファンではありません」


と警察に伝えた由。

相変わらず手緩い。 これくらいしないと効き目は無い。

下士官 兵ニ告グ

一、今カラデモ遲クナイカラ原隊ヘ歸レ

二、抵抗スル者ハ全部逆賊デアルカラ射殺スル

三、オ前逹ノ父母兄弟ハ國賊トナルノデ皆泣イテオルゾ

全員ふん捕まえてシベリア送りにでもすればよい。

_ 戸島花、現事務所を辞めるとのこと。

三月の初旬に戸島のブログがある Yahoo!ファンクラブのトップページにて、スタッフ名義で「『戸島花ファンクラブ』終了のお知らせ」の告知。
同じ事務所になっていた中西の方はそのまま継続らしかったので「さては・・・」と思っていたら、やはり事務所を辞める由。

戸島からの終わります的な告知も理由の説明も無いまま三月も終わろうとしていた今日、漸く事務所を辞める旨ブログにて報告。
さらにはレギュラーでアシスタントを務めていたボビー's スタジアムを卒業した事も報告。

努めて砕けた文章を心がけていたのか、些か絵文字が多かったり行き過ぎた言文一致体が読み下しにくかったりもしたのだけれど、そのあたりもまた戸島らしく、これまでも楽しくは読んできたが、今日読んだ二つの記事は無理の無い戸島の文章で、心に響いた。

この先のことは何も書いていないが、これまでもしぶとく芸能と学業の両立を貫いてきた戸島なので、なんとか落としどころを見つけるだろうと、私は楽観している。

_ しかし

いろいろありましたな、この三月は。

「ハナニアラシノタトヘモアルゾ」


・・・か。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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